土佐レッドアイ

アカメ釣りのパイオニアクラブ

テントウムシ

2014-05-27 05:56:00 | 生き物色々


 シャクヤク(華燭の典)の蕾にとまったテントウムシ(ハラグロオオテントウ)

 2014/4/27 シャクヤクの脇芽を摘み取る手入れをしていると大きなテントウムシを見つけました.これほど大きいものはめったに見たことがありません.いつも軽トラに積み込んでいるカメラで写しました.

 シャクヤクの蕾には蜜があります.テントウムシは蜜を目当てにきたのでしょうか?それとも蜜に集まる何かが目的?

 テントウムシの多くはアブラムシなどが主な食物のようですので、アブラムシやカイガラムシなどを食べにきたのでしょう.
 なかにはナス科の植物の葉を食べるのもいるそうです.

 このテントウムシを見つけたシャクヤク畑は農薬散布をしたことがないので、餌になる生き物もたくさんいるのかもしれません.

イノシシつかまえた

2014-05-26 08:45:00 | 狩猟とナイフ





 2014/05/23 ミカン山へ通勤途上,車の中から確認できる場所に仕掛けたワナを運転しながら覗いていると,あれ,なんだか様子がヘンだ.

 イノシシの姿や何かが動いているというような確実な情報ではありませんが,山肌が露出しているような気がします.

 車を止めて確認に向かいました.道路から40メートルほど距離があります.近づくと突然イノシシが暴れ始めました.

 彼らは,確実に人に見つかるまでは,じっとして隠れることがよくあります.

 小型のイノシシの雌でした.

 暴れ回っているうちに,斜面の立木の上の方に括られたワイヤーがひっかかり宙づりのようになってしまいました.しめしめ.そのまま近づき後ろ足を掴みました.何とか後ろ両足を掴んでひっくり返し止め刺しをして血抜き処理.

 小型ながらとてもよく肥っていました.

 家に帰って解体処理をしました.毛剃りや毛抜きではなく,皮剥処理です.脂肪がたっぷり付いた焼き肉やすき焼きに向いた肉質です.こりゃあこじゃんとえい.

 骨抜きをして,精肉にし,端肉を焼き肉で食べたのですが,孫がとても喜んでぱくつきました.

クジラの目玉

2014-05-22 21:44:00 | わが町安芸市・日々つれづれ・山日記
 2014年5月20日,安芸駅のぢばさん市へ行きました.出品してあったシャクヤク「華燭の典」を引き取りに行ったのです.たくさん出荷していたのですが,1束だけ売れ残っていました.
  
 ちょうど知り合いの方がいたのでプレゼントすると,なんと,私も出していたキュウリがたくさん売れ残ってしまっているので,それをもらってほしいと3袋もいただきました.立派なキュウリとシャクヤクの花のぶつぶつ交換となったのでした.

 ひょいと冷陳をのぞくとなにやら血だらけの大きな袋が3つあります.ブリのアラだろうかとシールをみるとクジラとあります.おお,どこか東の大敷にクジラがはいったのかとよくみるととても安いのです.1キログラムほどの袋が980円です.

 なんとまあ,これは安い.

 これは買わなくておらりょうか.買わずんば帰られまい.

 しかし,あまりにも安い.イルカなのではあるまいか?昔,室戸市羽根町で行商の軽トラのスピーカーから,森進一も一歩下がるというふうな声でおばちゃんが「いるかいらんか」と叫んでいるのを聞いたことがあります.はて,まあ,投げやりな商売をするものだとあきれていると,「イルカいらんか」としゃれているのでした.

 安いので硬い肉かもしれないが,硬くてもクジラ.買いました.

 硬いクジラは子どもの頃,月に何度も食べる日常のおかずでした.それこそ筋の部分は噛んでも噛んでも,いつまでたっても原型どおりで,こめかみが痛くなるおかずでしたが,私は大好きでした.ほんのたまに,ごちそうである皮の部分の時など嬉しかったものです.黒い薄い皮の下には分厚い脂肪があり,それこそトロトロでうっとりするほど美味しかったものです.

 先日,国際なんとかかんとかでクジラを調査目的でも捕ってはならぬという判決がだされたとありましたが,残念です.
 
 反捕鯨の主な理由が「かわいそうだから」「クジラは頭がよいかしこい動物だから」などのようです.ばかばかしい.こんなことを声高に叫んでイルカ漁の網をきりやぶったり,調査船に体当たりしたり,薬品入りの瓶を投げ込んだり,違法行為の乱暴狼藉をする人たち,それを主張する国々はほとんど牛や豚などを主な食料にしています.

 「ケ!」


 クジラといっしょに煮るこんにゃくも購入.

 家に帰って,早速料理です.大型魚やクジラ,イノシシ,鹿ほか獣系,鳥系は私が料理担当です.本当は料理は自分でするより他の人にやってもらえると,同じ料理でも味が違います.とくに大型のものを処理するともうそれだけで,胸がいっぱい,満足してしまって,で,食べてもどこかうまさがもう一つです.

