土佐レッドアイ

アカメ釣りのパイオニアクラブ

ローストイノシシと潰れたケーキ

2024-10-11 11:07:07 | 狩猟とナイフ

  イノシシのモモ肉で作ってみました。ローストイノシシです。

 レシピはネットで調べたローストビーフの作り方。牛肉をそのままイノシシに置き換えてやってみました。

 うまい!

 これまでなんでこれを作らんかったのじゃと後悔する美味しさでした。  

 

  
      ローストイノシシの写真です。

 ローストイノシシを作った日は私の誕生日で、とうとう74歳になりました。来年はいよいよ高貴高齢者ではないですか。

 誕生日にはちっちゃいケーキではいかん!大きなホールケーキでないといかん。と常々いってあったので、カミさんは奮発して

値段を問うのもはばかられるような立派なのを頼んでくれていました。

 購入して帰り道、後部座席に鎮座したケーキ様。

 急ブレーキでも踏んだら大変やねと身の毛もよだつようなことを言いながら運転するカミさん。

 なんと!

 突然車の前に飛び出してきた子猫。

 子猫の命が大事です。こんなになっても味は変わりません。


イノシシの穴掘り すごいぞ!!イノシシの鼻

2024-10-05 09:29:07 | 狩猟とナイフ

 イノシシの鼻の凄さを日々体験しています。以前書いてた記事に加筆しました。

 少し前の夏のあいだは、道路脇などで落ち葉や土を掘り返してミミズやら動くものを食べていました。

 秋になった今、相変わらず道路脇を掘り返していますが、栗の実、自然薯や植物の根などを盛んに食べています。

 自然薯(山芋)はとても美味しいもので、イノシシは大好物です。私も好物なのですが。

 山芋はまだ成長途上で掘るには少し早いのですが、イノシシは待てないようです。アチラコチラで掘り出して食べています。

 実はアチラコチラが問題でして、ミカン畑の脇のものを掘って困っています。どこでもかしこでもお構いなしに大穴を掘るので畑の崩落の原因になります。農薬散布では上を向いて作業をするので、穴に落っこちて怪我をすることもあるのです。

   

           イノシシが山芋を掘った跡

 先日、作業をしていて写したものですが、中央部に白く写っているのが山芋の残りです。一番美味しい部位を残しています。ここから先が山芋の先端部になります。真っ白で黄色く変色してないので、どうやら、食事中に私が近づいたので美味しい所を残して逃げたようです。

 鍬を持っていたら残りを掘って持ち帰るのですが。

 鍬で掘っても大変な作業ですが、イノシシはこれを鼻だっけでやってのけるのです。

 素晴らしい鼻です。

 

「連載その3-イノシシのタケノコ掘り」下の記事は2009/11/10に書いたものです。
 
 「実はお願いがあるのです。今年もタケノコ掘りをやってもらいたいのです。後で身体をお揉みしますので、へへへ。」とイノシシはアナグマさんにタケノコ掘りを頼んでいます(うそ)。正解は鼻です。鼻を使って掘ります。ですが、けっしてイノシシの鼻は鋼鉄のように硬くはありません。また、掘り始めるとスコップのように硬く掘り易い形状に変化するのでもありません。それはどれほどの硬さか?ヒトの鼻の硬さよりも少し柔らかい感じです。指でつまむとぷよぷよしています。それが、硬い岩まじりの所でも河原のような大小の石ばっかりの所でもまるで重機を使ったかのような大穴を掘ってしまいます。山芋を掘るときや、クズバ葛の根をほるときなども大穴を掘ります。ワラビ根を掘るとき等はその辺り一面トラクターで耕したかのような状況が出現します。

 山道を歩いていると道の両脇や真ん中の盛り上がったところなどを何かが耕したようになっているのを見たことは無いでしょうか?これもイノシシの仕業です。ミミズを探して食事をした跡なのです。

 画像:道路の真ん中の土が柔らかい所でミミズを探した跡


 画像:同じく道路のわきをミミズを探して掘った跡

 このように活躍をするイノシシの鼻と身体はやはり穴掘り向きになっています。

画像:2009年11月9日に写したハナ子の鼻

頭の構造が穴掘り用?かのように鼻が突き出て長くなっており、鼻の骨が薄く弾力があります。この薄い鼻骨の先には軟骨がついています。そしてその鼻を使うための首の筋肉はものすごく発達しているのです。猪首という言葉がありますが、大きな首周りですので胴体に頭が直結しているように見えます。そして良く筋肉が使われるためか首周りの肉が最も美味しいといわれます。

 

 画像:82キロの♂イノシシの頭骨です。上顎のキバがこの頭骨では欠落しています。鼻骨が薄く飛び出しています、まさしく穴掘りに向いていることが判ります。上の画像がよく判りますが鼻骨は二つに分かれて鼻先にいくほど骨との隙間が広くなっています。これは鼻骨の弾力をさらに高め、鼻がねじれたりしても対応するためだと思います。
 
