未経験者歓迎!合気道S.A.岩本道場のブログ

普段の稽古内容を中心に更新していきます。
道場の雰囲気や指導員岩本の人柄なども感じて欲しいです。

昨日の続き

2006-02-16 09:34:02 | 日常
昨日は、自分の子供の時の話を振り返りつつ、教育について少し語ってみた。
賛否両論あると思うが、皆に押し付けるものではないので、こんな意見もあると読んでいただければ幸いである。

さて、昨日そう思わされる出来事があったと書いたが、詳しく名前や状況は書けないが、少し触れさせていただく。

昨日、中学生相手に大きな声を出して怒った。
事情があり、その子に勉強を教えているのだが、そこでの出来事である。
期末試験の勉強をしたいというので、彼が望む内容の勉強を自主的にさせていた。
昨日は、特にやる気を見せずに、何度言っても「眠い」の一言で隣の相手をつかまえては、私語を繰り返す。
いつもは、そこそこの着地地点で、私の言うことを聞くのだが、昨日は全く私の注意を聞いてくれない。
次第に、一緒に来ているその子の友人達にまで怠けムードが伝染し始めてくるのを感じた。

これはまずいと思い、「自主的にしたい」と言っていた勉強をやめさせて、いつも通りの私主導の授業に戻した。
その途端…
「やる気がでねぇ!」
「余計眠くなる」
「自分の言い分が通らないなら、勉強しねぇ!」
と言うような事を言い始め、一つ一つ相手にする事すら大変になってきた。
隣の子が「さすがに、先生も怒るんじゃんねぇ?」とか言って、注意をしてくれたが、子供の意地なのだろう?逆に食いついてくる…

もう、ダメだ…
私も、少しだけ本気を出して怒った。
「おい、勉強しに来た奴に、眠いからと言って、『ハイそうですか!じゃぁ、寝てください』という奴がいるか?」
「今日は、様子が変だが、何でそんなに集中しないかいってみろ!」
等々、色々説得を試みたが、「眠いんだよ!」「やる気でねぇ」の繰り返して、反省する態度が全くない。
自分で言うのもなんだが、私は普段彼らに、強めに注意する事はあるが、全く怒鳴ったりはしないし、自分に非があれば、素直に頭を下げたりもしている。
決して、高圧的な態度で接している訳ではない。
だからなのだろうか?その私が少し本気で怒っている事に屈することが許せなかったのだろうか?

結局、その彼の胸ぐらを掴み、表へ連れ出した。
殴りこそしなかったが(当然だが)、かなりきついお説教をさせてもらった。
向かってきたら、多少の痛い思いはしてもらおうと考えてはいたが…

まぁ、他にも人がいたので、彼らにはビックリさせてしまい申し訳ないと反省をしている。
また、彼がそうなった原因は、「私の冗談の多い、優しい指導」が、気を緩ませた一因としても考えられるので、その辺り、私自身も反省しなくてはならないだろう…
ここで、彼のフォローも少しすると、普段は明るく素直な本当に良い子である。(私は、彼のことが好きである)

その反省を棚に上げるわけではないが、ここでもハッキリ言わせて戴きたいことがある。
子供のうちは、どうにもならない怖いものがあると言うのを知って欲しい。
子供には無限の可能性があるとは思うが、その為に、判断能力や経験が乏しいうちから「責任の取れる大人と一緒」として子供と接してはいけないと思う。
理不尽な事でも、子供が納得しなくても、「ダメなものはダメ」その判断を大人が下してあげるのも必要ではないかと考える。

教育に限らず、法律ブームもあるのかもしれないが、とにかく「権利」を主張して、責任を全うしないものが増えている。
子供のうちから、狡猾に生きる術を身につけてはろくなものに育たないと思う。

今の子供の教育機関の現場はそんな側面があると思う。(子供のいない私が言うのはいささか説得力はないかもしれないが)
私は、考えが古いのであろうか…

度を越すと怒られる、その度を越した時の代償は相当怖いものである、などを気付かせる機会がいるように思う。(確信犯で、代償を得る事も辞さずという覚悟があるなら、何も言わない)
そう言う事がないから、子供は大人をなめるようになるし、犯罪にも繋がる原因を作っていると思う。
それは、暴力で行えと言っている訳ではなく、「力を見せつけるのも教育のうち」と言いたいのである。

だって、女性教師だと言うことを聞かないけど、ごつい男性の体育教師の言うことは聞くところって、子供のうちはあるじゃないッスか?
子供なんてそんな所があるもんなんですよ。
ましてや、中学・高校生なんて、体力が付き始めるからタチが悪い奴は手に負えない。
向こうの意向ばかりを尊重していたら、子供達は平気で相手に向かってきてしまう。
今のご両親は大変であろう…
最近は、自分の思い通りに行かないとすぐに拗ねてしまう人が多い。
子供に限らず、我々大人でもそういう方々をたまに見かける。


