土佐レッドアイ

アカメ釣りのパイオニアクラブ

キンリョウヘンの偉力

2010-05-23 10:50:00 | 生き物色々
 2010年5月15日、密柑山で仕事をしていると、めったに携帯しない携帯電話が鳴ります。見るとカミさんからです。今頃何事だろうと出ますと、「ミツバチが別れて庭の花の鉢へたかっちゅうきに(集団になってとまっているから)早うもどってきて」と言います。

 車をとばして帰りました。

 見るとキンリョウヘンの鉢に、一群(数千匹)のニホンミツバチが集まってとまっています。

 
 キンリョウヘンとニホンミツバチ

 コク(我が家の飼い犬で究極の雑種)の家の、すぐ近くのキンリョウヘンの鉢に群がっていました。母が空家になったミツバチの巣箱を近くに持ってきて様子を見ていました。「周りをぶんぶん飛び回るもんじゃきにコクが閉口しちょった」そうです。「箱(巣箱)へ蜂蜜を塗って置いちゅうけんど入ろうとせん」。

 じつは、先の5月5日にも庭先で飼っているミツバチの巣箱から分封(分蜂)がありました。そのとき、20メートルほど離れた場所にある、ミツバチが逃げてしまった巣箱の側へ、キンリョウヘンの鉢を置いてあったのです。その花が咲いた鉢に集まってのち、空の巣箱に勝手に入ってしまったことがあったのです。

 今年はニホンミツバチの分封(分蜂)がずいぶん遅れていました。当地では普通4月20日頃が巣別れの最盛期なのです。突然強い寒波がぶりかえすということが続き、雨天も多くへんな気候でした。このことが影響して遅れてしまったと思っています。



 5月5日の出来事、今回、そして過去のことも含め、キンリョウヘンの偉力を思い知りました。(キンリョウヘンがどうしてニホンミツバチを集めるのかについて研究した素敵なサイトがあります)。

 蜂球に手を突っ込んで母が構えた巣箱に移そうとしました。しかし、すぐに飛んでは元の蜂球にもどってしまうのです。ミツバチは少し気難しいところがあり巣箱が気に入らないと絶対に入ってくれません。手で掬っては移し、元に戻るを5~6回繰り返し、私は諦めました。

  こんどは、作っておいた「とっておき」の蜜筒(ミツドウ)を持ってきて用意しました。


 椎の木をチェンソーでくり抜きつくった蜜筒
 
 またも、蜂球に指を突っ込み一掴みずつ蜜筒へ移しました。








 はじめのうちは、なか々素直には入ってくれませんでしたが、繰り返していると少しずつ入る蜂が増えてきました。何度めだったでしょう、「おお!女王蜂じゃ」、思わず声がでました。

 女王蜂が入ってくれたらしめたものです。

 ところが入るかと期待して見ていると何とまあ!元の場所へ飛びもどってしまいました。女王蜂は動き回ります。蜂球の表面をぐるぐるめぐっているかと思うとすぐにその中に入り込んでしまいます。

 根気よく、掬っては移し、掬い捕っては移しを繰り返していますと、またも女王蜂を掬い捕りました。こんどこそと期待に胸を膨らませ見守りました。こんどは素直にするりと入りました。出てきません。これで一安心です。やれやれ。
 


 もう掬い捕って移すという作業は必要ありません。残った蜂たちはすべてほっといても蜜筒にうつって入ります。

 蜂球に指を突っ込むとどんな感触がするか想像できますか?

 どんなかといいますと、先ず、ホワっとする暖かさを感じます。ミツバチたちがたくさん集まって発生した暖かさ、その体温が指や手のひらを包みます。うんとやさしいあたたかさです。

 それから、蜂たちが一生懸命手足?をつないで塊をつくっていることがよくわかります。掬い捕ろうとすると、それこそ一生懸命繋ぐ手足に力を込め、抵抗します。指先からミツバチたちが、何本もの糸のように連なり、はなされまいと力を合わせます。

 やがて残っていたミツバチたちもすっかり蜜筒に収まりました。そして、盛んに外に向かって飛び立ち始めます。新しい生活の始まりです。

 いつまで見ていても、ミツバチの活動は見飽きることがありません。それぞれの役割をじつにまじめに果たします。

 美味しい蜂蜜をもたらしてくれるだけではない、何かを伝えてくる、私がうんと好きなムシです。 
 


アカメのウロコを採集してください

2010-05-22 22:39:00 | アカメ釣り大会
アカメ調査のため ウロコを採集してください

 みなさんのご協力で、これまで(10.5.22)に125尾のアカメを標識放流をしてきました。これからも続けていきますので、尾数はさらに増えていきます。こうして放流したアカメを、誰かが再捕し、データを取ることができると、移動・成長の情報が得られます。たくさんの再捕により、多くのデータが集まってくると、産卵場所の推定やさらに詳しい生態が判るかもしれません。これからどれだけ再捕することができるか、そしてそのデータを集積し、どう情報を読み取っていくかがカギです。

