福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

血湧き肉躍るルトスワフスキ

2014-07-26 23:03:01 | コンサート

素晴らしいコンサートでした。
いま、明日のレッスンに向けて集中しているため、Facebookへの投稿記事をそのまま転載しておきます。もっと細やかな感想はあるのですが、取り急ぎ。



名古屋フィル #415 定期演奏会
ロシアとポーランドの1番

メインのルトスワフスキ: 管弦楽のための協奏曲が圧巻。
曲の魅力は、バルトークのそれを上回るのではないか?
ポーランド解放運動に加わった父をボルシェヴィキ派に処刑され、第2次大戦後には、兄をソ連の収容所で亡くす、という苛烈な人生を歩んだルトスワフスキの音楽のなんと魂に響くことだろう。
ただ苦悩を告白するでもなく、娯楽性を備えながらも、ズシリと肝に響く音楽!

それを見事に音にしたポーランドの新星ドヴォジンスキと名古屋フィルには最大限の讃辞を捧げたい。
正直、プロコフィエフでは、その音楽性を楽しみつつも、ヴァイオリン・セクションの音の薄さが気になったものだが、ルトスワフスキでは全く不満を感じさせなかった。
管のアンサンブルも魅惑的で、打楽器陣も血湧き肉躍る名演に貢献した。

ドヴォジンスキの音楽的センスは一流。例えば、各楽章を閉じるときのニュアンスが抜群なのだ。これはもって生まれた才能。
在京オケも彼と早く契約結ぶべき!

というワケで、その前のショパンのコンチェルトの記憶が消えたほど(笑)。
ショパンばかりは、指揮者・オーケストラともに小山実稚恵を立てすぎ、合わせすぎたのではないか? あれだけのルトスワフスキが出来たのなら、もっと血の滲むショパンの心と空を染める憧れを描いて欲しかった。
聴衆の拍手は最も盛大だったのだが・・・。

しかし、今日の名古屋フィルはルトスワフスキがすべて。
前半での聴衆のマナーの悪さへの憤りについても、書く気持ちがすっかり失せてしまうほど。


間もなく名古屋入り

2014-07-26 14:36:51 | コーラス、オーケストラ


午前中のマタイ受難曲厚木支部を終え、名古屋に向かっております。明日の愛知祝祭管のブルックナー#8レッスンに備え、前日入りというわけです。

小田原駅発着のひかり号は2時間に1本。14:08発に乗ると15時17分には名古屋に着くのだから近い!



何気なく愛知県芸術劇場のサイトをみると、本日、名古屋フィルの定期演奏会があり、開演が16:00。
これは、十分に間に合う時間だし、ブルックナー#8を振る会場視察を兼ねて、向かってみることにします。

名古屋フィルのサイトによれば、当日券あり。良い座席が残っているかな?



いまは、ひかり号車内で、独りデザート。箱根ベーカリーの豆乳ロールケーキと珈琲。至福のひととき。寛ぎますね、これは!