ボクはカラヤン&VPOの「白鳥の湖」を、米ロンドンのアナログ盤で愛聴している。
どこをとっても溜息の出るような美しさ!
架蔵する盤がセカンド・プレスである上に、ところどころ溝に傷みがあって、良い状態のレコードが欲しいと思いつづけてきた。
ところが、このオリジナル盤、けっこうなお値段がする(特に英デッカ盤)ので、おいそれと手にできるものではない。
そんな折りに発見したのがこれ。
カラヤン&VPO チャイコフスキー三大バレエ組曲 Blu-rayオーディオ盤(96kHz/24bit)。EUプレス、日本語解説付。
65年録音の「白鳥の湖」はなかなか良かった。
しかし、61年録音の「くるみ割り人形」については高音がキツくて耳が疲れてしまう。マスターテープの音質の違いなのだろうか?
現時点で、トータルとしてアナログに軍配の上がるのは致し方あるまい。
第一印象こそ、鮮やかなBlu-rayオーディオに惹かれるのだが、長く聴き続けたいのはアナログとなってしまうのだ。
聴きながら考えたことは、DSD時代のいま、96kHz/24bitというフォーマットはもはや時代遅れなのかも知れないということ。
DSD再生環境を未だに整えられないでいるボクが言うのもおかしな話だが。
(機材もソフトも入れたのに、なぜか再生できない。己が文系の思考回路を呪っているところ・・・)