福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

大阪フィル公式ブログ6月8日付

2015-06-08 13:18:07 | コンサート
以下、そのままご紹介します。

♪「第489回定期演奏会」のリハーサルは終了しました。

本日と明日、19時よりフェスティバルホールでドヴォルザーク「スターバト・マーテル」を演奏いたします。
指揮はチェコの巨匠ラドミル・エリシュカ。
初顔合わせの時からいつかは「スターバト・マーテル」をやりましょう!とマエストロと話しをしてきました。

    

2008年の初顔合わせでは、ヤナーチェクの「グラゴール・ミサ」を演奏。
いきなり「スターバト・マーテル」はちょっと。まず何か別の曲を…という事になり、「グラゴール・ミサ」を選曲。
マエストロはオーケストラと合唱団を気に入って頂いたようで、いつかは「スターバト!」が信憑性を持つものとなりました。
2度目は2011年にスメタナの「我が祖国」全曲。
この曲もマエストロにぜひ指揮して頂きたいという事を話すと、全曲やるには体力が要る曲なので、少しでも若いうちにまずこの曲を…という事になりました。 マエストロ、この時80歳になられました。
そして2013年の3度目は、この年の全体のプログラミングから、ドヴォルザークの新世界交響曲というハナシになりました。
演奏回数の多い新世界交響曲を通して「新たな気付きをいっぱいさせて貰え、眼から鱗が落ちた!」
そんな評判を聞き、大阪フィルのメンバーにもお客さまにもぜひ体験して頂きたいと、人気の名曲を演奏。

どの演奏会も好評を博し、マエストロと大阪フィルの相性の良さを印象付ける結果となりました。
そして今回が共演4度目。
遂にドヴォルザーク「スターバト・マーテル」を演奏する時が来ました!



この曲は「歌」が主役。
ドヴォルザークは、十字架に磔にされたキリストの下に佇む聖母マリアの悲しみを歌う形で、自身の辛い出来ごと(子どもの相次ぐ死)を、ラテン語の典礼文をもとに作曲。
深い悲しみの中始まる音楽は、徐々に祈りのうちに魂が浄化されていき救済に至ります。

首席指揮者・井上道義は「この曲は宗教音楽と考えずに、子どもに先立たれた人の心を落ち着かせるための音楽と考えるべき」と言っています。
演奏時間にして1時間半。全10曲全てが名曲です。
第1曲は全編通して最長で20分程の曲ですが、全く長さを感じさせません。
そして第10曲のアーメンコーラスのスケールの大きさと言ったら…。

壮大な曲をマエストロ・エリシュカ指示の下、絶妙なテンポ、ダイナミクスでお届けします。
名曲ですが、オーケストラの定期演奏会で取り上げる機会は極端に少ない曲です。
ぜひこの機会にライブで聴き下さい。
当日券は17時半から販売しますが、開演ギリギリでも大丈夫。
安心してお越し下さい!

皆さまのお越しをフェスティバルホールでお待ちしています。

(広報:H.I)

「第489回定期演奏会」
日 時:6月8日(月)、9日(火)19:00開演(18:00開場)
会 場:フェスティバルホール
指 揮:ラドミル・エリシュカ
独 唱:半田美和子(ソプラノ)、手嶋眞佐子(アルト)、
     望月哲也(テノール)、青山 貴(バス)
合 唱:大阪フィルハーモニー合唱団
合唱指導:福島章恭

曲 目:ドヴォルザーク/スターバト・マーテル作品58
料 金:A席:6,000円、B席:5,000円、C席:4,000円
    学生席(3階席):1,000円、BOX席:7,000円

※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。
※当日券は17時半から販売いたします。

[学生席について]
・3階を学生席(25歳以下)として当日販売いたします。 窓口にて学生証を提示の上お買い求めください。
・尚、ご入場後も係員がお座席にて学生証の提示をお願いする場合がございます。

お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


いよいよ初日

2015-06-08 13:08:56 | コーラス、オーケストラ
いよいよ、エリシュカ&大阪フィルによるドヴォルザーク「スターバト・マーテル」初日。

ゲネプロ開始時間が刻々と迫ってきた。

エリシュカ先生がはじめて指揮台に立つという新装・大阪フェスティバルホールで、これまで作り上げた音楽がどう花開くのか? あるいは、どう変容していくのか?

ワクワクするなぁ。
コーラスについては、ワクワクというよりドキドキだけれど。

さて、舞台に立たないボクはランチを挟んで2時間の散歩でウォーミングアップ。というと聞こえはよいけど、大阪の地下街が複雑で迷子になっただけ(笑)。