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福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

ジョン・ラッターのフォーレ「レクイエム」

2015-09-18 13:28:18 | レコード、オーディオ


合唱団の集合時間まで間があるので、宿からレコード店巡りの散策。

一軒目は、京阪・なにわ駅および北浜駅近くのPという専門店。

お目当てのレコード、在庫ありました!
フォーレ「レクイエム」「ラシーヌ雅歌」
ジョン・ラッター指揮ケンブリッジ・シンガーズ&シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア
英CONIFER RECORDS CFRA 122

フォーレ「レクイエム」の第2稿を世に紹介した一人、作曲家ラターによる心に染み入る名演です。文春新書「クラシックCDの名盤」でも、ヘレヴェッヘ盤を差し置いて推薦した録音。

これが、LPレコードでもリリースされていたなんて知らなかったなぁ。1984年リリースということでデジタル初期の録音。音質的には最新録音にも、アナログ録音にも不利ではありますが、演奏の価値は不変でありましょう。

帰宅してから、針を降ろすことを楽しみとします。

巨大な黄色の鳥は、難波橋より撮影。


第1楽章から座るということ

2015-09-18 11:33:41 | コンサート
今回の公演で、合唱団は少年少女も大人も、第1楽章からの入りとなった。

座り心地の良いとは言えない木製のベンチにも関わらす、毅然とした姿勢で待ちつづけたメンバーは立派であり、その図は壮観であった。まさにその姿は演奏の一部でもあった、と言えるだろう。

確かに、コーラスの出番は第5楽章のみ。しかも、100分を越す全曲のうちの僅か5分ほど。待つ間、尻は痛いし、喉は乾く。姿勢を維持するための筋力もフル稼働だ。

第1部である第1楽章だけでも30分を越すのだから、第2楽章の前に入るという選択肢もある。コーラスにとって、その方が有り難いには違いないが、マーラー「3番」をひとつの巨大な作品として演奏するには、昨夜のスタイルで正解だったと思われる。

もし、楽章間にコーラスの入場のための長い間が空いてしまったら、指揮者やオーケストラの緊張の糸だって切れてしまうかも知れないわけであるし。

今宵も、合唱団員は、立派な立ち姿ならぬ座り姿で魅せてくれるだろう。合唱指揮者として、まこと誇らしいことである。









大阪フィルTwitterより

大阪すみよし少年少女合唱団、大フィル合唱団は第1楽章からステージに登場。すべての音楽をオケと共に体験したことで、同じ思いで歌え、素晴らしい歌唱に繋がったと思います。合唱団のメンバー、指導者の方、ブラヴォーでした。#osaka_phil pic.twitter.com/dRPSJhiLeL