今年も五月晴れが続いています。たまに雨が降っても小雨程度。乾燥した畑では、表面だけにしつをうったようなもので中まで染み込むような雨がふりません。
我が家の田んぼは山の谷水を利用しています。近年毎年のように水不足に悩んでいます。山の保水力が極端に落ちてきたように思います。植林でスギ・ヒノキばかりになったためそれらが植わった山肌は土が剥き出しです。
大雨が降ると音を立てて小石や土砂を巻き込みながら一気に流れ落ち谷や川に流れ込みます。淵が埋まってしまってなくなりました。
自然林のように落ち葉の層などまったくなく腐葉土もありません。水を溜めることができないのです。
ここしばらく雨らしい雨がありません。毎日、下の谷川からエンジンを回しポンプでくみ上げています。
ホースが届かない一番上の田んぼにはオタマジャクシが困っていました。残りわずかな水のあるところに集まってじっとしています。すでに腹をかえして死んでいるものも。
私はカエルが好きなのですが、これはどの種のオタマジャクシかわかりません。シュレーゲルアオガエルの卵をたくさん見ていましたので、それかもしれません。
大変ですが、しかたありません。バケツでレスキューです。ホースの水をバケツに入れて運んでオタマジャクシを救うのです。
何度も何度もなんどもくりかえして、少し余裕ができました。
これでは何時間も持ちませんので、水源である、わずかに流れている谷川の水をできるだけせき止めてこの田んぼに少しずつ入れることができました。
やれやれですが、早く雨よ降ってくれ。
こうした状況で困るのがカラスの被害です。カラスは集まったオタマジャクシを食べてしまいます。
その上、田んぼに足を取られるのを嫌って稲を踏みこんでしまいます。稲を踏み倒して沈まないように利用するのです。
赤丸の中がその被害状況で、すでに枯れてしまったものも沢山です。
カラスをやっつけるために鉄砲の免許をとってやろうかと本気で考えるこの頃ですが、カミさまにお伺いを立てると 却下です。
うちのカミさまは、計算高くて話になりません。ものごとはソンかトクかではないと思うのですが。
免許を取るのに数万円。鉄砲代にんん十万円。弾代がいるでしょう。カラスの被害など高がしれたものです。
と、言うのです。
んん十万円あれば数年間米を作らなくても米が買えます。
とも言います。
まあ、それはそうなのですが、計算をしていたら今の米作りなどやってられません。みんなが計算でうごくのでしたら、とっくに農業は止めてしまっています。そのためニホンは食糧不足になり飢餓が広がり、暴動がおこっているはずです。
と、おもうのですが。
暴動の扇動でもやるか。