アカメを標識放流するときウロコを採集しておきます。数年後、その放流したアカメを再捕したとします。そして放流したときの全長・体長とを比べてみます。すると、どれだけの期間でどれだけ成長したかのデータがとれます。さらに、ウロコの成長をみると、その期間にウロコの輪紋にどういう変化があったのかがわかります。こうしたデータを蓄積し分析することにより、ウロコの輪紋が一年に何本できるのかとか、どの輪紋を読み解けば年齢を知るための手がかりになるのかなどがわかってきます。

 アカメと自然を豊かにする会は町田吉彦高知大学名誉教授とともにこうした調査をしていきます。

 今回、みなさんにお願いしたいのは、放流前のウロコの採集です。これまでもウロコの採集はやってきましたが、徹底できていなくて部分的でした。これではあまりにももったいないと考え、今回広くお願いする次第です。

 ウロコはどの部位のものが一番よいか
 
 アカメのウロコは魚体を守るためにとても剥がれ易くなっています。水槽で数年飼育していたときのことです。摂餌のときなど慌てて勢いよく濾過器のパイプに身体が当たっていました。そんなとき、数枚のウロコがバッと剥がれてゆらゆらと水槽の底に沈んでいく光景を度々目撃しました。衝撃緩衝の役目もあるようです。そうしたウロコが水底にはかなり多くありました。

 生きていても、調査用に剥がそうとすると、なかなか取りにくいのですが、これはアカメが緊張して筋肉等が硬くなっているからなのではないかと想像しています。

 これまでサンプルとしてキープした、アカメの色々な部位のウロコを見てきました。ウロコには輪紋という木の年輪のような模様があるのですが、この輪紋がまったくないウロコや付け根から中心部までないものなどがかなり多くあります。

 先に書いたようにウロコが何らかの事情で身体から剥がれ落ちると、そこにはまた新しいウロコが再生され、もとのウロコと同じサイズになります。しかし、いそいで再生されるためまったく輪紋のないウロコが出現することになります。そしてそれから数年たつとその数年分の輪紋ができていくことになります。

 どこの部位のウロコを取るか



 こうしたことから、一番再生鱗の少ない部位は胸びれの下になるところだといわれます。そこで、胸びれを体にひっつけた時、胸びれで覆われる部分の体の鱗をとるようにしてください。 

●標識放流をするとき: アカメの腹を手前にし、頭が左にくるようにします。その側の胸びれを体にひっつけた時、胸びれで覆われる部分の体の鱗をウロコを5枚とってください。

●再捕したとき:上記の裏側のウロコを同様に採集します。


 どちらも、採取した際、一番先に再生鱗でないかどうかを確認してください。再生鱗であれば取り直して下さい。

 採集したウロコは、先ず、ヌルや汚れをやさしく手指でとり、乾燥しないようにビニール袋などに入れて連絡してください。


 


ウロコ採取のお願い

2010-05-22 22:37:00 | 続アカメ日記
 アカメ調査のため ウロコを採集してください

 みなさんのご協力で、これまで(10.5.22)に125尾のアカメを標識放流をしてきました。これからも続けていきますので、尾数はさらに増えていきます。こうして放流した アカメを、誰かが再捕し、データを取ることができると、移動・成長の情報が得られます。たくさんの再捕により、多くのデータが集まってくると、産卵場所の推定やさらに詳しい生態が判るかもしれません。これからどれだけ再捕することができるか、そしてそのデータを集積し、どう情報を読み取っていくかがカギです。

アカメを標識放流するときウロコを採集しておきます。数年後、その放流したアカメを再捕したとします。そして放流したときの全長・体長とを比べてみます。 すると、どれだけの期間でどれだけ成長したかのデータがとれます。さらに、ウロコの成長をみると、その期間にウロコの輪紋にどういう変化があったのかがわかります。 こうしたデータを蓄積し分析することにより、ウロコの輪紋が一年に何本できるのかとか、どの輪紋を読み解けば年齢を知るための手がかりになるのかなどがわかってきます。

