土佐レッドアイ

アカメ釣りのパイオニアクラブ

今年のミカンは甘い

2013-10-29 11:21:00 | アカメの国農園

今年のミカンはうんと糖度が高い美味しいミカンができています。
 夏、初秋と当地では日照りが続きミカンが枯れてしまうのではないかと心配しました。

 幸い枯れるという被害はありませんでしたが、小玉が多くなりました。また枝枯れなどもでています。

 水不足のため糖度があがりました。

 12月に入ると完熟しますので、総取りで収穫しますが、現在はよく熟れている糖度の高いものを選別しながら収穫しています。

 ミカンの味は木によって違います。隣同士の木でも全く違うのです。そのため木ごとに味を見ながら収穫をしています。これは美味しいという木にはビニールテープを貼っていきます。

 味見ですが、これが大変です。数本の味見をすると後は段々判らなくなってきます。舌がおかしくなるのです。糖尿病になるのではないかと心配するほど食べるので、息子と交代しながら味見をしていました。

 今年から、頼もしい味方ができました。
 糖度計です。実に正確に測れます(あたりまえか)。娘が誕生日にプレゼントしてくれました。


 ミカンの味は糖度が高いだけでは判断出来ませんが、最大の目安になります。熟れ初めは酸(クエン酸)も多いので、きつい感じです。

 10月28日現在で糖度の最高は13.8でした。



 美味しいため、早くもイノシシが数頭押しかけて無理矢理お裾分けとばかりどっさり食べています。

 イノシシはミカンを銜えて引きちぎり下に落としてから器用な鼻で皮を剥いて食べます。

 そのため、引きちぎられたヘタの部分の皮が木に残り白い花が咲いたかのようです。

 下の地面にはたくさんのミカンの皮が残ります。

2013年動かぬ証拠

2013-10-29 07:02:00 | 生き物色々
 2013年秋、今年は日照りが続いたためミカンの糖度が早くから高くなり収穫を楽しみにしていました。
 糖度が例年より高いためか、イノシシの食害が9月16日から始まりました。いつも10月に入ってから食べ始めていたのですが。

 10月28日、イノシシの被害があまりにも酷くなってきて、毎日たくさんのミカンが食べられています。ぶち殺して喰ってやろうとワナを増設することにしました。イノシシの通り道を探して畑の周りの林に入ると、獣道にタヌキの溜糞がありました。



 溜糞は夏場気温が高いため、有象無象のどっさりの昆虫たちや生き物があっというまにうんこの処理をしてしまい姿形がなくなりますが、気温が下がってくるとそのままの形でしばらく残ります。
 冬場は驚くような巨大なうんこの山が現れます。
 タヌキは最近もっぱらミカンを主食としているようです。昨夜出したと思われるうんこはミカン色そのものです。うんこを出してすぐは新鮮なミカン色も日数をかぞえるにつれ変色していきますが、過去何回分もやはりミカンのうんこです。



 ミカン泥棒の動かぬ証拠です。

 タヌキは実に器用にミカンの木にのぼって糖度の高い美味しいミカンを選んで食べます。これはハクビシンも同様。
 これから、ハクビシン・タヌキ・イノシシ、その上カラス・メジロ・ヒヨドリの食害に悩まされる日々が続きます。

とったぞ! 世が世であれば

2013-10-25 21:55:00 | 狩猟とナイフ
 2013.10.22 イノシシとシカのミカンへの被害がひどくなったので、ワナを増設しました。とても忙しい毎日でしたがしかたありません。あまりにも被害がひどいと、収入が減ります。また精神衛生上よくありません。頭の毛も抜けるのが増えるような気がします。

 一週間ほど前にミカン畑の通路にしかけたワナにシカがかかっていました。よく肥った美味しそうな♀ジカです。

 

 シカにとどめを刺して血抜きをしてから、すぐ下に2日前に仕掛けたワナを確認におりました。近づくと30㌔ほどの小型のイノシシが掛かっていました。私を見ると突っかかってきます。

 シカを仕留めるときに使った生木の棍棒で気絶させてやろうと近づきました。棍棒で処理をするのは今回が初めてです。頭をどづいて気絶してから止めと同時に血抜きをするのですが、ワイヤーの許す限り走り回って攻撃してきたり、逃げようとしたり、身をかわします。

 

