土佐レッドアイ

アカメ釣りのパイオニアクラブ

秋立ちぬ

2013-09-17 06:27:00 | 生き物色々

 2013.9.12 ミカン畑に通勤途上、舗装していない山道を軽トラでゴトゴト走っていると路上に大小の石ころが幾つも転がっています。

 石をまき散らした犯人はイノシシです。この季節まだ木の実などが少ないためか、イノシシは道路脇を掘り返してミミズを盛んに食べます。この時、強力無比の鼻で土でも石でも掘り返してしまいます。それが路上に転がるのです。

 道中、何カ所もで石を片付けました。

 車で走っていたら見つけることはできなかったでしょう。キノコを発見しました。




 これはベニイグチ?でしょうか。









 こちらはタマゴタケだと思います。思いますというのは心許ないですが、私はキノコのことはあまり知りません。写真をみながらネットで調べた結果、どうやらタマゴタケであろうと判断したわけです。

 うんと特徴が強いキノコなので間違いないと思うのですが、自信はありません。

 食用。美しく、しかも美味な食菌。ということですが、食に関しては保守的な私は食べてみたいとは思いません。椎茸や店で売っているキノコ類は好きなのですが、野山で見つけた知らないキノコは、すぐに毒キノコが頭をよぎり、見知らぬキノコには手が出ません。

 野山には秋の気配が漂い始めています。季節のページがぱらりとひらいたようです。

 秋立ちぬ。

 

2013年第10回新堀川生物観察会

2013-09-15 08:01:00 | 高知の宝「浦戸湾」
 新堀川で新堀川界隈ネットワーク主催の生物観察会が開かれました。

 毎年この時期に観察会をしてきました。もう10回を数えます。すごいですね。私は毎回ネットを使って生きものを採集してきましたが、ネットを使うたびに高知の自然の豊かさを実感しています。


 まさに都市の中のオアシスとの表現がぴったりの情景です

 場所は横堀公園の横の新堀川。以前は「大正橋(道路が拡幅され消えました)」までたっぷりネットを使うことができていましたが、いまや残された新堀川はわずかです。




 それでも、私たちの税金を数百万円使って移植したはずのコアマモが豊に茂っていますし、同じく捕獲して他の場所へ強制移動させていなくなったはずのシオマネキも棲息しています。

 またトビハゼも昨年と比べると大きく成長した個体を見ることもできました。

 シオマネキとトビハゼはこの前にも書きましたが、高知県が条例で希少野生動植物保護のため「保護種」に指定しています。

 「保護種」であるこの両種は、何人であれ採集することも、移動することもできません。唯一高知県知事の許可を受けた人だけができることになっています。

 高知大学名誉教授町田吉彦さん(高知新聞「いきものがかり」担当)は語ります。『シオマネキやトビハゼ、コアマモなどを大切に守ることは重要です。また肝心なことはそうした生き物を育んでいる自然環境そのものを重視して守ることです』

 
 新堀橋から応援している参加者に見守られて、さあ採集をはじめるぞと阪本さん。彼は学生時代の研究テーマが浦戸湾の生物でした。新堀川も馴染みのフィールドです。


 アカメの子どもたちがたくさんいました。



 採集した生きものは横堀公園の東屋で観察です。



 町田先生が魚や甲殻類などの名前を紹介しながら、生態などの解説をしました。

 バットに移したアカメの幼魚に初めて触れた子どもたちの目が輝いていました。

 観察会には阪本茂雄県議、吉良 富彦県議、細木 良市議も参加していました。

 この観察会で採集した生きものは

●アカメ 標準体長16㎜~75㎜ 26尾
●ウナギ 3尾
●ヒイラギ(多数)
●クロサギ(4尾)
●ガンテンイシヨウジ(7尾)
●シマイサキ(多数)
●マハゼ
●ウロハゼ
●クロダイ
●トゲノコギリガザミ
●オキナガレガニ
●ヨシエビ
●ヌマエビ
●シジミ(多数)
 
 アカメは今回が最高の尾数となりました。また、シジミはズブリと足が沈む泥の中にたくさんいました。
 人の目からは汚そうに見えるかもしれませんが、これだけたくさんのシジミや他の貝がドロの中にいるということは、決して汚いヘドロではありません。



 新堀川の豊かさ、浦戸湾のすごさ、高知県の自然の懐の深さを見せてくれた生きものを元の場所にもどしました。

 優れた知事のことですので、高知県民であることの誇りを与えてくれる新堀川の生きものや自然を、殺してタダの道路にするようなことはないでしょう。

標識魚再補(タグ&リリース)8号(2013年度1号)再放流(タグ&リリース)370号(2013年度47号)

2013-09-14 08:17:00 | アカメ調査室
 2013年9月13日、上杉事務局長から嬉しいニュースが届きました。

 「アカメが再捕されました。」
 
 再捕したのは松田 徹さん、今年の8月10日アーカイバルタグが付いた標識魚を釣られたかたです。



 松田さんは標識魚の再捕が続いています。




 標識には藻類が付着しています。

 このアカメは今年の6月18日に櫻井義隆さんが標識放流したものでした。

 放流場所と再捕の場所はごく近くでした。



 松田さん、おめでとうございます。
 
 タックルハウスの二宮正樹さん特製の「アカメ幼魚を模した再捕賞品ルアー(写真下段のルアー)」などを進呈しました。

 釣られた標識魚は再放流されました。

釣獲日:2013.9.12
釣り人:松田 徹さん
全長:69cmセンチ
標準体長:59cmセンチ

 放流から再捕まで約3ヵ月ですが、3㎝ほども成長していました。驚異の成長です。

 このサイズは成長盛りなのでしょう。季節も最もアカメが元気で盛大に餌を食べる時期でもあります。また浦戸湾の生態系の豊かさもあらわしているかのようですね。

 こうして、再捕データが集まると移動や成長など貴重な記録が蓄積されアカメの基礎的な生態記録が集まります。


今年のミカンは美味しいぞ

2013-09-13 05:55:00 | アカメの国農園
 2013年9月11日、早生ミカン興津の手入れをしました。今日の作業は仕上げ摘果です。

 今年は空梅雨の上、8月もほとんど雨が降りませんでした。

 心配してくれた友人や近所の方から、「ミカンは大丈夫かよ」と声が掛かりました。これほどの小雨はめったにありません。

 手入れにミカン畑に行くと、樹勢のよわい木は葉を落として枯れ枝がたくさんできていました。
 


 極端な小雨の時は、ミカンの実の成長が阻害されて小玉が多くなります。あまりにも小さいと商品価値がなくなります。

 仕上げ摘果はこうした極小の実をちぎり落とす作業です。また、キズが目立つミカンや日焼けしたミカンなども摘果します。



 たくさん生った木ほど小玉が多く、木の下には落としたミカンで足の踏み場もなくなります。

 こうした日照りの年のミカンはうんと糖度が高くなります。

 早くもイノシシがミカンの味見を始めました。これほど早い被害は経験がありません。

 よほど糖度がたかくなっているのでしょう。

 今年は味は期待できそうです。