今朝は、ワルター&コロムビア響によるブラームスの交響曲第4番を聴いている。たったいま、封を切ったばかりの米CLASSIC RECORDS社による45回転復刻盤(ジングル・サイド 4LP)にて。
この名盤は、学生時代より国内盤アナログ・レコード ~ CD数種 ~ 米コロムビア・オリジナル・アナログ盤 ~ SACDと聴き継いできたが、これがひとつの頂点のような気がする。
LPレコードの片面にひとつの楽章、裏面なしのピュアビニール重量盤という贅沢な仕様によって、ワルターやオーケストラの息遣い、録音会場の空気感などが、まるで、たった今、録音されたのではないか? というような新鮮さで迫ってくる。
そう、いま、目の前のスタジオの扉を開けたら、ワルターが指揮者椅子に腰掛けて微笑んでいるのではないか? と思えるほど。
この録音をはじめてCDで聴いた頃、音の薄さから、「ああ、コロムビア響とは、所詮、編成の小さな寄せ集めなんだなぁ」という印象を与えられたものだが、それが大きな誤解であったことを、改めて思い知らされた。
モントゥーを録ったカルショーも凄いが、ワルターを録ったマックルーアも凄い!
ジャケット裏をみると、この復刻盤のリリースは1995年とある。ということは、私がアナログ蒐集を始めたときには既に存在していたことになる。いやぁ、知らなかった、こんな世界があったなんて。