福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

脚立を甘く見てはいけない

2014-09-18 00:21:48 | 日記

「脚立を甘く見てはいけない」
と熱く語ったのは、藤沢在住の従兄弟である。

昨年、庭木の枝を払うために脚立に乗って作業中、うっかり足を踏み外して転落。
その高さは1メートルにも満たなかったのに、左脚に恐ろしい衝撃が走ったという。
大腿骨骨折。2か月を超す入院生活では何もすることもなく、数独の腕前ばかりが上達したらしい。
そのとき、相部屋だった3人ともが脚立から落ちたのが原因というから、見かけによらず脚立は危ないのである。

それを知っていたので気を付けていたつもりだった。
ところが、昨日、やってしまった。

我が仕事部屋は、鉄筋コンクリートに囲まれた半地下のため電波の入りが悪い。
そこで、インターホンの無線中継器を階段室下の壁の上部(写真左)に取り付けているのだが、どうにも場所が悪くアンテナが立たない。そこで、それを電波の届く位置(写真右)に移設しようと脚立に乗ったのだった。

  

当然、足下よりは天井を見上げながらの作業。
自分の感覚では、その右足のすぐ下に階段があると思って全体重を預けた先が空中で、何の支えもないまま転落。全身をしたたか階段で打って、さらに下まで滑り落ちた。
従兄弟同様、大した高さではないのに、体重による衝撃は小さくなかった。

骨折のなかったのは不幸中の幸いだった。

昨夜はなんとか富士ベートーヴェンコーラスのレッスンをこなしたものの、打撲の痛みが昨日よりは今日になって顕れ、往生しているところ。ただし、左脛の出血を伴った腫れはだいぶ引いてきた。

週末に愛知祝祭管とのブルックナー8番合宿を控えた大事な時期に、とんだ落とし穴が待っていたが、他人を巻き込む交通事故とかではなくてよかったと思うほかない。

脚立を甘く見てはいけない。

今日は、それを皆さんに強く訴えておきたい。

 

 


中野雄さんの新しいご本

2014-09-16 15:11:58 | コーラス、オーケストラ


「クラシックCDの名盤」の共著者、中野雄さんより、新しいご著書が届いた。お忙しいのに、相変わらずマメな方だ。無精なボクには一番足りないところで見習わなくては。

小澤征爾の音楽について、これまで共鳴することは少なかったが、いま聴いておきたい気もしている。しかし、なかなか、スケジュールが合わない。反対に、忙しいスケジュールの合間に聴けてしまう演奏家もあったり。
そういう出会いの相性というものもあるんだろうな。

とまれ、中野さんの新しいご本。
旅の友として、携行させて頂きます。

モントゥーのベートーヴェン交響曲全集

2014-09-15 10:40:37 | レコード、オーディオ


モントゥーのベートーヴェン交響曲全集の見本盤が届きました。



本日は、ウィーン・フィルとの「エロイカ」を聴きましたが、リマスタリングは良好。オリジナル・アナログ盤より良いとは言いませんが、英デッカ・プレスの香りのする音なのは、嬉しい限り。

唯一のウエストミンスター録音による「第九」には、リハーサル風景と「ラ・マルセイエーズ」付き。オリジナル・アナログ盤にあった第1楽章のピッチの誤り(かなり高い)は修正されています。

