土佐レッドアイ

アカメ釣りのパイオニアクラブ

アオダイショウ

2009-05-31 18:55:00 | 生き物色々
2009年5月31日、昼過ぎに母から電話がかかりました。「ニワトリがあんまり騒ぐきに、お父さんが見に行ったら大きなネズミトリ(アオダイショウ)がタマゴを盗りよったと。それでようよ殺したきに片付けに来て」ということでした。母はヘビが大嫌いで近づくのも嫌そうです。それがまれに鳥小屋のタマゴ箱に手を入れたときタマゴを盗みに来ていたアオダイショウを掴んでしまって大きな悲鳴を上げることがあります。


画像:父にやっつけられて昇天したアオダイショウ。

アオダイショウは時々タマゴを盗みに鳥小屋に侵入します。ニワトリたちはタマゴを盗られるのが嫌なのか、大きなヘビが嫌いなのか大騒ぎをします。尋常ではない鳴き声を一斉にあげて騒ぐのです。


画像:巻き尺で計測すると184センチありました。

アオダイショウはネズミをよくとってくれるのでありがたいヘビですが、ときどきニワトリのタマゴを盗み食いをします。5個ぐらいは平気ですべて丸呑みです。ニワトリは毎日タマゴを産むのですがアオダイショウが食べ始めたら何日かの間隔があいてすべて消えてなくなるようになります。

なかなか気が強いヘビで人間が攻撃すると反撃してきます。大きいのでかなりの迫力があります。

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アオダイショウ
全長は100-200cm。まれに3mを越すものも存在すると言われるが真偽のほどは定かではない。オスよりもメスのほうが大きくなる。胴の直径は5cmほどになる。南西諸島を除く日本本土では最大のヘビ(南西諸島を含めると、最大はサキシマスジオで本種はシュウダ、ホンハブに次いで4番目の大きさとなる)。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用。

安芸市産パパイヤ

2009-05-31 11:35:00 | わが町安芸市・日々つれづれ・山日記
2009年5月29日、トロピカルフルーツが3種も揃った。

5月27日、密柑山へ通勤の途上、いつも私のミカンを買ってくれるお得意さんのおばさんが家の前で呼び止めます。「パパイヤ食べんかね?」、「ありがとう、貰いたい」、「好き嫌いがあって親戚も食べてくれん、ちょっと待ちよって」保冷庫に入れてあった大きな完熟パパイヤを持ってきてくれました。パパイヤをいただくのはこれで2度目です。



画像:完熟した安芸市赤野産パパイヤとフィリピン産バナナ。

頂いたパパイヤはおばさんがつくっているナスのビニールハウスの中で趣味でつくられています。

確かにパパイヤは好き嫌いがはっきりする果物です。家族の中で美味しいと喜ぶのは何と私だけなのです。ブイチ(分け前)が多いのでこれはこれでよいのですが。パパイヤはそれほどきつくはありませんが独特の匂いがあります。カミさんはこれが嫌いだそうです。味は少しぼやけた甘みがあります。それにかすかに苦みもあります。酸味はほとんどありません。食感は少しねっとりとしていて、梨のようなシャリシャリ感はまったくありません。メロンの皮の方ではなく中心部の果肉を噛むような感じです。



画像:パパイヤをすぱっと切った所です。種の部屋は何と星形。

 パパイヤの種は画像のようにキャビアのような色をしています。大きさは大粒の小豆ぐらいでしょうか。



画像:高知県産完熟パッションフルーツ。

このパッションフルーツはカミさんの職場の方からいただいたものです。やはりビニールハウスでつくられているのですが、あまり食べる人もなく落下してゴロゴロと転んでいるそうです。ああ、もったいない。
私は種子島へアカメを求めて行ったときに産まれてはじめて口にしました。大変気に入って大好きになりました。



パパイヤ・パッションフルーツ・バナナと熱帯の果物が3種も揃いました。贅沢なデザートを堪能しました。果物大好きの私には盆と正月がいっぺんに来たような豪勢なうれしいひと時でした。


箱ワナ-3

2009-05-29 06:55:00 | 狩猟とナイフ
 箱ワナのつくり

センサー
箱ワナのセンサーのタイプは色々とありますが、私が使っているものでは感度の高いもの、強い刺激が必要なものと2つに大別できます。

このセンサーが悩ましい。


画像:中央に見える十字の鉄筋が引き金です。この横棒をイノシシが鼻でフンふんと突くと引き金が回って扉を留めていた鉄棒が引き抜かれて扉が落ちるというものです。

この画像のような仕掛けでは引き金が作動する為にはかなり力がかからないといけません。そのためイノシシが箱ワナの中に入って餌を食べていても扉が落ちていないということが度々あります。これが悔しい。めったに中に入らないのに、確実に閉じ込める方法はないものかと私は少ない知恵をしぼりに絞って考えました。

