Now+here Man's Blog

Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

Chigasaki Park Wave Point

2006-04-17 14:54:19 | windsurfin'





トップ画像は解体前のパシフィックホテルの付帯設備のパシフィックパーク。
その名残でパークポイントという名前がついた。
パシフィックパークには湘南で最大の艇庫があった。
しかし、風が上がるとあっという間に波がでかく出艇困難になるため、
多くのウインドサーファーが離れていった。
ホテルが閉鎖され駐車場がなくなったせいでゲレンデは超マイナーになった。
空き地があってそこに車が10台入るだけ。
人々はサザンビーチ(当時のポイント名は海水浴場→そのままだ!)で乗った。

やがてパークに公営駐車場が出来た。5年くらい前だったかな。とても最近の話だ。
茅ケ崎は西風でサイドショアになる湘南唯一のゲレンデで、全体のレベルは高い。

吹いた日はウエーブやらなくとも一度見学に来たらいい。
ループをやる人さえ少ないけど、ほとんどの人が波を攻めている。

4点台になるとにわかのウエーバーでは遊ばせてはもらえない。
インサイドまで風が届かず、かつ波がバカスカ割れるので、ゲッティング地獄に陥る。
これにはまりパークを敬遠してしまう人も多い。
しかもサーファーと共存するため狙った波に乗れる保証がない。
これから暖かくなるとBBが増える。
ビジターのビギナー女性BBは始末が悪く「共有」という言葉を知らないので要注意だ。
またインサイドのカレントは強烈で足を海底に留めておく事が出来ない。
もたもたしてるとあっという間にシモイチ君になる。

ただしここは御前崎のような外洋ではなのでマストハイになることはまずない。
エボシ岩の浅瀬で大きな波が一旦消波されるからだ。
逆に隣のサザンビーチはエボシ岩の消波効果がされないので、
吹いた日のアウトは平気でマストサイズまで上がる。
初心者が間違ってアウトに行こうものなら必ずパニックに陥る。


都内通勤とウエーブを両立させるには絶好の土地のため越してくる人が後を絶たない。
今では確実に、しかもとてもいい意味でローカルが増えている。
もちろん乗り続けるには努力が要る。越しては来たけどフルイにかけられる。
一部には5年以上住まないとローカルじゃないというアホもいるけど、
要はその土地に住まなくともそのゲレンデをリスペクトし、
真剣に乗っていればローカルと見なされるよ。そういう人たちも沢山いる。
初めてここに訪れるならローカルにコンディションを聞いたほうがいい。
みんな気さくに答えてくれる。
みんな茅ケ崎を大好きな人たちなのでビジターにも好きになって欲しいのだ。

ここは一言、ジャイブの次に何かをしようとする意思がないと乗れないところ。
そんな強い意志がないと乗れません。

Shattered

2006-04-16 19:29:38 | windsurfin'



友人のNだ君の奥さんがよく言ってた。
「ウインドって行ったり来たり行ったり来たりなにが面白いの?行ったり来たり!」
それに対しご主人のNだ君は、その1回の往復の中にドラマがあるんだと反論した。
でも、当のNだ君も実は行ったり来たりのウインドに嫌気が差した。
波に乗れるようになったからだ。

ウインドサーフィンは乗れるようになってくると自然に波を求めるようになる。
フォーミュラのレーサーも波のあるプライベートではウエーブしている。
そしてウエーブするとスラロームも上達する。

家の近く、車ですぐのところにBポイントという川の河口の箱庭ゲレンデがある。
大潮で潮が引くと水底に足がつくほど浅くなり川幅が狭くなる。
出艇場所が一箇所しかないので人が集まるとパニックになりフリスタには適さない。
安定した南風のコンディションのときにわざわざ川でフリスタをする人はいない。
ただし真北や真南では川の地形のためベンチュリー効果で予想以上に吹く。
走る距離が極端に短いので多くの回数のジャイブを迫られる。
だからここはジャイブが上手な人が多い。