 そろそろ生えているか?とクワを担いで竹林へ上がってみると、竹やぶのそこら中がぼこぼこの穴だらけ。初期に生える値打ちもののタケノコはこうしてイノシシに食べられてしまっています。一本残らず食べられているというのが毎年の行事?になりました。息を切らせて山道を登ってから、こういう光景を見るとため息が出ます。

 こうした被害は3月まで続きます。タケノコの盛期になってくるとさすがのイノシシも食べきれずにやっと人間の番が回ってきて、私の食卓にタケノコがのるようになるのです。


はやくおくれ

2024-09-21 16:02:18 | 狩猟とナイフ

 2024年9月20日、朝、猫たちに餌をあげようと外に出ると、猫たちの様子がおかしい?

 胸騒ぎがするので、庭先に仕掛けてあるワナを見に行くと、案の定イノシシが罠にかかっていました。

  

 今回のイノシシは普通サイズというか、12貫ほどのサイズでした。イノシシの重さを話す時何故か尺貫法が出てきます。

 まるまると太ったメスのイノシシでした。最近捕まえるイノシシはほとんどコンディションが良いものが多く、たまに出会う豚熱(豚コレラ)に感染したヨレヨレよりも、健康体でよく肥ったものが多いように思います。豚熱も下火になってきているように思います。

 以前より、数は減っているので、ライバルが少ないため食料事情が良いのかもしれません。

 涼しいところで解体処理をしていると、早くおくれとうるさいほどまとわりついていた猫たち、次々とお裾分けの肉が届くのでだんだん満足してきて落ち着きました。

     

 シカやイノシシを獲ってきて、解体をはじめるとにゃあにゃあと催促がうるさいけど、可愛い。


世間知らず

2024-09-10 04:29:21 | 狩猟とナイフ

 2024年8月下旬から、家の周りに小さいイノシシが出没していました。

 それこそ、家の周りです。庭やら倉庫の周りでミミズを探して食べているのです。

 家の西側で洋ラン、キンリョウヘンを育てています。画像左下がキンリョウヘンです。その奥のコーナーに落ち葉を集めてドバミミズの畜養しているのですがここもやられました。

 私の住む集落周辺のイノシシたちは、私のことを知っていてあまり近づいてきません。ところが世間知らずの若者がいて、あろうことか直接我が家へイタヅラを仕掛けてくることがあります。

   

この3枚の画像は倉庫の一角で、ここで精米をしています。

 ここにおいてある精米機は籾でも玄米でも精米できて重宝しています。数日前にモミを精米したのですが、モミガラやヌカを貯める袋が食い破られてヌカを食べ散らかしていました。

 普段は穏やかな私ですが、ここまでやられると黙っているわけには行きません。

 サル対策で仕掛けていたワナが空打ちしていたのを、仕掛け直しました。

  

 損害は体で支払ってもらいました。


シカは驚いた わたしもおどろいた話 その(4)

2024-08-30 10:11:43 | 狩猟とナイフ

はじめにおことわり。血なまぐさい話や写真、ジビエなどがでてきますので、心臓が弱い人やベジタリアン、ビーガンの方は見ないでね。

「私の住む高知県安芸市の2024年7月末現在の人口は15,710人です。安芸市民を全員殺すよりも、1年間に高知県で殺すシカの数のほうがはるかに多いのです。

 のけぞるような数字でしょう。

 19,873頭のシカを積み上げるとどれだけ大きな山ができるとおもいます?」

と前回書きました。

 

   

ニホンジカの冬毛(右)と夏毛

 昔むかしその昔、私がまだ子供だった時、集落近くの山々はてっぺんまで畑がありました。その畑でサツマイモ、ササゲ、ハダカムギ、サトウキビなどが栽培されていました。

 当時、畑の耕耘はというと牛です。当然、田んぼの耕耘もです。耕運機などどこにもありませんでした。空想さえできませんでした。ですので、どの家も牛が飼育されていました。貧乏な私の家でも常時2頭の牛がいました。

 一番の楽しみは、牛の背中に乗せてもらうことです。しかし、めったに乗せてもらえません。行きは堆肥やら鋤など農具を背に載せています。その上、登る山道たるや、高山の登山道のような道なのです。仕事を終えて帰り道、父やおじいちゃんの機嫌がいいときなど、たまに「乗るか」と言われると嬉しくて。

 ふだんの目線の3倍もあるような高さの、牛の背で揺れながら見る世界は、別世界でした。

(このあたりで、おとぎ話のようなことをいう長野はいったい歳は幾つなのか?と思われる若者もいるでしょうね。私は1950年生まれです。)

 当時、山里のわたしの集落で、ニホンジカやイノシシの話題など聞いたことがありません。

つづく