戸田道場、進級審査終了！

火曜日の戸田道場の稽古日誌。

■少年・少女部
先週からの審査の続きです。
前回で参考審査を終えてしまった初心者チームは、胸押し一ヶ条を指導しました。


　　

審査受験者は、審査稽古でした。
五級～三級の審査、計三名の審査をしました。
皆良くできていましたし「先生分らないところがあります！」と、自分の審査に対して前向きさも感じることができました。
新しい子達が多く入ってきたので、先輩としての自覚も出てきたかな？
合否発表は、次回させてもらいますが、今回の審査稽古～審査を見ていて、頼もしさを感じました！
お疲れ様でした！


　　　　

最後は、皆で一ヶ条押え。


　　　　

今回の稽古では、黙想の時に何度注意しても目を開けてしまう子が一人おりました。
小さなことと言えば小さなことなのですが、「“誰でも出来ることをやらない”という態度には厳しく接する」というのが私の考え方です。
私は、この子を暫らく稽古に参加させず、壁に向かって正座をさせました。
声を出して泣いておりましたが、私は、相手にせず稽古を進めました。
「泣き声に反応して集中力を切らす子が他に出た場合も同様に正座をさせる」
と伝えて、稽古に集中させました。

先週も、初心者グループは私に叱られて、集団で正座をさせられました。

ここ最近、子供の部では、私が叱る場面が増えています。

既存会員が多い中に、新規入会者が1～2名程度入ってくる場合は、既存会員の数に飲まれて、そのままマネしようとするものですが、今の戸田道場は、初心者の数が多く、雰囲気も初心者の子達が作り出しているところがあります。
その為、どこか緩く集中力が散漫になっている雰囲気があります。
現に、技の指導中でも、何度説明しても上の空で、説明の途中で自分のペースで進めては同じ間違いをしている子がいました。
数回見逃して、その子ができるかを見ておりましたが、やはり出来ない。
最終的には、私が軽くプレッシャーをかけたのですが、そうすると、不思議に出来るようになる。
これは、その子の運動能力の問題ではなく、集中力の問題なんですね。

はじめたばかりなので、どうしていいのかも分らないし、受身の精神状態になるのは理解できるので仕方ないのでしょう。

大きな声を出し、脅す様に皆を統率するのは、動物の調教のように思えてしまい、私は好きではありません。
しかし、稽古を前向きに取り組めるような雰囲気を作るまでは、疲れるけど（笑）、大きな声を出していくこともしなければならないのだろうなぁ…

7月からは通常稽古に戻ります。

まずは、集中して稽古に取り組めるように目を光らせ、“怖い先生”であろうと思います。
ちょっとしたことでも、かなり指導していきますので、覚悟してくださいね！





■一般部
進級審査でした。

・参考審査（前回の戸田道場のブログ参照）


　　　　

　　　　

結果だけ見ると、二人とも良く出来ていました！
ただ、審査稽古の時のペースがどうしても緩いです。
同じレベルの級を受ける会員同士が審査稽古中組むことも多く、この時ばかりは、Y揮とH棋の兄弟稽古となることが多いです。
すると、ふざけている訳ではないのは分るのですが、なぜか型を行う回数が減り（技を行う回転数が落ちる）、真剣度が低下しているように感じます。

彼ら二人は、少年初段を有しており、本来ならば一般部の三級へ飛び級ができる立場なので、
「岩本が勝手に設けた参考審査なんてさっさとパスして三級受験にチャレンジしたい！」
という焦りというか、気概を見せて欲しいのですが、そういう雰囲気は一向になく…
参考審査ゆえに、チャレンジしたい級に制限をもたせず、一気に複数級を受験することを認めております。
しかし、複数級チャレンジを勧めると…
「家で練習できる時間がないんですよぉ…」
なんて言う有様。
部活や他にもやりたい事があるだろうから、合気道が優先順位として一番ではないことは百も承知です。
だからこそ、逆に悲しい気持にもなりました。
（それを理由にしてくれるなよ…と）

人を比べて評価することは良くないといいますが、前に同じような立場の子がいたのですが、その子は、「今回、参考審査2級分受験していいですか？」という貪欲さがあったんです。
恐らくその子は「参考審査なんて面倒臭い制度を取り入れやがって、早く三級を受けたいんだよ！」という気持ちが強かったのだと思います。

彼ら二人は、性格もいいし、真面目に稽古にも来ているし、技も上達してきてはいるのですが、あともう一つ…
精神的なところで何かはじけてくれるのを期待しております。
最近は、下手に打たせてあげると私がが痛い時もあるくらい力も付いており、もっと上手くなれる下地があるだけにもったいなくてね…

期待してますよ！

・他進級審査
皆さん良く頑張ってくれました。
　　　　

　　　　

　　　　

ただ、残念なことが一つだけ…

一級受験のK林さん、まさかの凡ミス…
通常は、途中で不合格になったと分っても、そのまま審査を続けてもらうのですが、今回はあまりの凡ミス過ぎて、私の方で指摘してそのまま審査を中止しました。
これは、憤りや受験者を責める意味での中止ではなく、審査開始直後のことでもあり、ここでつまづいちゃったら、その後をやってもらうのが申し訳なさ過ぎて…という中止です。
これは、ご本人もそうでしょうけど、普段の取り組みを見ている私からしても非常に残念な結果でした。
正直、私が動揺してしまい、その後の稽古は、気持ちが空回りしていた気がします…（笑

新審査基準に照らした判断なので、そこはご理解いただきたいと思います。

これに懲りず、次回、是非チャレンジしてください！



今回は、お小言と残念な内容が殆どの稽古日誌となってしまいましたが、まずは、今週末の合同稽古、そして、7月からの通常稽古で気持ちを新たに稽古に取り組んでください。
私も、会員さんが「俺、強く（上手く）なったなぁ！」と感じられる指導を目指して精進します。
厳しい中にも楽しく続けられる雰囲気を作っていきたいので、会員の皆様、お力を貸してくださいね！



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