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明鏡   

鏡のごとく

「慰安婦本」著者に無罪=名誉毀損の訴え退ける―韓国

2017-01-25 19:25:37 | 日記
【ソウル時事】韓国の朴裕河・世宗大教授(59)が著書「帝国の慰安婦」で「自発的な売春婦」といった描写により元慰安婦の名誉を傷つけたとして、名誉毀損(きそん)罪に問われた裁判で、ソウル東部地裁は25日、無罪を言い渡した。検察側は控訴する方針。
 検察側は「(慰安婦が)日本軍と同志的な関係にあった」という部分など35カ所の表現で名誉を傷つけたと主張し、懲役3年を求刑。これに対し、裁判官は「『同志的な関係』と記述した部分など、30カ所は意見の表明で、事実を明示したとみることはできない」と判断。さらに、「『すべての慰安婦が自発的に慰安婦になった』と断定したとみることは難しい」と指摘し、告訴人の名誉が毀損されたとは言い切れないと結論付けた。
 判決公判には告訴した元慰安婦、李容洙さんらが出席、李さんは「こんな判決では駄目だ」と強く控訴を求めた。
 元慰安婦らは2014年6月に朴教授を告訴。検察は15年11月、在宅起訴した。 

「ある作家の日記」みすず書房 ウルフ

2017-01-25 18:44:07 | 日記

「人に会っていたら詩が書けると思いますか」と私は尋ねた。「そりゃできるかもしれませんよーどうしてできないか、私にはわかりません。それは体力の問題です」とハーディはいった。しかし、あきらかに彼自身は孤独の方を好んでいた。けれども彼はつねに何か良識と誠実味のあることを言うので、お世辞を言うという明白なビジネスをかなり不愉快なものにした。彼はそうしたことから全く自由であるように見えた。大変活動的な精神。人々を描写することを好み、抽象的な話をすることを嫌う。たとえばロレンス大佐の話をした。骨折をしている腕を「このような工合に」支えて自転車に乗り、リンカンからハーディのところへやってきたのですよ。戸のところで、誰がいるかどうかを知るために耳をそばだてていました。「あの方自殺しないといいけれど」とハーディ夫人は物思わしげに言った。彼女はまだお茶碗の上にかがみこみ、気落ちしたような様子で眺めていた。「彼がそのようなことをよく言うのです。でも多分、そのものずばりは決して言いませんでしたけれどね。でも彼の目の周りには青いくまがありますしね。自分は軍隊におけるショーだ、と言っていますよ。彼がどこにいるのか、誰もわかりません。でも新聞には乗りました。」

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日本の新聞で「ハーディ特集号」を出したので、それを彼は持ってきた。ブランデンの話もした。ハーディ夫人が若い詩人たちのやっていることについて彼に知らせているのだと思う。

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「芸術と思想」
私が考えたことはこれだ。もし芸術が思想を基盤とするものならば、変形させる過程は何であるか。ハーディ夫妻への訪問の物語を自分に語りながら、私はそれを作り始めてしまった。つまり、ハーディ夫人が机の上にもたれていること、ぼんやりと、漠然と外を眺めていることを繰り返し書いた。

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「夫婦関係」
アーノルド・ベネットによると、結婚のいやらしさはその「日常性」にあるという。人間関係のすべての鋭さはこれによって磨滅されてしまう、と。真実はむしろ次のようなものだ。たとえば七日間のうち四日ーは生活は自動的になる。でも五日目に、感覚の数珠繋ぎになったものが(夫と妻の間に)形成される。それは双方で自動的、習慣的、無意識的な日々が続いただけに余計豊かに、鋭敏になる。つまり、一年間には大きな強烈さの瞬間が所々に区切りをつけているというわけだ。ハーディの「ヴィジョンの瞬間」なのだ。このような条件の下でなければ、一つの対人関係がどうやって少しでも続くことができるだろうか。

水俣病の原因「メチル水銀中毒」のメカニズム解明 新潟大

2017-01-25 16:04:52 | 日記

水俣病の原因「メチル水銀中毒」のメカニズム解明 新潟大

 水俣病の原因として知られるメチル水銀中毒のメカニズムを、ラットを使った実験で解明したと、新潟大学の研究グループが1月25日に発表した。新しい治療法の開発につながる可能性があるという。

【拡大画像】

 メチル水銀中毒は、50~60年代に発生した水俣病、新潟水俣病の原因として知られている。小脳や後頭葉などに障害を引き起こし、体がふらついたり、視野が狭まったりなどの後遺症をもらたすが、なぜ小脳などの部位に障害が起こるのか、詳しい仕組みは分かっていなかった。

 研究チームは、水俣病の重症患者の脳内にむくみや出血が見られることに注目。ラットにメチル水銀を投与したところ、小脳や後頭葉で「VEGF」と呼ばれるタンパク質が異常に増加していることを確認した。VEGFが血管の壁を破壊し、血管内の物質が脳組織に漏れ出すことで、障害が生じることを突き止めたという。

 メチル水銀中毒を患ったラットに、VEGFの作用を抑える「抗VEGF抗体」を投与したところ、運動機能の障害が改善したという。この結果を応用すれば、VEGFを標的にした新薬を開発できるという。

 研究成果は、米科学誌「PLOS ONE」に1月25日付で掲載された。