関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 4つ打ちとグルーヴ (音のスキマ論-0)
2024.12.31 23:59~放送の「DJ OSSHY DISCO TV 2025!年越しスペシャル!」。
録画したやつ視てみました。
3時間の長尺だけど、どこぞの歌謡祭と違ってぜんぜん飽きなかった(笑)
この番組視てあらためて思うに、ディスコ・ミュージックの変容はやっぱりNew Jack Swingとストック・エイトキン・ウォーターマン (Stock Aitken Waterman/SAW)によるところ大だと思う。
でもって、New Jack Swing&SAWにハウス、テクノが加わったサウンドがいまの洋楽(というかK-POPとダンス系J-POPも含む)のメインストリームになっている。
[~1982年頃までのBCM(ブラック・コンテンポラリー)]
■ A Night To Remember - Shalamar(1982 LIVE)
■ Forget Me Nots - Patrice Rushen(1982年)
16ビートアップ(バック)ビートのシンコペ。基本的には打ち込みなし。
ドラムスはハイハット、ベースはチョッパー多用。
ギターやキーボードのリフがグルーヴ出しに貢献している。
BPMは110程度 ↓
【メトロノーム】16分音符 / 16beat / 110 BPM / Tempo 110 / テンポ 110 / Metronome / 練習用
[Hi-NRG(ハイエナジー)]
■ Memory - Menage (12 single disco mix)
基本的には↑と同様の系統だと思う。
[New Jack Swing]
十六分三連符のスウィング・ビート。BPMは当初は100前後だったといわれるが、のちにもっと速くなる。
[Stock Aitken Waterman/SAW]
お馬さん乗りぱっぱかビート、歌謡曲調のベタメロかループ系が特徴。
BPMはおおむね120以上。
【メトロノーム】16分音符 / 16beat / 120 BPM / Tempo 120 / テンポ 120 / Metronome / 練習用
[ハウス、テクノ]
ハウス、テクノのサブジャンル約46ジャンルを解説【前編】
ハウス、テクノのサブジャンル約46ジャンルを解説【後編】
↑ 「ハウス、テクノのサブジャンル約46」ですって、ワケわかんね~。
BPMは140以上もザラ。
32ビートもふつうに入ってくる。
32ビート曲の例 (Drum'n'Bass/ドラムンベース/)↓
New Jack Swingやハウスが主流になるにつれ、洋楽を離れた人間です(笑)
ま~、音楽なんてべつにムリしてまで聴くもんじゃないから。
聴いてて気持ちよければ、それでよしかと。
■ 風神 / Vaundy (TBS系金曜ドラマ『ライオンの隠れ家』主題歌) / Vaundy:MUSIC VIDEO
Vaundyが、1980年代前半のグルーヴを活かした名テイクをつくってますね。
よほどのリズム感がないと、このグルーヴはつくりだせない。
似たような曲調を志向する(と思われる)人、紅白に出場しただけでもあと2人思い当たるけど、ここまでリズムに乗れていない。
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2022/08/16 UP
8/14放送の『関ジャム』で、先日の山下達郎特集で流せなかったテイクをやっていた。
達郎氏の名言炸裂してたので、UPしてみます。
〔ヴォーカルについて〕
「ボイストレーニングっていうのは基本的に声のメンテナンスの手法。下手な歌が上手くなる訳ではない。」
「『歌っていうものはね・・・』(とか)そういうものでは無い。その人の歌う歌が”歌”」
↑ 歌の巧さは当然の前提として、やっぱり歌い手のオリジナリティということなんだと思う。
〔サウンドのつくり方〕
「1970年代はとにかく選択の余地が少ない。」
「ドラム、ベース、キーボード、ギターを呼んでスタジオ行って、それで演奏して3時間で2曲録って、それにコーラス入れてストリングス入れて、ブラスを入れたら贅沢、みたいな・・・」
「今はまず曲つくるときに、生(楽器)でやるのか? 機械でやるのか? ドラム、シンセベース、シンセサイザーでやって音の選択なんて無限にある。」
「どの音でやるかっていうのを決めるだけでも時間がかかる。」
↑ 選択肢が少なかったから、それだけサウンドづくりに集中できたのかも・・・。
〔アレンジについて〕
「編曲(アレンジ)法=楽器なので、何の音源を使うか、楽器、何を使うか、むしろオーケストレーション。」
↑ たしかに、キーボードパートで生ピアノとフェンダー・ローズじゃ、曲のニュアンスぜんぜん違うもんね。
〔「RIDE ON TIME」のサウンドについて〕
・青山純氏の16ビート(ハイハット)と伊藤広規氏のチョッパーベースと達郎氏のギターのパッセージのアンサンブル。
「ハットの細かいところのニュアンスとか、そういうものに物凄くこだわってつくってた時代」
「演奏が練れてる(ところで)何度もリハーサル。」「それが人間の要素のアンサンブルのいいところで・・・」
■ Tatsuro Yamashita - Sparkle [1986 Live] HQ
ドラムス・青山純氏の名演。
「そういうことやらないのかな? みんな」
↑ 誰かに向けてのメッセージでは?
これきいて、やっぱりグルーヴのキモは、
・16ビート(ハイハット)
・チョッパーベース(スラップベース)
・ギターのパッセージ(とくにカッティングとかリフとか)
がつくりだすアンサンブルにあると思った。
↓ だからこの3要素が揃っていた、BCMやfunka latinaを好んで聴いていたのだと思う。
今じゃ、1曲通しの生の16ビートハイハットなんて、ほとんど聴かない(聴けない)もんな・・・。
(NHKの音楽番組のドラマーさんがときどき演ってる。)
■ -43- - Level 42(1983年のLIVE)
■ Night Birds - Shakatak ( Live from Crossover 2005, Japan )
■ Never Too Much - Luther Vandross
■ 99 - TOTO 1980 LIVE in Tokyo
↑ TOTOがいわゆるふつうのRock Bandと一線を画したのは、Jeff PorcaroのシャッフルドラムスとDavid Hungateのはずむベースラインがあったから。
ギターのSteve LukatherがFred Tackettあたりだったら、3拍子揃って完璧なAORユニットになっていたと思う。
■ Vinnie Colaiuta Plays His Restored 90's Gretsch Kit For The First Time
↑ Vinnie Colaiuta。1980年代は、こんなのがごろごろいたから・・・(笑)
やっぱりリズムセクションの層の厚さが今とは違っていたと思う。
それにしても一度でいいから、達郎氏とマキタスポーツ氏の対談がききたい。
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2022/07/14 UP
New Jack Swingの影響も大きかった。
■ 80'Sマニアのための80'S R&B サーファーディスコ からニュージャックスイングまで
↑ 1980代のグルーヴ系BCMからNew Jack Swingへの移行がよくわかる選曲&編集。
■ New Jack Swing The Best Collection
↑ New Jack Swingが主流になるにつれ、洋楽を離れた人間です(笑)
New Jack Swing のビートは、いまも洋楽の底流になっていると思う。
それに風穴を開けた(と思った)のがSilk Sonic(Bruno Mars, Anderson .Paak)だったんだけど・・・。
【和訳】Bruno Mars, Anderson .Paak, Silk Sonic「Leave the Door Open」【公式】
2022/05/05 UP
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■ 2022年のJ-POP-2で、いまの米国の金太郎飴チャートぶりについて書いたけど、その理由についてつらつら考えてみました。
なにが「金太郎飴」かというと、hip hop系4つ打ちとペンタ音階です。
なので、それについて探っていきたいと思いますが、筆者はいまは楽器もDTMもやっていないので、これから書くことは音楽制作の場からみると的外れなことも多々あろうかと思います。
そのときは笑ってやってください。
1.hip hopとサンプリング
まずは ↓こちらをご覧ください。
■ hip hop ヒップホップの作り方3 定番コード進行、音源と 装飾音の作り方(DTMスクール EDMS)
↑ ても、これって楽器でやったほうが手っ取り早いし楽なんじゃね?
でもって、こちらもどうぞ。↓
■【ヒップホップ】初心者のためのビートメイキング講座
↑ hiphop制作サイドからの視点です。
「楽器を弾けなくてもできる音楽が、いわゆる hip hopの音楽のルーツになっている。」
↑ それはそれで、音楽(POPS)の裾野が広がっていいことだとは思う。
ビートループ、サンプルでもってきちゃばそれでよし。べつにもってこなくてもDTMならいくらもつくれる。
これにサンプリング音源乗っければ、それで一丁上がりってことか・・・。
でもさ、それじゃグルーヴでないわけよ、↑でもいってるけど・・・。
「僕が思うグルーヴです・・・。」
↑ さすがに解説者だけのことある。パワーワードの「グルーヴ」に対する姿勢は慎重。
「僕が思うグルーヴ」ね・・・(笑)
「(天才J Dilla) MPCとかで、こんなに楽器みたいにグルーヴを出せなかったんですよ。いままでは、けど、それをいとも簡単にやってのけたJ Dの・・・」
↑ ????? ふつうに楽器弾いてグルーヴ追求すればいいんじゃね?
楽器弾けても簡単にはグルーヴ出せないけど。
「ドラムトラックがめちゃくちゃしっかり創れてれば、どんなビートもまじでワンランク上のビートになる。」
↑ これはたしかにそうだと思う。バンド・サウンドもそうだもんね。
■【公式ライブ映像】Poppin'Party「キズナミュージック♪」
声優の架空ユニットなのに、これだけのドラムス&サウンド叩き出せるのは立派。
■ Endless Story - Yuna Ito
リズムセクション(というか全員)名演。スロー曲なのにグルーヴばりばり。
■ Everlasting Song - FictionJunction
FictionJunctionが凄いのは、歌姫コーラスだけでなく、インスト陣のサウンドも一流だから。
これはなかでも絶品。歴史に残る名演だと思う。
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でも、メロディのサンプリングってなんでやるの?
メロ(コード進行)が枯渇したから?
それとも往年のグルーヴがほしいから?
・ヴェイパーウェイヴ / フューチャーファンク(シティポップ・サンプリング)の代表曲
■ 【Rainych】 Mayonaka no Door / STAY WITH ME - Miki Matsubara | Official Music Video
・オリジナル
■ 真夜中のドア/Stay With Me - 松原みき
↑ この2曲聴き比べれば、本家どり(サンプリング)して本家以上のグルーヴ創り出すなんて、とうてい無理筋だってことくらいすぐにわかろうかと思うが・・・。
16ビートのリズム音源とか、じつはあるんだけど ↓
■ 16ビートDr&Bass リズム音源
あまりにドハマリの曲、1970年代中盤~1980年代前半にたくさんつくられてるので、どうしても二番煎じになる。
それにヴォーカルとインストに力量ないと、このリズムこなせないし・・・。
■ Lowdown - Boz Scaggs(1976)
David Hungate(b)、Jeff Porcaro(ds)、Fred Tackett(g)、David Paich(key)
■ Destination - The Warriors(1982)
↑ 英国funka latina(ファンカラティーナ)。
16ビートグルーヴ曲に欠かせなかった、チョッパー・ベース(スラップ・ベース)とカッティングギター。
このビートはどう演っても(聴いても)バックビート(裏拍)になる。
4つ打ちにはならない。
日本でも・・・。↓
■ DOWN TOWN - EPO Studio Live
■ また会おね - 矢野顕子 with YMO (1979)
■ Meiko Nakahara(中原めいこ) - Fantasy(1982)
2.最新人気楽曲のリズムパターン
ありがたいことに絶好のWeb記事がみつかりました。↓
「【2021年最新】人気楽曲のリズムパターンを解析(ヒットの秘密は〇〇リズム)」
■ BTS - 'Dynamite' Official MV
↑ おそらく、2021年にビルボードでもっともヒットした楽曲のひとつ。
・BPM114の4つ打ち。2.4拍アクセントでアップビートにも聴こえるが4つ打ち。
・コード進行は6251の循環進行でいたってシンプル。(あまりにシンプルなので、←の筆者さんにアレンジされちゃってる(笑))
■ YOASOBI「怪物」Official Music Video (YOASOBI - Monster)
・BPM168の4つ打ち。これも2.4拍アクセントあるけど典型的な4つ打ちタテノリ曲。
お子ちゃまでも簡単に踊れる(というかハネてるだけでOKという)、すこぶる間口の広い曲。
・コード進行は4536王道進行だけど、一応ブルーノートと転調かましてる。
「(2021年の邦楽シーンは)『売れたいなら4つ打ちにしなさい』と言わんばかりの、トップチャートのほとんどが4つ打ちです。」
↑ これは邦楽だけじゃなく、洋楽でもいえると思う。
「昔から4つ打ちのリズムパターンは人気ですが、ロック系が少し勢いを失い、ここまでエレクトロ系がトップチャートを占めることは無かったので、2021年は圧倒的4つ打ちブームと言えます。」
↑ この筆者さんほんといいとこ突いてるわ。異論ござりませぬ。
3.4つ打ちとペンタ
4つ打ち(キック(バスドラ)を4連でかますリズム)じたいは1970年代以前からあったし、ABBAやミュンヘン・サウンドは4つ打ちだった。
■ Gimme! Gimme! Gimme! (A Man After Midnight) - ABBA
でも、のちに4つ打ちの牙城となるディスコでも、1980年代前半まではシンコペ絡みの16ビートバックビートがメインだったと思う。
■ Got To Be Real - Cheryl Lynn (1978)
■ Feelin' Lucky Lately - High Fashion (1982)
1981年に4つ打ちの ↓ の大ヒットが出たが、まだまだ洒落気とグルーヴは十分に残していた。
■ Daryl Hall & John Oates - Private Eyes
■ 愛のコリーダ/クインシー・ジョーンズ(Ai No Corrida - Quincy Jones)(1981)
これはアップビートだけど、メジャーコードと日本人好みのベタメロが入りまじった不思議なメロディーで、個人的にはBCMとは思えなかった。
予想どおり(笑)日本で大ヒットして紅白でも歌われた。
今から考えると、これがユーロビートの走りだったかもしれぬ。(歌謡曲との親和性という意味で)
1982年くらいから英国エレクトロ・ポップで4つ打ちが増えだして、
■ Relax - Frankie Goes To Hollywood(1983)
個人的に、決定的にやばい(笑)と思ったのは、1985年の ↓。
■ 荻野目洋子 - ダンシング・ヒーロー
4つ打ちベタメロ曲。
(4つ打ちタテノリ曲なのに16ビートヨコノリのクセから抜けられないダンサーさんたち、苦しそう(笑))
もはや「邦楽だからしょーがねぇわな」、と悠長に構えてはいられなかった。
このベタメロの元歌が洋楽(Angie Gold/Eat You Up)だったから。
それにこのころ一気に増え出したサンプリング系の楽曲でもシンコペはとり入れることができたけど、なんとなくラグタイムから綿々とつづいてきたシンコペとは異質のものになってしまった感じがしていた。
■ The Entertainer - Scott Joplin
■ ラグタイムってなに?シンコペーション??【JAZZの歴史Vol.3】-学校では教えてくれない音楽のコト-
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でもって、懸念は現実のものになった。
■Turn It Into Love - Kylie Minogue
はい、きました。
ストック・エイトキン・ウォーターマン (Stock Aitken Waterman/SAW)ですね!
4つ打ちベタメロ王道曲。ジュリアナ東京へ一直線。
↓ 日本でも大ヒットしたのは、わかりやすい4つ打ちやマイナーなベタメロ(=歌謡曲メロ)が、日本人の琴線に広くふれたためだと思う。
■ 愛が止まらない - WINK
というか、発端は1984年のこの曲か・・・。
■ You Spin Me Round (Like a Record) - Dead Or Alive
すでにSAWが絡んでる。
【 洋楽1983年ピーク説 】を書くひとつのきっかけになった曲。
「Hi-NRG(ハイエナジー)の先駆けとなった曲」ともされるが違うと思う。
ユーロビートの先駆けではあるが。
2009年、Flo Ridaの「Right Round」のサンプリングでヒット。
■ Flo Rida - Right Round (feat. Ke$ha)
いまの米国のメインストリームにかなり近い。
この手の曲は、サンプリングで上位互換あり得るかも・・・。
・Hi-NRGの代表曲
■ Can't Take My Eyes Off You (君の瞳に恋してる) - Boys Town Gang(1981)
↑ 「You Spin Me Round 」と質感ぜんぜん違うでしょ。
この曲もそうだけどHi-NRGのメインストリームって、 San Franciscoの「Moby Dick Records」だと思う。英国じゃない(Passionレーベルはあるけど)。
(あと、オランダの「Rams Horn Records」かな。こちらのほうはユーロ・ディスコなのでMoby Dickより4つ打ち色が強い。)
**************
追加です。
↑ で シンコペ絡みの16ビートバックビート → (Hi-NRG)(英国NewWavw / エレクトロ・ポップ) → 4つ打ちユーロビートみたいな安易な書き方したけど、そう単純なもんじゃないです。
振り返ってみると・・・。
■ On The Beat - BB & Q Band(1981)
これはバックビートヨコノリの典型曲。
■ You're The One For Me - D Train (1982)
ちょっとコアなニュアンスが入ってくる。
あきらかにベースやリズムセクションの音色が変わってきている。
■ Jungle Love - Morris Day & The Time(1984)
PRINCEの影響下にある曲。さらにエッヂが効いてくる。
ひきずるようなベース、乾ききったギターリフ。
■ Sussudio - Phil Collins(1985)
英国プログレッシブロックの雄・GENESISのPhil Collinsも、この頃にはPRINCEの影響を受けていることがわかる。
エスノやラテンも絡めつつ・・・
■ Genius Of Love - Tom Tom Club(1981)
Talking Heads絡みだけに、リズムセクションの安定感はピカ一。
■ Conga - Miami Sound Machine / Gloria Estefan(1985)
そしてHi-NRG。
■ Maybe This Time (Hi-NRG Mix) - Norma Lewis(1983)
4つ打ちではありません。16ビート系のカッティング・リフ入ってるでしょ。
■ Rocket To Your Heart (Hot Tracks Remix) - Lisa(1982-1983)/Moby Dick
抜群のエナジー感、名曲! Hi-NRGはこのあたりがピークだったと思う。
■ Let's Get Started (Extended Version) - Voyage(1981)
これはフランスのユーロディスコ。Hi-NRGとはちとニュアンスが違う。
■ Do You Wanna Funk? - Patrick Cowley feat. Sylvester(1982)
1984年くらいのイメージあったけど、確認してみたら1982年と以外にはやかった。
これはすでにユーロビート入ってますね。
■ Break Me Into Little Pieces (Extended Mix) - HOT GOSSIP(1985)
ちょうどHi-NRGとユーロビートがシンクロしたのが、このあたりの曲だと思う。
■ Together In Electric Dreams - Giorgio Moroder & Philip Oakey(1984)
この曲も微妙でしたわ。
ミュンヘン・サウンドの立役者なのに、ユーロディスコ(ミュンヘン・サウンド)じゃないし、エレクトロ・ポップのニュアンスも入ってるし、メロディラインはHi-NRGだし・・・。
■ Give Me Up - Michael Fortunati(1986)
ブライトなメロディラインはHi-NRGだけど、リズムは4つ打ち。
小室サウンドに通じるものを感じる。
1984~1986年くらいがちょうど過渡期だったのだと思う。
で、SAW様の時代に突入していくわけですよ・・・。
■ Toy Boy - Sinitta(1987)
4つ打ちに超わかりやすいメロ(笑)
個人的にはアラベスク(Arabesque)やボニーMと、さして変わらんと思うけどね(笑)
■ Hello Mr. Monkey - Arabesque(1977)
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誤解をおそれずにいうと、いまも世界のPOPシーンはこの(SAWの)流れのなかにあると思う。
4つ打ちはそのままに、ベタメロがペンタ(ヨナ抜き音階)に置き換わっただけ。
日本に限らず、世界の多くの音楽のルーツはペンタ(ヨナ抜き音階)や3和音だから、意識せずに放っておくとペンタ3和音の世界に戻ってしまうのかも・・・。
・ユーミンという希有の才能が、ペンタ3和音から離れて洋楽メジャー・セブンスと奇跡的にシンクロした神曲 ↓
いつの時代でも生み出せる曲じゃないと思う。
■ ベルベット・イースター / 荒井由実 【COVER】
→ コード
■ ずっとそばに - 松任谷由実
↑ ユーミンのかくれた名曲。
往年のユーミンの曲はミディアム系でもしっかりグルーヴ効いてた。
4.シティポップの復権
でもっていきなりシティ・ポップです。
なぜかというと、これまで書いてきた曲たちと対極のポジションにいるから。
■ Sparkle - 山下達郎
・16ビートアップビートのメジャー・セブンス曲。
・青山純(ds)、伊藤広規(b)、難波弘之(key)。
↓ こいつを視ておくんなまし。
Kan Sanoが語る、山下達郎の影響を感じる楽曲と再評価の理由
山下達郎といえば、青山純(ds)であり、伊藤広規(b)であり、そしてグルーヴ感あふれる16ビートなんですね。
とくに、故・青山純氏(ds)の存在感。
■ Plastic Love - 竹内 まりや
↑ これも青山純氏のds。
右手1本16ビート!竹内まりやをサポートする青山純の神がかりグルーヴという超貴重な記事があります。
「通常16ビートと言えば、右手と左手で交互にチキチキとハイハットを鳴らしてリズムを刻むのだけれど、青山純はこれを片手(右手)のみで刻んでいる。(略)「チキチキチキチキ とハイハットを鳴らす」感覚と「チチチチチチチチ と、右手1本で鳴らす」感覚の違いと言えば、わかってもらえるだろうか。」
でもって、達郎さんはLIVEのさなかでこの違いを聴き分けていたそうな。
そして、大御所ドラマー、故・村上 “ポンタ” 秀一さんのお言葉。(孫引きです。)
「いまの若者に生音を聴かせたい。どうしても聴いて欲しい… 目の前で観る音楽は全然違うんだよ。スティックを振る音、身体の動き、ミュージシャン同士のアイコンタクト、そういう空気を感じて欲しいんだよ」
■【ドラム】追悼…村上 ”ポンタ” 秀一 氏 -世界のミュージシャン-【thebassman】
それと、Web検索してる途中で ↓ こんなのが引っ掛かったので・・・ ひと言。
山下達郎の曲、どこを切り取ってもサビ(川谷絵音)
「達郎サウンドって何だろうと考えると、“ファンク”という言葉が出てくる。ファンクとは、16ビートに乗せて体が勝手に揺れるような音楽で、ループフレーズが多い。その反面、いなたく(泥臭く)なってしまいがちでそのいなたさに慣れていない若者はそんなにハマらない傾向にある。」
↑ ふ~ん、そういう風に16ビートを捉えてるんだ・・・。
「ただ達郎さんの場合、歌メロがキャッチーであり、誰にも似ていない唯一無二の声で歌うため、どんなサウンドでも心地よくなるのだ。というか達郎さんのサウンドにはいなたさがない。」
↑ ふ~ん、達郎氏の本質って、「メロのキャッチー」さと「声質」なんだ・・・。
なるほど、そういう捉え方もあるのか・・・。ある意味みょーに納得(笑)
達郎さんだけじゃないと思うけどね。
■ 水銀燈/Mercury Lamp (1984オリジナル) - 杏里
(LAレコーディング作品)
■ 水銀燈/Mercury Lamp (『16th Summer Breeze』リマスター) - 杏里
↑ 同じ曲、同じオリジナルヴォーカルなのに、これだけグルーヴ感が違う。(むろん、グルーヴ効いているのは1980年代のオリジナル。)
グルーヴ感ってこれだけ微妙。サンプリングで上位互換、できるわけないと思うが・・・。
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↑にあげた”グルーヴ”は、1970年代後半~1980年代前半のシティポップ、AOR、ブラコンなどのノリのイメージをあらわす”狭義のグルーヴ”です。
(広義だと、リズム感=グルーヴ感や、アップテンポの曲=グルーヴィ-などのニュアンスで使われたりもしますが、それとはぜんぜん違います。)
とくに”狭義のグルーヴ”は、曲のテンポとはほとんど関連がないと思う。
スローバラードでもグルーヴィーな曲はいくらもあるし、アップテンポでもグルーヴを感じない曲はたくさんあります。
曲のテンポよりも、譜面とのからみ具合の方がはるかに関係してると思う。
ジャスト(譜面どおり)なリズムよりきもち遅らせ気味(後ノリ、タメ)で、「モタり」まで行く前の絶妙のポジョンどり、これがグルーヴ感の要ではないかと・・・。
それと、生ドラムスのスネアとハイハットは絶対必要。
でも、グルーヴってたぶんリズムセクションだけで出せるもんじゃない。
だからグルーヴの名曲といわれているテイクは、パーマネントなバンドか、一定の腕利きのスタジオミュージシャンによるものが多いのだと思う。(相手のクセや間合いのとりかたがわかっている。)
詳しくは→こちらをみてね。
グルーヴ(groove)は「レコードの溝」に語源をもつといわれ、1980年代中盤からのレコードの衰退に歩調を合わせるように、”グルーヴ”曲も少なくなっていった。
1970年代後半~1980年代前半の楽曲の雰囲気をあらわすのに、ピッタリなことばだと思う。
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(筆者のいう)”グルーヴ”曲の例 (Slow~Midテンポでも出てるパターン)↓
■ Gringo - Little Feat(1981)
・日本のミュージシャンにも人気が高かったといわれるウエストコーストのGroup。
グルーヴはリズムセクションだけで創り出すものでないことが、よくわかる1曲。
■ Anymore - Brick(1982)
1980年代初頭、Dance(Soul)とJazzをミックスしたようなフォーマットを”Dazz”と呼んだ。(Dazz Bandは有名。)
このジャンルの曲は、たいていグルーヴ感を備えていたと思う。
■ True To Life - Roxy Music(1982)
歴史的名盤『Avalon』収録のグルーヴ曲。
これは「意図的に」グルーヴを創り出していると思う。
↑ やっぱり1980年代前半になってしまう(笑)
■ サントリービール『純生』CM 1981 Loveland Island - 山下達郎
こんなダンス(ステップ)なら・・・なんも文句はありません(笑)
ちょいと聴いてみておくんなまし ↓
■ 2015年12月20日 山下達郎 40th Anniversary Special Part 2 ~音楽制作40年の軌跡~ ナビゲーター・クリス松村
ひょっとして、邦楽1983年ピーク説も成り立つのか・・・?
