土佐レッドアイ

アカメ釣りのパイオニアクラブ

ドロボウ(ハクビシン)逮捕

2009-11-25 09:56:00 | 狩猟とナイフ
 もう一ヶ月も前からミカンに被害を与えていたハクビシンたち、その中の1匹をやっと捕まえました。
 同じ箱ワナで一回失敗していました。それは箱ワナを固定していなかったため、ハクビシンかタヌキが入ったのですが、暴れたひょうしに箱ワナがひっくり返ってストッパーが外れてしまい、まんまと逃げられていました。

 今回はキチンとミカンの木に括りつけて暴れても倒れないようにしていました。

 11月24日、見に行くとハクビシンが入っていました。撮影をしていると情けなさそうな表情を見せて、しきりと反省しているようでしたがもう遅い。

 反省だけならオレでもできる。



 まだまだ沢山のハクビシンやタヌキさんがうちのミカンをおいしくいただいていますので、ワナをかけなくっちゃ。

果物被害と人への攻撃

2009-11-24 06:46:00 | 狩猟とナイフ
 稲やタケノコへの被害はみてきましたが、こんどは秋の味覚である果物への被害状況をみてみます。当地で一番ポピュラーなのがクリへの食害です。私の住む集落にはクリ専業農家はありませんが、それぞれ家庭用や少量の販売用として栽培されています。


画像:クリ色々、左から3番目までが栽培種、その右は野生種(野生種:ヤマグリは小粒ですがコクがあり甘みも強くとても美味しいです。)

 イノシシ被害が激しくなってくるとともに、殆ど収穫できなくなりました。滅多に人が通らない山のクリ畑などではその近くに「寝や」をつくって食っちゃ寝、食っちゃ寝という、ヒトも羨むような、優雅で怠惰な生き方をするイノシシもおります。熟して落ちてきたクリを食べ、次に落ちてくるまで近くの寝心地の良い所で一寝入り。ポトリ、ボタっとクリが落ちる音を子守唄のように聞きながら心地よく寝入っているのかもしれません。
 ある日、クリを盗み食いするイノシシをとっ捕まえるため、駆除のワナを仕掛けようとクリ畑に向かいました。クリ畑に近づくと、数時間前と思われるような山道を掘り返してミミズを探したり、山芋を掘ったりした痕跡があり、イノシシの気配がムンムンしていました。
 
 画像:イノシシの上前をはねて収穫したクリ。

 餌場に通うハシリ(ケモノ道)を探そうと畑の山側を歩いていると、すぐ近くのシダの中からどどどどっとイノシシが飛び出してきました。それはそれはもう、びっくり仰天!肝を冷やしました。大きさは50キロほどと思われましたが、総身の毛を逆立てて目の前を横切り逃げて行きました。
 のんびりとクリを食べて寝ている所に私が突然現れて、イノシシもさぞかし吃驚仰天したことでしょう。

 日本での猛獣として恐れられているのは、クマ、イノシシでしょう。ただ、北海道のヒグマは別として、クマ(ツキノワグマ)にしてもイノシシにしても、ヒトを食ってやろうと襲ってくるわけではありません。クマの場合、ほとんどが突然の出会いによって、パニックになりヒトを襲撃するようです(実はクマのことはあまりしりません)。Wikipediaには
『森林と人間の居住エリアとの境界付近で、出会い頭であることが多い。こうした場所に行くときは、聴覚が鋭いクマの特性を利用して、よく鳴る笛や鈴を必ず携行するなど、人間の存在をクマに知らせることが重要である[1]。また、クマは背中を見せて逃げるものを追う習性があるため、出会ってしまったときは、静かに後ずさりすべきである。 なお、熊にあったときに死んだふりをするというのは、イソップの「熊と旅人」の話の一部であり、自殺行為である。』とあります。

 また、(NPO)日本ツキノワグマ研究所の出している対処法として
『● 50メートルも離れていたら、木の影に隠れながら、音を立てずに反対側に逃げます。
● 20メートルほど先でクマと目が合い、クマがじっとしているときは刺激せず、背中を見せず、後ずさりします。
● 攻撃が避けられないときは、頸部を両手で覆い、窪地に伏せるのが良いと思われます。立ったまま頭部を攻撃されるのが頚動脈を掻かれるので、最も危険と言えます。
最近ではピクニックシートを広げて、ガサガサさせると、クマは逃げるとする報告がありますが、まだ誰も山中で試した人はいないようです。』
とありました。