 何度か頭をどづくとやっと気絶しました。
 小型だからよかったものの、大きなイノシシだとうまくいくかどうか不安です。今回のようにワイヤーが絡まらずに走り回るようだと、ものすごい馬力ですので足がちぎれたり、ワイヤーが切れたりする恐れもあります。
 状況に合わせて対応しないといけないなあとおもったことでした。




 この日は、一人で仕事に来ていましたので、シカは上の道路まで引っ張り上げて、イノシシは100㍍ほど下の道路まで運び出しました。両方を車に載せるともう汗だくでした。
 急いで家に帰り、近くの沢の深みに沈めてからとんぼ返りで、仕事にもどりました。どうしてもミカンを収穫しないといけなかったのです。

 カミさんに電話で報告すると、この忙しいのに。持って帰らずに畑に埋めてきたらよかったなどと言うのです。幾つもある大型の冷凍庫がほぼ満杯ですし、解体処理にはかなりの時間がかかるのです。

 そんな罰当たりなことは言ってはいけません。これほど被害をうけているのだから先ず、獲れてよかったわねが最初に言うべき言葉ではないかと穏やかに言うのですが。

 世が世であれば(つまりギャートルズの時代=狩猟・採集生活時代)であればこれほど獲物を仕留める男は英雄であり、どれだけもてたことであろうとおもったりして、現代社会に生まれた不運を嘆くのでありました。お金さえ出せば、何でも手に入る飽食の時代が恨めしいのであります。

 まあ、そのうちこれほどでたらめな活動をしているヒトの社会はそのうち悲惨な終焉を迎えることでしょうし、もうすぐ飢えの時代が来ると言われています。

 

2013年イノシシ・シカによるミカン被害

2013-10-24 11:34:00 | 狩猟とナイフ
 
 今年は夏と初秋の日照りつづきで、ミカンの糖度が高く例年になく美味しいぞと喜んでいました。

 ところが・・・


 9月16日 例年なら10月に入ってからイノシシの襲撃が始まるのですが、今年の夏、初秋はひどい日照り続でミカンの糖度が高く9月中旬から食害がはじまりました。


 アカメの国農園のミカンは大変美味しいとイノシシだけではなく、地上からはハクビシン、タヌキがせっせとやってきてミカンを食べます。空からはカラス・ヒヨドリ・メジロが襲撃してきます。昨年は野鳥の当たり年でものすごい被害でした。小鳥がつっついて小穴があいたミカンは収穫して少しすると腐り、コンテナの中で周りのミカンを道連れにするため、見つけたら収穫せずにそのまま切り落とすのですが、ミカン畑の表面が黄色に染まりました。








 イノシシはミカンを引きちぎります。そして地面に置いて鼻で皮を剥き、食べます。そのため、ミカンの木にはヘタの部分が残り白い花が咲いたかのように見えます。























































 シカはミカンの実は食べません。食べるのは葉っぱや茎、柔らかい枝などです。


 シカの食害がひどい場合は、ミカンの木に実だけが生っているかのようになります。こうなると収穫どころか、ミカンの木が枯れてしまいます。


 ミカンの実1個を実らせるために、葉っぱが25枚以上必要だといいます。シカの食害も深刻です。

 

スズメバチの復讐

2013-10-10 06:22:00 | 生き物色々
 
 2013.10.8 ミカンの手入れに行くと、畑の通路に置いてある、ニホンミツバチの巣箱がキイロスズメバチの襲撃を受けていました。キイロスズメバチは巣箱の周りでホバリングしながら、出入りするミツバチを捕まえて巣に持ち帰り、子供の餌にします。

 オオスズメバチのように巣箱の中まで侵入して完全にミツバチを滅ぼすことはありませんが、ミツバチたちは迎撃態勢をとり、気にするのであまり働きにでなくなります。

 仕事があるので始終巣箱の近くで見張ることはできませんが、襲撃を見つける度に、近くにあるヒサカキの枝を手折りそれでシバいて退治しています。

 この日も2匹目のキイロスズメバチをバシッとシバきました。

 なんとそれが、あろうことかあるまいことか、下に落ちずにジャージをはいた右足、膝の下に激突し、刺したのです。はじき飛ばしたとき、ハリを出したままのお尻を向けて足にあったったのでしょう。痛いこと痛いこと。