    下手の考え休むに似たり

こんな仕掛けもつくったことがあります。なんと落とし穴を掘ったのです。その穴に板で蓋をしてそのふたを踏むとセンサーが作動して扉が落ちイノシシを閉じ込めるというものでした。私の頭の中では完璧な仕掛けでした。エジソンさんでもこうはいくまい。

その仕掛けを作って1ヶ月ほど経ったある日、イノシシの足跡が箱ワナ中にずぶずぶとつけられて餌は喰い放題くったという状況が残されていましたが扉は何の反応もしていません。こ、これはいったいどうしたことだ?私の完璧な仕掛けがなぜ反応していないのだ。これは夢かもしれない。タヌキがばかしているのか。

どうしても合点がいかず、センサーである落とし穴を確認しようと醗酵した(大変匂いが強い:臭いともいいます)米糠をかきわけてのぞいてみると、なんと湿気と醗酵の熱で厚い杉板は膨張しふくれあがり木枠のなかできっちりとかっちりと締まりきっており、体重をかけて踏みつけてもびくともしないではないですか。

さて、こんどは感度を良くして少しの刺激で反応し扉がしまるようにすると、イノシシ以外の来訪者にも反応してしまいます。タヌキ、カラスなどよく来るようになりますがそれらの刺激でも扉が閉まることがあり、扉は落ちているのにもぬけのからということがよくあるのです。タヌキ対策としてはセンサーの位置をタヌキの背丈よりも高くする等対策はとれるのですが。

イノシシの場合にも欠点があります。イノシシは一族で来ることがありますが、その際、食いしん坊の一匹が先にとび込んでしまうと家族は外にいるのに一匹だけで扉が閉まるということもあるのです。箱ワナのまわりには大小の足跡が沢山あるのに中には1匹だけという場合はこうしたことが多いのではないかと想像します。強い刺激で反応する引き金の箱ワナでは一度に数匹が入っていることもあるのです。

それから、上記のように家族一同で箱ワナに近づいていて一匹だけ閉じ込めると恐ろしい目にあったその家族のイノシシは2度と箱ワナには近づかないかもしれません。イノシシは学習能力がうんと高いのです。特に危険に対する学習能力は高いと思われます。箱ワナが流行り始めた頃はびっくりするほど良く捕れていたのですが、だんだん獲物が少なくなってきたように思います。こうしたことも一因かと考えています。

完璧なしかけというものはなかなかできません。私の能力ではあるところで妥協しないと気が変になるかもという心配から、最近では感度を重視した仕掛けをもっぱら使っています。

獲物は一匹でもいいではないですか。

箱ワナ-2

2009-05-25 07:10:00 | 狩猟とナイフ
箱ワナの留意点:底の設置とストッパー

 箱ワナは一度設置すると気軽に移動することはできません。組み立てに時間がかかりますし、大きい上に材質が鉄ですので重たいのです。主に山の中がポイントになりますので運搬もなかなか大変です。ですので、設置するポイントの選定は重要です。良いポイントですと次から次へとイノシシが捕れます。良いと思っていても選定を誤ると1年も2年も全く捕れないということもあります。

箱ワナは大型も捕れますが、どちらかというと小型の警戒心の薄いイノシシがよく捕れるようです。

大型では箱ワナをよいしょっと担いでオリの下が空く場所まで運んで逃げたという話もあります。もちろんオリは側の木などに番線でくくりつけたり、木が近くにない場合は杭を打ってそれに括りつけて固定してあります。それでも上記のように逃げてしまう大物もいます。また、まれに穴を掘って抜け出すということもあります。それを防ぐためオリの下部にも鉄筋のメッシュをつけるのですが、そうした事例は少ないためややこしいのでつけないことも多いのです。私はつけていません。少し高額ですが、市販されている箱ワナには付いています。これからオリを作ろうと思われる方は底もつけておいた方が安心です。備えあれば憂いなし。

それから、扉のストッパーは是非つけておかれることをお勧めします。せっかく捕まえたはずのイノシシが脱走する一番の原因がストッパーがないことです。私の体験からいえるのですが、私ははじめはイノシシの能力を見くびっていました。あの重たい扉を開けて出ていくなどと想いもしなかったため扉のストッパーを取り付ける等は考えもしませんでした。この扉を開けて出て行くというパターンには色々とあるようです。オリに閉じ込められたイノシシは最初は暴れ回ります。そのうち扉が動くことに気づきます。固定されていないためがたがたと動きますが、それが縦方向には大きく動き鼻で持ち上げると下は解放されることに気がつくのです。持ち上げて空いた空間から出て行こうと離すとどすんと落ちます。これを繰り返しているうち、イノシシは頭にくるのでしょう?がちゃがちゃとやっているうち斜めに持ち上げた時扉の角がレールにひっかかり落下スピードが一瞬遅れることがあります。溶接の熱で歪んだりして出来の悪いオリだと扉が斜めになり抵抗で落ちなくなることさえありますし、溶接のでこぼこに扉の角が引っかかることもあるのです。おりこうなイノシシがこれを見逃すはずがありません。

