福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

ナタリー・シュトゥッツマン 深淵からの声

2015-09-16 22:20:25 | コーラス、オーケストラ


ところで、本日、マエストロ大植は、アルト独唱による第4楽章から女声合唱の加わる第5楽章については、2回通された。さらに繊細さの求められりる第4楽章の冒頭は念入りに何度も繰り返すことに。

あのスタジオに居た全員にとって幸せだったことは、楽章の冒頭から返す度に、O Mensch (人々よ)と呼び掛けるシュトゥッツマンの歌声を体験することの出来たことである。

深淵から聴こえるような声の何という豊穣だったか。しかも、驚くべきは、ひとつとして最初と同じ歌はない。繰り返す度に表情やニュアンスは変容を遂げ、常に新しく音楽が生まれることである。

聴衆を前にした明日と明後日のステージで、いったいどのような一期一会の歌を聴かせてくれるのか。想像するだけで胸が熱くなる。なんだか凄いことになりそうだ。

マエストロ大植のマーラー3番への愛情も深く、入魂の指揮となることは間違いない。オーケストラもその棒に応えることだろう。

このたびの大阪フィル定期演奏会。一人でも多くの方に足を運んで頂きたい。






(写真 : 飯島隆)

以下、大阪フィルTwitterより

世界のナタリー・シュトゥッツマンの独唱でマーラー3番を演奏出来るのは、我々にとっても嬉しい事です。彼女はオケも合唱団も優しく包み込むだけのオーラのようなものがあります。コンマス田野倉雅秋との絡みにもご期待下さい。#osaka_phil http://t.co/uMbIzUAkYH
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イエスの取り持つご縁 ~ 大阪フィル マーラー3 マエストロ稽古にて

2015-09-16 21:54:45 | コーラス、オーケストラ


合唱稽古からソリスト、合唱、オーケストラ合わせの模様が大阪フィルTwitterにアップされました。不肖・福島章恭、イエス「こわれものシャツ」を着ての晴れ姿であります。

ところで、まさに、オケ合わせの始まる直前、大阪クラシックでチルコット「小ジャズミサ」に共演してくださったコントラバスの新さんから、突然、「福島さん、イエス、好きなの?」と声を掛けられてビックリ。休み時間に改めて対面すると、「ボクも好きなんだよ。今朝、Close to the Edge(危機)を聴いてきたばかり」と仰るではありませんか。やはり、魂の呼び合う者同士は出会うものなのか。人のご縁の不可思議さを感じた1日でした。



以下、大阪フィルTwitterより

マーラー3番は、4楽章でアルト独唱、5楽章では合唱団とアルト独唱が登場。世界のシュトゥッツマンと共演の大フィル合唱団女声部、すみよし少年少女合唱団の頑張りに乞うご期待!福島章恭さんの指導の成果をお聴きください。#osaka_phil





(写真 : 飯島隆)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする