土佐レッドアイ

アカメ釣りのパイオニアクラブ

東洋町のアカメー空白が埋まった

2012-11-16 08:56:00 | アカメ調査室
 
 2012年11月10日夕方, アカメと自然を豊かにする会の会員からビッグニースをもらいました.東洋町甲浦漁港でアカメが水揚げされているというのです.NHKの知り合いの記者から連絡をもらったそうです.

 東洋町のアカメはこれまで棲息の噂のある所とされていました.わたしもある河川の河口域で釣獲されたと話を聞いたことがあるのですが,現物や写真,魚拓などでの確認は取れていませんでした.現物が確認できれば高知県におけるアカメの生息場所の空白が埋まります.大きな出来事です.

早速,連絡を取ろうと漁協に電話をするのですが,留守電でした.翌11日は日曜日,おそらく休みであろうと思いましたが,それでもひょっとすると誰かいるかもしれないと,午前と午後電話をかけましたが,やはり留守電になっていました.
 居ても立ってもいられないという気持ちでしたが,何とか翌日まで我慢して,8時ちょうどに電話をかけましたが,またも留守電.8時半には絶対においでるはずだと電話をしました.通じました.出てくれたのは支所長さん,アカメのことを質問するとここ毎日のように水揚げされているとのことです.
 詳しくお話を聞かせていただきたいとお願いすると,午後から出張なのでいないが,現場の職員に話しておくのでおいでなさいと言ってくれました.
 水槽には現在6尾のアカメが畜養されているらしいと,知らせてくれた会員から聞いていたので,ひょっとすると交渉次第では1尾標本に分けてもらえるかもしれないと,大きなクーラーを積み込んで出かけました.


甲浦漁協の職員山本和幸(やまもと かずゆき)さんと当日水揚げされたアカメ



 山本さんにアカメの漁獲についてお話を聞かせてもらいました.

 今年はアカメが網に入るのが早いそうで,いつもならもう少し寒くなってから入っていたそうです.山本さんは漁協に勤めだして5年になるそうで,それ以前のことは知らないが,5年間毎年アカメは漁獲されてきたそうです.だいたい年間で20~30尾ほど水揚げがあるのではないかといいます.最初に電話でアカメのことを話してくれた支所長さんは「幻の魚といわれるがそうでもないですよ」と言われていましたが,山本さんも「幻ではないですね」と話されました.

 つづく