土佐レッドアイ

アカメ釣りのパイオニアクラブ

マテガイとツメタガイ

2014-06-27 17:43:00 | 生き物色々
 2014/6/25 今年最後のマテガイとりに行こうと友人と2人ででかけました。

 今年友人が2回行った場所です。ところが、道に迷いました。友人は運転していったのなら覚えていたのでしょうが、いつも同乗していったので、道路を覚えていなかったのです。

 私は呑気なもので、近くまで来ているのだから海岸を走っていればわかるだろうと、右へ左へと走り回りました。ところが、走れども走れども「ここも違う」と言うのです。

 とうとう、友人の友人に携帯で問い合わせるとなんのことはない、高速を降りて少しだけ左に行って、海岸へ出れば良かったのでした。こんな時は携帯電話のありがたさがよくわかります。普段は車にうっちゃっていたり、公共モードにしっぱなしでいつもカミさんに叱られているのですが。

 やれやれ、めでたしめでたし。



 道に迷ったおかげで、これまでよりも収穫は少なかったです。それでも4㌔以上はとっていました。

 友人の友人の話では、マテガイは7月になると、深場に移動して干潟では獲れなくなるとのことだそうですが、本当でしょうか?夏の暑さを嫌って深場に行くのでしょうか?

 マテガイに砂を吐かそうと海水をたっぷり入れておくと、イカのような感じでジェット噴射して素早く泳いで移動したりします。彼らがその気になれば移動は簡単なようですが。

特徴
マテガイは干潟や浅海の砂泥底にすみ、細長い体を縦にして砂に潜っている。潮干狩りのとき、水管の跡の穴に塩を入れると、ゆっくりと出てくる。殻の前後は開いており強く引っ張りすぎると貝殻だけがぬけてしまう。旬は秋から冬にかけてである。
(Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 難読語辞典 > マテガイの意味・解説より引用)




 一生懸命、マテガイをとっていると、移植スコップみたいな小さな道具をもって干潟をうろうろする人がいたので、友人が「何をとりよるぜよ」と声をかけると「○×○」と言ったのですが、よくわかりませんでした。地方名のようでした。しかし、提げた容器には幾つかのツメタガイが入っていました。

 私もこの日は合計4個のツメタガイを見つけて、味噌汁の具にして翌日いただきました。
 食味は少しかたいがまあまあ美味しい、というほどでした。


シマヘビの産卵行動

2014-06-22 17:01:00 | 生き物色々
 2014/6/11 中稲の田植えが完了し、後片付けをしようと、残った苗の処理に苗床へ来ました。苗床の畦の様子が変です。距離にして1㍍ほどの間が少し荒れています。

 アレ?これは。すぐにピンときました。

 よく見てみるとシマヘビがいます。やっぱり以前見た光景だと思ったのは正解でした。「アカメの国」の「山のおもしろい話し」というページの第3話と第10話にシマヘビの同じ行動の記事があります。



 あれ?っと思ったのは赤丸で囲んだ場所です。少し荒れているように見えるでしょう。



 そろりと近づくとやっぱりシマヘビが小さな穴に頭を突っ込んでいます。

 シマヘビは約120ー130㌢ほどの普通サイズです。

 急いで軽トラまでカメラを取りに走りました。

 何回もシャッターを押しました。

 シマヘビはわずかしか動きません。体をくねらせては穴の中に入れた頭を少し動かしています。

 ゆっくりしたものです。それではと、動画モードにして動画で記録もしておこうと動画撮影もしました。10分ほどたっても同じ動作です。一度も穴から頭をだしません。

 穴の中はどうなっているのだろう。

 あまりの変化なしの状況に飽きてきました。中を覗いてみたい、確認をしたいという欲求が強まります。

 とうとう足で地面を強く踏みつけドンドンと大きな振動を与えてみました。アレ?シマヘビはまるで動じず平気なのです。穴から顔を出そうという仕種もありません。確か2005.8.25の同じよう場面では少しの振動でも神経質に頭を出して周りを探っていたのに今回はえらい違いです。