 まあ,ふだんはほとんど料理してもらっていますので,こんな時にはしかたありません.

 袋を包丁できりあけ,中身をまな板の上に出しました.皮の部分も少しあります.しかし,どうも筋っぽい.包丁で,す,す,と切れる赤身の柔らかい部分はすこししかありません.うん,やっぱり値段相応なのかと,考えながら一口大に切り分けていきました.

 肉の大きな塊が1つあります.それを切り分けようと掴みました.なんと手触りが違います.その肉の中になにやら丸いかなり硬いものを感じます.隣で見ていたカミさんに,「えらい硬いものがある,ひょっとしたらガンじゃないじゃろうか?」などと言いながらひょいと裏返して,周りの肉をどかすと何と何と,目玉がぎょろりと出てきたのです.




 周りの筋肉やら神経やら筋やらを切り取り目玉だけにしたものを二つに割ってみました.水晶体やら網膜やら,とにかく大きいので眼科のよい教材になりそうです.





 カミさんも私もぎょっとしました.なかなか太い目玉です.これほど太い目玉にはめったに身近にはお目にかかりません.というより,生まれて初めてです.
これは良いものにいきあたったものだ.しかし,高知県はすごい.産直市でクジラの目玉をさりげなく売っているのだ.私が出品したのでもないのに,なぜか自慢したくなるではないですか.うん,やはり我が高知はすごいところだ.

 さて味付けです.ひたひたの水から煮ていきます.アクが多いのではないかと思っていたのですが,少し出ただけでした.クジラにはクジラの香りがあります.カミさんは臭いだといいます.わたしにはひたすら懐かしい,いい香りなのですが.
 そこでひねショウガを細くきって投入.砂糖と醤油だっけで味を付けました.

 カミさんに味を見てもらいました.

 「これは美味しい」どれどれ,とても硬いと予想していたのですが,うっちゃられました.硬いどころか,ほどよいかみ応えで,脂肪もたっぷり.特に目玉を動かす筋肉やらもろもろのお肉はうっとりするほど美味しかったのです.また,皮とその下の脂肪も,もう,うまい!のでした.

 これほどのものなら,ほかのも全部買い占めてきて,冷凍保存しといたらよかった.

第5回アカメフォーラム 釣りの歴史(3)

2014-05-20 16:37:00 | アカメ釣り大会

土佐のアカメ釣り(1)



 四万十 川漁師ものがたり(1993年.同時代社)

「四万十 川漁師物語」は故山崎武さんという四万十川で川漁師を生業とされた方が書いた私家本「大河のほとりにて(1983)」を書名を変えて,後に出版されたものです.

 著者のあとがきに「大変苦労しながら遺書でも書くつもりでここまで書いてきた。 中略
学者は学者の立場で書いたものも多く、政治家は政治家の立場で書いてもいる。そんな中に、川の漁師が長い生涯の間に見聞きした生のままの記録が一つくらいあってもよいではないか。そんな横着も手伝ってまったく天衣無縫に書きなぐってきた。 後略 
青文字は本文より引用」

 この本の,「珍魚、希魚のこと」という章に山下喜代松さんというアカメ釣り師の話がでてきます.山下さんは60年ほど昔からアカメ釣りをしていると書かれています.1983年に私家本として出版されていますので,その年から逆算すると,山下さんは1921年(大正10年)当時からアカメを釣られていたということになります.徳島の海老ヶ池でアカメを釣っていた池田さんが大正9年ですから,奇しくも同じ時期から徳島と高知でアカメが釣られていたということになります.

 「ミノウオ釣りはこの川の釣りの中ではもっとも豪快なものである。ミノウオ釣り六十年のキャリアを持ち、名人といわれる山下喜代松さんのお話を次に紹介しておこう。ちなみに先に述べた卵巣も同氏から頂戴したものである。まずエサは三十センチもあるようなコイや、フナやナマズなどを使う。このエサを五センチもある大きな釣りばりに活きたままつけて泳がせ、これを物干し竿大の竹の先端に取り付ける。この時釣り糸(二十号)を別の細糸でくくりつけるのであるが、これは獲物がかかった時、細糸の部分がひとりでに切れるように考案されたものである。百メートル近い釣り糸を大きな孟宗竹の節を抜いたものに巻き付け、これを船に取り付けて、一寝入りしながら相手のかかるのを待つ。これは納涼を兼ねた無精で悠長な釣り方である。もう一つの方法は道具は同じであるが、釣り糸を十五メートルほど延ばしてゆっくり櫓を漕ぎながら釣る方法で、少し骨は折れるが確率は高い。獲物が近づいてくると、まず活きたエサが騒ぎだす。そうなると相手はもうすぐそこまできているのである。
 やがてぐっとくる。五、六十メートルやったところで、船端に足をかけてウンとばかり引きとめると完全にかかる。
 それからは魚との格闘である。相手が大きいと舟を引っ張って数百メートルも走る。手繰りつ戻しつ数十分もすると、さすがの大物も弱ってくる。船端に引き寄せておいて鰓蓋に手をかけて舟の中に引き上げる。同氏によると鰓蓋を開かない魚に出会ったときには胸鰭のところを手でくすぐるとすぐ開くといわれた。度胸もいるし、スリルに富んだ話しであった。
 釣りでは確率の低いミノウオ漁も水中に潜ってモリで仕止める漁法では結構生計がたてられたらしく、十数年前までは、それを専業とした人もあったが、いまではそれもなくなった。
青文字は引用」