 トドメをさそうと探すのですが、相手の姿がありません。数歩あるいたときです。履いていた長靴の足の甲が激痛です。

 あろうことかあるまいことか(多いなあ)、膝下を刺したハチは長靴の中に落ち込んでいたのです。どうやら毒液をたっぷり注入したようです。

 これほどの不運はめったにありません。慌てて長靴をぬぎスズメバチを放り出しました。

 長くなった人生で、ニホンミツバチ・セグロアシナガバチ・コアシナガバチ・キボシアシナガバチ・クロスズメバチなどに刺されてきました。しかし、よく遭遇するのですが、幸いなことにオオスズメバチやキイロスズメバチに刺されたことはありませんでした。

 初体験です。これが痛かった。

 びっこをひきながら、このまま仕事を続けようかとおもったのですが、少し経つと、今までに体験したことがなかったイヤな感じが、身体全体に、もやっと出てきたような気がするのです。

 ありゃ、これはひょっとするとアナフラキシー『英: anaphylaxisとはヒトや他の哺乳類で認められる急性の全身性かつ重度なI型過敏症のアレルギー反応の一つ』(ウキペディアより引用)なのではないかと思い当たりました。
 今までは刺されても痛いだけでした。

 これは一刻を争う事態です。

 ミカン畑から病院まで30分あまりかかります。急いで車に飛び乗り妻に電話をしました。妻は看護師をしていましたので、頼りになります。

 電話がやっと通じて事態を伝えると、それは急がないといけない、着替えに戻るような余裕はない。道中で失神する危険も考えられるので意識がおかしくなるような気がしたら車を止め救急車を要請しなさいと言います。

 国道までの山道の道中、半分も降りないうちに全身にぼうりゅう疹が出始め痒みが強くなってきました。間違いなくアナフラキシーです。

 『アナフィラキシーで見られる症状には以下のようなものがある。
多尿
呼吸困難(呼吸促拍)
低血圧
脳炎
失神
意識不明
蕁麻疹
紅潮
血管性の浮腫(口唇、顔面、首、咽喉の腫脹):生命の危機を呈することがある
流涙(血管性浮腫やストレスによる)
嘔吐
掻痒
下痢
腹痛
不安』:(ウキペディアより引用)


 何とか病院まで運転出来ましたが、到着したときには呼吸までしにくくなっていました。

 病院で待っていた妻は車いすにのれと促しますが、まだ歩けるのでそのまま急いで皮膚科を受診。準備して待ち構えていてくれました。

 汗でぬれたままベッドに横になって2種類の点滴注射をして治療が始まりました。

 段々、蕁麻疹が激しくなり全身に現れ、呼吸もしにくくなり、先生、看護師さんがつきっきりでみてくれました。点滴1本では治まらず2本目を追加、治療が始まって4時間ほどたってからやっと症状が治まってきました。

 やれやれです。
 
 治療中に、蜂に刺されたという患者がやってきました。その方は症状は痛みだけでしたが、落ち着いてから先生や看護師さんとの話では蜂被害の患者はかなり多いそうです。特に我が安芸市はビニールハウスでナスの栽培が盛んです。近年、その受粉のためマルハナバチ・セイヨウミツバチを利用しているため、ハウス農家の被害が多いのが特徴だそうです。

 これから、蜂に刺されるとより重篤な症状が現れる恐れがあるので、気を付けるようにと釘をさされました。

 しかし、私の生活は蜂の生活圏と重なっています。またニホンミツバチも飼っているので蜂刺されとは隣り合わせ。危険極まりないとはこのことです。

 「エピペン」という携帯用の注射があり、蜂刺され等でアナフラキシーを起こしそうになったら自分で太ももに注射をしてから、病院にかけつけるという処置をするのだそうです。

 病院から離れた山の上が職場ですので、これを携帯することにしました。

 エピペンは国民健康保険をつかっても5千円近くします。有効期限は1年間。それでも命が助かれば安いものです。

 処方してもらいましたが、薬局には在庫がなく注文してもらいました。来てから、病院で先生に使用法の指導を受けることになっています。

 イノシシの反撃で数回の負傷、マムシに咬まれ入院、ムカデや毒虫の被害などにあってきました。この上蜂刺されによるアナフラキシーショックによる死の恐怖など考えてみるとなかなかワイルドな生活です。

 どこかのお笑いタレントが「ワイルドだぜ~」なんてやってましたが、お笑いではすみません。