 ツキノワグマの場合、やはりクマの方から好んでヒトを襲うことはなさそうです。クマの出没する生息域へ入るときは突然の遭遇を避けるため、鈴など音をたてて歩くのが最善のようです。
 さて、イノシシはどうでしょう。
 クマもそうですが、イノシシも年間何件かの人間への襲撃事件がおこっています。しかし、イノシシの場合、人間との突然の出会いなどでの時、ツキノワグマよりもかなり凶暴性は低いようです。先に書いたクリの近くの遭遇もそうですが、こんなこともありました。
 現在、栽培している温州みかんは、イノシシの縁で購入したものです。ミカンへの食害がひどくなり私に駆除の依頼がきました。被害状況を見て回って驚きました。ミカン畑一面が食い散らかしたミカンの皮で真黄色に染まっているのです。中には背伸びして寄りかかってミカンを食べるものですから枝が折れている木もあります。被害にあっている耕作者が「ミカンの収穫をしてくれているアルバイトの人から、こればあやられて、来年もミカンを作るがかよ?と聞かれた」と話すほどの被害でした。朝、大きなイノシシが6頭、ミカンの木によりかかって食べているところへ遭遇したこともあるそうです。
 これがたまるか!と早速ワナを仕掛けるためミカン畑の周りの林の中を見て回りました。いつも通っているケモノ道を探してワナを仕掛けるためです。ミカン畑の下の端に、すでにミカンを伐採してなにも作っていない畑がありました。何と其処にはイノシシの寝屋がつくられていました。近くのススキや木の枝を噛み切って集め、直径3メートル厚さ40~50センチほどのベッドを作っています。そのベッドには穴のようなものがありました。この穴は出入り口のようでどうやら子育て中のようです。産まれてから小さいうちのウリ坊は体温調節がうまくできないためベッドに潜り込んで寝ているようです。ウリ坊はよく団子状態になって寝ます。
 その寝屋は、もぬけの殻でしたが、私が見つける直前までそこにいたという気配がありました。
 それから数日後、反対側の山の斜面を歩いていたときのことです。どこにワナを仕掛けようかと探しながらケモノ道を辿っていました。すると、すぐ近くの私の左横のシダ薮から大きなイノシシが飛び出して、どっどどっと駆け下りて行きました。度肝を抜かれながら「こりゃあ太い、100キロを越えているのでは」と思いましたが、タテガミや前身の毛をたてていましたので普段よりも大きく見えます。80キロ前後だったかもしれません。
 後日、このイノシシと思われる大型のイノシシをワナで括りましたがワイヤーを切って逃げられていました。

 また、ある日、山奥に仕掛けた箱ワナにウリ坊が2匹入ったことがあります。箱ワナに近づくと、わきの薮の中でガサガサと大きな音がし、母親と思われるイノシシが山に駆け上がって逃げました。

 このようにイノシシは近くで遭遇しても向うから襲ってくることはありませんでした。こうした経験や知人の猟師の話などからみても、イノシシが好んで人間を襲うことはまず考えられません。イノシシの人的被害のニュースなどをよく見てみると、どうやら手負いのイノシシの場合とかハンティングで猟犬に追われたものが人里に降りてきて、パニックになっているときに人間と遭遇し、襲ったということが多いようです。パニックになっていると動くものなら見境無く攻撃してくると思われます。
 
 イノシシにとって人間は最も恐ろしい天敵でしょうから、彼らの人間に対する恐怖はいかほどのものか想像がつくような気がします。

 秋はイノシシにとってもやはり「実りの秋」であり、ヤマグリやドングリ類、山芋、ワラビ根、葛葉葛の根などが食べごろになります。山中でこれらを食べて満足してくれていればいいのですが、彼らはより食べごたえのある、美味しい味覚をもとめて田畑にやってきます。クリはヤマグリよりも栽培種は大きくて、食べごたえがあります。柿、ミカン、梨、モモなど果物なら何でもこいです。渋柿でも背が届けば食べてしまいます。
 
 いまではクリを収穫しようと思えば、クリの木に実がついているうちに竹竿などでたたき落として収穫するのが確実です。毎日栗拾いに行ければそこそこは収穫できますが、クリ専業ではないのでたまに行くことになります。そうするとほとんどがイノシシの胃袋の中か、そこらあたりに落ちている「うんこ」になっています。