30:47~
「非常にスローモーになってますよね。だけどそれを、要するに本音言いたくないんで、やれハイレゾだなんだって、これだけプログレスしてるんだってことを、あたかもほんとに進化しているように見せかけていかないと商品性がないから、マーケティングがないから・・・。もう、はっきりしてるんですよそんなことは・・・。」
↑ すこぶる辛辣なコメントだけど、本質を突いているかも。
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思いつくままに勢いで書いたので、とりとめのない記事になりすみませぬ。
後日、手を入れて読みやすくします。
〔 関連記事 〕
■ グルーヴ&ハイトーン (グルーヴってなに・・・?)
■ ザ・カセットテープ・ミュージック
■ コードづかいとコード進行(丸サ進行とメジャー・セブンス)
■ 名曲の裏に名コード進行あり
■ 「シティ・ポップ」って?
■ 日本にシティ・ポップはなかった??
■ 2022年のJ-POP-2
■ サザンのセブンス曲
■ 山下達郎の名曲
録画したやつ視てみました。
3時間の長尺だけど、どこぞの歌謡祭と違ってぜんぜん飽きなかった(笑)
この番組視てあらためて思うに、ディスコ・ミュージックの変容はやっぱりNew Jack Swingとストック・エイトキン・ウォーターマン (Stock Aitken Waterman/SAW)によるところ大だと思う。
でもって、New Jack Swing&SAWにハウス、テクノが加わったサウンドがいまの洋楽(というかK-POPとダンス系J-POPも含む)のメインストリームになっている。
[~1982年頃までのBCM(ブラック・コンテンポラリー)]
■ A Night To Remember - Shalamar(1982 LIVE)
■ Forget Me Nots - Patrice Rushen(1982年)
16ビートアップ(バック)ビートのシンコペ。基本的には打ち込みなし。
ドラムスはハイハット、ベースはチョッパー多用。
ギターやキーボードのリフがグルーヴ出しに貢献している。
BPMは110程度 ↓
【メトロノーム】16分音符 / 16beat / 110 BPM / Tempo 110 / テンポ 110 / Metronome / 練習用
[Hi-NRG(ハイエナジー)]
■ Memory - Menage (12 single disco mix)
基本的には↑と同様の系統だと思う。
[New Jack Swing]
十六分三連符のスウィング・ビート。BPMは当初は100前後だったといわれるが、のちにもっと速くなる。
[Stock Aitken Waterman/SAW]
お馬さん乗りぱっぱかビート、歌謡曲調のベタメロかループ系が特徴。
BPMはおおむね120以上。
【メトロノーム】16分音符 / 16beat / 120 BPM / Tempo 120 / テンポ 120 / Metronome / 練習用
[ハウス、テクノ]
ハウス、テクノのサブジャンル約46ジャンルを解説【前編】
ハウス、テクノのサブジャンル約46ジャンルを解説【後編】
↑ 「ハウス、テクノのサブジャンル約46」ですって、ワケわかんね~。
BPMは140以上もザラ。
32ビートもふつうに入ってくる。
32ビート曲の例 (Drum'n'Bass/ドラムンベース/)↓
New Jack Swingやハウスが主流になるにつれ、洋楽を離れた人間です(笑)
ま~、音楽なんてべつにムリしてまで聴くもんじゃないから。
聴いてて気持ちよければ、それでよしかと。
■ 風神 / Vaundy (TBS系金曜ドラマ『ライオンの隠れ家』主題歌) / Vaundy:MUSIC VIDEO
Vaundyが、1980年代前半のグルーヴを活かした名テイクをつくってますね。
よほどのリズム感がないと、このグルーヴはつくりだせない。
似たような曲調を志向する(と思われる)人、紅白に出場しただけでもあと2人思い当たるけど、ここまでリズムに乗れていない。
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2022/08/16 UP
8/14放送の『関ジャム』で、先日の山下達郎特集で流せなかったテイクをやっていた。
達郎氏の名言炸裂してたので、UPしてみます。
〔ヴォーカルについて〕
「ボイストレーニングっていうのは基本的に声のメンテナンスの手法。下手な歌が上手くなる訳ではない。」
「『歌っていうものはね・・・』(とか)そういうものでは無い。その人の歌う歌が”歌”」
↑ 歌の巧さは当然の前提として、やっぱり歌い手のオリジナリティということなんだと思う。
〔サウンドのつくり方〕
「1970年代はとにかく選択の余地が少ない。」
「ドラム、ベース、キーボード、ギターを呼んでスタジオ行って、それで演奏して3時間で2曲録って、それにコーラス入れてストリングス入れて、ブラスを入れたら贅沢、みたいな・・・」
「今はまず曲つくるときに、生(楽器)でやるのか? 機械でやるのか? ドラム、シンセベース、シンセサイザーでやって音の選択なんて無限にある。」
「どの音でやるかっていうのを決めるだけでも時間がかかる。」
↑ 選択肢が少なかったから、それだけサウンドづくりに集中できたのかも・・・。
〔アレンジについて〕
「編曲(アレンジ)法=楽器なので、何の音源を使うか、楽器、何を使うか、むしろオーケストレーション。」
↑ たしかに、キーボードパートで生ピアノとフェンダー・ローズじゃ、曲のニュアンスぜんぜん違うもんね。
〔「RIDE ON TIME」のサウンドについて〕
・青山純氏の16ビート(ハイハット)と伊藤広規氏のチョッパーベースと達郎氏のギターのパッセージのアンサンブル。
「ハットの細かいところのニュアンスとか、そういうものに物凄くこだわってつくってた時代」
「演奏が練れてる(ところで)何度もリハーサル。」「それが人間の要素のアンサンブルのいいところで・・・」
■ Tatsuro Yamashita - Sparkle [1986 Live] HQ
ドラムス・青山純氏の名演。
「そういうことやらないのかな? みんな」
↑ 誰かに向けてのメッセージでは?
これきいて、やっぱりグルーヴのキモは、
・16ビート(ハイハット)
・チョッパーベース(スラップベース)
・ギターのパッセージ(とくにカッティングとかリフとか)
がつくりだすアンサンブルにあると思った。
↓ だからこの3要素が揃っていた、BCMやfunka latinaを好んで聴いていたのだと思う。
今じゃ、1曲通しの生の16ビートハイハットなんて、ほとんど聴かない(聴けない)もんな・・・。
(NHKの音楽番組のドラマーさんがときどき演ってる。)
■ -43- - Level 42(1983年のLIVE)
■ Night Birds - Shakatak ( Live from Crossover 2005, Japan )
■ Never Too Much - Luther Vandross
■ 99 - TOTO 1980 LIVE in Tokyo
↑ TOTOがいわゆるふつうのRock Bandと一線を画したのは、Jeff PorcaroのシャッフルドラムスとDavid Hungateのはずむベースラインがあったから。
ギターのSteve LukatherがFred Tackettあたりだったら、3拍子揃って完璧なAORユニットになっていたと思う。
■ Vinnie Colaiuta Plays His Restored 90's Gretsch Kit For The First Time
↑ Vinnie Colaiuta。1980年代は、こんなのがごろごろいたから・・・(笑)
やっぱりリズムセクションの層の厚さが今とは違っていたと思う。
それにしても一度でいいから、達郎氏とマキタスポーツ氏の対談がききたい。
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2022/07/14 UP
New Jack Swingの影響も大きかった。
■ 80'Sマニアのための80'S R&B サーファーディスコ からニュージャックスイングまで
↑ 1980代のグルーヴ系BCMからNew Jack Swingへの移行がよくわかる選曲&編集。
■ New Jack Swing The Best Collection
↑ New Jack Swingが主流になるにつれ、洋楽を離れた人間です(笑)
New Jack Swing のビートは、いまも洋楽の底流になっていると思う。
それに風穴を開けた(と思った)のがSilk Sonic(Bruno Mars, Anderson .Paak)だったんだけど・・・。
【和訳】Bruno Mars, Anderson .Paak, Silk Sonic「Leave the Door Open」【公式】
2022/05/05 UP
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■ 2022年のJ-POP-2で、いまの米国の金太郎飴チャートぶりについて書いたけど、その理由についてつらつら考えてみました。
なにが「金太郎飴」かというと、hip hop系4つ打ちとペンタ音階です。
なので、それについて探っていきたいと思いますが、筆者はいまは楽器もDTMもやっていないので、これから書くことは音楽制作の場からみると的外れなことも多々あろうかと思います。
そのときは笑ってやってください。
1.hip hopとサンプリング
まずは ↓こちらをご覧ください。
■ hip hop ヒップホップの作り方3 定番コード進行、音源と 装飾音の作り方(DTMスクール EDMS)
↑ ても、これって楽器でやったほうが手っ取り早いし楽なんじゃね?
でもって、こちらもどうぞ。↓
■【ヒップホップ】初心者のためのビートメイキング講座
↑ hiphop制作サイドからの視点です。
「楽器を弾けなくてもできる音楽が、いわゆる hip hopの音楽のルーツになっている。」
↑ それはそれで、音楽(POPS)の裾野が広がっていいことだとは思う。
ビートループ、サンプルでもってきちゃばそれでよし。べつにもってこなくてもDTMならいくらもつくれる。
これにサンプリング音源乗っければ、それで一丁上がりってことか・・・。
でもさ、それじゃグルーヴでないわけよ、↑でもいってるけど・・・。
「僕が思うグルーヴです・・・。」
↑ さすがに解説者だけのことある。パワーワードの「グルーヴ」に対する姿勢は慎重。
「僕が思うグルーヴ」ね・・・(笑)
「(天才J Dilla) MPCとかで、こんなに楽器みたいにグルーヴを出せなかったんですよ。いままでは、けど、それをいとも簡単にやってのけたJ Dの・・・」
↑ ????? ふつうに楽器弾いてグルーヴ追求すればいいんじゃね?
楽器弾けても簡単にはグルーヴ出せないけど。
「ドラムトラックがめちゃくちゃしっかり創れてれば、どんなビートもまじでワンランク上のビートになる。」
↑ これはたしかにそうだと思う。バンド・サウンドもそうだもんね。
■【公式ライブ映像】Poppin'Party「キズナミュージック♪」
声優の架空ユニットなのに、これだけのドラムス&サウンド叩き出せるのは立派。
■ Endless Story - Yuna Ito
リズムセクション(というか全員)名演。スロー曲なのにグルーヴばりばり。
■ Everlasting Song - FictionJunction
FictionJunctionが凄いのは、歌姫コーラスだけでなく、インスト陣のサウンドも一流だから。
これはなかでも絶品。歴史に残る名演だと思う。
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でも、メロディのサンプリングってなんでやるの?
メロ(コード進行)が枯渇したから?
それとも往年のグルーヴがほしいから?
・ヴェイパーウェイヴ / フューチャーファンク(シティポップ・サンプリング)の代表曲
■ 【Rainych】 Mayonaka no Door / STAY WITH ME - Miki Matsubara | Official Music Video
・オリジナル
■ 真夜中のドア/Stay With Me - 松原みき
↑ この2曲聴き比べれば、本家どり(サンプリング)して本家以上のグルーヴ創り出すなんて、とうてい無理筋だってことくらいすぐにわかろうかと思うが・・・。
16ビートのリズム音源とか、じつはあるんだけど ↓
■ 16ビートDr&Bass リズム音源
あまりにドハマリの曲、1970年代中盤~1980年代前半にたくさんつくられてるので、どうしても二番煎じになる。
それにヴォーカルとインストに力量ないと、このリズムこなせないし・・・。
■ Lowdown - Boz Scaggs(1976)
David Hungate(b)、Jeff Porcaro(ds)、Fred Tackett(g)、David Paich(key)
■ Destination - The Warriors(1982)
↑ 英国funka latina(ファンカラティーナ)。
16ビートグルーヴ曲に欠かせなかった、チョッパー・ベース(スラップ・ベース)とカッティングギター。
このビートはどう演っても(聴いても)バックビート(裏拍)になる。
4つ打ちにはならない。
日本でも・・・。↓
■ DOWN TOWN - EPO Studio Live
■ また会おね - 矢野顕子 with YMO (1979)
■ Meiko Nakahara(中原めいこ) - Fantasy(1982)
2.最新人気楽曲のリズムパターン
ありがたいことに絶好のWeb記事がみつかりました。↓
「【2021年最新】人気楽曲のリズムパターンを解析(ヒットの秘密は〇〇リズム)」
■ BTS - 'Dynamite' Official MV
↑ おそらく、2021年にビルボードでもっともヒットした楽曲のひとつ。
・BPM114の4つ打ち。2.4拍アクセントでアップビートにも聴こえるが4つ打ち。
・コード進行は6251の循環進行でいたってシンプル。(あまりにシンプルなので、←の筆者さんにアレンジされちゃってる(笑))
■ YOASOBI「怪物」Official Music Video (YOASOBI - Monster)
・BPM168の4つ打ち。これも2.4拍アクセントあるけど典型的な4つ打ちタテノリ曲。
お子ちゃまでも簡単に踊れる(というかハネてるだけでOKという)、すこぶる間口の広い曲。
・コード進行は4536王道進行だけど、一応ブルーノートと転調かましてる。
「(2021年の邦楽シーンは)『売れたいなら4つ打ちにしなさい』と言わんばかりの、トップチャートのほとんどが4つ打ちです。」
↑ これは邦楽だけじゃなく、洋楽でもいえると思う。
「昔から4つ打ちのリズムパターンは人気ですが、ロック系が少し勢いを失い、ここまでエレクトロ系がトップチャートを占めることは無かったので、2021年は圧倒的4つ打ちブームと言えます。」
↑ この筆者さんほんといいとこ突いてるわ。異論ござりませぬ。
3.4つ打ちとペンタ
4つ打ち(キック(バスドラ)を4連でかますリズム)じたいは1970年代以前からあったし、ABBAやミュンヘン・サウンドは4つ打ちだった。
■ Gimme! Gimme! Gimme! (A Man After Midnight) - ABBA
でも、のちに4つ打ちの牙城となるディスコでも、1980年代前半まではシンコペ絡みの16ビートバックビートがメインだったと思う。
■ Got To Be Real - Cheryl Lynn (1978)
■ Feelin' Lucky Lately - High Fashion (1982)
1981年に4つ打ちの ↓ の大ヒットが出たが、まだまだ洒落気とグルーヴは十分に残していた。
■ Daryl Hall & John Oates - Private Eyes
■ 愛のコリーダ/クインシー・ジョーンズ(Ai No Corrida - Quincy Jones)(1981)
これはアップビートだけど、メジャーコードと日本人好みのベタメロが入りまじった不思議なメロディーで、個人的にはBCMとは思えなかった。
予想どおり(笑)日本で大ヒットして紅白でも歌われた。
今から考えると、これがユーロビートの走りだったかもしれぬ。(歌謡曲との親和性という意味で)
1982年くらいから英国エレクトロ・ポップで4つ打ちが増えだして、
■ Relax - Frankie Goes To Hollywood(1983)
個人的に、決定的にやばい(笑)と思ったのは、1985年の ↓。
■ 荻野目洋子 - ダンシング・ヒーロー
4つ打ちベタメロ曲。
(4つ打ちタテノリ曲なのに16ビートヨコノリのクセから抜けられないダンサーさんたち、苦しそう(笑))
もはや「邦楽だからしょーがねぇわな」、と悠長に構えてはいられなかった。
このベタメロの元歌が洋楽(Angie Gold/Eat You Up)だったから。
それにこのころ一気に増え出したサンプリング系の楽曲でもシンコペはとり入れることができたけど、なんとなくラグタイムから綿々とつづいてきたシンコペとは異質のものになってしまった感じがしていた。
■ The Entertainer - Scott Joplin
■ ラグタイムってなに?シンコペーション??【JAZZの歴史Vol.3】-学校では教えてくれない音楽のコト-
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でもって、懸念は現実のものになった。
■Turn It Into Love - Kylie Minogue
はい、きました。
ストック・エイトキン・ウォーターマン (Stock Aitken Waterman/SAW)ですね!