昨日数年ぶりに川に行ってみた。風は不安定で川に対してクロスで吹いている。
楽しくないコンディション。ジムのつもりで5.7を張って出てみた。
ここでのジャイブは難しい。
風波が岸壁に衝突して不規則でとても短い周期のチョップを発生させるからだ。
そこでいいジャイブができたからといってウエーブコンディションのジャイブがよくなるかといったら答えはNOだ。
ウエーブはウエーブコンディションでしか上達しない。
平水面で上達してから海に出るというのは凄く遠回りのやり方だ。
のび太が言った「うまくなってから練習する」という珠玉の言葉が合致する。
海で乗りたいなら海に行くしかない。当たり前のことだよ。
昨日はそう思った。昨日得たことはそう思ったことだ。
対岸が近い川でも水があるところはどこでも危険が潜んでいる。
絶対になめてかかってはいけない。
そして、その平水面をステップアップのための場所と思ってはいけない。
数あるコンディションの一部で使用すると思ったほうがその環境をリスペクトできる。
ウエーブ、波乗り、そして北強風のときに川を使えば理想的に遊べる。

海に出る自信がないと、そこのゲレンデで知人が言っていた。
でもやりたいと言っていた。ずーっと言っていた。
答えはひとつ。やればいい。やらないなら口に出さなければいい。
できないんじゃない。やろうとしないだけだ。
ただ救われたことはその人が続けているということだ。
車も改造してウインドライクな生活はされているようだった。
是非、風向きによってゲレンデを使い分けてほしいものだ。
そうすると視野が広がり、ウインド力がアップし、開放されたウンドサーファーになる。

・・・・Shattered、100人聞いて94人はカッコいいって言わない?
もし6人に入る男を彼氏で持ってるなら考えたほうがいいかも。
貴女の彼はやがてハゲデブのただのクソオヤジになるぜ。

Chapter9   A New Kid In Town

2006-04-12 15:33:51 | story



僕はあの娘に手紙を書いた。決して読まれない手紙だ。
彼女の母親は彼女が小さなときに他に男をつくって蒸発してしまった。
彼女のトラウマ的な深い傷はやがて僕にとっても深い傷となった。
混乱は混乱を招き、傷はやがて溝となった。
世の中には取り返せないことがらがある。しょうがないことがある。
そう自分に言い聞かせないと呼吸すらうまくできなくなってしまう。
結局のところ、手紙というのは自分に対して書く行為だと思った。
書いた後にそう思った。自分を癒す行為なのだと。
完璧な文章など無い。完璧な絶望が無いようにね。


前略
元気ですか?
僕は新しい街にやってきました。(いや、街はそのままで僕が新しくなったのかな?)
波乗りの街です。海へ続く坂道のある街です。君がよく知っている坂道だ。
僕は毎日規則正しく目を覚まし、朝は波乗りをしてから会社に行きます。
風がある日はウインドもします。ウインドはいまだに続けているんだよ。
時々は友人と酒を飲みに行くこともありますが、たいていはこの部屋に戻り、
パスタを茹でてネットサーフをやったり、このような形で自身の記録をとっています。
ビールの量は幾分減ったように思います。
海は本当に僕をリラックスさせてくれる。
僕は「海でなら死んでもいいや。すごく気持ちがいいもん」と、思ったりしてしまいます。
でも大丈夫。もちろんそんなに簡単に僕は死なない。

経験した死別や離別から、孤独や死の恐怖は前ほど僕を襲わなくなりました。
それを感じることもあるけれど、なんとか折り合いをつけてやっています。
そして君から奪ってしまったもの、君を傷付けてしまったことについて心から詫びなければなりません。
いろいろなものが僕の前を通り過ぎていきました。もちろん君の前もね。
そうやって失ってしまったものを、よく夢にみます。
たいていは別れてしまった彼女のことや死んでしまった人たちの夢です。
目覚めたときにひどく悲しい思いをします。
まだあきらめのいい大人にはなりきれてないのですね。
それを引き止めることもせずに、なくしてしまったものをひどく悔やむ。
僕は往生際の悪い人間だ。やれやれ。

僕の当面の目標は、自分自身を好きになることです。
それは僕自身が誰かに愛される条件のひとつだから。
足を止めないように、振り向かないように、前だけを見て走り続けること。
君がどこかで自分自身のために何かしらの努力をしているのと同じように、
僕も自分のためにいろいろやってみています。いつか胸を張って君に会うために。
(もう二度とあえない事は分かっているのだけれど、僕はそうやって生きていきたい)

そして、きっとそれが何らかのかたちで報われることがあったときに、
僕はやっと、僕が何を本当に欲しいのか、分かるような気がします。
そしてその後に、それを手に入れるための、僕の中で本当の人生がまた始まるんだ。
人間が生きていく意味はそこにあることが最近わかりました。

君は(あるいは僕を愛した別の人間)僕の何を愛したのだろう? 
そして僕は(あるいは君は)なぜそれを捨ててしまったのだろう?
僕たち(僕と、君と、僕を通り過ぎた人々と、君を通り過ぎた人々)は
一体どこに辿り着くんだろう?