既にお知らせしたとおり、世界初CD化のレオノーレ第3番は、同曲のトップを争う凄まじい名演。これを聴くためだけに、入手したとしても後悔はないでしょう。


愛知祝祭管 ブルックナー8 チケット情報

2014-09-14 10:54:23 | コーラス、オーケストラ



来る10月26日、愛知県芸術劇場コンサートホールに於ける「福島章恭ブルックナー・プロジェクトvol.1」。

手元のチケットがなくなったので、事務局に問い合わせたところ、指定席の残席が少なくなってきている模様。

ご希望の方はどうぞお急ぎください。

2014ブルックナー - 愛知祝祭管弦楽団



長岡教信者ではないけれど・・・ 外盤A級セレクション 19番

2014-09-13 00:38:26 | レコード、オーディオ

FB友からの「稀少盤」情報に吊られて(笑)、ついつい入手。
ブランディーヌ・ヴェルレ(チェンバロ)によるバッハ: トッカータ全集 / 半音階的幻想曲とフーガほか

英国プレスの方が音がよいとの噂もあるが、このオランダ盤でも充分に優れた音質。

この盤が入手難の理由の1つが、長岡鉄男 外盤A級セレクション 19番であることらしい。

ボクは長岡世代ではないのでピンとこないのだけれど。

日本の一評論家の高評価で、世界的に品薄になるというのだから、日本人コレクター恐るべし。

それにしても、ヴェルレは何を聴いても、ツボにはまるな。典雅な音色と共に、精神に自由な羽ばたきがあるからだろう。

同じくバッハでは、仏Astreeに入れた平均律やゴールドベルク変奏曲も美しいがリリースはCDのみ。

ああ、LPがあれば良いのに。

 

蘭PHILIPS 6599 745/746 2LP


麹に魅せられて

2014-09-11 12:20:22 | グルメ
長岡市民音楽祭「第九」指導のため、長岡に連泊。魅惑の「麹プレート」に誘われ、先週に引きつづきランチに訪ねたのが、ここ。越後長岡味噌醸造 たちばな本舗。



味噌玉カレーは、ルーに味噌が仕込まれており、神楽南蛮による辛みがピリリと優しい。
味噌汁は、シンプル。余分なものを何も加えない味噌そのものを堪能。





甘酒に非ず、甘麹。
甘酒より甘さ抑え目。麹そのものの旨さが、カレーの後味をマイルドにしてくれる。




雪室珈琲は、雪むろの中で寝かせた豆を挽いたというもので、これまた味わい深いものでした。器も綺麗ですね。





※甘麹、味噌汁と店頭風景は、先週撮影したもの。本日の店頭はこちら。


安部俊幸さん、安らかに!

2014-09-10 07:30:01 | レコード、オーディオ

↑「日本」は、中2の頃、ボクがはじめて買ったチューリップのレコード。


「ライブ!!アクト・チューリップ vol.2」は、中高生時代、最も愛聴した2枚組レコード。↓

ズバリ、チューリップのベストは、オリジナル・メンバーによるMELODYからSomeday Somewhereに至る時代、約4年間のライブだったと思う。

断じて、レコードではない。ライヴで聴いて良かったからとレコードで聴いても、同じ感動の得られないことが多かった。

引き締まって素晴らしいサウンドだったし、歌にも演奏にも若い生命力があった。

その点、メンバーチェンジ後の第2期は伊藤薫のドラムスが重たくて、チューリップの良さが薄れていた。

宮城伸一郎は良かったけれど、やはりオリジナル・メンバーの吉田彰のキャラクターには及ばなかった。

安部俊幸のギターは、チューリップのサウンドに不可欠だった。

秀でたテクニックもないし、即興性があったわけでもないのだけど、あのギブソン335(セミアコ)から紡ぎ出される哀愁を帯びた、色香の漂う音は他の誰にも出せないものだった。

「青春の影」も「夢中さ君に」も、安部さんでないとダメなのだ。

安部、姫野の抜けた第3期のチューリップで、どれほどこの二人の存在が大きかったかを知ったものである。

初めて行ったチューリップのコンサートは、1976年夏、ビートルズのCome Togetherに始まり、当時のニューアルバム MELODYからの新曲を沢山披露してくれたツアーの藤沢公演。
ハワイ公演には行けなかったけど、第1回鈴蘭高原、田園コロシアム、芦ノ湖、読売ランドなどの野外コンサートは学生時代の大きな思い出。特にオリジナルメンバーによる最初の2つ。

ALWAYSの日光や嬬恋ツアーにも行ったなぁ。

最後のチューリップのコンサートは、2012年の結成40年記念ツアーだった。あれが見納めだとは、まったく思っていなかった。

会場は東京フォーラムだったか? 最近のことの記憶の方が曖昧(笑)。

安部さん、長い間、素敵なギターを有り難うございました。そして、お疲れ様でした。
どうそ、安らかにお眠りください。

つのだ☆ひろさんによる追悼文が心に響きましたので、ここにアドレスを載せておきます。

http://ameblo.jp/tsunohiro/entry-11922543405.html



文春新書第3弾 宇野功芳・中野雄・福島章恭 共著 12月に発売!