4つ打ちベタメロ王道曲。ジュリアナ東京へ一直線。
↓ 日本でも大ヒットしたのは、わかりやすい4つ打ちやマイナーなベタメロ(=歌謡曲メロ)が、日本人の琴線に広くふれたためだと思う。
■ 愛が止まらない - WINK
というか、発端は1984年のこの曲か・・・。
■ You Spin Me Round (Like a Record) - Dead Or Alive
すでにSAWが絡んでる。
【 洋楽1983年ピーク説 】を書くひとつのきっかけになった曲。
「Hi-NRG(ハイエナジー)の先駆けとなった曲」ともされるが違うと思う。
ユーロビートの先駆けではあるが。
2009年、Flo Ridaの「Right Round」のサンプリングでヒット。
■ Flo Rida - Right Round (feat. Ke$ha)
いまの米国のメインストリームにかなり近い。
この手の曲は、サンプリングで上位互換あり得るかも・・・。
・Hi-NRGの代表曲
■ Can't Take My Eyes Off You (君の瞳に恋してる) - Boys Town Gang(1981)
↑ 「You Spin Me Round 」と質感ぜんぜん違うでしょ。
この曲もそうだけどHi-NRGのメインストリームって、 San Franciscoの「Moby Dick Records」だと思う。英国じゃない(Passionレーベルはあるけど)。
(あと、オランダの「Rams Horn Records」かな。こちらのほうはユーロ・ディスコなのでMoby Dickより4つ打ち色が強い。)
**************
追加です。
↑ で シンコペ絡みの16ビートバックビート → (Hi-NRG)(英国NewWavw / エレクトロ・ポップ) → 4つ打ちユーロビートみたいな安易な書き方したけど、そう単純なもんじゃないです。
振り返ってみると・・・。
■ On The Beat - BB & Q Band(1981)
これはバックビートヨコノリの典型曲。
■ You're The One For Me - D Train (1982)
ちょっとコアなニュアンスが入ってくる。
あきらかにベースやリズムセクションの音色が変わってきている。
■ Jungle Love - Morris Day & The Time(1984)
PRINCEの影響下にある曲。さらにエッヂが効いてくる。
ひきずるようなベース、乾ききったギターリフ。
■ Sussudio - Phil Collins(1985)
英国プログレッシブロックの雄・GENESISのPhil Collinsも、この頃にはPRINCEの影響を受けていることがわかる。
エスノやラテンも絡めつつ・・・
■ Genius Of Love - Tom Tom Club(1981)
Talking Heads絡みだけに、リズムセクションの安定感はピカ一。
■ Conga - Miami Sound Machine / Gloria Estefan(1985)
そしてHi-NRG。
■ Maybe This Time (Hi-NRG Mix) - Norma Lewis(1983)
4つ打ちではありません。16ビート系のカッティング・リフ入ってるでしょ。
■ Rocket To Your Heart (Hot Tracks Remix) - Lisa(1982-1983)/Moby Dick
抜群のエナジー感、名曲! Hi-NRGはこのあたりがピークだったと思う。
■ Let's Get Started (Extended Version) - Voyage(1981)
これはフランスのユーロディスコ。Hi-NRGとはちとニュアンスが違う。
■ Do You Wanna Funk? - Patrick Cowley feat. Sylvester(1982)
1984年くらいのイメージあったけど、確認してみたら1982年と以外にはやかった。
これはすでにユーロビート入ってますね。
■ Break Me Into Little Pieces (Extended Mix) - HOT GOSSIP(1985)
ちょうどHi-NRGとユーロビートがシンクロしたのが、このあたりの曲だと思う。
■ Together In Electric Dreams - Giorgio Moroder & Philip Oakey(1984)
この曲も微妙でしたわ。
ミュンヘン・サウンドの立役者なのに、ユーロディスコ(ミュンヘン・サウンド)じゃないし、エレクトロ・ポップのニュアンスも入ってるし、メロディラインはHi-NRGだし・・・。
■ Give Me Up - Michael Fortunati(1986)
ブライトなメロディラインはHi-NRGだけど、リズムは4つ打ち。
小室サウンドに通じるものを感じる。
1984~1986年くらいがちょうど過渡期だったのだと思う。
で、SAW様の時代に突入していくわけですよ・・・。
■ Toy Boy - Sinitta(1987)
4つ打ちに超わかりやすいメロ(笑)
個人的にはアラベスク(Arabesque)やボニーMと、さして変わらんと思うけどね(笑)
■ Hello Mr. Monkey - Arabesque(1977)
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誤解をおそれずにいうと、いまも世界のPOPシーンはこの(SAWの)流れのなかにあると思う。
4つ打ちはそのままに、ベタメロがペンタ(ヨナ抜き音階)に置き換わっただけ。
日本に限らず、世界の多くの音楽のルーツはペンタ(ヨナ抜き音階)や3和音だから、意識せずに放っておくとペンタ3和音の世界に戻ってしまうのかも・・・。
・ユーミンという希有の才能が、ペンタ3和音から離れて洋楽メジャー・セブンスと奇跡的にシンクロした神曲 ↓
いつの時代でも生み出せる曲じゃないと思う。
■ ベルベット・イースター / 荒井由実 【COVER】
→ コード
■ ずっとそばに - 松任谷由実
↑ ユーミンのかくれた名曲。
往年のユーミンの曲はミディアム系でもしっかりグルーヴ効いてた。
4.シティポップの復権
でもっていきなりシティ・ポップです。
なぜかというと、これまで書いてきた曲たちと対極のポジションにいるから。
■ Sparkle - 山下達郎
・16ビートアップビートのメジャー・セブンス曲。
・青山純(ds)、伊藤広規(b)、難波弘之(key)。
↓ こいつを視ておくんなまし。
Kan Sanoが語る、山下達郎の影響を感じる楽曲と再評価の理由
山下達郎といえば、青山純(ds)であり、伊藤広規(b)であり、そしてグルーヴ感あふれる16ビートなんですね。
とくに、故・青山純氏(ds)の存在感。
■ Plastic Love - 竹内 まりや
↑ これも青山純氏のds。
右手1本16ビート!竹内まりやをサポートする青山純の神がかりグルーヴという超貴重な記事があります。
「通常16ビートと言えば、右手と左手で交互にチキチキとハイハットを鳴らしてリズムを刻むのだけれど、青山純はこれを片手(右手)のみで刻んでいる。(略)「チキチキチキチキ とハイハットを鳴らす」感覚と「チチチチチチチチ と、右手1本で鳴らす」感覚の違いと言えば、わかってもらえるだろうか。」
でもって、達郎さんはLIVEのさなかでこの違いを聴き分けていたそうな。
そして、大御所ドラマー、故・村上 “ポンタ” 秀一さんのお言葉。(孫引きです。)
「いまの若者に生音を聴かせたい。どうしても聴いて欲しい… 目の前で観る音楽は全然違うんだよ。スティックを振る音、身体の動き、ミュージシャン同士のアイコンタクト、そういう空気を感じて欲しいんだよ」
■【ドラム】追悼…村上 ”ポンタ” 秀一 氏 -世界のミュージシャン-【thebassman】
それと、Web検索してる途中で ↓ こんなのが引っ掛かったので・・・ ひと言。
山下達郎の曲、どこを切り取ってもサビ(川谷絵音)
「達郎サウンドって何だろうと考えると、“ファンク”という言葉が出てくる。ファンクとは、16ビートに乗せて体が勝手に揺れるような音楽で、ループフレーズが多い。その反面、いなたく(泥臭く)なってしまいがちでそのいなたさに慣れていない若者はそんなにハマらない傾向にある。」
↑ ふ~ん、そういう風に16ビートを捉えてるんだ・・・。
「ただ達郎さんの場合、歌メロがキャッチーであり、誰にも似ていない唯一無二の声で歌うため、どんなサウンドでも心地よくなるのだ。というか達郎さんのサウンドにはいなたさがない。」
↑ ふ~ん、達郎氏の本質って、「メロのキャッチー」さと「声質」なんだ・・・。
なるほど、そういう捉え方もあるのか・・・。ある意味みょーに納得(笑)
達郎さんだけじゃないと思うけどね。
■ 水銀燈/Mercury Lamp (1984オリジナル) - 杏里
(LAレコーディング作品)
■ 水銀燈/Mercury Lamp (『16th Summer Breeze』リマスター) - 杏里
↑ 同じ曲、同じオリジナルヴォーカルなのに、これだけグルーヴ感が違う。(むろん、グルーヴ効いているのは1980年代のオリジナル。)
グルーヴ感ってこれだけ微妙。サンプリングで上位互換、できるわけないと思うが・・・。
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↑にあげた”グルーヴ”は、1970年代後半~1980年代前半のシティポップ、AOR、ブラコンなどのノリのイメージをあらわす”狭義のグルーヴ”です。
(広義だと、リズム感=グルーヴ感や、アップテンポの曲=グルーヴィ-などのニュアンスで使われたりもしますが、それとはぜんぜん違います。)
とくに”狭義のグルーヴ”は、曲のテンポとはほとんど関連がないと思う。
スローバラードでもグルーヴィーな曲はいくらもあるし、アップテンポでもグルーヴを感じない曲はたくさんあります。
曲のテンポよりも、譜面とのからみ具合の方がはるかに関係してると思う。
ジャスト(譜面どおり)なリズムよりきもち遅らせ気味(後ノリ、タメ)で、「モタり」まで行く前の絶妙のポジョンどり、これがグルーヴ感の要ではないかと・・・。
それと、生ドラムスのスネアとハイハットは絶対必要。
でも、グルーヴってたぶんリズムセクションだけで出せるもんじゃない。
だからグルーヴの名曲といわれているテイクは、パーマネントなバンドか、一定の腕利きのスタジオミュージシャンによるものが多いのだと思う。(相手のクセや間合いのとりかたがわかっている。)
詳しくは→こちらをみてね。
グルーヴ(groove)は「レコードの溝」に語源をもつといわれ、1980年代中盤からのレコードの衰退に歩調を合わせるように、”グルーヴ”曲も少なくなっていった。
1970年代後半~1980年代前半の楽曲の雰囲気をあらわすのに、ピッタリなことばだと思う。
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(筆者のいう)”グルーヴ”曲の例 (Slow~Midテンポでも出てるパターン)↓
■ Gringo - Little Feat(1981)
・日本のミュージシャンにも人気が高かったといわれるウエストコーストのGroup。
グルーヴはリズムセクションだけで創り出すものでないことが、よくわかる1曲。
■ Anymore - Brick(1982)
1980年代初頭、Dance(Soul)とJazzをミックスしたようなフォーマットを”Dazz”と呼んだ。(Dazz Bandは有名。)
このジャンルの曲は、たいていグルーヴ感を備えていたと思う。
■ True To Life - Roxy Music(1982)
歴史的名盤『Avalon』収録のグルーヴ曲。
これは「意図的に」グルーヴを創り出していると思う。
↑ やっぱり1980年代前半になってしまう(笑)
■ サントリービール『純生』CM 1981 Loveland Island - 山下達郎
こんなダンス(ステップ)なら・・・なんも文句はありません(笑)
ちょいと聴いてみておくんなまし ↓
■ 2015年12月20日 山下達郎 40th Anniversary Special Part 2 ~音楽制作40年の軌跡~ ナビゲーター・クリス松村
ひょっとして、邦楽1983年ピーク説も成り立つのか・・・?
30:47~
「非常にスローモーになってますよね。だけどそれを、要するに本音言いたくないんで、やれハイレゾだなんだって、これだけプログレスしてるんだってことを、あたかもほんとに進化しているように見せかけていかないと商品性がないから、マーケティングがないから・・・。もう、はっきりしてるんですよそんなことは・・・。」
↑ すこぶる辛辣なコメントだけど、本質を突いているかも。
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思いつくままに勢いで書いたので、とりとめのない記事になりすみませぬ。
後日、手を入れて読みやすくします。
〔 関連記事 〕
■ グルーヴ&ハイトーン (グルーヴってなに・・・?)
■ ザ・カセットテープ・ミュージック
■ コードづかいとコード進行(丸サ進行とメジャー・セブンス)
■ 名曲の裏に名コード進行あり
■ 「シティ・ポップ」って?
■ 日本にシティ・ポップはなかった??
■ 2022年のJ-POP-2
■ サザンのセブンス曲
■ 山下達郎の名曲
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■ Happy New Year
■ Happy New Year / A Happy New Year
あけましておめでとうございます。
今年はおだやかな年になりますように。
【高嶋ちさ子の!ザワつく!音楽会】2024年12月31日(火)放送
↑ で貴重映像多数放映中です。
録画してるので、あとでじっくり視てみます。
---------------------------------
紅白の大トリMISIA&矢野顕子さんの共演凄かった。
これ1曲だけでも視る価値あった。(あとはB'zか・・・、マイクトラブルをものともしない歌唱力は圧巻だった。)
あのMISIAの鬼気迫る歌唱は、矢野顕子さんが触媒となってもたらされたものだと思う。
■ 矢野顕子 with YMO また会おね1979
■ 矢野顕子 ライブアルバム 『荒野の呼び声 -東京録音-』 トレイラー[公式]
矢野顕子さんにとっては、紅白の大トリといえども、単に「音楽を楽しむ」ひとつの場に過ぎないのかもしれず・・・。
だからこそあの余裕か。
ほんとうに辨天さまの化身かも。
今年は巳年。
巳(蛇)は辨財天の使者ですから、新年を迎えるに降臨されたのかも。
---------------------------------
今年はなんとなく、「楽曲のよさ」そのものが評価される年になるような気がする。(期待を込めて)
希有の才能・梶浦由記さんと歌姫たちとのコラボが復活することを切に願います。
■ into the world - Kalafina
■ FictionJunction – Parade (from HIGHWAY STAR PARTY 2023)Official Live Performance
■ Kalafina - Mirai 未来
■ Everlasting Song - 梶浦由記(&FictionJunction)
これまで何度も貼り付けてるけど、やっぱりこのLIVE神だわ。
WAKANAとKEIKOのいるFictionJunctionは、やっぱり格別。
〔 Solo Parts 〕
0:27~ / 3:46~ 貝田由里子
0:57~ / 4:15~ KAORI (織田かおり)
2:48~ / 6:26~ KEIKO (窪田啓子)
3:18~ / 6:57~ WAKANA (大滝若菜)
あけましておめでとうございます。
今年はおだやかな年になりますように。
【高嶋ちさ子の!ザワつく!音楽会】2024年12月31日(火)放送
↑ で貴重映像多数放映中です。
録画してるので、あとでじっくり視てみます。
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紅白の大トリMISIA&矢野顕子さんの共演凄かった。
これ1曲だけでも視る価値あった。(あとはB'zか・・・、マイクトラブルをものともしない歌唱力は圧巻だった。)
あのMISIAの鬼気迫る歌唱は、矢野顕子さんが触媒となってもたらされたものだと思う。
■ 矢野顕子 with YMO また会おね1979
■ 矢野顕子 ライブアルバム 『荒野の呼び声 -東京録音-』 トレイラー[公式]
矢野顕子さんにとっては、紅白の大トリといえども、単に「音楽を楽しむ」ひとつの場に過ぎないのかもしれず・・・。
だからこそあの余裕か。
ほんとうに辨天さまの化身かも。
今年は巳年。
巳(蛇)は辨財天の使者ですから、新年を迎えるに降臨されたのかも。
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今年はなんとなく、「楽曲のよさ」そのものが評価される年になるような気がする。(期待を込めて)
希有の才能・梶浦由記さんと歌姫たちとのコラボが復活することを切に願います。
■ into the world - Kalafina
■ FictionJunction – Parade (from HIGHWAY STAR PARTY 2023)Official Live Performance
■ Kalafina - Mirai 未来
■ Everlasting Song - 梶浦由記(&FictionJunction)
これまで何度も貼り付けてるけど、やっぱりこのLIVE神だわ。
WAKANAとKEIKOのいるFictionJunctionは、やっぱり格別。
〔 Solo Parts 〕
0:27~ / 3:46~ 貝田由里子
0:57~ / 4:15~ KAORI (織田かおり)
2:48~ / 6:26~ KEIKO (窪田啓子)
3:18~ / 6:57~ WAKANA (大滝若菜)
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■ とびっきりの?アルバム曲
個人的に、とびっきりの気に入り曲はアルバム曲だったりする。
アルバムまるごと聴く(というか流す)のがあたりまえだった1980年代。
歳を重ねるほどに輝きを増す、ビッグネームのアルバム曲をいくつかピックアップしてみました。
■ サザンオールスターズ - 夕陽に別れを告げて (『KAMAKURA』 1985年)
個人的にいろいろあった時期、しかも湘南に通っていた時期でもあってひときわ思い入れが強い。
初期サザンのサウンドは、この『KAMAKURA』で終わりを告げたと思う。
原 由子氏のキーボードがいかに優れものかがわかる、サザン屈指の名曲。
杏里は1980年代前半、もっともよく聴いていたアーティスト。
UP曲もバラードも、ひときわ海辺に似合った。
材木座や久留和あたりで、飽きもせずよく聴いていた。
■ 杏里 - Heaven Beach (『Heaven Beach』 1982年)
タイトル曲の「Heaven Beach」、やっぱりこれは神曲だと思う。杏里の作曲能力の高さを物語る曲。
~ Love Make Me Strong
あの素晴らしい日々が遠く 空を舞いおりて来る ~
■ 杏里 - Long Island Beach (『WAVE』 1985年)
杏里屈指の名バラード。
1980年代前半ならではの聴き飽きしない洒落たメロディーライン。ブライトだけど切なさも。
■ 角松敏生 - Crescent Aventure (『ON THE CITY SHORE』 1983年)
1983年リリースの角松敏生の3rdALBUM『ON THE CITY SHORE』。
個人的にはこの作品が角松のベストだと思っている。
粋でいなせだった角松敏生の当時のサウンドを象徴する名曲。
■ 松田聖子 - セイシェルの夕陽 (『ユートピア』 1983年)
聖子ちゃんは圧倒的なアイドルだけど、じつはアルバム・オリエンテッド(アルバム全体としての完成度を重視するスタイル)なアーティストでもあった。
とくに初中期の『Pineapple』(1982年)、『Candy』(1982年)、『ユートピア』(1983年)、『Canary』(1983年)あたり。
これは『ユートピア』収録の人気曲で作曲:来生たかお、編曲:大村雅朗。
シティ・ポップとして聴いてもまったく違和感がない。
■ 山下達郎 - FUTARI (『FOR YOU』 1982年)
※ベースカバー 原田賢扶 歌詞あり Fender Japan JazzBass
「SPARKLE」「LOVELAND, ISLAND」など代表曲揃いの名アルバム『FOR YOU』。
A面ラストのこのバラードも、文句のつけようのない仕上がり。
■ 松任谷由実 - ずっとそばに (『REINCARNATION』 1983年)
このころのユーミンならではの母性を感じる曲で、聴くほどにしみじみといい。
バックのサウンドのキレッぷりがハンパない。
■ 今井美樹 - The Days I Spent with You (『flow into space』 1992年)
これは1990年代だけど、数ある今井美樹の名曲のなかでも屈指のできなので・・・。
曲構成も素晴らしいけど、歌詞が珠玉。
FMの「泣ける名曲」特集などで、好き者連中がリストしたりする。
2000年の”Club Hemingway”でのLIVEと思われる。
この曲はアレンジによって相当イメージがかわるけど、このLIVEは屈指の出来映え。
■ HEART BEAT(小さなカサノバと街のナイチンゲールのバラッド) (『Heart Beat』 1981年)
ぶっちぎりの名曲&名演。
コメントにもあるけど、この曲を名曲と言わずして何を名曲と言うのか。
この動画は払暁のハイウェイの映像もあいまって、一箇の芸術作品として昇華されている。
↓ の3作を「佐野元春初期三部作」ともいい、共通した空気感が流れている。
4th.ALBUM『VISITORS』(1984年)以降、佐野元春はほとんど1作毎に作風を変えていく。
その中には名曲も少なくないが、やっぱり筆者的にはリアルタイムでヘビロテしていたこの3作に戻ってしまう。
1st.ALBUM 『BACK TO THE STREET』(1980年)
2nd.ALBUM 『Heart Beat』(1981年)
3rd.ALBUM 『SOMEDAY』(1982年)
これは1981年リリース『Heart Beat』収録の名曲。
7:58というアルバム曲ならではの長尺の大曲で、佐野元春のメロディメーカー&ストーリーテラーぶりがいかんなく発揮されている。
アルバムまるごと聴く(というか流す)のがあたりまえだった1980年代。
歳を重ねるほどに輝きを増す、ビッグネームのアルバム曲をいくつかピックアップしてみました。
■ サザンオールスターズ - 夕陽に別れを告げて (『KAMAKURA』 1985年)
個人的にいろいろあった時期、しかも湘南に通っていた時期でもあってひときわ思い入れが強い。
初期サザンのサウンドは、この『KAMAKURA』で終わりを告げたと思う。
原 由子氏のキーボードがいかに優れものかがわかる、サザン屈指の名曲。
杏里は1980年代前半、もっともよく聴いていたアーティスト。
UP曲もバラードも、ひときわ海辺に似合った。
材木座や久留和あたりで、飽きもせずよく聴いていた。
■ 杏里 - Heaven Beach (『Heaven Beach』 1982年)
タイトル曲の「Heaven Beach」、やっぱりこれは神曲だと思う。杏里の作曲能力の高さを物語る曲。
~ Love Make Me Strong
あの素晴らしい日々が遠く 空を舞いおりて来る ~
■ 杏里 - Long Island Beach (『WAVE』 1985年)
杏里屈指の名バラード。
1980年代前半ならではの聴き飽きしない洒落たメロディーライン。ブライトだけど切なさも。
■ 角松敏生 - Crescent Aventure (『ON THE CITY SHORE』 1983年)
1983年リリースの角松敏生の3rdALBUM『ON THE CITY SHORE』。
個人的にはこの作品が角松のベストだと思っている。
粋でいなせだった角松敏生の当時のサウンドを象徴する名曲。
■ 松田聖子 - セイシェルの夕陽 (『ユートピア』 1983年)
聖子ちゃんは圧倒的なアイドルだけど、じつはアルバム・オリエンテッド(アルバム全体としての完成度を重視するスタイル)なアーティストでもあった。
とくに初中期の『Pineapple』(1982年)、『Candy』(1982年)、『ユートピア』(1983年)、『Canary』(1983年)あたり。
これは『ユートピア』収録の人気曲で作曲:来生たかお、編曲:大村雅朗。
シティ・ポップとして聴いてもまったく違和感がない。
■ 山下達郎 - FUTARI (『FOR YOU』 1982年)
※ベースカバー 原田賢扶 歌詞あり Fender Japan JazzBass
「SPARKLE」「LOVELAND, ISLAND」など代表曲揃いの名アルバム『FOR YOU』。
A面ラストのこのバラードも、文句のつけようのない仕上がり。
■ 松任谷由実 - ずっとそばに (『REINCARNATION』 1983年)
このころのユーミンならではの母性を感じる曲で、聴くほどにしみじみといい。
バックのサウンドのキレッぷりがハンパない。
■ 今井美樹 - The Days I Spent with You (『flow into space』 1992年)
これは1990年代だけど、数ある今井美樹の名曲のなかでも屈指のできなので・・・。
曲構成も素晴らしいけど、歌詞が珠玉。
FMの「泣ける名曲」特集などで、好き者連中がリストしたりする。
2000年の”Club Hemingway”でのLIVEと思われる。
この曲はアレンジによって相当イメージがかわるけど、このLIVEは屈指の出来映え。
■ HEART BEAT(小さなカサノバと街のナイチンゲールのバラッド) (『Heart Beat』 1981年)
ぶっちぎりの名曲&名演。
コメントにもあるけど、この曲を名曲と言わずして何を名曲と言うのか。
この動画は払暁のハイウェイの映像もあいまって、一箇の芸術作品として昇華されている。
↓ の3作を「佐野元春初期三部作」ともいい、共通した空気感が流れている。
4th.ALBUM『VISITORS』(1984年)以降、佐野元春はほとんど1作毎に作風を変えていく。
その中には名曲も少なくないが、やっぱり筆者的にはリアルタイムでヘビロテしていたこの3作に戻ってしまう。
1st.ALBUM 『BACK TO THE STREET』(1980年)
2nd.ALBUM 『Heart Beat』(1981年)
3rd.ALBUM 『SOMEDAY』(1982年)
これは1981年リリース『Heart Beat』収録の名曲。
7:58というアルバム曲ならではの長尺の大曲で、佐野元春のメロディメーカー&ストーリーテラーぶりがいかんなく発揮されている。
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■ 祝! アンジェラ・アキ復活
思わぬところからアンジェラ・アキが話題になっている模様。
この人の真っ向勝負どストライクな曲がヒットすると、世の中が明るくなるような気がする。
来年は、シンガー・ソングライター ”アンジー” として、もっともっと名曲を送り出してほしい。
■ アンジェラ・アキ『Again』
-願いは 叶うよ 叶うよ 叶うよ~ -
ポジティブな曲歌ったら唯一無二。
この時世、彼女の歌に背中を押してもらいたい人は、たくさんいると思う。
---------------------------------
2024/03/19 UP
NHK「SONGS」の大泉洋特集視てて、あらためてピアノの弾き語りの難しさを感じた。
■ This Love (English Subs)
ヴォーカルもピアノも、すべてが語っている。
~ 約束と言う 私達のコンパスだけでは この恋は方角を見失うの ~
3:38~
約束と言う 私達のコンパスだけでは
この恋は(Faug F#m7 D#m7-5) 方角を見失うの
↑ オーギュメント&ハーフディミニッシュの威力
名コードに乗った名フレーズ。
シンガー・ソングライター、アンジェラ・アキの新曲が聴きたい。
-------------------------
2024/02/07配信リリース。
アンジェラ・アキ「この世界のあちこちに」Lyric Video
「クランクイン!」 2023/11/22 04:00公開
『アンジェラ・アキ、10年ぶりに日本再始動! ミュージカル『この世界の片隅に』の音楽を担当』
「シンガー・ソングライターとして曲を書くことと、ミュージカル音楽作家として曲を書くこと。その1番大きな違いは、視点です。シンガー・ソングライターとして曲を作るときは私の個人的な視点で書きますが、ミュージカルの場合はキャラクターの視点。」
(↑の記事より)
↓ アクセス数に比べて異様に多いコメント数。
それだけ待ち望んでいたファンが多いということか。
■ アンジェラ・アキ「この世界のあちこちに」 Teaser
アンジー節、健在!
ピアノの旋律も声色も。
うれしすぎる。
”歌” そのものだけで人々を魅了できる人。
個人的には、日本が生んだ至高のシンガーソング・ライターのひとりだと思う。
ミュージカルも楽しみだけど、シンガー・ソングライター ”アンジー” として、もっともっと名曲を送り出してほしい。
■ アンジェラ・アキ武道館2014 トレーラー映像
■ アンジェラ・アキ 告白 【コメント付】
■ アンジェラ・アキ『夢の終わり 愛の始まり』
■ Home - ANGELA AKI MY KEYS 2006 in Budokan
■ アンジェラ・アキ『サクラ色』
-------------------------
つぎはkalafinaかな?