失ってしまったものをもう一度手に入れることは非常に難しい。
それでも、僕は連続ドラマの最終回で時々やる、
後日談(「何年後ー」というテロップが入る)がすごく好きです。
離れていった友人、ハッピーエンドになったカップル、そんな人たちの何年後かの映像。
彼らはドラマの本筋の中よりも、何百倍も幸せそうに見える。

僕はいつも君と歩いた海へと続く坂道を思い出します。
ロングボードを頭に乗せて笑いながら歩いた日の当たる坂道です。
坂道を下り切ったところにはきっといいことがある。

そして僕はさっきのドラマの最終回の後日談を夢に見るんだ。
僕たちの素敵な未来を祈って。

Aja

2006-04-12 00:01:22 | インポート



或る日雨の間に間に虹を見つけて そぞろ歩き始めた恋の街かど
いつか君と訪れた 陽のあたる坂道は
トンネルこえると 今日も風がそよ吹くだけ

ひとり季節はずれの海を見つめて 時の過ぎゆくままに募る想い出
青い波の打ち寄せる 誰もいない砂浜で
夕陽浴びてカモメが 恋の終わりを告げる Ah, ah…

夢の中へ僕を連れてって 綺麗な花咲くところへ
黄昏も I'm alright 路傍の影は Blue

夢の中でだけどそばにいて 今でも忘れ得ぬ恋なら
憧れの Love is alright
もう二度と 逢えないと 知りながらなみだ

君がやがて誰かと恋に落ちたら 世界中の誰より幸福になってくれ
一番大事な女性へ 「さよなら」をプレゼント
アモーレ 涙で滲む 星を指輪に変えて Ah, ah…

ありのままの僕を責めないで サエない駄目な奴だけど
この頃は I'm okey 慕情は何故に Cruel

離れ離れでも懐かしくて  頬紅香る薄化粧
あの頃は Love is ole 気まぐれな 風のように 春の陽は無邪気

夢の中へ僕を連れてって 明日へ羽ばたく旅へと
これからは I'm alright  希望の空は Blue

夢の中でだけどそばにいて 今でも逢いたくなるから
面影は Love is alright  甦るロマンスは熱い胸騒ぎ

もう二度と逢えぬなら 春なのになみだ

No Wind, But Cool Wave Ridin'

2006-04-10 10:46:27 | windsurfin'


8日土曜日は劇的に天候が変わった。前線が二回通過したんだ。
日本列島はちょうど三角形頂点にあってのその二辺が通過したんだね。
4.5の風が一瞬にしてなくなりオフになる。漂流者がたくさんいた。
ベテラン勢が多かったような?

いつもは前線通過の危険を避けるために西の空を見ながら海上にいるけど、
今回は違った。西の空は晴れていたんだ。
たぶん関東は低気圧の中心にあったのでわからなかった。
ひとつ大きな勉強した。お天気現場実習です。

それからもう一つ大きな勉強をした。
微風時にFプロが出ていた。プレーニングする風ではないけど、波にしっかり乗っていた。
我々はプロではないので、走る状況でしか出艇しない。
結局そのやり方がライディングの巾を凄く狭いものにしてるかもしれないと思った。

ウエーブを始めて、とりあえず往復乗りをして、
本当のウエーブライディングをするには物凄く時間がかかる。たぶん。
ファーストステップとしてのボトムターンはビギナーには恐怖心があるからかな?
というか、風の威力と波のパワーに恐怖心を持つタイプの人がいるようだ。
だから走るか走らないかのコンディションで波を滑る感覚を見につけるのはかなり重要。
そう思った。

それからどんな状況でも大切に確実にプロの意気に脱帽です。
一般ウエーバーにとても刺激になる。
波があるんだからオマエラ出ろよ、もったいない!
確かにその通り。実にその通り。