 イノシシのクリの食べ方は見事なものです。さすが渋皮までは剥ぐことはできませんが、鬼皮はきれいに剥いで食べています。どうやって鬼皮を剥いているのだろうと、ハナ子(「アカメの国」にハナ子のページがあります)にクリを与えた時観察してみました。クリをまるまる口に入れ、バリッと噛み砕いてから舌と歯で鬼皮と実を分けて食べています。落ち着いて食べると、きれいに鬼皮と実を口の中で分けますが、あわてて食べると吐き出した鬼皮に実がたっぷり残っていることもあります。そうしたときは後からきれいに食べ直します。

 画像:イノシシのクリ食べ跡。


うんこクイズ 正解発表

2009-11-16 12:35:00 | 生き物色々
 沢山のご応募(3人)ありがとうございました。

 正解は
 
A=ウサギ

B=ニホンジカ

C=イノシシ

D=タヌキ

E=アナグマ

 でした。

 正解回答者はお二人でoidさんとタカカズさんでした。残念ながら吉永小百合さんは不正解。
 
 厳正な抽選(あみだくじ)の結果、oidさんが当選しました。


 画像:あみだくじ

 あみだくじを引いたのは美人のアシスタント。赤線の2本は彼女が書き加えたものです。

 oidさん、賞品である、危険なミカン(顎関節の弱い方は医師の許可が必要です。美味しすぎて顎が落ちても農園は責任を持ちません。自己責任でお召し上がりください。)だと世界的に有名なアカメの国農園のミカン1日分(5キロ箱入り)を送りますので、お気をつけて召し上がりください。
 

 うんこクイズ

2009-11-16 12:33:00 | 生き物色々
 うんこクイズ5題



画像A(上)とA2(下)。



画像B(上)とB2(下)


画像C


画像D


画像E

上の画像A~Eのうんこを生産した動物の名前をお答えください。豪華賞品があたります。

***************
ヒント
上の5種類のうんこを生産した動物の画像と名前を五十音順に並べてあります。

画像:アナグマ(幼獣)


画像:イノシシ(ニホンイノシシ)


画像:ウサギ(幼獣)


画像:シカ(ニホンジカ)


画像:タヌキ

もう一つヒントを、吉永小百合さんが奈良の春日野という曲名で

♪腰を下ろせば 鹿の糞

フン、フン、フン 黒豆や♪

と、歌ってるようにシカはコロコロと可愛らしいうんこをまき散らしています。
****************

回答は
●A・A1は○○。●B・B1は○○。とお書きください(例:●A・A1はクジラ ●B・B1はゾウ●Cはカバ●Dはサイ●Eはバイソンというように)。

A・A1は同じ動物でAは新鮮なうんこでA1は少し日数が経ったものです。B・B1も同じ動物ですがうんこの大きさ、すなわち体格が違うものです。

超豪華賞品
正解者多数の場合はあみだくじなどにより厳正な抽選のうえ1名様にアカメの国農園の美味しい、ちょうおいしい(顎関節の弱い方にはお勧めできません)ミカン5キロ入りをプレゼント。

回答方法
クイズ回答方法はこの記事へのコメントとして回答して下さい。カンニング可。当選の発表はクイズ締め切り後、このページ上でおこないます。当選された幸うんの貴方はメール(宛先:akame_7840031@yahoo.co.jp)で賞品の送り先をお知らせください。

クイズの締め切り。2009年11月15日。

鳥獣連合

2009-11-14 07:34:00 | 狩猟とナイフ
 ミカンのカラス対策に今年は早くから「ドン(爆音機)」を使ってやろうと考えていました。カラスがミカンを食べ始めてからでは、効き目が弱いからです。食べ始めると「餌場」として執着心が強くなるためなのか、しつこく襲撃してきます。そう思っていた所、想定していたよりも早くカラスがやってきました。10月初めのまだ色もつかないミカンを襲ったのです。

 被害が出た明くる日、その名も「バードキラー」という、げに恐ろしげな装置を仕掛けました。

  画像:バードキラー一式
 
 プロパンガスを燃料にし、爆発させて大音量を発生させ、鳥を殺す(うそ)驚かすという装置です。音量と、爆発間隔は調整できます。7~8分間隔で鳴るように調整してありますが、これが問題です。すっかり忘れて作業中に近づきカラスではなく自分が死んでしまいそうになることがあります。本当に飛び上がるほどの大音量なのです。胸を押さえて「やられたー」とたおれそうです。
 装置の名前はバードキラーなのですが、効き目があるのは私とカラスだけです。ミカンに食害を与えるにっくき鳥たちはメジロ・ヒヨドリなどもいます。かれら小鳥はカラスほど一羽が沢山食べることはありませんが、なにせ数が多いので被害甚大なのです。

 どうしてカラス以外の小鳥には効き目が無いのでしょうか?なーんでか?