→■ 伝説のユニットkalafina
この人の真っ向勝負どストライクな曲がヒットすると、世の中が明るくなるような気がする。
来年は、シンガー・ソングライター ”アンジー” として、もっともっと名曲を送り出してほしい。
■ アンジェラ・アキ『Again』
-願いは 叶うよ 叶うよ 叶うよ~ -
ポジティブな曲歌ったら唯一無二。
この時世、彼女の歌に背中を押してもらいたい人は、たくさんいると思う。
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2024/03/19 UP
NHK「SONGS」の大泉洋特集視てて、あらためてピアノの弾き語りの難しさを感じた。
■ This Love (English Subs)
ヴォーカルもピアノも、すべてが語っている。
~ 約束と言う 私達のコンパスだけでは この恋は方角を見失うの ~
3:38~
約束と言う 私達のコンパスだけでは
この恋は(Faug F#m7 D#m7-5) 方角を見失うの
↑ オーギュメント&ハーフディミニッシュの威力
名コードに乗った名フレーズ。
シンガー・ソングライター、アンジェラ・アキの新曲が聴きたい。
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2024/02/07配信リリース。
アンジェラ・アキ「この世界のあちこちに」Lyric Video
「クランクイン!」 2023/11/22 04:00公開
『アンジェラ・アキ、10年ぶりに日本再始動! ミュージカル『この世界の片隅に』の音楽を担当』
「シンガー・ソングライターとして曲を書くことと、ミュージカル音楽作家として曲を書くこと。その1番大きな違いは、視点です。シンガー・ソングライターとして曲を作るときは私の個人的な視点で書きますが、ミュージカルの場合はキャラクターの視点。」
(↑の記事より)
↓ アクセス数に比べて異様に多いコメント数。
それだけ待ち望んでいたファンが多いということか。
■ アンジェラ・アキ「この世界のあちこちに」 Teaser
アンジー節、健在!
ピアノの旋律も声色も。
うれしすぎる。
”歌” そのものだけで人々を魅了できる人。
個人的には、日本が生んだ至高のシンガーソング・ライターのひとりだと思う。
ミュージカルも楽しみだけど、シンガー・ソングライター ”アンジー” として、もっともっと名曲を送り出してほしい。
■ アンジェラ・アキ武道館2014 トレーラー映像
■ アンジェラ・アキ 告白 【コメント付】
■ アンジェラ・アキ『夢の終わり 愛の始まり』
■ Home - ANGELA AKI MY KEYS 2006 in Budokan
■ アンジェラ・アキ『サクラ色』
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つぎはkalafinaかな?
→■ 伝説のユニットkalafina
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■ 年末の名曲
もうクリスマスというのに、街の装いがぜんぜんらしくないですね。
もう、そんな余裕もなくなってしまったのかな。
でも、寒波がきて寒さだけは年末らしくなってきたので、個人的に年末を感じる名曲をアゲてみました。
■ 【ロッヂで待つクリスマス】松任谷由実/歌おうfavorite songs 171
■ Rina Aiuchi (愛内里菜) - Magic✨ - Live!
■ ClariS『サイレント・イヴ』リリック Music Video (Illustration: きさらぎゆり)
■ 地上に降りるまでの夜 - 今井美樹
■ 中山美穂 「Midnight Taxi」
ご冥福をお祈りいたします。
■ きっと - 藤田麻衣子
■ SoulJa - SoulJa / Way to Love~最後の恋~feat.唐沢美帆
■ Suara 「舞い落ちる雪のように」 | WHITE ALBUM | エンディング
■ 荒牧陽子ガイドボーカル集 BoA(メリクリ)
■ 「Over and Over」MUSIC VIDEO / Every Little Thing
■ Kumada Konoha(熊田このは) :You Raise Me Up (Full)
■ YES-YES-YES / オフコース
■ 西野カナ『君って』 Live Performance-Kana Nishino “Kimitte”
■ globe / 「DEPARTURES(from LIVE DVD globe the best live 1995-2002)」
■ 倖田來未-KODA KUMI-『あなただけが』~ 20th Year Special Full Ver. ~
■ Toshiki Kadomatsu (角松敏生) - I Need You
■ OVERSEA CALL - 杏里
■ 青山テルマ feat.SoulJa / そばにいるね
■ 今井美樹 あなたがおしえてくれた Miki Imai-anatagaosietekureta
■ sorakara oritekuru LONELINESS - 杉山清貴
■ シャ・ラ・ラ(サザンオールスターズ) - 桑田 佳祐 & 原 由子 -(1982年)
→ 歌詞
曲全体からあふれる「幸せ感」が1980年代。
「横浜じゃトラディショナルな彼のが」
↑ ”横浜” ”トラディショナル”というワードイメージが聴き手のあいだで共有されていて、そこから広がる音の風景。
いまの説明チックなJ-POPの歌詞とはあきらかに一線を画している。
そういえば、この頃「ハマトラ」ってトレンドだったな。
サウンドイメージとしては ↓ こんな感じか?
■ とみたゆう子☆海のキャトル・セゾン☆
■ FictionJunction – Parade (from HIGHWAY STAR PARTY 2023)Official Live Performance
-------------------------
■ CM JR東海 X'mas Express 深津絵里 1988年
CMだと、やっぱりこれかな。
セリフも大道具もワンコロもなんもない。それでも伝わるクリスマス感。
もう、そんな余裕もなくなってしまったのかな。
でも、寒波がきて寒さだけは年末らしくなってきたので、個人的に年末を感じる名曲をアゲてみました。
■ 【ロッヂで待つクリスマス】松任谷由実/歌おうfavorite songs 171
■ Rina Aiuchi (愛内里菜) - Magic✨ - Live!
■ ClariS『サイレント・イヴ』リリック Music Video (Illustration: きさらぎゆり)
■ 地上に降りるまでの夜 - 今井美樹
■ 中山美穂 「Midnight Taxi」
ご冥福をお祈りいたします。
■ きっと - 藤田麻衣子
■ SoulJa - SoulJa / Way to Love~最後の恋~feat.唐沢美帆
■ Suara 「舞い落ちる雪のように」 | WHITE ALBUM | エンディング
■ 荒牧陽子ガイドボーカル集 BoA(メリクリ)
■ 「Over and Over」MUSIC VIDEO / Every Little Thing
■ Kumada Konoha(熊田このは) :You Raise Me Up (Full)
■ YES-YES-YES / オフコース
■ 西野カナ『君って』 Live Performance-Kana Nishino “Kimitte”
■ globe / 「DEPARTURES(from LIVE DVD globe the best live 1995-2002)」
■ 倖田來未-KODA KUMI-『あなただけが』~ 20th Year Special Full Ver. ~
■ Toshiki Kadomatsu (角松敏生) - I Need You
■ OVERSEA CALL - 杏里
■ 青山テルマ feat.SoulJa / そばにいるね
■ 今井美樹 あなたがおしえてくれた Miki Imai-anatagaosietekureta
■ sorakara oritekuru LONELINESS - 杉山清貴
■ シャ・ラ・ラ(サザンオールスターズ) - 桑田 佳祐 & 原 由子 -(1982年)
→ 歌詞
曲全体からあふれる「幸せ感」が1980年代。
「横浜じゃトラディショナルな彼のが」
↑ ”横浜” ”トラディショナル”というワードイメージが聴き手のあいだで共有されていて、そこから広がる音の風景。
いまの説明チックなJ-POPの歌詞とはあきらかに一線を画している。
そういえば、この頃「ハマトラ」ってトレンドだったな。
サウンドイメージとしては ↓ こんな感じか?
■ とみたゆう子☆海のキャトル・セゾン☆
■ FictionJunction – Parade (from HIGHWAY STAR PARTY 2023)Official Live Performance
-------------------------
■ CM JR東海 X'mas Express 深津絵里 1988年
CMだと、やっぱりこれかな。
セリフも大道具もワンコロもなんもない。それでも伝わるクリスマス感。
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■ 歌は世につれ ~炭鉱のカナリア~
今年の3月にこの記事UPしたけど、やっぱり今年の紅白はtuki.が話題をさらいそうな予感。
J-POPの風向きが変わっていた感じもあるし→(記事)、来年はひさびさに面白い年になるかもしれません。
■ 静息 / ver.Es
この複雑なストーリー感を、わずか4分台の楽曲で描き出すとは・・・。
こういう音世界は、おそらくぜったいに昭和の時代ではつくりだせなかった。
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2024/03/04 UP
2024年3月1日、日経平均株価は3万9910円82銭で取り引きを終え、終値として史上最高値を更新しました。
でも、ぜんぜん好景気感ないけどね・・・。
でも、まぁ、そんなこともあるので、数曲追加してリニューアルUPしてみました。
-------------------------
2023-09-23 UP
前例のないことなので、どういう影響が出るかはよくわからぬが、
もう、日本は後戻りのできないところまで、来てしまったのかもしれません。
こういう苛烈な時代に出てくる音楽が、どういうものになるかはもはや想像の域を超えています。
'90年代以降現在に至るまで、多様な文化で育ってきたいまの50~60歳代の世代は現役(第一線)としてもっともっとたくさんの名作を生み出せるチャンスがあったはず。
でも、時代に流されてか、勝ちパターンに安住してか、キンタロー飴的な安直な内容が時代を追うごとに増えていった。
それを棚に上げて過去の名作にすがるのはなんだか情けない気も。(自分も含めてですが・・・)
1990年までに前の世代が素晴らしい作品をたくさん残してくれて、その恵まれた環境で育ちながら、結局このていたらく??
社会に対する責任感も、自身のなりわいへの矜持もなく、忖度を常とし、ただ漫然と時を重ねて・・・。
つくづくいまの50~60歳代の罪(不作為だとしても)は重いと思う今日このごろ。
■ answer - 遥海/2020年5月20日On Sale
再生数わずか3.2万回。
個人的には、いまの日本で屈指の歌唱力かと。
聴く人が聴けば、素通りできないと思うが・・・。
こういう才能を埋もれさせてしまうのは、J-POP界にとっても不幸だと思う。
-------------------------
2023/07/07 UP
「歌は世につれ 世は歌につれ」ということばがあります。
このところ1980年代の「シティ・ポップ」が再評価されているけど、あの音はあの時代でしか生み出せなかったと思う。
2006年くらいからセツナ系がメジャーになって、ボカロ曲も増えてきたけど、やっぱりこういう曲はこの時代でしか生み出せなかったと思う。
いま、このふたつの流れを聴き比べてみると、とても同じ国のPop Musicとは思えない。
****************
冷え込み、凋落、分断、閉塞感・・・、そんな言葉ばかりが目につくこの頃。
そこはかとなく感じていた日本の凋落を、ここ数年で多くの人々が逃れられない現実として実感したのではないでしょうか。
でも、まだまだ日本の底力は尽きていない(と思いたい)。
-------------------------
最近、TVでやたらに聴くこの曲。↓
■ 夏のクラクション - 稲垣潤一/1983年7月21日On Sale
こんな余裕かましたオトナの歌が巷にあふれていた1980年代前半。
これまで書き散らかした記事をまとめるかたちで、1980年代前半からJ-POPの曲調の変遷を追ってみます。
■SPARKLE - 山下達郎/1982年1月21日On Sale(FOR YOU)
さらさらと乾いたカッティングギターに達郎のハイトーンが乗る爽快感あふれる名曲。
この時代を代表する曲調。
■ Summer Focus - Anri 杏里/1983年6月5日On Sale(Bi・Ki・Ni)
夏といえば杏里。ブライトでグルーヴ絡みのシーサイドチューン。
■ Fantasy - 中原めいこ/1982年12月21日On Sale(2時までのシンデレラ-FRIDAY MAGIC-)
中盤からのあふれる「グルーヴ」。
やっぱり、この時代の楽曲のキモは「グルーヴ」だと思う。
→ グルーヴ&ハイトーン (グルーヴってなに・・・?)
■ P・R・E・S・E・N・T - 松田聖子/1982年5月21日(Pineapple)
名盤『Pineapple』のA-1曲。作曲:来生たかお、編曲:大村雅朗。
初期の松田聖子の楽曲の多くは「シティ・ポップ」だった。
1980年代前半といえばサザン(初期サザン)なしには語れない。
■ 涙のアベニュー - サザンオールスターズ/1980年3月21日On Sale(タイニイ・バブルス)
暗喩や圧韻だらけ。行間で語る歌詞がオサレなサウンドに絶妙に乗っている。
→ サザンのセブンス曲
☆ユーミンの母性曲
1980年頃、迷い?があったとも語るユーミン。
そのを打開したのが1981年の「守ってあげたい」だと思う。
これはユーミンの「母性」を感じさせる曲だった。
ここからの数年間でリリースした「ずっとそばに」「ノーサイド」を合わせて、個人的にはユーミンの3大母性曲だと思っている。
■ 守ってあげたい/1981年6月21日On Sale
これカノン進行だよね。でもベタつかない。
■ ずっとそばに/1983年2月21日On Sale(REINCARNATION)
バックのインストのフレーズどりが神すぎる。個人的にはユーミン屈指の名曲。
→ ユーミンの名曲
たしかにこの時代(1980年代前半~中盤)、男性が同世代の女性に無意識的にでも「母性」を求める流れがあったのかもしれぬ。
それだけ女性サイドにも余裕があったのでは・・・。
(マキタスポーツ氏のコメント)-----------------------------
POPSっていうのは、もう、すべからく、もう、パクリの歴史なんだよ。
だって、みんなが大好きなものとかの共有財産をどのようかにしてカスタマイズして、その時代の大衆に当てていくってっていうことの作業をずっとやっているのが商業音楽としてのPOPSであって・・・。
まぁ、(19)85年以降だと思いますけど、だんだんヒップホップとか、ああいうアートフォームが出てくるじゃないですか。
そしたら結局、あの人達っていうのは、元ネタをどのようにかにして批評して編集していくっていうこととかが、当たりまえになっていく。
だから、サンプリングとかが当たりまえになって以降のアーティスト、あるいはフリッ●ーズ・●ターとか、まぁ、小●田●吾さんとか、あの辺の人達になると、確信犯的に「元ネタはこれですよ」ってこととかも言っていく、ことになるんですね。
要するに、「こういうマジックですけど、これ東急ハンズで1,000円ね」って言ってくマ●ー審司的な手の内を明かすっていうことが、1個あったんですよ。
で、それ以前の(きわの?)アーティストだったんですよ、彼(佐野元春)は。
だから充分編集マンとしていろんな要素とかをとり入れながら、自分のサウンドっていうのをつくってたし、アーティスト像とかもコントロールしてつくってた。
つくってたんですけど、やっぱ基本的に言わないんですよ。
だからのちのち、元ネタとかが当たりまえに検索できる時代になったときに、「佐野元春の元ネタは、(ブルース・スプリングスティーンの)『ハングリー・ハート』だ!」とか、鬼の首とったように言うけど(笑)、いゃ、佐野元春さん以前からもいろんなアーティストとかも、そんなこと当たりまえに・・・。
「筒美京平さん見てみろ」ってな、話じゃないですか・・・。
これは、ネガティブな要素も含むかもしらないけど、パクリであることをふまえた上で、これだけちゃんとしたものとかを、普遍性のあるものをつくり上げた、この曲がやっぱ素晴らしいんじゃないかと。
(コメントおわり)-----------------------------
あまりにも芯喰ったコメントなので、ながながと引用してしまいました。
筆者が思っていることを語り尽くしてくれている(笑)
あっ、それと、これ東京五輪のはるか前、おそらく2017年頃のオン・エアーですから念のため。
■ ハートビート - 佐野元春(小さなカサノバとナイチンゲールのバラッド) / 1981年2月25日On Sale(Heart Beat)/LIVE1983
パクリにせよなんにせよ、ここまでのオリジナリティや普遍性に昇華できる才能。
これが「アーティスト」なんだと思う。
→ 『たまらなく、アーベイン』 ~1980年代前半の音楽の空気感~
****************
1984年以降、洋楽も邦楽も大きく変容したけど、日本の景気は絶好調でまだまだ弾んだ曲調が多かった。そして一億総中流のもとでの不倫ブーム?
■ 恋におちて -Fall in love- 小林明子(Covered)/1985年8月31日On Sale
「土曜の夜と日曜の 貴方がいつも欲しいから」
流麗なメロと歌詞のギャップがエグすぎる。
■ My Revolution - 渡辺美里/1986年1月22日On Sale
意表をつく転調。初期の小室サウンド。
ここから1990年代後半まで小室サウンドがJ-POPシーンを席捲する。
■ 世界でいちばん熱い夏 - プリンセス・プリンセス/1987年7月16日On Sale
圧倒的な躍動感。音楽の醍醐味はアンサンブルにあることを教えてくれる。
いまに至るまでプリプリを超えるガールズバンドはおそらく出ていない。
↓ CMとのコラボもハイレベルだった。
****************
音楽は「炭鉱のカナリア」ともいわれます。
これから向かう時代の空気感を、いちはやく曲調であらわすというのです。
確かに、思い当たるフシはあります。
■ 空から降りてくる LONELINESS - 杉山清貴/1989年5月17日On Sale(here & there)
「祭りのおわり感」がハンパじゃない、杉山清貴の名曲。
■ 瞳がほほえむから - 今井美樹/1989年11月8日On Sale
バブル崩壊直前のリリース&ヒット。
景況が悪化し、世相がすさむにつれてこういうやさしい曲想のヒット曲は少なくなっていく・・・。
■ ANNIVERSARY〜無限にCALLING YOU〜 - 松任谷由実
1989.06.28 Release 23th Single 「ANNIVERSARY〜無限にCALLING YOU〜」
バブル最盛期に、どうしてこういう内省的な歌がつくれたんだろう。
■ 最後のニュース - 井上陽水/1989年12月21日On Sale
1989年12月21日、バブル崩壊直前のリリース。
筑紫哲也さんも陽水にも、これから来る時代の先が見えていたのかもしれず・・・。
→ バブル崩壊直後(1991年)のテープリスト
バブル崩壊直後(1991年)、筆者が聴いていた曲です。(すべて洋楽ですが・・・)
メロディアスなレディ・ソウルやスムースジャズ、そしてAOR系の残党がメインでした。
邦楽では今井美樹や小室サウンドをよく聴いていた。
■ No Wasted Moments - Bill Champlin(1990年)
****************
バブル崩壊後の1990~1995年頃にかけてはメロディの綺麗なヒット曲が多く生まれた。
■ 揺れる想い - ZARD/ 1993年5月19日On Sale
一世を風靡した坂井泉水さんの透明で切ない歌声は唯一無二。
上位互換に成功したカバーはひとつたりとも聴いたことがない。
■ 渡良瀬橋 - 森高千里/1993年1月25日On Sale
いま聴いてもフックだらけの素晴らしいメロディ。
この曲は森高千里本人しか歌いこなせないと思う。
■ ただ泣きたくなるの - 国分友里恵/1995年On Sale
1994年中山美穂のヒット曲のオリジナルテイク。
☆シブヤ系
■ 東京は夜の七時 - PIZZICATO FIVE /1993年12月1日On Sale
洋楽の影響を隠さなかった最後のムーブメントでは?
個人的には思わせぶりなあざとさが鼻についてあまり好きなシーンではなかったけど、この曲はよくできている。
当時の都心のオサレ感が表現されたクールなアイテム。
1996年頃まで、バブルの再来はなかったものの景況の落ち込みはそこまで深刻ではなく、曲調もそのような世相を反映していた。
■ ら・ら・ら - 大黒摩季/1995年2月20日On Sale
曲調も歌詞にも余裕が感じられる。
■ Don't wanna cry - 安室奈美恵/ 1996年3月13日On Sale
ビートとメロのバランスがいい時代でもあった。
■ アジアの純真 - PUFFY/1996年5月13日On Sale
井上陽水&奥田民生という才能が仕掛けたテクニカル・チューン。
抜群のインパクトで売れるべくして売れた。
■ LOVE BRACE - 華原朋美/1996年7月22日On Sale
キワどいくらいにフェミニンなイメージを打ち出していたこの頃の華原朋美。
いま聴き返してみるとエンディング感がハンパない。
そして、↓ が1997年1月1日On Sale。
■ YOU ARE THE ONE - TK presents こねっと
こういうコラボは2000年代に入って影をひそめたと思う。
この曲もまた終末感を帯びている。
1990年代初頭にバブルは崩壊したけど、1996年頃まではなんとか景気は維持していて、世間の空気もさほど悪くはなかった。
(ただしロスジェネ世代は、バブル崩壊後の1991年前後ごろからの約10年間に就職活動を行っていた世代とされる。)
一般に、日本が本格的な凋落を始めるのは1997年あたりとされているので、この曲たちはそのぎりぎりのところで世に出されている。
小室氏はこれから向かう日本の行き先を感じとっていたのでは?