 アカメと自然を豊かにする会は町田吉彦高知大学名誉教授とともにこうした調査をしていきます。

 今回、みなさんにお願いしたいのは、放流前のウロコの採集です。これまでもウロコの採集はやってきましたが、徹底できていなくて部分的でした。これではあまりにももったいないと考え、今回広くお願いする次第です。

 ウロコはどの部位のものが一番よいか
 
  アカメのウロコは魚体を守るためにとても剥がれ易くなっています。水槽で数年飼育していたときのことです。摂餌のときなど慌てて勢いよく濾過器のパイプに身体が当たっていました。そんなとき、数枚のウロコがバッと剥がれてゆらゆらと水槽の底に沈んでいく光景を度々目撃しました。衝撃緩衝の役目もあるようで す。そうしたウロコが水底にはかなり多くありました。

 生きていても、調査用に剥がそうとすると、なかなか取りにくいのですが、これはアカメが緊張して筋肉等が硬くなっているからなのではないかと想像しています。

 これまでサンプルとしてキープした、アカメの色々な部位のウロコを見てきました。ウロコには輪紋という木の年輪のような模様があるのですが、この輪紋がまったくないウロコや付け根から中心部までないものなどがかなり多くあります。

先に書いたようにウロコが何らかの事情で身体から剥がれ落ちると、そこにはまた新しいウロコが再生され、もとのウロコと同じサイズになります。し かし、いそいで再生されるためまったく輪紋のないウロコが出現することになります。そしてそれから数年たつとその数年分の輪紋ができていくことになります。

 どこの部位のウロコを取るか



 こうしたことから、一番再生鱗の少ない部位は胸びれの下になるところだといわれます。そこで、胸びれを体にひっつけた時、胸びれで覆われる部分の体の鱗をとるようにしてください。 

●標識放流をするとき: アカメの腹を手前にし、頭が左にくるようにします。その側の胸びれを体にひっつけた時、胸びれで覆われる部分の体の鱗をウロコを5枚とってください。

●再捕したとき:上記の裏側のウロコを同様に採集します。


 どちらも、採取した際、一番先に再生鱗でないかどうかを確認してください。再生鱗であれば取り直して下さい。

 採集したウロコは、先ず、ヌルや汚れをやさしく手指でとり、乾燥しないようにビニール袋などに入れて連絡してください。


 






イノシシつかまえた

2010-05-18 07:32:00 | 狩猟とナイフ
 2010年5月10日、害獣駆除で仕掛けてあったワナにイノシシがかかりました。


 竹林(ハチク)の中でワナにかかったイノシシ

 イノシシが食べたハチクのタケノコの残骸

 イノシシが捕れた所は孟宗竹とハチクとマダケが混在している場所で、現在は孟宗竹と出始めたハチクのタケノコを食害しています。

 今回獲ったイノシシは68キロの♂でした。仕留めるまでは♀とばかり思っていました。キバがそれ程大きくなかったのです。年齢は推定3歳、解体処理すると頭部は身体の大きさからみてかなり小さく、満年齢は2歳なのかもしれません。

 たいへん太った、コンディションの良いイノシシで、骨抜きの時に出た肉の切り落としを早速フライパンで焼いて塩こしょうで試食してみました。

 うまい!「これがたまるか」という味です。ジューシーで柔らかい上に噛みごたえもほどよくあります。

 ワナにかかったイノシシは、竹林の急斜面(80°ほど)で右前足をワイヤーで括られ、ぶら下がったような状態になっていました。その状況をみて「これは下から近づいて、後ろ足を掴まえてひっくり返し、心臓を突いて仕留めるしかない」と判断しました。

 どうやってトドメを刺すかというのは、食肉として利用するためにたいへん重要な作業となります。おいしい肉として処理するためには最初の血抜きが肝心です。昨年、受講した「シカ肉セミナー」でもどうやって血抜きを上手に行なうかが話題になりました。

 このセミナーでの講座に高知県食肉センターで屠畜から枝肉までの作業の見学がありました。「確実に安全、安心で美味しい肉を提供するか」という課題に日々取り組まれている専門家たちの現場での仕事ぶりを、獣医さんのご案内で見せていただきました。プロの仕事というのはすごいものでした。感動しました。

 やはり、血抜きをいかに巧くやるかというのが肝心だそうです。教えていただいたことは、「もっともよく血抜きができる方法は生きているうちに頸動脈を切る」ということでした。