 ヒント●実は耳が聞こえない。●耳栓をしている。●かれらは耳くそが詰まっている。●無神経で厚かましくその上バカだから。

 答え:●無神経で厚かましくその上バカだから。です。(被害に遭っているから口がわるいのはしかたがありません。普段は紳士です。うそ。)

 この装置を2箇所しかけてあります。ところが数日すると一方のバードキラーがぷすんともいわなくなったのです。
 「5万円以上もするのに、なんというこだ、なんで鳴らんのだ」などとぶつぶつ言いながら見に行きました。何と、リモコンの中心部から発火用のプラグへの配線がプツンと切られています。ペンチで切ったような切り口です。そういえば昨年も一度だけこうして切られたことがあります。
 
 私は人間の仕業だと思い込んでいました。本当にペンチかニッパーで切ったような切り方だったのです。
 

 修理道具を持っていなかったので家まで取りに帰りました。往復40分もかかります。いったい誰がこんな悪戯をするのだろうと考えましたが、山奥のミカン畑であり、わざわざここまで悪戯しにくるような奇特で立派な人は思い浮かびません。
 さて、修理が完了、大音量で鳴り始めました。やれやれと思ったのですが、何と翌日にはまたも鳴らないではありませんか。
 なんだ、なんだこれは?
 見に行くと、またもプラグへの配線が切られています。その上プラグの配線の近くにあったアース線まで切られてるのです。
 なんだ、なんだこれは?
 またもぶつぶつ言いながら修理をしました。まだ人間の仕業だと思っていました。ここまで念入りにやるとなると、ひょっとしてかなり悪意をもった執着心が強く執念深い「いやらしいやつだなあ!」と思っていたのです。私のような善良な人間にこれほど執拗に悪戯をしかける人間は思い当たりません。
 それが、翌日には2つのバードキラーの「ドン」が聞こえないのです。もうぷんぷん@ぽ/?&%です。

 切られた配線をみてやっと納得しました。こんどは敵も切っても切っても直されるので癪に障ったのか線の皮膜がぼろぼろにされていました。

 ははあ。これは獣の仕業だったのか。

 ミカン畑には大はイノシシ、シカ、ニホンカモシカ、小はハクビシン、タヌキ、ウサギがせっせとミカンの木、ミカンの実に被害を与え続けています。
 
 ドンは昼間しか鳴らないように設定しています。獣たちはヒトを恐れてほとんど夜間に出没していますのでそれほど気にならないと思ったのですが、考えてみますとはっと思い当たりました。どうもカラスが音を止めてくれとタヌキに頼んでいったようなのです。

 あっぱれ!鳥獣連合。


 


 画像:噛み切られたプラグの配線

 タヌキはイノシシと同じ道路(ケモノ道)をよく通っています。イノシシ用のワナに時々タヌキがかかることがあります。ほとんどはかからずに空うちでバネが弾いただけということが多いのですが、2回ほどこうした空うちを繰り返すと反撃してきます。なんとセンサーを噛み切ってしまうのです。釣り糸のラインやエナメル線などをセンサーに使っていますが、これを見事に引き金を落とすことなく、そうっと噛み切るのです。こうなると、線が細いだけに近くにいって目を凝らさないと切られていることに気づきません。いつまでたってもイノシシが通ったとしても金輪際ワナは作動しないのです。ワナを見回りに行って、いつまでたってもイノシシの足跡はあるのにバネが弾かない、そんな時はほとんどタヌキの仕業です。
 「たぬきにばかされた」。
 
 修理は配線の皮膜を除いて中の銅線を出し、それを繋ぎ直してからビニールテープでグルグルと覆うのですがなぜかその修理をした場所は噛み跡がないのです。かれらはビニールテープの糊が嫌いなのかもしれません。それともぐにゃぐにゃした感触が嫌いなのかもしれません。「ドン」の装置にはプラグへの配線の他にも何本か配線があります。その配線は中が空洞でつまむとぷよぷよと柔らかいのです。
 
 そこで、プラグの配線とアース線をビニールテープで全てぐるぐる巻きにしました。

 結果おーらいでした。それ以降「どん」とにぎやかになり続けています。