■ HOWEVER - GLAY/1997年8月6日On Sale
映像も含めて、あとから振り返ってみると暗示的な歌だった。
■ Over and Over - Every Little Thing/1999年1月27日On Sale
世紀末にものされた、凜とした透明感あふれる名曲。
すでに歌詞に「しがない世の中」という言葉が入ってきている。
****************
2000年代に入ると日本経済の変調はいよいよ顕在化し、曲調にも影を落とすようになる。
■ SEASONS - 浜崎あゆみ/2000年6月7日On Sale
のちの「セツナ系」のはしりともいえる曲調。
■ 流星群 - 鬼束ちひろ/2002年2月6日On Sale
鬼束ちひろのキャラは不確実な時代の象徴だった。
■ Endless Story - Yuna Ito/2005年9月7日On Sale
節々にただよう諸行無常感。
■ 三日月 - 絢香/2006年9月27日On Sale
”太陽”や”サンシャイン”ではなく、”月”がモチーフとなっている。
「つながっている」「強くなる」といった2000年代以降のパワーワードが入ってきている。
↓ こういうポジティブなのもあったけどね。
■ 何度でも - DREAMS COME TRUE/2005年2月16日On Sale
■ 天体観測 - BUMP OF CHICKEN/2001年3月14日On Sale
タテノリ、ストロークギター、2~3キーのわかりやすいサビ。
コピーバンド&楽曲多数。
バンドサウンドに限っていえば、いまだに「天体観測」の呪縛から解放されていないと思う。
****************
そして「セツナ系」の時代。
「セツナ系」の全盛期は2007~2011年の5年間くらいだったと思う。
■ もっと... - 西野カナ/2009年10月21日On Sale
こういう曲は、1980~1990年代にはたぶん生み出せなかった。
歌詞がよりいっそうパーソナルなものになっていく。
■ 童子-T - 願い feat.YU-A/2009年12月16日On Sale
RAPとハイトーン女性ボーカルのコラボが目立った「セツナ系」。
曲の粒も揃っていた。
■ Because - LGYankees Feat.中村舞子/2008年9月17日On Sale
切なさを帯びた中村舞子の歌声は「セツナ系」にジャストフィットしていた。
■ 23:45 - Juliet/ 2010年8月25日On Sale
ギャル系3人組ユニットJulietは2009~2010年にかけて多くのスマッシュヒットを放ち、その多くはナイスメロを備えた「セツナ系」だった。
これはこの時代の空気感が伝わる名曲。
「レコチョク」メインのブレイクが、すでにこの頃にはあたりまえになっていた。
****************
ふつう「セツナ系」には数えられないけど、エモーショナルな名曲がつぎつぎと生まれたのもこの時期。
メロディのうつくしさやエモ感からみると、1980年代を凌いでいると思う。
■ サクラ色 - アンジェラ・アキ/2007年3月7日On Sale
屈指の実力をもつシンガソングライター。本格復活希望。
■ Flavor Of Life - 宇多田ヒカル/2007年2月28日On Sale
イントロなしのサビ入り。
よほどの歌うまじゃないと速攻で崩壊する超難曲。
■ ORION - 中島美嘉/2008年11月12日On Sale
こういう難曲が「黄金の世代」を育てたと思う。
■ あなただけが - 倖田來未/2010年9月22日On Sale
プロであれば「歌が巧い」のはあたりまえだった。
■ Butterfly - 木村カエラ/2009年6月1日On Sale
こういうテクニカルな曲がヒットしたりしていて、まだペンタ全盛にはなっていない。
■ キミトセカイ - 初音ミク 佳仙 (歌ってみた)/2011年5月配信
ボカロ系の好メロ曲。
歌い手の佳仙さんは透明感の高い繊細なエンジェル系ハイトーンが特徴ながらさりげに艶と力感も備え、このハイトーンつづきの難曲を余裕を残して歌い切っている。
☆クリエイター集団の名曲
2005年頃からは、ボカロやアニソンと密接な関係をもつ、いわゆる「クリエイター集団」といわれるユニットが完成度の高い名曲をものしていた。
リードをとっていたのは主にハイトーン系女性ボーカルで、そのレベルはすこぶる高く、「歌い手」による名カバーも多かった。
■ 君の知らない物語 - supercell/2009年8月12日On Sale Covered byくゆり
supercellは、コンポーザーのryoを中心にイラストレーターやデザイナー参画するクリエイター集団。
リードボーカルがいないため、ボカロ・初音ミクや適宜女性ボーカルが抜擢された。
これはニコ動上歌い手として活動していたガゼル/nagiをゲスト・ボーカルに迎えて制作された名曲。
透明感にあふれるnagiのボーカルは多くのフォロワーを生んだ。
■ こなたよりかなたまで(OP Imaginary Affair) - KOTOKO(I've(アイブ、アイヴ))/2005年9月30日On Sale(COLLECTIVE)
I've(アイヴ)は札幌市本拠のクリエイター集団で、とくにゲームやアニメに多くの名曲を提供している。
KOTOKO、詩月カオリ、川田まみなどすぐれた女性ボーカルを多くかかえ、その楽曲のレベルの高さには定評があった。
■ ずっと前から好きでした Destiny feat.花たん - HoneyWorks/2014年1月29日On Sale
HoneyWorks
HoneyWorks(ハニーワークス、通称ハニワ)は『告白実行委員会〜恋愛シリーズ〜』で知られるクリエイター集団。
そのメロディアスでフェミニンなサウンドには定評があり、「ハニワ曲」とも呼ばれて愛される。
2011年くらいからJ-POPのメインシーンは「坂道シリーズ」やジャニタレの寡占状態に陥り、マニアックなボカロやアニソン系とは明確にマーケットが分化した。
マイナージャンルでは曲やテイクのできがよくても、なかなかメジャーヒットにつながらないという構図は2015年くらいから顕著となり現在までつづく。
だからいい曲がつくれなくなっているワケではなく、従来からの音楽好きよりも、じつはゲームやアニソンマニアの方が良質な音楽に触れているのではないかと思っている。
彼らは、作品のクオリティに対しての再生数が伸びないことを「過剰埋没」というが、「過剰埋没」している名テイクがじつはたくさんある。
(シーンが細分化しているゲームやアニソンの世界から、名曲を掘り起こしてくる作業はかなり手間がかかる。)
1980~1990年代だったら、こういう実力のあるクリエイターたちはメジャー歌手の裏方にまわり名曲を創り出すパターンが多かったが、いまはシーンが細分化されすぎてなかなかメジャーヒットに結びつけられない。
これも時代のかかえるジレンマでは。
****************
リーマンショック、そして東日本大震災。
出口の見えない閉塞感。
■ 遠くても - 西野カナfeat.WISE/2009年3月18日On Sale
リーマンショック後、東日本大震災前の2009年3月18日リリースのセツナ系。
■ SUPER MOON - 藤田麻衣子
東日本大震災がもたらしたものは、やっぱり重すぎる。
震災後の2011年3月20日に現れたスーパームーンを歌った曲。
ここでも「つながる」がキーワードになっている。
■ 夜空。- miwa feat. ハジ→/2015年8月19日On Sale
2008年頃の”セツナ系”よりセツナさを増している。
そしてどうしようもない閉塞感。
****************
1990年代以降のJ-POPはコード進行のパターン化(とくに王道進行の寡占化)が進み、メジャー・セブンスはおろか、マイナーセブンフラットファイブやナインス(テンションや分数コード)の使いこなしも減って、アーバンな曲じたいも次第に少なくなっていく。
多くの日本人は、根っこにヨナ抜き音階(ペンタトニック)やダウンビートが入っているので、コンスタントに洋楽を意識する局面がないと、どうしてもセブンス(四和音)やアップビートから遠ざかっていく。
最近では洋楽も急速にペンタ化やダウンビート化(というか4つ打ち化)が進みつつあるし、70~80年代に洋楽の影響を受けた多才なアーティストたちも第一線を退きつつある。
2015年以降、日本でペンタ化・4つ打ち化(あるいはほぼフォークソング化)が進んだこと、そして海外からのシティ・ポップの再評価が進んだ背景には、こんな要素もあると思う。
また、2000年以降はテクノロジーの発展もあって楽曲の多様化が進み、「なんでもありの時代」(一部のボカロやアニソンなどで音楽的にすこぶる高度な楽曲がつくられる時代)になったが、聴き手がこれについてこれなくなり、とくに2015年以降はメジャーシーンで平易なペンタ化が進んだというのが持論。
→ これらの曲聴くと、2000年以降のJ-POPがいかに多様化したかがわかる。
でも、聴き手は細分化され、シーンは分断してメジャーヒットした曲は多くない。
■ ハロ/ハワユ - リツカ(歌ってみた)
2010年10月11日歌ってみた投稿。
私的な内面(日々の悩み)に向かう曲が増えてきている。
時代はこの頃よりさらに苛烈になっていると思うが・・・。
■ 空奏列車 - めありー(歌ってみた)
2015年2月Web公開とみられるボカロ曲。
不確実、不安定、先の見えない世界。
■ 徒夢 feat. 初音ミク- 花たん(歌ってみた)/2011年3月30日原曲配信
救いようのない無力感。
****************
思い返してみると、
~1970年代前半
ペンタの時代
1970年代前半~中盤
ペンタとセブンスの拮抗時代
1970年代中盤~1980年代中盤
セブンス優位の時代
1980年代中盤~2014年
J-POP 進行(小室進行含む)の時代
(2003年くらい~ ボカロやゲーム曲(一部アニソン)などの高度でマニアックな音世界、メジャー化例は少ない)
2015年~
ペンタ回帰の時代
そして・・・
2020年~
ペンタからの脱却の時代??(シティポップ人気、コード進行ブームやヒゲダン・ワンオクの人気)
2021~2022年
ペンタからの脱却の試行錯誤にもがいた年?
↑ こんなイメージがある。
空前のヒット曲不作といわれた2021~2022年。でも、いよいよ風向きが変わりつつあると感じる動きも・・・。
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2007年頃~、”セツナ系”の隆盛と歩調を合わせるように、聴き手が前向きになれるような曲は少しづつ出てきていた。
■ Again - アンジェラ・アキ (2007年)
梶浦由記さんと歌姫たちが生み出すテイクは、壮大で高揚感にあふれていた。
それは1980年代のシティ・ポップとはあきらかに異なる質感をもっていた。
■ Everlasting Song - FictionJunction (2009年7月12日のLIVE)
■ 未来 - Kalafina (2013年)
メロディ。ハーモニー、アンサンブルの質を揃えた名ユニット。
2019年3月の解散はほんとうに痛い。
→ 梶浦サウンド総ざらい!(&「炎」-homura)
→ 伝説のユニットkalafina
→ FictionJunctionの秘密?
■ I Will Be There With You - 杏里/Anri(JAL 企業PV/2011年)
1980年代の杏里にはなかった旋律。
■ ここにあること - 桜ほたる(歌ってみた)
2011年秋、震災後のWeb公開とみられるボカロ曲。
思いっきりはじけた感じがする名曲。
■ 夢の途中 - KOKIA/2013年3月20日On Sale
海外での評価が高い、日本を代表する歌姫。
■ ヒカリヘ - miwa/ 2012年8月15日On Sale
どちらかというと、いまの時代にアジャストしている曲のような気がする。
時代を先取りしすぎたか?
■ Hero - 安室奈美恵/2016年7月27日On Sale
J-POPの質感が変わったか? と感じた曲。
この名曲でもオリコン最高位6位。五輪のテーマソングとしてはよく流されたが、時代の空気にはそぐわなかった?
■ 栞 - 天野月 feat.YURiCa/花たん/2016年11月23日On Sale
閉塞した世界から花開いていく感じの曲。これも早すぎたか。
■ YOASOBI「群青」 from 初有観客ライブ『NICE TO MEET YOU』2021.12.04@日本武道館/2020年9月1日On Sale
一聴”応援ソング”っぽいけど、歌詞を聴き込むと、巷にあふれる”自助的応援ソング(がんばろうソング)”とは明らかに一線を画していることがわかる。
Just The Two of Us進行をこんなふうに使うとは・・・。
1980年代のお洒落感とはちがう解釈ではまってる。
「本当に変わっていくかも」と感じた1曲。
■ 【公式ライブ映像】Poppin'Party「キズナミュージック♪」
アニソン系でもはじけるブライト感をもつ曲が増えてきた。
■ One Reason - milet/2021年9月10日On Sale
これまでのJ-POPとは明らかにスケール感がちがう。
■ キャラクター - 緑黄色社会/2022年1月26日On Sale
ひさびさに聴いたヨコノリ含みのグルーヴ曲。
■ おもかげ - milet×Aimer×幾田りら (produced by Vaundy)
2021年12月17日リリース。
あたらしいJ-POPを象徴する3人のコーラス。これは来たと思った(笑)
Vaundyのような才能が出てきて正当に評価されるのも時代の流れの必然では?
■ 星月夜 - 由薫/2023年2月8日On Sale
内省的な曲想だけど、スケール感を帯びてどこか希望を感じさせる。
■ サクラキミワタシ - tuki.
わずか15歳。
サウンドだけで勝負できるかもしれないあたらしい才能。
歌は株価と同じで、時代を先に織り込むともいいます。
おそらく日本社会はこれからさらに苛烈な方向に向かうと思うが、こういう曲たちを聴くと、ひょっとしてそうはならない芽もでてきているのかもしれません。
J-POPの風向きが変わっていた感じもあるし→(記事)、来年はひさびさに面白い年になるかもしれません。
■ 静息 / ver.Es
この複雑なストーリー感を、わずか4分台の楽曲で描き出すとは・・・。
こういう音世界は、おそらくぜったいに昭和の時代ではつくりだせなかった。
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2024/03/04 UP
2024年3月1日、日経平均株価は3万9910円82銭で取り引きを終え、終値として史上最高値を更新しました。
でも、ぜんぜん好景気感ないけどね・・・。
でも、まぁ、そんなこともあるので、数曲追加してリニューアルUPしてみました。
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2023-09-23 UP
前例のないことなので、どういう影響が出るかはよくわからぬが、
もう、日本は後戻りのできないところまで、来てしまったのかもしれません。
こういう苛烈な時代に出てくる音楽が、どういうものになるかはもはや想像の域を超えています。
'90年代以降現在に至るまで、多様な文化で育ってきたいまの50~60歳代の世代は現役(第一線)としてもっともっとたくさんの名作を生み出せるチャンスがあったはず。
でも、時代に流されてか、勝ちパターンに安住してか、キンタロー飴的な安直な内容が時代を追うごとに増えていった。
それを棚に上げて過去の名作にすがるのはなんだか情けない気も。(自分も含めてですが・・・)
1990年までに前の世代が素晴らしい作品をたくさん残してくれて、その恵まれた環境で育ちながら、結局このていたらく??
社会に対する責任感も、自身のなりわいへの矜持もなく、忖度を常とし、ただ漫然と時を重ねて・・・。
つくづくいまの50~60歳代の罪(不作為だとしても)は重いと思う今日このごろ。
■ answer - 遥海/2020年5月20日On Sale
再生数わずか3.2万回。
個人的には、いまの日本で屈指の歌唱力かと。
聴く人が聴けば、素通りできないと思うが・・・。
こういう才能を埋もれさせてしまうのは、J-POP界にとっても不幸だと思う。
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2023/07/07 UP
「歌は世につれ 世は歌につれ」ということばがあります。
このところ1980年代の「シティ・ポップ」が再評価されているけど、あの音はあの時代でしか生み出せなかったと思う。
2006年くらいからセツナ系がメジャーになって、ボカロ曲も増えてきたけど、やっぱりこういう曲はこの時代でしか生み出せなかったと思う。
いま、このふたつの流れを聴き比べてみると、とても同じ国のPop Musicとは思えない。
****************
冷え込み、凋落、分断、閉塞感・・・、そんな言葉ばかりが目につくこの頃。
そこはかとなく感じていた日本の凋落を、ここ数年で多くの人々が逃れられない現実として実感したのではないでしょうか。
でも、まだまだ日本の底力は尽きていない(と思いたい)。
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最近、TVでやたらに聴くこの曲。↓
■ 夏のクラクション - 稲垣潤一/1983年7月21日On Sale
こんな余裕かましたオトナの歌が巷にあふれていた1980年代前半。
これまで書き散らかした記事をまとめるかたちで、1980年代前半からJ-POPの曲調の変遷を追ってみます。
■SPARKLE - 山下達郎/1982年1月21日On Sale(FOR YOU)
さらさらと乾いたカッティングギターに達郎のハイトーンが乗る爽快感あふれる名曲。
この時代を代表する曲調。
■ Summer Focus - Anri 杏里/1983年6月5日On Sale(Bi・Ki・Ni)
夏といえば杏里。ブライトでグルーヴ絡みのシーサイドチューン。
■ Fantasy - 中原めいこ/1982年12月21日On Sale(2時までのシンデレラ-FRIDAY MAGIC-)
中盤からのあふれる「グルーヴ」。
やっぱり、この時代の楽曲のキモは「グルーヴ」だと思う。
→ グルーヴ&ハイトーン (グルーヴってなに・・・?)
■ P・R・E・S・E・N・T - 松田聖子/1982年5月21日(Pineapple)
名盤『Pineapple』のA-1曲。作曲:来生たかお、編曲:大村雅朗。
初期の松田聖子の楽曲の多くは「シティ・ポップ」だった。
1980年代前半といえばサザン(初期サザン)なしには語れない。
■ 涙のアベニュー - サザンオールスターズ/1980年3月21日On Sale(タイニイ・バブルス)
暗喩や圧韻だらけ。行間で語る歌詞がオサレなサウンドに絶妙に乗っている。
→ サザンのセブンス曲
☆ユーミンの母性曲
1980年頃、迷い?があったとも語るユーミン。
そのを打開したのが1981年の「守ってあげたい」だと思う。
これはユーミンの「母性」を感じさせる曲だった。
ここからの数年間でリリースした「ずっとそばに」「ノーサイド」を合わせて、個人的にはユーミンの3大母性曲だと思っている。
■ 守ってあげたい/1981年6月21日On Sale
これカノン進行だよね。でもベタつかない。
■ ずっとそばに/1983年2月21日On Sale(REINCARNATION)
バックのインストのフレーズどりが神すぎる。個人的にはユーミン屈指の名曲。
→ ユーミンの名曲
たしかにこの時代(1980年代前半~中盤)、男性が同世代の女性に無意識的にでも「母性」を求める流れがあったのかもしれぬ。
それだけ女性サイドにも余裕があったのでは・・・。
(マキタスポーツ氏のコメント)-----------------------------
POPSっていうのは、もう、すべからく、もう、パクリの歴史なんだよ。
だって、みんなが大好きなものとかの共有財産をどのようかにしてカスタマイズして、その時代の大衆に当てていくってっていうことの作業をずっとやっているのが商業音楽としてのPOPSであって・・・。
まぁ、(19)85年以降だと思いますけど、だんだんヒップホップとか、ああいうアートフォームが出てくるじゃないですか。
そしたら結局、あの人達っていうのは、元ネタをどのようにかにして批評して編集していくっていうこととかが、当たりまえになっていく。
だから、サンプリングとかが当たりまえになって以降のアーティスト、あるいはフリッ●ーズ・●ターとか、まぁ、小●田●吾さんとか、あの辺の人達になると、確信犯的に「元ネタはこれですよ」ってこととかも言っていく、ことになるんですね。
要するに、「こういうマジックですけど、これ東急ハンズで1,000円ね」って言ってくマ●ー審司的な手の内を明かすっていうことが、1個あったんですよ。
で、それ以前の(きわの?)アーティストだったんですよ、彼(佐野元春)は。
だから充分編集マンとしていろんな要素とかをとり入れながら、自分のサウンドっていうのをつくってたし、アーティスト像とかもコントロールしてつくってた。
つくってたんですけど、やっぱ基本的に言わないんですよ。
だからのちのち、元ネタとかが当たりまえに検索できる時代になったときに、「佐野元春の元ネタは、(ブルース・スプリングスティーンの)『ハングリー・ハート』だ!」とか、鬼の首とったように言うけど(笑)、いゃ、佐野元春さん以前からもいろんなアーティストとかも、そんなこと当たりまえに・・・。
「筒美京平さん見てみろ」ってな、話じゃないですか・・・。
これは、ネガティブな要素も含むかもしらないけど、パクリであることをふまえた上で、これだけちゃんとしたものとかを、普遍性のあるものをつくり上げた、この曲がやっぱ素晴らしいんじゃないかと。
(コメントおわり)-----------------------------
あまりにも芯喰ったコメントなので、ながながと引用してしまいました。
筆者が思っていることを語り尽くしてくれている(笑)
あっ、それと、これ東京五輪のはるか前、おそらく2017年頃のオン・エアーですから念のため。
■ ハートビート - 佐野元春(小さなカサノバとナイチンゲールのバラッド) / 1981年2月25日On Sale(Heart Beat)/LIVE1983
パクリにせよなんにせよ、ここまでのオリジナリティや普遍性に昇華できる才能。
これが「アーティスト」なんだと思う。
→ 『たまらなく、アーベイン』 ~1980年代前半の音楽の空気感~
****************
1984年以降、洋楽も邦楽も大きく変容したけど、日本の景気は絶好調でまだまだ弾んだ曲調が多かった。そして一億総中流のもとでの不倫ブーム?
■ 恋におちて -Fall in love- 小林明子(Covered)/1985年8月31日On Sale
「土曜の夜と日曜の 貴方がいつも欲しいから」
流麗なメロと歌詞のギャップがエグすぎる。
■ My Revolution - 渡辺美里/1986年1月22日On Sale
意表をつく転調。初期の小室サウンド。
ここから1990年代後半まで小室サウンドがJ-POPシーンを席捲する。
■ 世界でいちばん熱い夏 - プリンセス・プリンセス/1987年7月16日On Sale
圧倒的な躍動感。音楽の醍醐味はアンサンブルにあることを教えてくれる。
いまに至るまでプリプリを超えるガールズバンドはおそらく出ていない。
↓ CMとのコラボもハイレベルだった。
****************
音楽は「炭鉱のカナリア」ともいわれます。
これから向かう時代の空気感を、いちはやく曲調であらわすというのです。
確かに、思い当たるフシはあります。
■ 空から降りてくる LONELINESS - 杉山清貴/1989年5月17日On Sale(here & there)
「祭りのおわり感」がハンパじゃない、杉山清貴の名曲。
■ 瞳がほほえむから - 今井美樹/1989年11月8日On Sale
バブル崩壊直前のリリース&ヒット。
景況が悪化し、世相がすさむにつれてこういうやさしい曲想のヒット曲は少なくなっていく・・・。
■ ANNIVERSARY〜無限にCALLING YOU〜 - 松任谷由実
1989.06.28 Release 23th Single 「ANNIVERSARY〜無限にCALLING YOU〜」
バブル最盛期に、どうしてこういう内省的な歌がつくれたんだろう。
■ 最後のニュース - 井上陽水/1989年12月21日On Sale
1989年12月21日、バブル崩壊直前のリリース。
筑紫哲也さんも陽水にも、これから来る時代の先が見えていたのかもしれず・・・。
→ バブル崩壊直後(1991年)のテープリスト
バブル崩壊直後(1991年)、筆者が聴いていた曲です。(すべて洋楽ですが・・・)
メロディアスなレディ・ソウルやスムースジャズ、そしてAOR系の残党がメインでした。
邦楽では今井美樹や小室サウンドをよく聴いていた。
■ No Wasted Moments - Bill Champlin(1990年)
****************
バブル崩壊後の1990~1995年頃にかけてはメロディの綺麗なヒット曲が多く生まれた。
■ 揺れる想い - ZARD/ 1993年5月19日On Sale
一世を風靡した坂井泉水さんの透明で切ない歌声は唯一無二。
上位互換に成功したカバーはひとつたりとも聴いたことがない。
■ 渡良瀬橋 - 森高千里/1993年1月25日On Sale
いま聴いてもフックだらけの素晴らしいメロディ。
この曲は森高千里本人しか歌いこなせないと思う。
■ ただ泣きたくなるの - 国分友里恵/1995年On Sale
1994年中山美穂のヒット曲のオリジナルテイク。
☆シブヤ系
■ 東京は夜の七時 - PIZZICATO FIVE /1993年12月1日On Sale
洋楽の影響を隠さなかった最後のムーブメントでは?
個人的には思わせぶりなあざとさが鼻についてあまり好きなシーンではなかったけど、この曲はよくできている。
当時の都心のオサレ感が表現されたクールなアイテム。
1996年頃まで、バブルの再来はなかったものの景況の落ち込みはそこまで深刻ではなく、曲調もそのような世相を反映していた。
■ ら・ら・ら - 大黒摩季/1995年2月20日On Sale
曲調も歌詞にも余裕が感じられる。
■ Don't wanna cry - 安室奈美恵/ 1996年3月13日On Sale
ビートとメロのバランスがいい時代でもあった。
■ アジアの純真 - PUFFY/1996年5月13日On Sale
井上陽水&奥田民生という才能が仕掛けたテクニカル・チューン。
抜群のインパクトで売れるべくして売れた。
■ LOVE BRACE - 華原朋美/1996年7月22日On Sale
キワどいくらいにフェミニンなイメージを打ち出していたこの頃の華原朋美。
いま聴き返してみるとエンディング感がハンパない。
そして、↓ が1997年1月1日On Sale。
■ YOU ARE THE ONE - TK presents こねっと
こういうコラボは2000年代に入って影をひそめたと思う。
この曲もまた終末感を帯びている。
1990年代初頭にバブルは崩壊したけど、1996年頃まではなんとか景気は維持していて、世間の空気もさほど悪くはなかった。
(ただしロスジェネ世代は、バブル崩壊後の1991年前後ごろからの約10年間に就職活動を行っていた世代とされる。)
一般に、日本が本格的な凋落を始めるのは1997年あたりとされているので、この曲たちはそのぎりぎりのところで世に出されている。
小室氏はこれから向かう日本の行き先を感じとっていたのでは?
■ HOWEVER - GLAY/1997年8月6日On Sale
映像も含めて、あとから振り返ってみると暗示的な歌だった。
■ Over and Over - Every Little Thing/1999年1月27日On Sale
世紀末にものされた、凜とした透明感あふれる名曲。
すでに歌詞に「しがない世の中」という言葉が入ってきている。
****************
2000年代に入ると日本経済の変調はいよいよ顕在化し、曲調にも影を落とすようになる。
■ SEASONS - 浜崎あゆみ/2000年6月7日On Sale
のちの「セツナ系」のはしりともいえる曲調。
■ 流星群 - 鬼束ちひろ/2002年2月6日On Sale
鬼束ちひろのキャラは不確実な時代の象徴だった。
■ Endless Story - Yuna Ito/2005年9月7日On Sale
節々にただよう諸行無常感。
■ 三日月 - 絢香/2006年9月27日On Sale
”太陽”や”サンシャイン”ではなく、”月”がモチーフとなっている。
「つながっている」「強くなる」といった2000年代以降のパワーワードが入ってきている。
↓ こういうポジティブなのもあったけどね。
■ 何度でも - DREAMS COME TRUE/2005年2月16日On Sale
■ 天体観測 - BUMP OF CHICKEN/2001年3月14日On Sale
タテノリ、ストロークギター、2~3キーのわかりやすいサビ。
コピーバンド&楽曲多数。
バンドサウンドに限っていえば、いまだに「天体観測」の呪縛から解放されていないと思う。
****************
そして「セツナ系」の時代。
「セツナ系」の全盛期は2007~2011年の5年間くらいだったと思う。
■ もっと... - 西野カナ/2009年10月21日On Sale
こういう曲は、1980~1990年代にはたぶん生み出せなかった。
歌詞がよりいっそうパーソナルなものになっていく。
■ 童子-T - 願い feat.YU-A/2009年12月16日On Sale
RAPとハイトーン女性ボーカルのコラボが目立った「セツナ系」。
曲の粒も揃っていた。
■ Because - LGYankees Feat.中村舞子/2008年9月17日On Sale
切なさを帯びた中村舞子の歌声は「セツナ系」にジャストフィットしていた。
■ 23:45 - Juliet/ 2010年8月25日On Sale
ギャル系3人組ユニットJulietは2009~2010年にかけて多くのスマッシュヒットを放ち、その多くはナイスメロを備えた「セツナ系」だった。
これはこの時代の空気感が伝わる名曲。
「レコチョク」メインのブレイクが、すでにこの頃にはあたりまえになっていた。
****************
ふつう「セツナ系」には数えられないけど、エモーショナルな名曲がつぎつぎと生まれたのもこの時期。
メロディのうつくしさやエモ感からみると、1980年代を凌いでいると思う。
■ サクラ色 - アンジェラ・アキ/2007年3月7日On Sale
屈指の実力をもつシンガソングライター。本格復活希望。
■ Flavor Of Life - 宇多田ヒカル/2007年2月28日On Sale
イントロなしのサビ入り。
よほどの歌うまじゃないと速攻で崩壊する超難曲。
■ ORION - 中島美嘉/2008年11月12日On Sale
こういう難曲が「黄金の世代」を育てたと思う。
■ あなただけが - 倖田來未/2010年9月22日On Sale
プロであれば「歌が巧い」のはあたりまえだった。
■ Butterfly - 木村カエラ/2009年6月1日On Sale
こういうテクニカルな曲がヒットしたりしていて、まだペンタ全盛にはなっていない。
■ キミトセカイ - 初音ミク 佳仙 (歌ってみた)/2011年5月配信
ボカロ系の好メロ曲。
歌い手の佳仙さんは透明感の高い繊細なエンジェル系ハイトーンが特徴ながらさりげに艶と力感も備え、このハイトーンつづきの難曲を余裕を残して歌い切っている。
☆クリエイター集団の名曲
2005年頃からは、ボカロやアニソンと密接な関係をもつ、いわゆる「クリエイター集団」といわれるユニットが完成度の高い名曲をものしていた。
リードをとっていたのは主にハイトーン系女性ボーカルで、そのレベルはすこぶる高く、「歌い手」による名カバーも多かった。
■ 君の知らない物語 - supercell/2009年8月12日On Sale Covered byくゆり
supercellは、コンポーザーのryoを中心にイラストレーターやデザイナー参画するクリエイター集団。
リードボーカルがいないため、ボカロ・初音ミクや適宜女性ボーカルが抜擢された。
これはニコ動上歌い手として活動していたガゼル/nagiをゲスト・ボーカルに迎えて制作された名曲。
透明感にあふれるnagiのボーカルは多くのフォロワーを生んだ。
■ こなたよりかなたまで(OP Imaginary Affair) - KOTOKO(I've(アイブ、アイヴ))/2005年9月30日On Sale(COLLECTIVE)
I've(アイヴ)は札幌市本拠のクリエイター集団で、とくにゲームやアニメに多くの名曲を提供している。
KOTOKO、詩月カオリ、川田まみなどすぐれた女性ボーカルを多くかかえ、その楽曲のレベルの高さには定評があった。
■ ずっと前から好きでした Destiny feat.花たん - HoneyWorks/2014年1月29日On Sale
HoneyWorks
HoneyWorks(ハニーワークス、通称ハニワ)は『告白実行委員会〜恋愛シリーズ〜』で知られるクリエイター集団。
そのメロディアスでフェミニンなサウンドには定評があり、「ハニワ曲」とも呼ばれて愛される。
2011年くらいからJ-POPのメインシーンは「坂道シリーズ」やジャニタレの寡占状態に陥り、マニアックなボカロやアニソン系とは明確にマーケットが分化した。
マイナージャンルでは曲やテイクのできがよくても、なかなかメジャーヒットにつながらないという構図は2015年くらいから顕著となり現在までつづく。
だからいい曲がつくれなくなっているワケではなく、従来からの音楽好きよりも、じつはゲームやアニソンマニアの方が良質な音楽に触れているのではないかと思っている。
彼らは、作品のクオリティに対しての再生数が伸びないことを「過剰埋没」というが、「過剰埋没」している名テイクがじつはたくさんある。
(シーンが細分化しているゲームやアニソンの世界から、名曲を掘り起こしてくる作業はかなり手間がかかる。)
1980~1990年代だったら、こういう実力のあるクリエイターたちはメジャー歌手の裏方にまわり名曲を創り出すパターンが多かったが、いまはシーンが細分化されすぎてなかなかメジャーヒットに結びつけられない。
これも時代のかかえるジレンマでは。
****************
リーマンショック、そして東日本大震災。
出口の見えない閉塞感。
■ 遠くても - 西野カナfeat.WISE/2009年3月18日On Sale
リーマンショック後、東日本大震災前の2009年3月18日リリースのセツナ系。
■ SUPER MOON - 藤田麻衣子
東日本大震災がもたらしたものは、やっぱり重すぎる。
震災後の2011年3月20日に現れたスーパームーンを歌った曲。
ここでも「つながる」がキーワードになっている。
■ 夜空。- miwa feat. ハジ→/2015年8月19日On Sale
2008年頃の”セツナ系”よりセツナさを増している。
そしてどうしようもない閉塞感。
****************
1990年代以降のJ-POPはコード進行のパターン化(とくに王道進行の寡占化)が進み、メジャー・セブンスはおろか、マイナーセブンフラットファイブやナインス(テンションや分数コード)の使いこなしも減って、アーバンな曲じたいも次第に少なくなっていく。
多くの日本人は、根っこにヨナ抜き音階(ペンタトニック)やダウンビートが入っているので、コンスタントに洋楽を意識する局面がないと、どうしてもセブンス(四和音)やアップビートから遠ざかっていく。
最近では洋楽も急速にペンタ化やダウンビート化(というか4つ打ち化)が進みつつあるし、70~80年代に洋楽の影響を受けた多才なアーティストたちも第一線を退きつつある。
2015年以降、日本でペンタ化・4つ打ち化(あるいはほぼフォークソング化)が進んだこと、そして海外からのシティ・ポップの再評価が進んだ背景には、こんな要素もあると思う。
また、2000年以降はテクノロジーの発展もあって楽曲の多様化が進み、「なんでもありの時代」(一部のボカロやアニソンなどで音楽的にすこぶる高度な楽曲がつくられる時代)になったが、聴き手がこれについてこれなくなり、とくに2015年以降はメジャーシーンで平易なペンタ化が進んだというのが持論。
→ これらの曲聴くと、2000年以降のJ-POPがいかに多様化したかがわかる。
でも、聴き手は細分化され、シーンは分断してメジャーヒットした曲は多くない。
■ ハロ/ハワユ - リツカ(歌ってみた)
2010年10月11日歌ってみた投稿。
私的な内面(日々の悩み)に向かう曲が増えてきている。
時代はこの頃よりさらに苛烈になっていると思うが・・・。
■ 空奏列車 - めありー(歌ってみた)
2015年2月Web公開とみられるボカロ曲。
不確実、不安定、先の見えない世界。
■ 徒夢 feat. 初音ミク- 花たん(歌ってみた)/2011年3月30日原曲配信
救いようのない無力感。
****************
思い返してみると、
~1970年代前半
ペンタの時代
1970年代前半~中盤
ペンタとセブンスの拮抗時代
1970年代中盤~1980年代中盤
セブンス優位の時代
1980年代中盤~2014年
J-POP 進行(小室進行含む)の時代
(2003年くらい~ ボカロやゲーム曲(一部アニソン)などの高度でマニアックな音世界、メジャー化例は少ない)
2015年~
ペンタ回帰の時代
そして・・・
2020年~
ペンタからの脱却の時代??(シティポップ人気、コード進行ブームやヒゲダン・ワンオクの人気)
2021~2022年
ペンタからの脱却の試行錯誤にもがいた年?
↑ こんなイメージがある。
空前のヒット曲不作といわれた2021~2022年。でも、いよいよ風向きが変わりつつあると感じる動きも・・・。
---------------------------
2007年頃~、”セツナ系”の隆盛と歩調を合わせるように、聴き手が前向きになれるような曲は少しづつ出てきていた。
■ Again - アンジェラ・アキ (2007年)
梶浦由記さんと歌姫たちが生み出すテイクは、壮大で高揚感にあふれていた。
それは1980年代のシティ・ポップとはあきらかに異なる質感をもっていた。
■ Everlasting Song - FictionJunction (2009年7月12日のLIVE)
■ 未来 - Kalafina (2013年)
メロディ。ハーモニー、アンサンブルの質を揃えた名ユニット。
2019年3月の解散はほんとうに痛い。
→ 梶浦サウンド総ざらい!(&「炎」-homura)
→ 伝説のユニットkalafina
→ FictionJunctionの秘密?
■ I Will Be There With You - 杏里/Anri(JAL 企業PV/2011年)
1980年代の杏里にはなかった旋律。
■ ここにあること - 桜ほたる(歌ってみた)
2011年秋、震災後のWeb公開とみられるボカロ曲。
思いっきりはじけた感じがする名曲。
■ 夢の途中 - KOKIA/2013年3月20日On Sale
海外での評価が高い、日本を代表する歌姫。
■ ヒカリヘ - miwa/ 2012年8月15日On Sale
どちらかというと、いまの時代にアジャストしている曲のような気がする。
時代を先取りしすぎたか?
■ Hero - 安室奈美恵/2016年7月27日On Sale
J-POPの質感が変わったか? と感じた曲。
この名曲でもオリコン最高位6位。五輪のテーマソングとしてはよく流されたが、時代の空気にはそぐわなかった?
■ 栞 - 天野月 feat.YURiCa/花たん/2016年11月23日On Sale
閉塞した世界から花開いていく感じの曲。これも早すぎたか。
■ YOASOBI「群青」 from 初有観客ライブ『NICE TO MEET YOU』2021.12.04@日本武道館/2020年9月1日On Sale
一聴”応援ソング”っぽいけど、歌詞を聴き込むと、巷にあふれる”自助的応援ソング(がんばろうソング)”とは明らかに一線を画していることがわかる。
Just The Two of Us進行をこんなふうに使うとは・・・。
1980年代のお洒落感とはちがう解釈ではまってる。
「本当に変わっていくかも」と感じた1曲。
■ 【公式ライブ映像】Poppin'Party「キズナミュージック♪」
アニソン系でもはじけるブライト感をもつ曲が増えてきた。
■ One Reason - milet/2021年9月10日On Sale
これまでのJ-POPとは明らかにスケール感がちがう。
■ キャラクター - 緑黄色社会/2022年1月26日On Sale
ひさびさに聴いたヨコノリ含みのグルーヴ曲。
■ おもかげ - milet×Aimer×幾田りら (produced by Vaundy)
2021年12月17日リリース。
あたらしいJ-POPを象徴する3人のコーラス。これは来たと思った(笑)
Vaundyのような才能が出てきて正当に評価されるのも時代の流れの必然では?
■ 星月夜 - 由薫/2023年2月8日On Sale
内省的な曲想だけど、スケール感を帯びてどこか希望を感じさせる。
■ サクラキミワタシ - tuki.
わずか15歳。
サウンドだけで勝負できるかもしれないあたらしい才能。
歌は株価と同じで、時代を先に織り込むともいいます。
おそらく日本社会はこれからさらに苛烈な方向に向かうと思うが、こういう曲たちを聴くと、ひょっとしてそうはならない芽もでてきているのかもしれません。
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■ 女神系歌姫の歌ってみた15曲
「あなたの夜が明けるまで」の歌ってみた、3人追加して15人にしました。
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2024/12/18 UP
■ Newjeans《 How sweet 》2024 FNS music festival day 1FNS歌謡祭 | #newjeans #ニュージーンズ #fns歌謡祭
ダンスの巧さや、R&Bとの親和性からみて、J-POPはこの路線ではK-POPを凌駕できないと思っていた。
でも、いろいろゴタついているみたいだし、今後どうなるのかな?
■ ME:I (ミーアイ) ⊹ 'Tomorrow' Performance Video
J-POPで対抗できるとしたら↑のユニットかも。
ダンス巧いし、なによりメンバーひとりひとりの歌声に個性がある。
透明感あるハイトーン女子揃いなのはかなりの強みかと。
---------------------------------
ダンス系のガチ勝負ではきびしいかもしれないけど、↓の路線でいったらJ-POPはワールドワイドでも敵なしでは?
■ tuki.『サクラキミワタシ』Official Music Video
メジャーシーンに躍り出た逸材。
やっぱりハイトーン系か・・・。
■ 静息 / ver.Es
この複雑なストーリー感を、わずか4分台の楽曲で描き出すとは・・・。
こういう音世界は、おそらくぜったいに昭和の時代ではつくりだせなかった。
そして、織りなす歌声はやっぱりハイトーン。
---------------------------------
リアルシーンだけでなく、最近はSuno AI曲でもかなりのナイステイクがみつかる。
■ 「出逢いの奇跡」(bright side mix)、作詞:chat GPT、作曲演奏歌唱:Suno AI
■ 私にはできない/ Eiーvy【MV】
Suno AI曲でもハイトーン女子系がメインか?
本当に、この路線(フェミニン&ヒーリングなハイトーン系)では日本がダントツトップでは?
個人的には、これからの世界の音楽シーンは、再びヒーリングを求めに来ると思っているので、日本は大きなアドバンテージを握っているかと・・・。
正直いって、TVの音楽番組で●芸会レベル垂れ流してる場合じゃないと思う。
---------------------------------
実力派のハイトーン女子を発見するのは、ボカロ系やクリエイター集団系のハイトーン曲の「歌ってみた」がおそらくベストステージ。
たとえば、
■ 心做し - 花たん 【歌ってみた 】
■ glow - MARiA(メイリア) 【歌ってみた 】
■ 君の知らない物語 - SorAZ(そらあず) 【歌ってみた】
---------------------------------
最近のボカロPでいうと、やっぱり傘村トータ氏かな?
ということで、歌唱力をえげつなく問われる傘村トータ氏の名曲「あなたの夜が明けるまで」の「歌ってみた」をとりあえず12人ピックアップしてみました。
TVの音楽番組ではけっして視えないJ-POPの本当の実力がみえてくる。
■ あなたの夜が明けるまで【原曲】
リズムやビートでごまかせないので、声質や声色、歌い回し、そしてブレスを活かした表現力までがシビアに問われる。
オーラス前の「あなたを忘れないよ」のこなしが超絶難易度かつ聴きどころ。
■ 薄荷あをい
■ あやん
■ 花譜
■ 蒼星すい
■ くろくも
■ 青空 陽 / himari.
■ CIEL
■ こはならむ
■ WHITEBOX
■ usamin
■ Lucia
■ me
■ CHOCO CAT?
■ Cereus
■ 春吹そらの
↑ 全員J-POPユニットでメインVo.とれるレベルかも・・・。
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2024/12/18 UP
■ Newjeans《 How sweet 》2024 FNS music festival day 1FNS歌謡祭 | #newjeans #ニュージーンズ #fns歌謡祭
ダンスの巧さや、R&Bとの親和性からみて、J-POPはこの路線ではK-POPを凌駕できないと思っていた。
でも、いろいろゴタついているみたいだし、今後どうなるのかな?
■ ME:I (ミーアイ) ⊹ 'Tomorrow' Performance Video
J-POPで対抗できるとしたら↑のユニットかも。
ダンス巧いし、なによりメンバーひとりひとりの歌声に個性がある。
透明感あるハイトーン女子揃いなのはかなりの強みかと。
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ダンス系のガチ勝負ではきびしいかもしれないけど、↓の路線でいったらJ-POPはワールドワイドでも敵なしでは?
■ tuki.『サクラキミワタシ』Official Music Video
メジャーシーンに躍り出た逸材。
やっぱりハイトーン系か・・・。
■ 静息 / ver.Es
この複雑なストーリー感を、わずか4分台の楽曲で描き出すとは・・・。
こういう音世界は、おそらくぜったいに昭和の時代ではつくりだせなかった。
そして、織りなす歌声はやっぱりハイトーン。
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リアルシーンだけでなく、最近はSuno AI曲でもかなりのナイステイクがみつかる。
■ 「出逢いの奇跡」(bright side mix)、作詞:chat GPT、作曲演奏歌唱:Suno AI
■ 私にはできない/ Eiーvy【MV】
Suno AI曲でもハイトーン女子系がメインか?
本当に、この路線(フェミニン&ヒーリングなハイトーン系)では日本がダントツトップでは?
個人的には、これからの世界の音楽シーンは、再びヒーリングを求めに来ると思っているので、日本は大きなアドバンテージを握っているかと・・・。
正直いって、TVの音楽番組で●芸会レベル垂れ流してる場合じゃないと思う。
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実力派のハイトーン女子を発見するのは、ボカロ系やクリエイター集団系のハイトーン曲の「歌ってみた」がおそらくベストステージ。
たとえば、
■ 心做し - 花たん 【歌ってみた 】
■ glow - MARiA(メイリア) 【歌ってみた 】
■ 君の知らない物語 - SorAZ(そらあず) 【歌ってみた】
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最近のボカロPでいうと、やっぱり傘村トータ氏かな?
ということで、歌唱力をえげつなく問われる傘村トータ氏の名曲「あなたの夜が明けるまで」の「歌ってみた」をとりあえず12人ピックアップしてみました。
TVの音楽番組ではけっして視えないJ-POPの本当の実力がみえてくる。
■ あなたの夜が明けるまで【原曲】
リズムやビートでごまかせないので、声質や声色、歌い回し、そしてブレスを活かした表現力までがシビアに問われる。
オーラス前の「あなたを忘れないよ」のこなしが超絶難易度かつ聴きどころ。
■ 薄荷あをい
■ あやん
■ 花譜
■ 蒼星すい
■ くろくも
■ 青空 陽 / himari.
■ CIEL
■ こはならむ
■ WHITEBOX
■ usamin
■ Lucia
■ me
■ CHOCO CAT?
■ Cereus
■ 春吹そらの
↑ 全員J-POPユニットでメインVo.とれるレベルかも・・・。
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■ 1980年代洋楽のメロディ20曲!
メロの際だったヒット曲を5曲追加してみます。
■ Starship - We Built This City
■ The Go-Go's - Head Over Heels
■ Tracey Ullman - They Don't Know
■ REO Speedwagon - Keep on Loving You
■ HOT GOSSIP - Break Me Into Little Pieces (Extended Mix)
---------------------------------
2024/10/12 UP
先ほど、放送してたテレ朝の「音楽のプロが選んだ最強サビ名曲 BEST100」。
邦楽にも名メロはたくさんあるけど、好メロといったらやっぱり1980年代の洋楽。
全曲サビ的なメロ曲がゴロゴロ。
とりあえず、これまで書いた記事から引っ張ってきました。
01.Hall & Oates - Wait For Me (LIVE)
〔 From 『X-Static』(1979)〕
リリースは1979年だけど1980年代にもよく聴かれていた名曲。
1980年代前半のHall & Oatesは、いまではとても信じられないほど日本での人気が高かった。
02.Paul Young - Everytime You Go Away
〔 From 『The Secret Of Association』(1985)〕
■ 1985年のヒット曲で、日本でもよくかかっていた。
洋楽のメインストリームがAORからPOPに移行していくさなかの時代の雰囲気をよく伝えている。
03.Bryan Adams - Heaven
〔 From 『Reckless』(1984)〕
おそらく彼の最高傑作と思われる『Reckless』収録のロッカバラード。
メロにしろアンサンブルにしろ、まったく捨て音がない完成度。
04.Elton John - Nikita
〔 From 『Ice On Fire』(1985)〕
英国では国民的な英雄。1997年9月に発表した故ダイアナ元皇太子妃への追悼歌「Candle In The Wind」でつとに有名。
天才的なメロディーメイカーぶりがこの曲でもいかんなく発揮されている。
05.Van Halen - Jump
〔 From 『1984』(1984)〕
メガヒットの多くも好メロ曲だった。
Van Halen歴史的名盤『1984』からのヒット曲。
あまり指摘されないけど、ベースにプログレ・ハード入ってると思う。
06.OMD - Joan Of Arc
〔 From 『Architecture & Morality』(1981)〕
オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダーク(Orchestral Manoeuvres in the Dark)という長~い名前の英国のバンド。
直訳すると「暗闇で演奏するオーケストラ団」で、ますます訳わからず(^^)。ヒット曲「エノラ・ゲイの悲劇」で知られる。
この曲が収録された1981年発表の3rdALBUM『Architecture&Morality』は、メロディのかたまりのような類いまれな名盤。
1980年代前半は、英国でも好メロ曲があふれていた。↓
■ 第2次British Invasion ~ 英国のElectro Pop/New Wave系15曲 ~
07.Think Out Loud - After All This Time
〔 From 『Think Out Loud』(1988)〕
Little River BandのPeter BeckettとAORマニアは避けて通れない名盤『Knock The Walls Down』(1979)で知られるSteve Kipnerがカリフォルニアで結成したデュオユニット。
1988年といえばAORの全盛期はとうに過ぎているが、Steve Lukather(g) 、Michael Landau(g) 、Randy Goodrum(key)、Paulinho Da Costa(per)などを迎えてメロディアスなAORサウンドを展開している。
作曲はPeter Beckett、Co.Producer/EngineerはHumberto Gatica。
生まれるべくして生まれた名曲。
08.Whitney Houston - Where You Are
〔 From 『Whitney』(1987)〕
Whitneyの最高傑作とも評されるLP『Whitney』収録の名バラード。
才人Kashifのプロデュース。
KashifのセルフALBUMはもっとごつごつとしたサウンドだが、これはWhitneyのハイトーンを活かした透明感あふれる仕上がり。
こうして聴き返してみると、Whitneyがいかに綺麗な声質を持っていたか、あらためて実感する。
Marcus Miller(b)、Paul Leim(ds)のリズムセクションも抜群の安定感。
09.James Ingram & Patti Austin - How Do You Keep The Music Playing
〔 From 『It's Your Night』(1983)〕
クインシー・ジョーンズ(Quincy Delight Jones II)の秘蔵っ子、James IngramとPatti Austinが1983年に放ったヒット・ソング。
Arranged:Quincy Jones
b:Nathan East、Ds:Leon Ndugu Chancler、G:George Doering, Paul Jackson Jr.、Piano:David Foster、Syn:David Paich
すこぶるメロディアスな曲調を名うてのミュージシャンが完璧にサポート。とくにDavid Fosterの関与が大きいと思う。
10.Boys Town Gang - Can't Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる)
〔 From 『Disc Charge』(1981)〕
1967年のFrankie Valliの楽曲のカバーだが、Hi-NRG(ハイエナジー)として見事にオルジナル化されている。
「君の瞳に恋してる」の邦題がはまりまくってた。
リリースは1981年だが、DISCOで次第にヘビロテされるようになり、日本でのブレークは1982年末から1983年にかけて。
Hi-NRGもこの頃がピークで、次第にユーロビートへと移行していく。
【 洋楽1983年ピーク説 】を裏づける神曲だと思う。
11.Christopher Cross - Sailing
〔 From 『Christopher Cross』(1979)〕
これまで何回も上げてるけど、やっぱり外せない神曲。
オリジナル感あふれるハイトーンがオンコード含みのメジャー・セブンスに乗って、ハンパじゃない透明感。
Victor FeldmanのPercussionも絶妙に効き、Michael Omartianのアレンジも冴え渡っている。
しかし、こういう曲が日本国内でも大ヒットしていたとは、いまから考えると信じられぬ。
12.Journey - Don't Stop Believin' (Live 1981: Escape Tour - 2022 HD Remaster)
〔 From 『Escape』(1981)〕
Journeyもピークは1980年代前半だと思う。
あまりに売れたため「産業ロック」とも揶揄されたこの系統のフォーマットは、しかし煌びやかなメロディで彩られていた。
それにしても凄いSteve Perryのヴォーカル。
Steve PerryなくしてJourneyなし!
