福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

ブルックナー 交響曲第8番 第2回指揮者練習(愛知祝祭管弦楽団)

2014-07-28 23:49:54 | コーラス、オーケストラ

昨日、即ち27日(日)の愛知祝祭管弦楽団のレッスン。

かなり盛り上がってきた!

本来は、昨夜のうち、あるいは本日の早い時間に報告すべきであったが、あまりに全力投球の指揮をしたため、ひとつの本番を終えた以上の虚脱状態。

朝から、レコード鑑賞するのが精一杯。

夕方からは、スウィングロビンの4時間レッスンにまたまた全力を出し切り、ようやく、日付を跨ごうという今になった。

メンバーののFB記事を転載することで、ご報告としたい。

まずは、コンサートマスター高橋広氏の記事から。

『今日は愛知祝祭管のブル8練でした。

これまで明らかに出来が悪かった楽章は第二楽章でしたが、今日は最初に一時間弦分奏、さらに一時間近く合奏でみっちりと第二楽章をご指導頂けたお蔭で、格段に仕上がってきました。また時間の関係で後半は駆け足になってしまいましたが、第三楽章についても、細かいテクニックがどうこうでなく、この曲の持つ永遠性や精神性を追求するご指導を頂き、また一歩この曲の神殿最奥部に踏み込めたように思います。

それにしても、演奏する場合でも聴く場合でも、第三楽章はあらゆる音楽の中で最も「ひたる」という言葉がふさわしいです。祈りや安らぎ、憂いや法悦などの感情が渾然となったこの曲にどんな形であれ接することは、正にこの至高の名曲にどっぷりとひたることを意味し、その行為は僕の精神にとっての最高の悦びです。極端な話、演奏会全体の完成度を考えないでいいなら、ずっと第三楽章を練習し続けたいくらいです。

今日の福島先生練にて、陰翳やデリケートなニュアンス、崇高な祈りの念をこめた深い表現に向け、一歩近づけたように思います。まだまだ先生の目指す高みには遠いですが、10月演奏会で表現出来るであろうものの姿を我々団員がとらえ始めているように感じます。それが証拠に、今日の練習が終わった時、殆ど団員は全てを出し切った状態で、容易に立ち上がることさえできませんでした。これは正しく団員一人一人が先生が放射する圧倒的なエネルギーに、必死に全身全霊で応えようとしていた故だと思います。

徐々に福島先生練の比率も高まってきますし、これからも濃密なテンションを更に増して頑張っていきたいと思います!!

福島先生、これからも宜しくお願い申し上げます!』

次に、第1ヴァイオリンの熱烈なブルックナー愛好家であるM.Yさんの記事。

『今日も違った顔を見せる豊川の景色。日の出で刻々と変化する色を楽しみながら、昨日のブルックナー指揮者練習を振り返る。

いつも大きな意気込みと期待をもって、そしてかなりの気合いで臨むのだけど、毎回、それを上回る充実感。
ブルックナーの音楽の力、
福島先生の棒、声に導かれ、それに最大限の感性を動員して挑んだ1日。

休憩時間ごとに、
Mさん、お風呂上がり?
って、ブルックナー風呂にどっぷりだよ~(笑)
汗、汗、汗
前髪が汗でペッタリ…>_<…

隣の高橋さんの顔はもちろん直接は見えないんですが、よく言われる顔芸やHUP以上に、ほとばしっていると言ったらいいのかな。
一つ一つの音、フレーズへの思いが。
サイドならではの心の密着というか。私も共感の思いをもって、そりゃもう添い遂げるつもりで弾いてます。

fff刻みの一部分、DIVで刻みと刻みなしで分担するとの指示。
「DIVと言われたからただ適当にやるんじゃないんですよ!全力で魂を込めて刻んでいるつもりでやらないとダメなんです!!!意味がありません!」
練習終わって片付けてお疲れ様って言っている段階でもまだ、
「あそこ、お願いしますよ。魂を込めて!!」って念をおす。

この純粋なるブルックナー熱をストレートに音楽に展開していくこと、それが私にとって、今の何よりの幸せです。』

そのほか、以下の声もあり。

団員諸氏が、如何にレッスンに全身全霊で応えてくれたかが分かってとても嬉しかった。

『ブルックナーのなんと濃密なことか。午前中だけでもうヘトヘト。午後の途中あたりからグッタリ』

『つーかーれーたぁー‼︎‼︎
ぐったり でも充実した練習だった‼︎‼︎

午前中に頑張り過ぎて午後からの3.4楽章プラス、マイスターは離脱💦💦

いやぁ、濃いよ濃い練習ができましたわぁ✨
ブルックナーは体力温存しないと3.4楽章で撃沈するはめになりまふ。』

ボク自身は、まだまだレッスン内容が足りない、指導力が十分でない、と自覚しているのだが、

それでも、団員の胸に響くものがあったなら、それはお互いブルックナーに対する熱烈な愛が共鳴し合うからなのだろう。

改めて、「凄いコンサートになるぞ」という確信を深めているところ。

 

 

 

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