福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

厚木市合唱祭

2014-07-20 23:36:54 | コーラス、オーケストラ
久しぶりの更新。
マゼール逝去のあと、暫くは軽々しく記事を書きたくなかったのだが、そうこうしているうちに、連日の長時間レッスンと原稿締切に負われてしまった。

いよいよ本日21日は、厚木市合唱祭。
我がヴォイス2001の出演は、午後3時頃。演目は、瑞慶覧尚子先生の「白いシクラメン」から「ひとつぶの種子」「ひよめき」の2曲。
出演時間が僅かのため、遠方の方をお誘いし難いけれど、進境著しい彼女たちの歌声を多くの方に聴いて貰いたいものだ。

インバル&都響のマーラー#10を聴きに行きたいのは山々だが、自らの演奏に集中しよう。こればかりは、音楽家の宿命である。



自宅では相変わらずの45回転祭。
初演指揮者モントゥーによる「ダフニスとクロエ」。ORIGINAL RECORDING GROUP社による復刻盤(2LP 4面)。
これには参った。
音の鮮度、ダイナミクスレンジの広さに於いて、英デッカ・オリジナル盤を凌駕しているのではないか? アナログ・オリジナル盤コレクター大ピンチ!

過去を超えていくということは素晴らしいことだ。所詮オリジナル盤には数限りがあるし、高嶺の花であることも多い。現役盤でこの演奏の真価を味わえることは、これからのアナログ・ファンにとっても大きなプレゼントとなろう(ただし、プレス数が限定的なのはやむを得ず)。

もともと、カルショーによるこの録音。営業サイドからは「レコード1枚に収まらなければ、発売はならぬ」とのことで、オリジナル盤はやや詰め込み気味ではあった。
それが、今回は余裕のあるプレスで、クライマックスのフォルテシモが何処までも伸びやかに鳴っている。
「これが、モントゥーの音だったのか!」という感動で胸が震える想い。
復刻も凄いが、デッカのカルショー・チームによる録音のクオリティには、ただただ頭を垂れるのみだ。

さあ、これからじっくりハイフェッツのコンチェルト集でも聴くとするか。まずはライナー&シカゴ響とのチャイコフスキーから。