福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

安部俊幸さん、安らかに!

2014-09-10 07:30:01 | レコード、オーディオ

↑「日本」は、中2の頃、ボクがはじめて買ったチューリップのレコード。


「ライブ!!アクト・チューリップ vol.2」は、中高生時代、最も愛聴した2枚組レコード。↓

ズバリ、チューリップのベストは、オリジナル・メンバーによるMELODYからSomeday Somewhereに至る時代、約4年間のライブだったと思う。

断じて、レコードではない。ライヴで聴いて良かったからとレコードで聴いても、同じ感動の得られないことが多かった。

引き締まって素晴らしいサウンドだったし、歌にも演奏にも若い生命力があった。

その点、メンバーチェンジ後の第2期は伊藤薫のドラムスが重たくて、チューリップの良さが薄れていた。

宮城伸一郎は良かったけれど、やはりオリジナル・メンバーの吉田彰のキャラクターには及ばなかった。

安部俊幸のギターは、チューリップのサウンドに不可欠だった。

秀でたテクニックもないし、即興性があったわけでもないのだけど、あのギブソン335(セミアコ)から紡ぎ出される哀愁を帯びた、色香の漂う音は他の誰にも出せないものだった。

「青春の影」も「夢中さ君に」も、安部さんでないとダメなのだ。

安部、姫野の抜けた第3期のチューリップで、どれほどこの二人の存在が大きかったかを知ったものである。

初めて行ったチューリップのコンサートは、1976年夏、ビートルズのCome Togetherに始まり、当時のニューアルバム MELODYからの新曲を沢山披露してくれたツアーの藤沢公演。
ハワイ公演には行けなかったけど、第1回鈴蘭高原、田園コロシアム、芦ノ湖、読売ランドなどの野外コンサートは学生時代の大きな思い出。特にオリジナルメンバーによる最初の2つ。

ALWAYSの日光や嬬恋ツアーにも行ったなぁ。

最後のチューリップのコンサートは、2012年の結成40年記念ツアーだった。あれが見納めだとは、まったく思っていなかった。

会場は東京フォーラムだったか? 最近のことの記憶の方が曖昧(笑)。

安部さん、長い間、素敵なギターを有り難うございました。そして、お疲れ様でした。
どうそ、安らかにお眠りください。

つのだ☆ひろさんによる追悼文が心に響きましたので、ここにアドレスを載せておきます。

http://ameblo.jp/tsunohiro/entry-11922543405.html