誤解しないで戴きたいが、先に書いた通り、普段の私は至って暴力的ではない。
そして、愛情がなければ許されない行為だと言うことも付け加えておく!
これは大前提であり、だからこそやり過ぎる事がないように感情にブレーキをかけられるのだと思う。

力が暴走しないように…

武道を学ぶ者にとっては、一生の「足かせ」であると戒めなくてはならない。
その武道が、子供の教育に対してまだまだ貢献できる事はあるのではないかとも思う。

またとりとめもない事を書いてしまい、色々合理化・言い訳しているが、昨日の自分に反省しているんだろうなぁ…
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4 コメント

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Unknown (電車)
2006-02-16 23:21:47
aikipandaさんが言いたいことは分かります。自分も塾講師をしてたとき、中学生を教えてましたが、雰囲気を考えて楽しくしようとすることを徹しようとしてもなめられることもあり、またなめられないように少しでもたるんできたら細かいところまで注意してると怖がられ・・・

この駆け引きが難しいんですよね。言い方悪いですが、人の心を上手く動かしてやるというのは教える人間の責務だったりするんですかね。



やっぱり、境目っていうのが難しいんですよね。自分はそういうところも鍛えないといけないなぁって思うんですよね。

でも、難しいですよね
返信する
Unknown (Unknown)
2006-02-16 23:39:34
電車よ!



コメントありがとう!

そして、何気に励ましてくれて嬉しいぞ!

本当に、合気道でも勉強でも思うけど、何かを伝え育てていく事は、非常に責任があり、難しいことであると思うよ。

本業の販促提案でもコミュニケーション能力は問われるけど、自分の行動の日々反省・修正・挑戦の繰り返しだね…



それでも、前に進んでいかなくては、後進に対して何かを伝える資格はなくなってしまうので、今後も自分で道を切り開きながら行くしかないよねぇ!



『危ぶむ事なかれ。危ぶめば道はなし、踏み出せばその一歩が道となる。迷わずに行けよ』



一休和尚の言葉の通りだよな。

まぁ、アントニオ猪木の言葉と言った方がしっくりくるかな?



私の場合は、迷うだろうけど、踏み出していくしかないよ…

怖いけどね!

返信する
Unknown (トヨタツ)
2006-02-17 23:27:41
岩本さんのお考えに同感です。



子どもの人権と個性を尊重しすぎたばかり,今の日本の教育は何だかおかしいことになっています。

はむかってくる子どもは,絶対にシメなきゃあいけません。



私は20代の頃,子どもに大怪我をさせてしまったことがあります。その反省をきっかけに空手から合気道に転向したのですが,教師と大人といじめられた子どものプライドを守るために,私のしたことは間違っていなかったと思っています。(怪我をさせてしまったことは大変申し訳なく思っております)

 今は,反抗的な生徒は,私の道場に呼んで,優しく合気道を指導しながら導くようにしております。

 

 が,岩本さんの行動は間違ってないですよ。武道家だからこそ,できる教育ってあると思います。子どものうちにガンガンシメて,悪い芽をつみ,良い芽を伸ばしてあげるのが大人の務めです。
返信する
本職のお言葉、嬉しく思います! (aikipanda)
2006-02-18 02:24:49
トヨタツ様

現役教諭のお言葉だけに、エセ教育者としての私は本当に勇気付けられました!

ありがとうございます。



その子や他の塾生、塾長に与えた衝撃を考えると「もっと他のやり方があったのではないだろうか?」と反省する面もありますが、「大人をなめるな!」と言う気持ちはキッチリ伝えたいと思いました。(大人のみならずですが…)

子供を尊重する気遣いが高じて、子供達が調子にのり、自分中心で人を怖くなくなり、親や老人、しいては、社会的弱者を労わる気持ちをなくしてしまうのは、我々大人の責任と言えるのではないでしょうか?



大人の正論を聞く耳と、それを恥じれる自分に気付ける教育を我々は意識していかなければならないのでしょうね。



当教室の会員にも教員がおりますが、PTAや親のクレームが教育の機会を狭め、何も出来ない状況に追いやられていると言う意見を聞いたりします。

私の時などは、「先生に怒られた」などと告げ口しようものなら、「怒られるお前が悪い!」と逆に自分が殴られたものです!



幸いに、当教室のご父兄からは先のようなつまらない圧力・クレームはないので、非常に感謝しております。

逆に、私の甘さを何気につつかれる場面すらあります。

素敵な親御様ばかりで、感謝しております。



故に、自分の教育としての厳しさの置き所を常に考えさせられ、子供達と接しております。



トヨタツさん、本当に今後こういうことで悩む岩本だと思います。

今後とも教育のプロとして、指導、ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。
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