13.Chicago - You're The Inspiration
〔 From 『Chicago 17』(1984)〕
1982年に「Hard To Say I'm Sorry/素直になれなくて」のヒットを放ったバラード系の次作。
プロデューサーは全盛期のDavid Foster。
Peter CeteraとDavid Fosterの共作でPeter Ceteraのハイトーンも絶好調の好テイク。
14.David Foster & Olivia Newton-John - Best Of Me
〔 From 『The Best Of Me』(1983)〕
AORの大御所David FosterとベテランOlivia Newton-Johnの気合い入ったデュエット。
これはAORを代表する名デュエットだと思う。
Olivia Newton-Johnは本来MORの人だけど、こういうAOR的なこなしができるのは、やっぱり実力あってのこと。
アレンジャーとして入ったJeremy Lubbockのフェンダー・ローズが効きまくってる。
15.Giorgio Moroder & Philip Oakey - Together In Electric Dreams
〔 From 『Giorgio Moroder & Philip Oakey』(1985)〕
■ '70年代~'80年代初頭にかけての欧州のディスコ・シーンの中核をなした「ミュンヘン・サウンド」。代表格にSilver Convention、Donna Summer、Boney M.、Baccaraなどがいた。(→こういうの)
4つ打ちベースでベタなメロディが特徴で、日本でもけっこう人気があった。(ある意味ABBAもそうですね。)
個人的には「ミュンヘン・サウンド」がメジャーコード方向に洗練されて、グルーヴと流麗なストリングス(ないしはシンセ)が入ってきたのがHi-NRG(ハイエナジー)だと思っている。
これは、「ミュンヘン・サウンド」の代表的なプロデューサーGiorgio Moroderが1985年にリリースしたヒット曲。
1985年といえばHi-NRGの代表曲は概ね出揃っているが、やはりHi-NRGとは微妙に質感が異なる。
「Let's Get Started」/Voyage なんかも同じようなポジションだと思う。
16.Marc Jordan - It's Only Love
〔 From 『A Hole In The Wall』(1983)〕
Marc Jordanは、1st ALBUM『Mannequin』や2nd『Blue Desert 』をベストに推す人が多いが、じつはこの3rd『A Hole In The Wall』も甲乙つけがたい名盤。(このALBUM、米国未発売かも?)
とくに、この「It's Only Love」と「She Used To Be My World」は屈指の仕上がりの名バラード。
17.ABC - All Of My Heart
〔 From 『The Lexicon Of Love』(1981)〕
1980年代初頭に英国で流行したフォーマット、funka latina(ファンカラティーナ)の一派。
funka latinaには好メロ曲が多かった。
Roxy MusicのBryan Ferryを意識していると思われるMartin Fryのヴォーカルだが、いまいち及んでいないのがなかなか香ばしい(笑)
そういえば、この時点ではRoxy Music解散前だったな。
■ Roxy Music - More Than This(1982)
1982年、「More Than This」という意味シンなタイトルのヒット曲を残して、全盛期のRoxy Musicは解散した。
18.Cyndi Lauper - All Through The Night
〔 From 『She's So Unusual』(1983)〕
やんちゃなイメージの強い人だが、じつはバラードも絶品。
きらきらと輝くメロディは、1983年の洋楽の空気感を象徴するもの。
19.George Benson & Vicki Randle - Late At Night
〔 From 『In Your Eyes』(1983)〕
ふつうguitaristの範疇で語られる人だが'80年代初頭から中期にかけてAOR的な名盤を多く残した。
これは1983年発表のALBUM『In Youe Eyes』収録で、「真夜中のふたり」という邦題がつけられていた雰囲気あふれるバラード。
このALBUMは、Paul Jackson, Jr., David Spinozza(g)、Richard Tee, David Paich, Robbie Buchanan, Steve Porcaro, Greg Phillinganes(key)、Marcus Miller, Will Lee, Anthony Jackson, Nathan East(b)、Steve Gadd, Jeff Porcaro, Carlos Vega, Steve Ferrone(ds)、David Sanborn, Randy Brecker, Jerry Hey(horns) etc.とバックミュージシャンの豪華さがただごとじゃなく、安定したパフォーマンスと楽曲のよさが堪能できる名盤。
20.Prince And The Revolution - Purple Rain
〔 From 『Purple Rain』(1984)〕
いま改めて聴きなおすと、Princeが希代のメロディメーカーだったことがわかる。
『Purple Rain』は『1999』(1982年)とともにPrinceが生んだ歴史的名盤。
■ Starship - We Built This City
■ The Go-Go's - Head Over Heels
■ Tracey Ullman - They Don't Know
■ REO Speedwagon - Keep on Loving You
■ HOT GOSSIP - Break Me Into Little Pieces (Extended Mix)
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2024/10/12 UP
先ほど、放送してたテレ朝の「音楽のプロが選んだ最強サビ名曲 BEST100」。
邦楽にも名メロはたくさんあるけど、好メロといったらやっぱり1980年代の洋楽。
全曲サビ的なメロ曲がゴロゴロ。
とりあえず、これまで書いた記事から引っ張ってきました。
01.Hall & Oates - Wait For Me (LIVE)
〔 From 『X-Static』(1979)〕
リリースは1979年だけど1980年代にもよく聴かれていた名曲。
1980年代前半のHall & Oatesは、いまではとても信じられないほど日本での人気が高かった。
02.Paul Young - Everytime You Go Away
〔 From 『The Secret Of Association』(1985)〕
■ 1985年のヒット曲で、日本でもよくかかっていた。
洋楽のメインストリームがAORからPOPに移行していくさなかの時代の雰囲気をよく伝えている。
03.Bryan Adams - Heaven
〔 From 『Reckless』(1984)〕
おそらく彼の最高傑作と思われる『Reckless』収録のロッカバラード。
メロにしろアンサンブルにしろ、まったく捨て音がない完成度。
04.Elton John - Nikita
〔 From 『Ice On Fire』(1985)〕
英国では国民的な英雄。1997年9月に発表した故ダイアナ元皇太子妃への追悼歌「Candle In The Wind」でつとに有名。
天才的なメロディーメイカーぶりがこの曲でもいかんなく発揮されている。
05.Van Halen - Jump
〔 From 『1984』(1984)〕
メガヒットの多くも好メロ曲だった。
Van Halen歴史的名盤『1984』からのヒット曲。
あまり指摘されないけど、ベースにプログレ・ハード入ってると思う。
06.OMD - Joan Of Arc
〔 From 『Architecture & Morality』(1981)〕
オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダーク(Orchestral Manoeuvres in the Dark)という長~い名前の英国のバンド。
直訳すると「暗闇で演奏するオーケストラ団」で、ますます訳わからず(^^)。ヒット曲「エノラ・ゲイの悲劇」で知られる。
この曲が収録された1981年発表の3rdALBUM『Architecture&Morality』は、メロディのかたまりのような類いまれな名盤。
1980年代前半は、英国でも好メロ曲があふれていた。↓
■ 第2次British Invasion ~ 英国のElectro Pop/New Wave系15曲 ~
07.Think Out Loud - After All This Time
〔 From 『Think Out Loud』(1988)〕
Little River BandのPeter BeckettとAORマニアは避けて通れない名盤『Knock The Walls Down』(1979)で知られるSteve Kipnerがカリフォルニアで結成したデュオユニット。
1988年といえばAORの全盛期はとうに過ぎているが、Steve Lukather(g) 、Michael Landau(g) 、Randy Goodrum(key)、Paulinho Da Costa(per)などを迎えてメロディアスなAORサウンドを展開している。
作曲はPeter Beckett、Co.Producer/EngineerはHumberto Gatica。
生まれるべくして生まれた名曲。
08.Whitney Houston - Where You Are
〔 From 『Whitney』(1987)〕
Whitneyの最高傑作とも評されるLP『Whitney』収録の名バラード。
才人Kashifのプロデュース。
KashifのセルフALBUMはもっとごつごつとしたサウンドだが、これはWhitneyのハイトーンを活かした透明感あふれる仕上がり。
こうして聴き返してみると、Whitneyがいかに綺麗な声質を持っていたか、あらためて実感する。
Marcus Miller(b)、Paul Leim(ds)のリズムセクションも抜群の安定感。
09.James Ingram & Patti Austin - How Do You Keep The Music Playing
〔 From 『It's Your Night』(1983)〕
クインシー・ジョーンズ(Quincy Delight Jones II)の秘蔵っ子、James IngramとPatti Austinが1983年に放ったヒット・ソング。
Arranged:Quincy Jones
b:Nathan East、Ds:Leon Ndugu Chancler、G:George Doering, Paul Jackson Jr.、Piano:David Foster、Syn:David Paich
すこぶるメロディアスな曲調を名うてのミュージシャンが完璧にサポート。とくにDavid Fosterの関与が大きいと思う。
10.Boys Town Gang - Can't Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる)
〔 From 『Disc Charge』(1981)〕
1967年のFrankie Valliの楽曲のカバーだが、Hi-NRG(ハイエナジー)として見事にオルジナル化されている。
「君の瞳に恋してる」の邦題がはまりまくってた。
リリースは1981年だが、DISCOで次第にヘビロテされるようになり、日本でのブレークは1982年末から1983年にかけて。
Hi-NRGもこの頃がピークで、次第にユーロビートへと移行していく。
【 洋楽1983年ピーク説 】を裏づける神曲だと思う。
11.Christopher Cross - Sailing
〔 From 『Christopher Cross』(1979)〕
これまで何回も上げてるけど、やっぱり外せない神曲。
オリジナル感あふれるハイトーンがオンコード含みのメジャー・セブンスに乗って、ハンパじゃない透明感。
Victor FeldmanのPercussionも絶妙に効き、Michael Omartianのアレンジも冴え渡っている。
しかし、こういう曲が日本国内でも大ヒットしていたとは、いまから考えると信じられぬ。
12.Journey - Don't Stop Believin' (Live 1981: Escape Tour - 2022 HD Remaster)
〔 From 『Escape』(1981)〕
Journeyもピークは1980年代前半だと思う。
あまりに売れたため「産業ロック」とも揶揄されたこの系統のフォーマットは、しかし煌びやかなメロディで彩られていた。
それにしても凄いSteve Perryのヴォーカル。
Steve PerryなくしてJourneyなし!
13.Chicago - You're The Inspiration
〔 From 『Chicago 17』(1984)〕
1982年に「Hard To Say I'm Sorry/素直になれなくて」のヒットを放ったバラード系の次作。
プロデューサーは全盛期のDavid Foster。
Peter CeteraとDavid Fosterの共作でPeter Ceteraのハイトーンも絶好調の好テイク。
14.David Foster & Olivia Newton-John - Best Of Me
〔 From 『The Best Of Me』(1983)〕
AORの大御所David FosterとベテランOlivia Newton-Johnの気合い入ったデュエット。
これはAORを代表する名デュエットだと思う。
Olivia Newton-Johnは本来MORの人だけど、こういうAOR的なこなしができるのは、やっぱり実力あってのこと。
アレンジャーとして入ったJeremy Lubbockのフェンダー・ローズが効きまくってる。
15.Giorgio Moroder & Philip Oakey - Together In Electric Dreams
〔 From 『Giorgio Moroder & Philip Oakey』(1985)〕
■ '70年代~'80年代初頭にかけての欧州のディスコ・シーンの中核をなした「ミュンヘン・サウンド」。代表格にSilver Convention、Donna Summer、Boney M.、Baccaraなどがいた。(→こういうの)
4つ打ちベースでベタなメロディが特徴で、日本でもけっこう人気があった。(ある意味ABBAもそうですね。)
個人的には「ミュンヘン・サウンド」がメジャーコード方向に洗練されて、グルーヴと流麗なストリングス(ないしはシンセ)が入ってきたのがHi-NRG(ハイエナジー)だと思っている。
これは、「ミュンヘン・サウンド」の代表的なプロデューサーGiorgio Moroderが1985年にリリースしたヒット曲。
1985年といえばHi-NRGの代表曲は概ね出揃っているが、やはりHi-NRGとは微妙に質感が異なる。
「Let's Get Started」/Voyage なんかも同じようなポジションだと思う。
16.Marc Jordan - It's Only Love
〔 From 『A Hole In The Wall』(1983)〕
Marc Jordanは、1st ALBUM『Mannequin』や2nd『Blue Desert 』をベストに推す人が多いが、じつはこの3rd『A Hole In The Wall』も甲乙つけがたい名盤。(このALBUM、米国未発売かも?)
とくに、この「It's Only Love」と「She Used To Be My World」は屈指の仕上がりの名バラード。
17.ABC - All Of My Heart
〔 From 『The Lexicon Of Love』(1981)〕
1980年代初頭に英国で流行したフォーマット、funka latina(ファンカラティーナ)の一派。
funka latinaには好メロ曲が多かった。
Roxy MusicのBryan Ferryを意識していると思われるMartin Fryのヴォーカルだが、いまいち及んでいないのがなかなか香ばしい(笑)
そういえば、この時点ではRoxy Music解散前だったな。
■ Roxy Music - More Than This(1982)
1982年、「More Than This」という意味シンなタイトルのヒット曲を残して、全盛期のRoxy Musicは解散した。
18.Cyndi Lauper - All Through The Night
〔 From 『She's So Unusual』(1983)〕
やんちゃなイメージの強い人だが、じつはバラードも絶品。
きらきらと輝くメロディは、1983年の洋楽の空気感を象徴するもの。
19.George Benson & Vicki Randle - Late At Night
〔 From 『In Your Eyes』(1983)〕
ふつうguitaristの範疇で語られる人だが'80年代初頭から中期にかけてAOR的な名盤を多く残した。
これは1983年発表のALBUM『In Youe Eyes』収録で、「真夜中のふたり」という邦題がつけられていた雰囲気あふれるバラード。
このALBUMは、Paul Jackson, Jr., David Spinozza(g)、Richard Tee, David Paich, Robbie Buchanan, Steve Porcaro, Greg Phillinganes(key)、Marcus Miller, Will Lee, Anthony Jackson, Nathan East(b)、Steve Gadd, Jeff Porcaro, Carlos Vega, Steve Ferrone(ds)、David Sanborn, Randy Brecker, Jerry Hey(horns) etc.とバックミュージシャンの豪華さがただごとじゃなく、安定したパフォーマンスと楽曲のよさが堪能できる名盤。
20.Prince And The Revolution - Purple Rain
〔 From 『Purple Rain』(1984)〕
いま改めて聴きなおすと、Princeが希代のメロディメーカーだったことがわかる。
『Purple Rain』は『1999』(1982年)とともにPrinceが生んだ歴史的名盤。
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■ 玉石混淆の?歌謡祭
先ほど放送してた『2024 FNS歌謡祭』第2夜。
飛ばし&早送り大半ながら、すべて視切った自分を褒めてあげたい(笑)
そんななかで、録画を二度視した実力派アーティストたちがいた。
■ 幾田りら
幾田りらの共鳴の効いたフェミニンな声色とリズム感はやっぱりただごとじゃない。逸材。
それと、バックのキーボード女子!
■ C&K
声がいいし、独特のスケール感をまとっている。
○ 富金原佑菜×三阪咲「Y (C&K)」2018/09/17 あべのAステージ
↑ 公共の電波使ってカバーするなら、このくらいの仕上がり(オリジナリティ)がほしい。
■ 羊文学
おそらくテレビでは初見か?
TV画面越しでもオーラを放っていた。
■ タイトル未定 - 鼓動
こちらは主役というより、曲のできとバックバンドのパフォーマンス。
曲は札幌のI'VEじゃないかと思ったが、札幌の音楽ユニットTRIPLANEのメンバー・江畑兵衛氏作だった。
札幌には名コンポーザーが多い。
バックは武部聡志氏のバンドの模様。
どーりでキレッキレのはずだわ・・・。
---------------------------------
■ Imaginary Affair - KOTOKO(「こなたよりかなたまで」OP)
高瀬一矢氏(I've)作曲の名曲。
■ For our days - 川田まみ(I've)
↑ こういうレベルのアーティストが、もっと出てもいいと思う。
■【公式ライブ映像】Poppin'Party「キズナミュージック♪」
↑ 似たようなコンセプトのユニット何組も出すより、たとえばバンドリ!あたりから呼んできた方がよっぽど「歌謡祭」では?
トレンドの声優達だし、ガールズ・バンド、世界的にも貴重なんだから。
■ ヨルシカ - だから僕は音楽を辞めた
羊文学出たんだから、ヨルシカもって、さすがにムリな相談か・・・。
■ ヨルシカ / だから僕は音楽を辞めた(Covered by コバソロ & こぴ)
だったら、コバソロ & こぴさんでもいいじゃん。↑
「歌謡祭」にふさわしい才能、いくらもいるのに、どーしてどの歌番もキンタロー飴になる?
飛ばし&早送り大半ながら、すべて視切った自分を褒めてあげたい(笑)
そんななかで、録画を二度視した実力派アーティストたちがいた。
■ 幾田りら
@agechaan #ハミング #幾田りら #fns歌謡祭 ♬ オリジナル楽曲 - age_chaan
幾田りらの共鳴の効いたフェミニンな声色とリズム感はやっぱりただごとじゃない。逸材。
それと、バックのキーボード女子!
■ C&K
声がいいし、独特のスケール感をまとっている。
○ 富金原佑菜×三阪咲「Y (C&K)」2018/09/17 あべのAステージ
↑ 公共の電波使ってカバーするなら、このくらいの仕上がり(オリジナリティ)がほしい。
■ 羊文学
おそらくテレビでは初見か?
TV画面越しでもオーラを放っていた。
■ タイトル未定 - 鼓動
こちらは主役というより、曲のできとバックバンドのパフォーマンス。
曲は札幌のI'VEじゃないかと思ったが、札幌の音楽ユニットTRIPLANEのメンバー・江畑兵衛氏作だった。
札幌には名コンポーザーが多い。
バックは武部聡志氏のバンドの模様。
どーりでキレッキレのはずだわ・・・。
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■ Imaginary Affair - KOTOKO(「こなたよりかなたまで」OP)
高瀬一矢氏(I've)作曲の名曲。
■ For our days - 川田まみ(I've)
↑ こういうレベルのアーティストが、もっと出てもいいと思う。
■【公式ライブ映像】Poppin'Party「キズナミュージック♪」
↑ 似たようなコンセプトのユニット何組も出すより、たとえばバンドリ!あたりから呼んできた方がよっぽど「歌謡祭」では?
トレンドの声優達だし、ガールズ・バンド、世界的にも貴重なんだから。
■ ヨルシカ - だから僕は音楽を辞めた
羊文学出たんだから、ヨルシカもって、さすがにムリな相談か・・・。
■ ヨルシカ / だから僕は音楽を辞めた(Covered by コバソロ & こぴ)
だったら、コバソロ & こぴさんでもいいじゃん。↑
「歌謡祭」にふさわしい才能、いくらもいるのに、どーしてどの歌番もキンタロー飴になる?