ばいばい。

もう一つ脱出のパターンがあります。イノシシは家族一緒に(成獣の雄は単独で行動)暮らし、定住性が高いのですが、その家族一同オリに入っているということもあります。こうした時、母親が扉を持ち上げて子供を逃がすとうことがよくあります。また子供たちがオリに入って母親が外にいるうちに扉が落ちることもあり、母親が色々やっているうちに扉を持ち上げることが出来ることに気づき子供を助け出すということもあるのです。

こんなことがありました。

山奥の谷川のほとりのヌタ場の近くに箱ワナをしかけていました。車から降りて5分ほど歩かないとその場に行けません。ある日、見回りにいくとウリ坊が2匹入っていました。近づくとすぐ近くの薮でがさガサと大きな音がしました。母イノシシが潜んでいたようですがすぐに逃げてしまいました。

小さなイノシシは殺してもしょうがない(と、いうよりあまりにも可愛らしいので殺せない)し、大きくなれば悪りことし(いたずら者)になるので逃がすのも嫌だし、と、小さなイノシシは可能な限り連れて帰って監獄にぶちこんで太らせて食べることにしています。

連れ帰る為には移動用のオリがいります。めったにかからないし、箱ワナは一カ所ではないので移動用のオリは家に置いてあります。それに一人では運べません。家まで帰って相棒に電話して手伝いを頼みました。

家から現場までは車で20分ほど、それから鉄製の移動用オリを唐丸籠(とうまるかご)よろしく相棒とふたりで棒にとおして担いで、足場の悪い河原を歩き箱ワナの見える所までくると、「ありゃ、イノシシがおらん」。

箱ワナの中はもぬけのから。たぬきにでもばかされたような気分です。「いったいどうなちゅうがじゃろう?」といいながら覗き込みました。天井もウリ坊が出られるほどの隙間はありません。穴もほってはいません。

なんでじゃ。

相棒と出した結論は母イノシシが外からオリの扉を持ち上げてウリ坊たちを救出したのだ。でした。

みなさん、ストッパーは必要です。



タヌキの巨大なため糞

2009-05-22 20:48:00 | 生き物色々
 2009年5月中旬発見したタヌキの巨大な溜糞です。







 画像:ヒノキ林の中にそれはありました。長さ2メートル余り、幅60センチほどの溜糞です。

なかなか立派なものでこれほどの規模は滅多に見ません。ウンコの主はきっと大狸なのだとおもいます。阿波の金長狸(きんちょうだぬき)の何代目かが遠征してきているのでしょうか。

ウンコのサイズですが、三枚目の画像の灰色と茶色のサッカーボールのようなものはヒノキの実です。比較してみるとウンコはなかなかのものでしょう。

画像にはきれいに写っていませんが、ウンコにはシカの毛が混じっておりましたので、近くにシカの屍があるのでしょう。後始末をしているようです。

この溜糞のあるヒノキ林は密柑畑のすぐ近くです。現在、害獣駆除の期間中ですので、ミカン畑を襲撃しているイノシシとシカを捕る為にワナを仕掛けています。ワナを仕掛けて10日ほどになりますが、2回空打ちしていました。どうやらワナを弾かせたのはこの溜糞の主らしいのです。毎日見回っているのですが、2回目に空打ちしてから同じワナを気をつけて見ています。先日のこと、獣道におき、落ち葉をかけてカモフラージュしているワイヤーのワッカを慎重にしんちょうに落ち葉を取り除いて剥き出しにしてあるのです。修羅場をくぐってきた老獪なイノシシの場合もワナに気づくとワイヤーをくわえて引っ張りだし、これ見よがしに剥き出しにすることがあるのですが、イノシシの場合は足跡や痕跡で判ります。体重があるだけに判り易いものです。

狸はこうしてワイヤーを剥き出しにするほか蹴ヤマ(けやま=センサー)を噛み切ってしまうことがあります。1センチ動かせばワナのバネが弾くように設定しているのですが、狸はそのことは合点承知、そろりと糸切り歯?で噛み切るようです。これをやられるとイノシシが通ろうがシカが通ろうが金輪際いっさいバネは弾くことはありません。ケヤマは極細のエナメル線とか釣りに使うライン(テングス)などを使っていますので近づいてよほど気をつけないとケヤマが切られていることに気づかないのです。

 人間の痕跡をできるだけワナの周りに残したくないので見回りにも気をつかい仕掛にはできるだけ近づきたくありません。こうして遠くから確認しているといつまでたってもワナは沈黙したまま。

狸にばかされるとこわいものです。