女声合唱団スウィング ロビンのセカンドコンサートがいよいよ明日に迫ったと言うことで、12月5日に書いた関連記事を再掲します。
当日券アリ! 1人でも多くの方のご来場を祈って。
「クラシックCDの名盤 大作曲家篇」文春新書のサイン即売会もございます。
すでに書店やネットでお買い上げの方も、遠慮なくお持ち下さい。
http://blog.goo.ne.jp/akicicci/e/40bfd9631eab019b4bc5f00a1f847b94
女声合唱を振ることは、ボクの原点である。
人生ではじめて、女声合唱という言葉を聞いた、或いは意識したのは、おそらく中学二年生の時。中学校の恩師に引き連れられて、「宇野功芳 女声合唱リサイタル」なるものを聴きに行ったときだ。宇野功芳先生が日本女声合唱団と行った同シリーズの第2回で、メイン・プログラムは高田三郎の「水のいのち」、会場は上野の石橋メモリアルホールであった。今でこそ、ボクのライフワークのひとつである「水のいのち」であるが、予備知識もなく生まれてはじめて聴いたのだから、良さが分かったとは言えない。作品の素晴らしさを実感できたのは、そのライヴ録音がレコードになってからであり、さらに感動を深めたのは、自分で指揮をするようになってからである。ただ、あの日、アンコールで演奏されたレーガー「マリアの子守歌」の息もできないほどに張り詰めた空気感。 あの永遠のピアニシモの美しさは、未だにボクの目標となっているようにも思える。
女声合唱の美しさは、同性の声によるハーモニーの至純さ。低い声域のない分、混声合唱のような迫力や安定性には欠けるけれど、それを補って有り余るほどの繊細さや透明さが魅力だ。スウィング ロビンのような少人数のアンサンブルになれば尚更で、それを指揮したりレッスンしたりする労力は、90名を超すオーケストラを振るよりも大きなものが必要になる。それだけ、細やかな神経が求められるからである。
愛知祝祭管とのブルックナーを終えて改めて認識したことは、自分はブルックナーのような法悦の響きが好きなのであり、この有り余る表現意欲には大音量が必要なのだ、ということ。女声合唱の場合は、その自分の本質の一部を封印しながらの指揮になるわけで、そこが難しさでもあり、面白さでもある。
というわけで、原稿の締め切りと百日咳によって、なかなか宣伝できなかった「スウィング ロビン 2nd Concert」のお知らせをようやく始めているわけである。クラシック・ファンの中には、オーケストラ、室内楽、器楽やオペラは聴くけれど、合唱はちょっと・・・、という方が少なからずおられる。その現実は受け止めなければならない。あれだけ多くの熱烈な読者をお持ちの宇野功芳先生でさえ、上記の「女声合唱リサイタル」シリーズでは空席が目立っていたのだから。
合唱ファンはもちろんだが、普段は合唱に縁遠いクラシックのファンにこそ、福島章恭&スウィング ロビンのコンサートを聴いて欲しい。「聴いてよかった」と言わせるだけのものが、今回のステージにはあることをお約束したい。
女声合唱団 スウィング ロビン セカンドコンサート
2014年12月21日(日)
14時開演(13時半開場)
会場: 杜のホールはしもと
(JR横浜線・京王相模原線 橋本駅下車すぐ ミウィ橋本 7階)
全席自由 1,000円
プログラム
ジョセフ・ギイ・ロパルツ 聖アンを讃えるミサ・ブレヴィス
瑞慶覧尚子 女声合唱組曲「ひとふさの葡萄」
ひとふさの葡萄 / マザー・テレサに / 五月 / 八月の鯨
西村朗 女声合唱曲集「四季の抄」- 童謡・唱歌による-
春よ来い / うれしいひなまつり / 鯉のぼり / 雨 / 一番星みつけた~たなばたさま / 村祭り / 冬の夜
新実徳英 女声合唱曲集「空に、樹に・・・」
生きる / 天へ昇った川 / 聞こえる
指揮: 福島章恭
ピアノ:古門由美子
お問い合わせ、申し込み
090-3697-2071(幡野) または、090-9393-3371(阿部)