ラムハンドル・ハンター
画像:ガーバー社の最初のハンティングナイフとして有名で、後のマグナムハンターへと続くシリーズの1番目の製品です。1947年から製造されました。
初期のマグナムが何故ラム・ハンドル・ハンターと呼ばれたのかといいますと、それはこのナイフのハンドルが"Thomas Lamb"氏(工業デザイナー)によるデザインだったことからなのです。氏は、他にも松葉杖の取手や箪笥の引き出しなど多数のデザインでパテントを取っています。ハンドルの下部にある刻印は"Thomas Lamb"氏のパテントNo.が打たれています。
ガーバー社の初期(1950年まで)のナイフのハンドルはマーフィー氏がデザインしたものを使っていました。すなわちハンドルの後部をスパッと切り取ったような旧型ハンドルです。 ガーバー社は、 マーフィーナイフに魅せられたジョセフ・ガーバー氏がそのセールスを引き受けて、 1939年にスタートしています。創立当時のガーバーのナイフは全てディビット・マーフィー氏の制作したナイフでした。その後数年間、ポートランドで造られていたBARTEAUX(バートゥー)というナイフメーカーのナイフもガーバーで販売されていたといいます。BARTEAUXはキッチンナイフもハンティングナイフもつくっていますが、ハンティングナイフでは後のガーバー社製造のフレイヤー、ビッグハンターのようなデザインのナイフもあります。ガーバーのハンティングナイフに大きな影響を与えたことは間違いないでしょう。
マーフィー氏との蜜月時期も長くはなく数年後には仲違いをしてマーフィー氏はガーバー社を去ります。そしてナイフデザインの使用禁止を求めて訴訟をおこします。彼の主張が認められ1951年からは全てのガーバー製品でラウンドエンドハンドルデザインに変更されるのです。
ガーバーは太平洋戦争中、ナイフビジネスを中断していました。戦後、再開しますが、以前の唯一のナイフ職人であったマーフィー氏はガーバーを去っていましたので、1945年の再開からは自前でナイフを作り始めました。マーフィー氏の技術を踏襲しようと悪戦苦闘したようです。そして軌道に乗るのが1947年で、この年に社名をGERBER HAND MADE BLADESから
GERBER LEGENDARY BLADESに変更します。
ハンドルのデザインはマーフィー型と呼ばれるカットエンドなのですが、1945年以降のナイフにはマーフィー氏は全く関わっていません。これから数年の努力で、マーフィーナイフ、BARTEAUX以来のネジ等全く使わないアルミ無垢のハンドルとハイスブレードという恐るべき切れ味と質実剛健、世界中にファンを持つ製品群を生み出していきます。
画像:上GERBER MAGNUMとエクスカリバーマークを打刻。下パテントNo.打刻。
"Thomas Lamb"氏のデザイン特許期間は1947年7月1日から1963年12月16日までであり1954年まで氏のパテントNo.が打たれています。正しくこのナイフのためのデザインでした。1955年からは下部の刻印は "GERBER"になり、1965年から"GERBER MAGNUM"となりマグナムハンターと呼ばれるようになります。ガーバーのハンティングナイフを語る上で欠かす事ができない貴重なナイフです。
画像:ガーバー社の最初のハンティングナイフとして有名で、後のマグナムハンターへと続くシリーズの1番目の製品です。1947年から製造されました。
初期のマグナムが何故ラム・ハンドル・ハンターと呼ばれたのかといいますと、それはこのナイフのハンドルが"Thomas Lamb"氏(工業デザイナー)によるデザインだったことからなのです。氏は、他にも松葉杖の取手や箪笥の引き出しなど多数のデザインでパテントを取っています。ハンドルの下部にある刻印は"Thomas Lamb"氏のパテントNo.が打たれています。
ガーバー社の初期(1950年まで)のナイフのハンドルはマーフィー氏がデザインしたものを使っていました。すなわちハンドルの後部をスパッと切り取ったような旧型ハンドルです。 ガーバー社は、 マーフィーナイフに魅せられたジョセフ・ガーバー氏がそのセールスを引き受けて、 1939年にスタートしています。創立当時のガーバーのナイフは全てディビット・マーフィー氏の制作したナイフでした。その後数年間、ポートランドで造られていたBARTEAUX(バートゥー)というナイフメーカーのナイフもガーバーで販売されていたといいます。BARTEAUXはキッチンナイフもハンティングナイフもつくっていますが、ハンティングナイフでは後のガーバー社製造のフレイヤー、ビッグハンターのようなデザインのナイフもあります。ガーバーのハンティングナイフに大きな影響を与えたことは間違いないでしょう。
マーフィー氏との蜜月時期も長くはなく数年後には仲違いをしてマーフィー氏はガーバー社を去ります。そしてナイフデザインの使用禁止を求めて訴訟をおこします。彼の主張が認められ1951年からは全てのガーバー製品でラウンドエンドハンドルデザインに変更されるのです。
ガーバーは太平洋戦争中、ナイフビジネスを中断していました。戦後、再開しますが、以前の唯一のナイフ職人であったマーフィー氏はガーバーを去っていましたので、1945年の再開からは自前でナイフを作り始めました。マーフィー氏の技術を踏襲しようと悪戦苦闘したようです。そして軌道に乗るのが1947年で、この年に社名をGERBER HAND MADE BLADESから
GERBER LEGENDARY BLADESに変更します。
ハンドルのデザインはマーフィー型と呼ばれるカットエンドなのですが、1945年以降のナイフにはマーフィー氏は全く関わっていません。これから数年の努力で、マーフィーナイフ、BARTEAUX以来のネジ等全く使わないアルミ無垢のハンドルとハイスブレードという恐るべき切れ味と質実剛健、世界中にファンを持つ製品群を生み出していきます。
画像:上GERBER MAGNUMとエクスカリバーマークを打刻。下パテントNo.打刻。
"Thomas Lamb"氏のデザイン特許期間は1947年7月1日から1963年12月16日までであり1954年まで氏のパテントNo.が打たれています。正しくこのナイフのためのデザインでした。1955年からは下部の刻印は "GERBER"になり、1965年から"GERBER MAGNUM"となりマグナムハンターと呼ばれるようになります。ガーバーのハンティングナイフを語る上で欠かす事ができない貴重なナイフです。