土佐レッドアイ

アカメ釣りのパイオニアクラブ

ミカン泥棒-イノシシ(その1)

2008-05-19 06:43:22 | 生き物色々
 ミカン泥棒では最大サイズであるイノシシを紹介してみます。

 

 現在私が譲り受けて栽培しているミカンは山間部の山の斜面にあります。このミカン畑がイノシシの被害を受け始めて10年ほどになります。それまでミカンには見向きもしなかったイノシシが突然スイッチが入ったようにミカンを食べ始めたそうです。

 私は山で捕まえたちびイノシシは太らせて食ってやろうと飼育しています。かれらに皮付きのミカンを与えても全く食べようとはしません。食べさせる為には皮を剥いてやらないとならないのです。ミカンの皮を剥ぐときにぴゅっと出る少し刺激がある液が苦手なようなのです。

 それではどうして彼らは木になっているミカンを食べ始めたのでしょうか。

 想像ですが、ミカンは紹介したようにハクビシン、タヌキ、カラスなどが被害を与えます。その際、中途半端に齧って中身が残されたものが木の下に散乱します。あるときミミズを食べに来たイノシシがそれを食べて味をしめ、食べ始めたのではないかと考えています。もともとイノシシは果物類は大好きでヤマモモや柿、ビワ、梨など食べています。彼らは木に登る事はできませんので(いくらおだてても駄目です)熟して落下したものを食べます。柿等低い所になっている果実、背が届く範囲のものはよく食べています。
 画像はミカン畑の近くの道路、道の真ん中を鼻で掘り返してミミズを探した痕跡です。

ミカン泥棒-タヌキ

2008-05-13 17:25:20 | 生き物色々
 ミカン泥棒といっても一括りには語れません。大はイノシシ・ヒトでしょうか。それからハクビシン・タヌキと続いてカラス・ヒヨドリ・ツグミ・メジロ、続いて蛾・カメムシなどとサイズ順に続いていきます。

 今回はこれらドロちゃんのうちからタヌキをピックアップしてみます。

 タヌキは雑食です。それこそ色々なものを食べてしまいます。柿、ぶどう、梨、りんご、すもも、みかんなどなどの果物、シイノミなどドングリ類。魚、魚の干物、動物の死骸、ミミズ、カエルこうして列記していくと果てがなさそうです。

 ミカン泥棒ではハクビシンと見分けがつかないような食べ方の痕跡を残していきます。

 木に登って一個ずつ皮をむいて食べています。食べている現場を見た事がないので手(前足)でミカンを持って口で皮をむいて食べているのか?枝についたまま前足で固定しておいて皮を口でむきながら食べているのか?あるいは他の方法かはわかりません。

 タヌキとハクビシンは気に入ったミカンの木を1本ずつ美味しいものだけ食べて行きます。これら被害のある木のミカンは間違いなく他と比べて糖度が高く美味しいミカンなのです。

 私がいま栽培しているミカンは植え付けて約40年経た立派な成木です。1本の木から数百キロの収穫があるのですが、かれらはこれをほぼ1週間で食べ尽くしてしまいます。

 ミカンの木の下は被害にあったミカンの皮で一面黄色くなります。





 画像は2007年10月27日、箱ワナにかかって困惑しているタヌキです。

 昨年10月に入って早稲ミカンの「興津」が色づき被害が出ていました。犯人はタヌキなのかハクビシンなのか判りません。箱ワナを購入しアジの片身の干物を餌にして仕掛けておきました。どちらが犯人でもかかるはずです。

 しかけて2日目、ミカンの収穫に行くとワナの蓋が落ちているではありませんか。

 おお!やった。

 近づいて覗いて見るとタヌキでした。困惑し情けなさそうな表情をしておりました。


ナメクジ

2008-05-12 19:43:05 | 生き物色々




 2007年10月中旬、栗拾いで山に入りました。可愛いキノコがたくさん生えている所に行きかかって、キノコの撮影をしているとその側で2匹の大きなナメクジが重なっていました。全長はおよそ10センチ近くはありそうでした。
 しばらく見ていましたが、喧嘩している様子ではありませんでした。おそらく交尾であったと思われます。
 下のナメクジは右が頭部です。にょきっと出た目玉が見えるでしょうか。上側のナメクジは乗っかっているほうが頭です。
 その場で産卵するかどうか見ていたかったのですが、かれらは実にのんびりしたもの。

 忙しい我が身がうらめしい。


ニホンミツバチの分封(分蜂)

2008-05-11 12:25:05 | 生き物色々
 当地では近年ニホンミツバチの飼育?が大流行です。山道の擁壁などミツバチの巣箱がずらりと並ぶ光景がよく目に付きます。空箱のことが多いのですが、いつか分封(分蜂)した群れが入ってくれるだろうと置いてあるのです。地域によりますが、分封(分蜂)の時期は4月中旬から5月上旬が主です。普通一つの巣箱から2~3回の分封があります。私の経験では最大で5回の分封をしたことがありました。