2014-09-08 14:03:43 | レコード、オーディオ


予告されながら、長らくお待たせしている宇野功芳先生、中野雄さんとの共著による文春新書が、いよいよ12月に発売とのことで、今朝から刷り上がったゲラの校正をしていた。

第1弾は名曲名盤、第2弾は演奏家篇、第3弾となる今回は、作曲家篇となる。ただし、ハイレゾ配信躍進のいま、今さら「クラシックCDの名盤」でもなく、書名は未定。

諸事情により当初の予定から遅れに遅れての刊行となるが、その間にリリースされた音源などもあり、それらが文章に反映できたことは、怪我の功名であろう。

もう少し早いかと思っていたが、文春新書からは、中野雄さんの新刊(小澤征爾関連)も出たばかりで、間隔をとる必要があったのだと思う。営業の方針には従うのみ。

残念なのは、書店に並ぶのが愛知祝祭管とのブルックナー8の演奏会後となってしまったことで、もし前なら、多少なりとも集客に協力できたのに、とそればかりは大いに惜しまれる。

宇野先生の筆は益々自由で軽やか。中野さんも饒舌。わたしの文章も昔に較べると良くなっている。
ということで、今回は、3人の共著の中では一番面白いのでは、と感じているところ。

正式な発売日が決まり次第、お知らせしたい。



ボールの行方

2014-09-07 00:51:34 | コーラス、オーケストラ

投げたボールは、どうやら漆黒の闇に吸い取られてしまったようである。

まあよい。

言葉だけでは伝わりはしない。

形だけの真似ほど、愚かで危険なことはないのだ。

付け焼き刃の知識で、声に魂を吹き込むことはできぬ。

ボールを受け取り、投げ返すことなく、懐にしまい込んでしまった人よ。

その損失が如何に大きなものであったかを、知ることすら一生あるまい。

対価なしに得られる真実はなし。

貧しい声のまま歌いつづける人々こそ、哀れである。

 

 


訂正 ピエール・モントゥーの芸術vol.1

2014-09-06 21:52:16 | レコード、オーディオ



先日アップした記事に重大なミスがありました。

ヴィンテージ・コレクション+プラスの特別編として、没後50年ピエール・モントゥーの芸術の第1弾!

9月17日発売とお知らせしましたが、それはベートーヴェン交響曲全集のみ。

ウィーン・フィルとのブラームス#2、ベルリオーズ:幻想交響曲、ハイドン:交響曲#94&101、パリ音楽院管との「春の祭典」「ペトルーシュカ」など、

以上、写真の4点は3日に発売済みでした。

本日、見本盤が届いて、それに気付いた次第。面目ありません。

早速再生していますが、リマスターは期待を超えて素晴らしく、CDとしては相当に良い音質だと思われます。

どうぞ、宜しくお願いします。

 

“VINTAGE COLLECTION +plus”特別編 「没後50年 ピエール・モントゥーの芸術」Vol.1 - TOWER RECORDS ONLINE


今回は、我がモントゥーへの愛が通じたのか、プログラムノートを書かせて頂く運びとなった。なんという幸せなお仕事!

今回の目玉は、ベートーヴェン交響曲全集に収められたら、「レオノーレ第3番」。

過去に一度だけ、CLASSIC RECORDS社による重量復刻盤で世に出ただけという世界初CD化。

これがもう、とんでもない名演なのだ。個人的にはクナッパーツブッシュ&ウィーン・フィルのライヴと双璧。クナッパーツブッシュはある意味怪演だが、モントゥーはもちろん正統派。どちらも素晴らしい。

ボクは未聴ながら、すべてアナログマスターからの新リマスタリングということで、CDの音質にも期待しているところ。

ひとりでも多くの方に、モントゥー芸術への関心を持って頂ければ幸いです。