 ただ、私がやっているワナ猟では安全が第一となります。私は単独で猟をしているのでナイフ1本で仕留めなければなりません。失敗すれば大怪我をするか、悪くすると命を落とすかもしれないという危ない相手です。イノシシはワイヤーで足を括られて暴れ回っているので、先ず固定しなければなりません。ブログでこれまで書いてきたように、鼻を括って2点固定するのが良いように思います。

 さて、うまく固定できました。それから頸動脈を切ることになりますが。

 私はこれまで心臓を突いて仕留めてきました。このやり方でもかなり放血はできました。映画等でよくあるように血が噴水のように飛び出ることもありますし、それほど流れ出ない時でも胸腔内は血糊で満杯ということになっています。しかし、これは満点のやり方ではないそうです。心臓はポンプですので失血死するまでポンプは動かしておくのが一番よいのだそうです。

 そこで、頸動脈を切ることにしました。しかし、馴れていないというのは残念なことで、うまくいきません。頸動脈がどこにあるか、どう切れば良いか。イノシシ・シカは内臓や大きな血管などはそれほど大きくヒトとちがってはいません。特にイノシシは内臓の大きさや配置は驚くほどヒトと似ているそうです。手術室でしばらく働いていたカミさんが言います。
 私はシカとイノシシを各2頭づつ、頸動脈を切って仕留めてみましたがうまくいきませんでした。失血死するより先にどうも窒息死するようなのです。頸動脈は気管や食道にそって頭部に向かいます。そこでドラマなのでよくある?ように横に切っていたのです。この方法では心臓を突くよりも放血できていないようでした。

 そこで再度食肉センターの獣医さんの講演を聞く機会があったとき質問しました。すると、もう一度見学にくるように勧めて下さいました。ブタの放血を間近で見たらよくわかるということでした。

「百聞は一見に如かず」。

 見学にお邪魔した日は、豚を10数頭処理する日でした。その全ての処理を間近で説明を受けながら見せていただきました。やはり職人技というのは素晴らしいものでした。私は顎の下を横に切っていたのですが、全く違っていました。やり方はナイフを横ではなく縦に、食道にそって上から心臓に向かっていれて心臓のすぐ上の大きな動脈を切断していました。

 今回、心臓を突いて仕留めたその訳ですが、急斜面で足場がとても悪かったことです。2点固定をしても動き回りますので足場が悪いとうまく行きません。やはり、自身の安全が第一です。

 食肉センターでは電流を使って動きを止めてから放血処理をしています。動き回るとうまくいかないので、山でどうやるかが課題です。獣医さんの提案は「鉄棒のような硬い重いもので、側頭部を強打して気絶させてから処理できれば最も良いのではないか」ということでした。しかし、重い鉄棒を担いで山を歩くというのは現実的ではありません。近くでワナ猟をしている人たちは獲物は殴り殺すという方法で仕留めているといいます。石器時代以前のやり方のような気もしますが。どうやら現場で丸太ん棒を切り出してそれを使っているようなのです。

 こんど、樫の生木で木刀をつくってそれで気絶させるという方法を試してみようと思っています。

 みなさんはどんな方法で処理しているのでしょう?是非、教えて下さい。

 イノシシについたダニ






 ダニはタカサゴキララマダニが多いようです

 このイノシシについているダニの量はこれで普通です。もっともっと多い個体や少ないものもありました。タカサゴキララマダニというのはかなり大型です。そして凶暴?というかどん欲な食欲をみせます。



 猟師の宿命としてダニに喰いつかれることは仕方がないことと諦めています。獣道を辿ると、道中のシダなどには各種のダニたちが期待に胸を膨らませながら?獲物である私が鼻歌を歌いながら通りかかるのを待ち構えています。産まれたての小さなダニから直径7ミリ(空腹時で)もあろうかというようなでかいのまでが。



 いまでは、数十メートルこうした危険地帯を歩くと、必ずズボンの裾から股下まで彼らが取り付いていないかを確認するようになってしまいました。それがまたよくくっついてぞろりぞろりと上がってきているのです。タカサゴキララマダニですが、でかいのになるとジーパンのような厚手のズボンの上からでも見境なしに喰いつくのです。それがまことに上手な麻酔をしながら喰いつくのですから気づかないでいると悲惨なことになります。まったく痛みを感じません。しかし、麻酔薬の在庫量にも限界があるようです。動き回るものですから、ズボンの上から喰いついては離れ、喰いついては離れを繰り返しているうちにふとちくりと痛みを感じるようになります。

 
 
  ズボンの上から喰いつかれた私の左膝 水泡になっている場所が最初に喰いついた所で、歩いている間に離れたり喰いついたりを最低9回繰り返して、麻酔が切れ気づきました。こうなると1ヶ月以上カユミに苦しみます。

 じろりと睨みつけられてもタカサゴキララマダニは「知らん顔」をしながら、麻酔薬が切れているとも知らず食欲旺盛です。

 つまみ上げられたタカサゴキララマダニの運命は。

 先ず、足を引きちぎられます。それから頭をむしり取られます。たまにはナタなどで半分に切断されたりするのです。何という無惨な運命であることか。嗚呼!