 私の行動も段々エスカレート。近くにあった苦竹の切れ端をひろってきてとうとうヘビの胴体をトントンと叩きました。初めはビクッと体を縮めるようなかんじでしたが、しつこく刺激をするととうとういやいやながら頭を出して周りを見回しています。小さな舌をぺろぺろ出して匂いを確かめています。


 私がしつこく苦竹で叩くもので顔を出して警戒しているシマヘビ

 動かずじっとしているとすぐに警戒を解き穴に頭を突っ込みます。

 頭を穴に入れるとすぐにまた棒でトントンと叩き、頭を出しては突っ込み、トントン、頭を出すをしばらく繰り返しました。




 とうとう、どうしても穴の中を確かめたくなり棒で強く刺激しました。出てきたヘビの前で足をドンと踏みならすと、いきなり鎌首をもたげて、まるでコブラのように10センチあまり頭を持ち上げ向かってきました。シマヘビの動作はとても速くて思わず飛び下がっていました。それでも向かってくるのです。よほど腹を立てていたのでしょう。わたしも腹を立てて近くにあった苗箱をもって振り回しました。冷静に考えると私が腹を立てる筋合いはなく、一方的にヘビの方が正しいと思うのですが。

 シマヘビはさすが相手が大きすぎ手強いことを悟ったのでしょう。さっさと逃げてしまいました。今回は穴の中をきちんと確かめることにしました。






 これがシマヘビがとても熱心に、夢中になって頭を突っ込んでいた穴です。どれだけ時間をかけたのかはわかりませんが、ヘビがこれほどの穴を畦に掘るというのはたいへんな労力を使っていることには間違いありません。

 驚きです。



 穴をカメラで覗き込むとなにやら白っぽいものが見えます。

 オオ!!!これは!



 卵に間違いありません。それも大きい!地鶏の卵ほどもありそうです。

 指を入れて確かめましたが、これは確かにシマヘビがつくった穴です。ひょっとするとモグラの穴を利用しているのかと思ったりしたのですが、指で探るとぐるりとかなり硬い壁です。ますます、この産室をヘビがつくったとなるとこの努力量は想像を絶すると感心しました。

 卵はそのまま触り廻らずに、確認できたことに満足し、仕事を終えて帰りました。

 翌日、またシマヘビが来て作業をしているのではないかと期待して見に行きましたが、姿はありませんでした。その上、覗き込んで確認すると卵も消えているのです。想像ですが、狸か何かが夜やってきて盗っていったのかもしれないと思ったことでした。

 

ヤマドリの蛮勇

2014-06-18 12:00:00 | 生き物色々


2014.6.14 ミカン畑への通勤途上,ヤマドリが軽トラの前にトトとトッと現れてばたばたと羽ばたいてから道路の下へ消えました.

 ここ数日,見かけた近くで何度もヤマドリの雄がこうした行為をしていました.カメラはいつも助手席にあるのですが,ケースから取り出してスイッチを入れ構えるまでに山へ入ってしまいます.

 きょうは,近くへさしかかると前もってカメラのスイッチを入れていました.それでも数秒の間の出来事です.なかなかどんぴしゃと撮るのは難しい.


 山に消える寸前のヤマドリです.矢印の行程で現れました.

 ヤマドリの生態にくわしくはありませんので当て推量ですが,これはヤマドリの縄張り宣言のディスプレーではないかと思います.動物は自分よりも強いものにはもっぱら逃げる,隠れるなどで危険をさけます.ぶち切れたイノシシなら軽トラに向かってくることはあります(体験済み)が,鳥がこうした行為をするのは通常考えられません.

 今時がヤマドリの繁殖期なのでしょうか.年中こんなことをやっていたら,狩猟期ですと弾の餌食です.

 がんばれヤマドリ!