 ここに書かれた釣りは,先の一寝入りしながら相手がかかるのを待つ釣り方を「ござれ釣り」とよぶようです.また,二十号(ナイロン糸?)の釣り糸とあることから,近年の釣りと思われます.大正9年(約93年前)には,いったいどんな道具でアカメを釣っていたのでしょう.わたしはPEの使われ始めたころ,アカメ釣りをやめましたので現在主流のタックルさえもよくは知りませんが,大正時代ともなるとどんな糸を使っていたのか想像すらできません.
 四万十川でのアカメ釣りはフィッシング岡田(四万十川のほとりの釣具店)のご主人故岡田光紀さん(元全日本希少魚保護協議会会長)のお話ではかなり古くから行われていたようです.岡田さんのおじいさんもたしなまれていたそうで,その当時のラインは絹糸をよりあわせて使っていたとお聞きました.



第6回アカメ釣り大会・フォーラム要項

2014-05-17 07:13:00 | アカメ釣り大会
 第6回アカメ釣り大会と第6回アカメフォーラムの日程が決まりました.




 2007年に第1回アカメ釣り大会を開催しました.日本ではじめてアカメを対象にした釣り大会です.以来,毎年開催(台風で2回中止)しています.
 アカメフォーラムは第3回アカメ釣り大会から毎年続いています.こちらも様々な角度からアカメだけを対象にしたフォーラムとして世界に例を見ないユニークな催しです.
 
 釣り大会とフォーラムの目的
 
 釣り大会は,釣ったアカメのデータをとって標識放流をおこないます.将来再捕することにより,アカメの生態を明らかにしていくという活動です.
 わたしたちのアカメ釣り大会は,アカメ釣りという文化を楽しみながら生態調査に参加していただくことで,自然に親しみアカメと自然を豊かにすることに感心をもっていただきたいということを目的としています.

 釣り大会前にアカメフォーラムをおこないます.
 フォーラムでは、日本のアカメとともに,世界のアカメ属の釣りなど,釣りからみたアカメのこと,また,アカメの新たな発見など研究成果,それらを釣り人と研究者から講演していただき論議していきます.



 アカメフォーラムには,釣り人だけでなく研究者,アカメに関心のある方,自然について知りたいという一般の方も参加する,他に例を見ないような公開討論会であり,学習の場です.
 とても有名でありながら,あまりにも知られていないアカメ.アカメの本当の姿を広くしっていただき,その魅力を共有していきたいという目的で開催しています.
 今年も全国からたくさんご参加していただけるようお待ちしています.

 ―フォーラムの日程などー

日時:8月15日 午後1時~4:30

場所:高知市文化プラザ かるぽーと 9階 第3学習室

参加費:無料

1)フォーラムのテーマ(案):すばらしき巨大魚アカメ ここまでわかった


2)講師と講演テーマ

  釣り人から

 ●北出弘紀氏(ノースクラフト・ルアーデザイナー):アカメとコンタクトをとる確実なアプローチとルアー考察

 ●村越正海氏(プロアングラー):世界のアカメ属と日本のアカメ釣りの魅力


   研究者から

 ●上田修作氏:DNAからみえてくるアカメ~アカメの遺伝的集団構造~

 ●町田吉彦氏・長野博光:ここまでわかった高知のアカメ

 ●未定


   -第6回アカメ釣り大会日程など―

 日時:8月15日(金)午後5時~16日午前5時まで釣り,5時30分
    から9時まで表彰や催し
 
 〈台風などで開催不能の場合,9月14日(日)午後五時~9月15日(月敬老の日)に延期します.大会の内容は同じです.アカメフォーラムはよほどの悪天でないかぎり開催します.〉

 場所:浦戸湾とその水系

 大会本部:高知県立種崎千松公園

 参加費:1000円(レクレーション保険・飲み物付き)
 

 参加費はこれまで500円でやってきましたが,赤字でした.アカメと自然を豊かにする会の活動にかかる費用は全て募金と釣り大会の参加費だけでまかなってきましたが,初めから赤字運営の行事はおかしいという声もあり,今度の大会から1000円にさせていただきます.