 2010年5月14日現在、私の身体には『ふぐり2箇所』を含め9箇所のダニの食い跡があります。

  今回初めて皮剥ぎ処理をしてみました


 これまでにも紹介してきましたが、イノシシの毛の処理法については大きく分けて、熱湯を使って毛抜きをする、ガスバーナーなどで焼き取る、毛剃りをする、皮を剥ぐという方法があります。皮を剥ぐという処理法以外は皮も食べるということを前提としています。日本各地それぞれ違いがあるようで土佐では皮を食べるのが主流です。ですので、毛剃りと熱湯を使っての毛抜きという手法が多用されています。バーナーで焼き取るというのはそれほど普及していません。

 
 処理前:熱湯をつかっての毛抜きです。私は給湯器で約70°の湯を使っています。

 
 毛抜き処理後

 
 毛剃り処理中

 
 毛剃り処理後
   *********************************

 毛抜きと毛剃りでは体色がずいぶん違います。これは熱湯で毛抜きをすると、毛とともに表皮が剥がれるためです。

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 皮付きの肉を食べるためには、皮も柔らかく調理できないと食べることができません。ですので主に煮炊きするという料理向きです。イノシシ肉と皮は味付け前に煮込めばドンドン柔らかくなって行きます。大きくて、年齢を重ねたイノシシ肉は総じて硬いものですが、味は深みのある濃い旨味があり美味しいものです。加熱してすぐに食べる焼き肉やすき焼き等には向きませんが鍋料理や煮込みに向いています。煮込んで柔らかくなった皮は、こりこりぷりぷりしてコラーゲンたっぷしという食感でこたえられません。
 若くて太ったイノシシ肉はとても柔らかくジューシーで、どんな料理にも使えますが、皮はやはり時間をかけて煮込まないと食べることができません。焼き肉やすき焼きにするとそれこそ絶品なのですが、皮が硬くて残ってしまい食味の妨げになってしまいます。
 
 今回の獲物は若くて太ったよいお肉の持ち主でしたので、焼き肉、すき焼き用として使ってみようと、はじめて皮剥ぎ処理に挑戦することにしたのです。

 イノシシつかまえた-2へつづく


マムシ輪禍

2010-05-17 06:30:00 | 生き物色々
 2010年5月5日、ハミ(マムシ)を轢いてしまいました。



 ミカン畑の草刈りをしようと出かけました。畑への私道の行き止まりで車を回してから、草刈りの準備をしていました。さて仕事を始めようと草刈機を肩にかけふと振り返りました。

 ややや。

 ハミがいるではありませんか。

 今年初めてのハミです。以前喰いつかれて痛い目に遭っているのでその後は見つけ次第「駆除」です。仕事場の近くにいると物騒でなりません(喰いつかれて入院した記事は「アカメの国」の山の面白い話のページにあります)。

 ハミはこちらが先に見つけるとどうということはありませんが、知らずに踏んづけたりすると咬まれたりします。また知らずに近くに手を伸ばしたりすると、やはり咬まれることがあるのです。ただし、ハミの方から自主的に攻撃してくることはありません。人を見つけると必ず逃げるのですがその逃げ方が遅いのです。「毒蛇は慌てない」といいますが、まさにそのとおり。ハミの体色、模様等自然にとけ込んでいて発見しにくいので、動くよりもじっとしている方が難を避け易いのかもしれません。また、毒をもっているので襲われないと高をくくっているのでしょうか?

 ハミはぴくりとも動きません。
 
 「このやろう、横着なやつだなあ」、踏みつけて殺すぞと近づきますと、どうやらすでに死んでいるようなのです。軽トラのタイヤで頭部を踏まれてしまったようで、タイヤ跡の上に横たわっていました。

 暖かい日には、シマヘビをよく見るようになってきました。他に普通に見かける毒蛇「ヤマカガシ」はまだ見ていません。