 空の巣箱にそわせるようにラン科植物の鉢が置いてあるのを見られた方もおられることと思います。キンリョウヘンという名の洋蘭です。ミツバチの誘引植物として有名です。

   

   

 画像はキンリョウヘンに群がった分封(分蜂)中のニホンミツバチです。

 2008年5月3日、我が家の巣箱から2回目の分封群がでました。それを空の巣箱に移している時のもようです。

 分封群の本隊は元の巣箱から5メートルほど離れたアオギの木について分封球をつくりました。

   

   

   
  アオギとそこについた分封群の本隊。ここには女王蜂がいます。

 ニホンミツバチはめったに人を刺しません。とてもおとなしい蜂です。子供の頃よく刺されたアシナガバチやキイロスズメバチなどは何度でも刺す事ができるのですが、ミツバチは一たび刺してしまうと死んでしまいます。毒針とともに毒嚢が人の皮膚に残ってしまうのです。それでも時々刺されます。圧迫したり強い刺激を与えたりすると刺します。スズメバチほどではありませんが結構痛いものです。

 小さなニホンミツバチといえどもアレルギーの人はよくよく気をつけないといけません。アレルギー反応を起こす人は刺されるたびにだんだん反応が激しく症状が重篤になっていくのです。命にかかわります。刺されたとき気分が悪くなった事がある人は今度刺されたときはすぐ救急車で病院へ駆けつけないとなりません。

   

   

  

 
この画像は私がレジ袋に蜂球をすくい取って空の巣箱に移そうとしている画像です。


  この作業の時に新しい巣箱に女王蜂が入ってくれたらしめたものです。外の残ったハタラキバチや雄蜂もすべて新居に収まります。例えば、レジ袋にドサッと落ちたたくさんのミツバチの中に女王蜂がいないといったん巣箱に入ってもまた女王蜂の元に集まり新居には絶対入らないのです。

 今回はレジ袋には入らず少し残った群れの中に女王蜂はいたようで何度か手ですくって移した中にいました。女王蜂がはいるとほっとします。

 
 全て収まった新居の巣箱です。

 うまくいったと思っていても、ミツバチ達はなかなか気むずかしい?ところがあって、新居が気に入らないと数日後もぬけの空になっているということが希にあるのです。

役者

2008-05-11 10:07:18 | 生き物色々
 2008年4月23日、ミカンの枯れ枝の処理をしていました。この作業は黒点病などの病原菌の巣になる枯れたミカンの枝、幹などを剪定鋏やのこぎりを使って切り取るというものです。

 枝先の大きな幹の先が枯れていたので切り取ろうと剪定鋏をあてると、レレレ!?枯れた部分が動いた?。少しだけふにょっと動いたように見えたのです。もう一度鋏をもっていって枯れた部分の根元に刃をあてました。やっぱり目の錯覚ではありませんでした。少しだけ足をだして身をかわしたのです。

 まだ正体は判りませんでした。

 側にいたカミさんに「おかあさん、へんなものがおるぞ!来て来て」と呼びました。もう一度鋏でそっとさわってみました。蜘蛛のようです。間違いありません。

 動いて馬脚を現した瞬間をねらって写真を撮ってもらいたいとカミさんにお願いしたのですが、これがなかなか難しいのです。少しは動くのですが、足をなかなかきれいに見せてくれません。あんまり激しく刺激して逃げ出すと面倒だし、少しだっけ触ってもめんどくさそうに体をずらすだけなのです。

 少しさわってもすぐにもといた場所へ戻って、足を体の下に折りたたみ見えなくして一見枯れた幹としか思えなくなってしまうのです。

 触って動いたときに見ると幹の先端の定位置にはびっしりと蜘蛛の糸が巻き付けてあります。ここが蜘蛛の巣なのでしょう。そして糸を張り巡らして獲物を捕らえるタイプではなく木化けして身を潜め近づいた獲物を狩るタイプと思われます。


 横からの撮影です。少しだけ下に動いたところですが、定位置はとまっている枝の先端が定位置です。何と枝の太さと蜘蛛のサイズまでほとんどいっしょです。


ポジションを変えて背中を写した画像です。 びっくり!!たまげた!カメムシの入れ墨をしていました。

 これほどの役者はめったにみません。見事です。

 カメムシはご存知のとおり臭っい匂いをだして嫌われるムシですが、これは「わったしはカメムシで~す」と鳥などにアピールしているのでしょうか。

 ちなみに、私はカメムシを食べた?ことがあります。えっへん。

 私はそれほどゲテ物好きではありませんので彼らを見ても「おお!カメムシだ、旨そうではないか!」というような気持ちは全く起こりません。ヤマモモといっしょに食べてしまったのです。

 口の中があの臭いでいっぱいになりむせ返り、口中がかーっと熱くなりました。あの臭いのもとのせいなのか、体液そのものに刺激物があるのかは知りませんが二度と再び味わいたくないですね。種類によっては旨いものがいるかもしれませんが試すのはお勧めしません。