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■ 追悼 中山美穂さん
あまりにも突然すぎる訃報でした。
中山美穂さんの作品を積極的に聴きに行ったという記憶はあまりないけど、いまひとしきり聴いてみると楽曲もテイクもあまりに粒ぞろい。
しなやかなグルーヴ感と雰囲気出しの巧さは、シティ・ポップ~アダルト・コンテンポラリーの代表アーティストして位置づけられてもいいほどのレベル。
中山美穂さんの曲の上位互換カバーをほとんど聴いたことがないのは、それだけ余人をもって替えがたいオリジナルな歌唱力を備えていたからだと思う。
You-Tubeの動画にはどれも複数の追悼コメントが付いている。
1曲1曲それぞれに、しっかりとファンがついているのだと思う。
まだまだ存分に活躍されて、これからのJ-POP界に刺激を与えつづけてほしい存在だった。
心からご冥福をお祈りいたします。
■ You're My Only Shinin' Star (1988.02 Release/12th Single)
作詞・作曲・編曲:角松敏生
シティ・ポップシンガーとして、その名を高めた角松敏生氏作の名曲。
シンコペ& ”キメ” がらみのグルーヴ曲をここまで歌いこなせるとは、よほどリズム感がいいのだと思う。
■ ラストシーンに愛をこめて (1986.08 Release)
作詞:岡田冨美子/作曲:鈴木キサブロー
やさしくたおやかなフェミニン・ヴォイスで美しいメロディを歌い上げた名曲。
声質がよく余韻が残るから「音の隙間」が活きる。
■ 花瓶 (1988.02 Release/6thALBUM『CATCH THE NITE』収録)
作詞・作曲・編曲:角松敏生
角松敏生氏ならではの難曲を、ここまで歌いこなすとは・・・。
■ Diamond Lights (1988.12 Release/8thALBUM『angel hearts』収録)
作詞:戸沢暢美/作曲:鳴海寛/編曲:瀬尾一三
1980年代ならではのカッティングギターが効いた弾む曲調。
抜群のリズム感がここでもいかんなく発揮されている。
■ Try Or Cry (1988.12 Release/8thALBUM『angel hearts』収録)
作詞:康珍化/作曲:CINDY/編曲:小島良喜
ブリッジやカウンターメロのサックスをメローに響かせられる振る舞いは、声質に魅力があることの証。
■ Midnight Taxi (1990.01 Release/17th Single)
作詞・作曲:飛鳥涼/編曲:十川知司
飛鳥涼氏の作品。ビブラートを強調する人じゃないけど、絶妙なゆらぎ感が心地よい。
■ 愛してるっていわない! (1990.10 Release/20th Single)
作詞:安藤芳彦/作曲:羽場仁志/編曲:樫原伸彦
フジテレビ系ドラマ『すてきな片想い』の主題歌。
16ビートシンコペ、シャッフルビート、4つ打ちとめまぐるしく変化するリズム。
余裕をもっての歌いこなしは、やはり優れたリズム感によるもの。
■ Mellow (1992.04 Release/24th Single)
作詞:一咲/作曲・編曲:井上ヨシマサ
R&B系のマナーもしっかり。
こういう曲をもっていると、LIVEは抜群に面白くなる。
■ あなたになら… (1993.07 Release/27th Single)
作詞:中山美穂/作曲・編曲:久石譲
才人、久石譲氏の作品。
今井美樹を思わせるほどのたおやかなフェミニン・ヴォイス。
↑ の「Mellow」と続けて聴くと、歌の引き出しの多さがよくわかる。
■ Thinking about you~あなたの夜を包みたい (1996.02 Release/33th Single)
作詞:小竹正人/作曲:Maria/編曲:大谷和夫
女優ならではの表情あふれるステージング。
繊細なメロまわしと複雑な符割り。
この曲、並みのシンガーが歌ったらふつうに崩壊すると思う。
■ 遠い街のどこかで… (1991.11 Release/23th Single)
作詞:渡邉美佳/作曲・編曲:中崎英也
フジテレビ系テレビドラマ『逢いたい時にあなたはいない…』主題歌。
表情、身振り、声の乗り、そしてバックサウンドとのバランス・・・。
これは神テイク。
■ ただ泣きたくなるの (1994.02 Release/28th Single)
作詞:国分友里恵・中山美穂/作曲・編曲:岩本正樹
TBS系ドラマ『もしも願いが叶うなら』主題歌。
イントロからアウトロまで捨て音一切なし。
完璧にJ-POPのレジェンド曲。
中山美穂さんの作品を積極的に聴きに行ったという記憶はあまりないけど、いまひとしきり聴いてみると楽曲もテイクもあまりに粒ぞろい。
しなやかなグルーヴ感と雰囲気出しの巧さは、シティ・ポップ~アダルト・コンテンポラリーの代表アーティストして位置づけられてもいいほどのレベル。
中山美穂さんの曲の上位互換カバーをほとんど聴いたことがないのは、それだけ余人をもって替えがたいオリジナルな歌唱力を備えていたからだと思う。
You-Tubeの動画にはどれも複数の追悼コメントが付いている。
1曲1曲それぞれに、しっかりとファンがついているのだと思う。
まだまだ存分に活躍されて、これからのJ-POP界に刺激を与えつづけてほしい存在だった。
心からご冥福をお祈りいたします。
■ You're My Only Shinin' Star (1988.02 Release/12th Single)
作詞・作曲・編曲:角松敏生
シティ・ポップシンガーとして、その名を高めた角松敏生氏作の名曲。
シンコペ& ”キメ” がらみのグルーヴ曲をここまで歌いこなせるとは、よほどリズム感がいいのだと思う。
■ ラストシーンに愛をこめて (1986.08 Release)
作詞:岡田冨美子/作曲:鈴木キサブロー
やさしくたおやかなフェミニン・ヴォイスで美しいメロディを歌い上げた名曲。
声質がよく余韻が残るから「音の隙間」が活きる。
■ 花瓶 (1988.02 Release/6thALBUM『CATCH THE NITE』収録)
作詞・作曲・編曲:角松敏生
角松敏生氏ならではの難曲を、ここまで歌いこなすとは・・・。
■ Diamond Lights (1988.12 Release/8thALBUM『angel hearts』収録)
作詞:戸沢暢美/作曲:鳴海寛/編曲:瀬尾一三
1980年代ならではのカッティングギターが効いた弾む曲調。
抜群のリズム感がここでもいかんなく発揮されている。
■ Try Or Cry (1988.12 Release/8thALBUM『angel hearts』収録)
作詞:康珍化/作曲:CINDY/編曲:小島良喜
ブリッジやカウンターメロのサックスをメローに響かせられる振る舞いは、声質に魅力があることの証。
■ Midnight Taxi (1990.01 Release/17th Single)
作詞・作曲:飛鳥涼/編曲:十川知司
飛鳥涼氏の作品。ビブラートを強調する人じゃないけど、絶妙なゆらぎ感が心地よい。
■ 愛してるっていわない! (1990.10 Release/20th Single)
作詞:安藤芳彦/作曲:羽場仁志/編曲:樫原伸彦
フジテレビ系ドラマ『すてきな片想い』の主題歌。
16ビートシンコペ、シャッフルビート、4つ打ちとめまぐるしく変化するリズム。
余裕をもっての歌いこなしは、やはり優れたリズム感によるもの。
■ Mellow (1992.04 Release/24th Single)
作詞:一咲/作曲・編曲:井上ヨシマサ
R&B系のマナーもしっかり。
こういう曲をもっていると、LIVEは抜群に面白くなる。
■ あなたになら… (1993.07 Release/27th Single)
作詞:中山美穂/作曲・編曲:久石譲
才人、久石譲氏の作品。
今井美樹を思わせるほどのたおやかなフェミニン・ヴォイス。
↑ の「Mellow」と続けて聴くと、歌の引き出しの多さがよくわかる。
■ Thinking about you~あなたの夜を包みたい (1996.02 Release/33th Single)
作詞:小竹正人/作曲:Maria/編曲:大谷和夫
女優ならではの表情あふれるステージング。
繊細なメロまわしと複雑な符割り。
この曲、並みのシンガーが歌ったらふつうに崩壊すると思う。
■ 遠い街のどこかで… (1991.11 Release/23th Single)
作詞:渡邉美佳/作曲・編曲:中崎英也
フジテレビ系テレビドラマ『逢いたい時にあなたはいない…』主題歌。
表情、身振り、声の乗り、そしてバックサウンドとのバランス・・・。
これは神テイク。
■ ただ泣きたくなるの (1994.02 Release/28th Single)
作詞:国分友里恵・中山美穂/作曲・編曲:岩本正樹
TBS系ドラマ『もしも願いが叶うなら』主題歌。
イントロからアウトロまで捨て音一切なし。
完璧にJ-POPのレジェンド曲。
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AC全盛期('70年代後半~'80年代前半)のデュエット
この記事、コンスタントにアクセス上位にいるので、5曲追加して25曲にしました。
洋楽に雰囲気とストーリー感があった1980年代。
いま聴きかえしてもほんとうにそう思う。
---------------------------------
2023/06/17 UP
1980年代洋楽のあふれるメロディーを味わうなら、やっぱりデュエット曲かな。
AC(アダルト・コンテンポラリー)系のデュエット曲を5曲追加して20曲とりまとめてみました。
1980年代は洋画の全盛期で、サントラ収録のデュエット曲もしばしばヒットしていた。
気が向いたらコメント揃えます。
-------------------------
2021/10/29 UP
再UPですが、秋の夜長にど-ぞ。
「音楽は時代の鏡」 ほんとうにそう思う今日このごろ・・・。
-------------------------
2019/07/25 UP
なんか、かなりのアクセスをいただいたので、5曲追加してみます。
選曲は、まったくの気分です。
-------------------------
2019/07/24 UP
またしても、作業用でYouTube流してたら妙なところに迷い込んでしまい・・・(笑)
衝動的に思いつくまま10曲かき集めてみました。(お仕事中なので(笑)、とりあえず曲のUPだけです。)
あふれ出る好メロ。1983年洋楽ピーク説、やっぱりあるかも・・・。
このあたりの洋画、すべてリアルタイムで視てるもんな・・・。懐かしすぎ(笑)
こういうのを生み出せていたアメリカってあったんだ、と改めて想う。古き佳き時代??
01.Heaven Above Me - Peabo Bryson · Roberta Flack
02.Almost Paradise - Mike Reno feat. Ann Wilson
03.Love Games - Champaign
04.Everything Love Is - Amy Sky duet w/ Marc Jordan
05.Up Where We Belong - Joe Cocker/Jennifer Warnes
06.I Don't Know Much Linda Ronstadt & Aaron Neville
・いま聴きかえしてみると、Linda Ronstadtの歌のうまさって、やっぱりただごとじゃないわ。
07.Late At Night - George Benson with Vicki Randle 1983
08.Always - Atlantic Star
09.THY WORD - Micael W. Smith & Amy Grant
・CCM(Contemporary Christian Music)のスターダム2人の競演。さすがに聴かせる。
10.How Do You Keep The Music Playing - James Ingram & Patti Austin
・1983年リリースの故James Ingramの名盤「It's your night」収録曲。非の打ち所のない仕上がりで、1983年洋楽ピーク説の根拠のひとつ。
11.Step By Step - J.D Souther & Karla Bonoff
次はDavid Fosterの3曲。ホントにいい曲つくってたな、この頃。
12.Love At Second Sight - David Foster & Vikki Moss
13.The Best Of Me - David Foster & Olivia Newton John
14.And When She Danced - David Foster & Marilyn Martin
15.For You And I - Angela Bofill feat. Peabo Bryson
16.It Is Done - Michael And Stormie Omartian
17.The Next Time I Fall - Peter Cetera, Amy Grant
18.Honey I Love You - Ashford & Simpson
19.Separate Lives - Phil Collins feat. Marilyn Martin
20.Somewhere Out There - James Ingram & Linda Ronstadt
21.I Will (Take You Forever) - Christopher Cross - w/ Frances Ruffelle
22.How Many Times Can We Say Goodbye - Dionne Warwick, Luther Vandross
23.We've Got Tonight - Kenny Rogers, Sheena Easton
24.All I Know - Amy Holland duet with Michael McDonald
名シンガーMichael McDonaldが奥さまAmy Hollandと甘~いデュエット。
ラストは超メジャー曲。
1985年のリリースだけど曲調が'80's前半ぽいのは、たぶん1982年の映画 「Night Shift」(邦題:「ラブ IN ニューヨーク」)のサントラ(Vo.Rod Stewart)が初出で、Burt Bacharach&Carole Bayer Sagerの手によるものだからだと思う。
25.That's What Friends Are For - Dionne Warwick(w/Stevie Wonder、Gladys Knight、Elton John)
洋楽に雰囲気とストーリー感があった1980年代。
いま聴きかえしてもほんとうにそう思う。
---------------------------------
2023/06/17 UP
1980年代洋楽のあふれるメロディーを味わうなら、やっぱりデュエット曲かな。
AC(アダルト・コンテンポラリー)系のデュエット曲を5曲追加して20曲とりまとめてみました。
1980年代は洋画の全盛期で、サントラ収録のデュエット曲もしばしばヒットしていた。
気が向いたらコメント揃えます。
-------------------------
2021/10/29 UP
再UPですが、秋の夜長にど-ぞ。
「音楽は時代の鏡」 ほんとうにそう思う今日このごろ・・・。
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2019/07/25 UP
なんか、かなりのアクセスをいただいたので、5曲追加してみます。
選曲は、まったくの気分です。
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2019/07/24 UP
またしても、作業用でYouTube流してたら妙なところに迷い込んでしまい・・・(笑)
衝動的に思いつくまま10曲かき集めてみました。(お仕事中なので(笑)、とりあえず曲のUPだけです。)
あふれ出る好メロ。1983年洋楽ピーク説、やっぱりあるかも・・・。
このあたりの洋画、すべてリアルタイムで視てるもんな・・・。懐かしすぎ(笑)
こういうのを生み出せていたアメリカってあったんだ、と改めて想う。古き佳き時代??
01.Heaven Above Me - Peabo Bryson · Roberta Flack
02.Almost Paradise - Mike Reno feat. Ann Wilson
03.Love Games - Champaign
04.Everything Love Is - Amy Sky duet w/ Marc Jordan
05.Up Where We Belong - Joe Cocker/Jennifer Warnes
06.I Don't Know Much Linda Ronstadt & Aaron Neville
・いま聴きかえしてみると、Linda Ronstadtの歌のうまさって、やっぱりただごとじゃないわ。
07.Late At Night - George Benson with Vicki Randle 1983
08.Always - Atlantic Star
09.THY WORD - Micael W. Smith & Amy Grant
・CCM(Contemporary Christian Music)のスターダム2人の競演。さすがに聴かせる。
10.How Do You Keep The Music Playing - James Ingram & Patti Austin
・1983年リリースの故James Ingramの名盤「It's your night」収録曲。非の打ち所のない仕上がりで、1983年洋楽ピーク説の根拠のひとつ。
11.Step By Step - J.D Souther & Karla Bonoff
次はDavid Fosterの3曲。ホントにいい曲つくってたな、この頃。
12.Love At Second Sight - David Foster & Vikki Moss
13.The Best Of Me - David Foster & Olivia Newton John
14.And When She Danced - David Foster & Marilyn Martin
15.For You And I - Angela Bofill feat. Peabo Bryson
16.It Is Done - Michael And Stormie Omartian
17.The Next Time I Fall - Peter Cetera, Amy Grant
18.Honey I Love You - Ashford & Simpson
19.Separate Lives - Phil Collins feat. Marilyn Martin
20.Somewhere Out There - James Ingram & Linda Ronstadt
21.I Will (Take You Forever) - Christopher Cross - w/ Frances Ruffelle
22.How Many Times Can We Say Goodbye - Dionne Warwick, Luther Vandross
23.We've Got Tonight - Kenny Rogers, Sheena Easton
24.All I Know - Amy Holland duet with Michael McDonald
名シンガーMichael McDonaldが奥さまAmy Hollandと甘~いデュエット。
ラストは超メジャー曲。
1985年のリリースだけど曲調が'80's前半ぽいのは、たぶん1982年の映画 「Night Shift」(邦題:「ラブ IN ニューヨーク」)のサントラ(Vo.Rod Stewart)が初出で、Burt Bacharach&Carole Bayer Sagerの手によるものだからだと思う。
25.That's What Friends Are For - Dionne Warwick(w/Stevie Wonder、Gladys Knight、Elton John)
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■ Kalafina の teaser?
■ Kalafina Anniversary LIVE 2025 teaser 3
どういう意図でUPされたかわからないが、これがオフィシャルだとすると、ふたたびKalafina&梶浦由記さんのタッグが復活するかもしれぬ。
■『Break out of your bubble』 - Little Glee Monster 10th Anniversary Live(2024.10.20)
リトグリのこの曲はかなりいいと思う。
でも、梶浦サウンドとはあきらかに違う。とくにコーラスワーク。
やはり、日本の女性ヴォーカルの質を保っていくには梶浦サウンドは不可欠だと思う。
■ FictionJunction – Parade (from HIGHWAY STAR PARTY 2023)Official Live Performance
深みのあるKEIKOの中低音、音域広くきらびやかなJoelleの声質。
KAORIはふつうのユニットだったら楽勝でソプラノリードとれるが、その上をいく貝田さんのスーパーハイトーン。
4人のことなる個性を、ひとつにまとめあげられる梶浦さんの楽曲。
■ Revo(Sound Horizon)&梶浦由記(FictionJunction) - 砂塵の彼方へ....
FictionJunction&Sound Horizonの奇跡のコラボ。
世界に誇っていいレベルだと思う。
■ into the world - kalafina
おそらく解散が決まってからのラストライブだと思う。
完璧な女神降臨状態。
FRONT BAND MEMBERSの演奏も、オーディエンスの振る舞いも文句のつけようなし。
メロディ、ハーモニー、リズム&アンサンブル。
そして、完璧なステージング。
音楽と真摯に向き合い、決して妥協しなかったプロのアーティストたち。
このハーモニーは、この3人が揃わなければ絶対に生み出せない。
■ kalafina屈指の名曲&名演! Mirai 未来
どうしてこんな音像を生み出せるのか。
知名度低くてもメガヒットなくても、邦楽の至宝であることまちがいなし!
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■ 伝説のユニットkalafina
どういう意図でUPされたかわからないが、これがオフィシャルだとすると、ふたたびKalafina&梶浦由記さんのタッグが復活するかもしれぬ。
■『Break out of your bubble』 - Little Glee Monster 10th Anniversary Live(2024.10.20)
リトグリのこの曲はかなりいいと思う。
でも、梶浦サウンドとはあきらかに違う。とくにコーラスワーク。
やはり、日本の女性ヴォーカルの質を保っていくには梶浦サウンドは不可欠だと思う。
■ FictionJunction – Parade (from HIGHWAY STAR PARTY 2023)Official Live Performance
深みのあるKEIKOの中低音、音域広くきらびやかなJoelleの声質。
KAORIはふつうのユニットだったら楽勝でソプラノリードとれるが、その上をいく貝田さんのスーパーハイトーン。
4人のことなる個性を、ひとつにまとめあげられる梶浦さんの楽曲。
■ Revo(Sound Horizon)&梶浦由記(FictionJunction) - 砂塵の彼方へ....
FictionJunction&Sound Horizonの奇跡のコラボ。
世界に誇っていいレベルだと思う。
■ into the world - kalafina
おそらく解散が決まってからのラストライブだと思う。
完璧な女神降臨状態。
FRONT BAND MEMBERSの演奏も、オーディエンスの振る舞いも文句のつけようなし。
メロディ、ハーモニー、リズム&アンサンブル。
そして、完璧なステージング。
音楽と真摯に向き合い、決して妥協しなかったプロのアーティストたち。
このハーモニーは、この3人が揃わなければ絶対に生み出せない。
■ kalafina屈指の名曲&名演! Mirai 未来
どうしてこんな音像を生み出せるのか。
知名度低くてもメガヒットなくても、邦楽の至宝であることまちがいなし!
【関連記事】
■ 伝説のユニットkalafina
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【 音楽コラム 】 「ヒーリング・ミュージック」リニューアルUP
ふたたびアクセスランキングに入ってきたので、最新テイクなど追加してリニューアルUPです。
なにかと疲れる時代に、清涼感あふれるヒーリング・ミュージックをどうぞ。
-------------------------
2023/08/26 UP
なんと2007年10月にUPした音楽記事(自分でも忘れてた)がアクセスランキングに入ってたので、埋め込みリンクを加えてリニューアルUPしてみます。
-------------------------
2007/10/30 UP
Vol.1からのつづきです。
(注:試聴のリンククリックは、読者個人の自己責任でお願いします。)
↓のよ~に、ザックリみてみると、H/Mの世界でいかに女性Voの存在が大きいかがわかる。
誰だったか忘れたが「男性ボーカルが10人束になってかかっても、優れた女性ボーカル1人に到底かなわない」とのたまった音楽評論家がいたが、すくなくともこのジャンルではこれがあてはまるのでは・・・。
で、最後に、女性Vo系洋楽H/M(ヒーリング・ミュージック)を10曲ほどリストしておきます。
01.Melanie Ross/”Hodie Christus natus est~Angels Of Ordinary Times”
「ミネラルヴォイス」というコピーがぴったりのたぐい稀な美声。曲のできも抜群。
02.Méav/「SAME」(LP) (→インタビュー)
■ Celtic Prayer - Méav
透明でやわらかな声質。この1stアルバム「Meav」はハズレ曲ほとんどなしの名盤。
03.Sara Brightman/”Scarborough Fair”
S&Gの名曲。Saraの曲はこてこてごーじゃす系が多いが、これはサラりと歌いこなしている。
04.Michelle Tumes/”Healing Waters”
オーストラリアのハイトーン系シンガー・ソングライター。
これは聴きどころの多い1stアルバム『Listen』のなかでも1.2を争う佳曲。
05.Amy Grant/”Lead Me On”
ちとROCK寄りの曲ですが、かなりと雰囲気いいライブなので・・・。
CCM(Contemporary Christian Music)を代表する歌姫。
06.Maire Brennan/”Sign From The Hills”
アイルランドのトラディショナル・バンド”CLANNAD”のリード・ヴォーカリストでENYAの姉でもあるヒーリング・ミュージックの大御所。
07.Lisa Kelly/”The Voice”
Celtic Womanの発足メンバーの一人。
現在は脱退しているが、そのハイトーンの透明度はCeltic Womanでも屈指だった。
08.Hayley Westenra/”The Last Rose of Summer (庭の千草)”(→試聴)
■ Hayley Westenra & Méav - The Last Rose of Summer
ニュージーランドの歌姫が唄うアイルランドの名曲。
09.Sissel Kyrkjebø /”The Gift Of Love”
1994年リレハンメルオリンピックのテーマソングで名を馳せたノルウェーのハイトーン・シンガー。
10.Enya/”Only Time”
1980~1990年代のヒーリング・ミュージックを語るに外せない第一人者。
(おまけ)Kate Bush/”Wuthering Heights(嵐が丘)”(→試聴)
ハイトーンボイスの元祖(?)のクリップがみつかったので・・・ (^^)。
ただしヒーリング系じゃなくてほとんど狂気系ですが・・・。やっぱり名曲。
-------------------------
2023/08/26・2024/11/16追記 UP
こうして聴いてみると、ヒーリング・ミュージックのキモは「ハイトーン&透明感」で、1990年代はアイルランド(ケルト)の歌姫たちがこのシーンのメインだったと思う。
ただ、その後日本の歌姫たちのレベルがさらに上がったので、筆者の嗜好はますます邦楽寄りとなっていまに至る。
*********
1980年代以前からもヒーリング度の高い邦楽曲はいくつもあった。
■ ノーサイド - 松任谷由実
■ 元気を出して - 竹内まりや - [Live Version / 2000@日本武道館]
■ Pray - 今井美樹
■ You Are Not Alone - ANRI 杏里
*********
小室哲哉の存在は邦楽の女性ヴォーカルの質をさらに高め、2000年初頭あたりでも、日本の歌姫たちのレベルは世界的にみてもすでにかなりのものだと思っていた。
■ LOVE BRACE - 華原朋美
小室哲哉がどうして珠玉の名曲の多くを彼女に注いだか、わかる気がする名テイク。
■ かのかCM(風と花と光と) - 上野洋子
たしか2005年頃のCMでZABADAKのヴォーカルをとった上野洋子のテイク。
透明感あふれるヒーリングヴォイスは、アイルランドの歌姫たちを凌駕するレベル。
■ 最高の片想い - Sachi Tainaka (Live 2007 Concert)
LIVEでこのヒーリング感は、たしかな実力の証明。
■ いつも何度でも - 茂森あゆみ
歴代歌のお姉さんのなかでも癒し力は屈指の名シンガー。
■ Magic✨ - Rina Aiuchi(愛内里菜)
知る人ぞ知る? 名シンガー、愛内里菜。
フェミニンで包み込むようなヒーリングヴォイス。
ケルトの歌姫たちの競演 ↓
■ You Raise Me Up - Celtic Woman
ハイトーンの競演で、世界的な評価を得る。
だけど、まさかこんな逸材があらわれるとは・・・。
↓
■ You Raise Me Up - 熊田このは
2017/01/08 Beautiful Girls Vol.7/Flamingo the Arusha(大阪市浪速区)
このはちゃんの数ある名テイクのなかでも、屈指の名唱かと。
高音の美しさと空に舞い上がるような透明感&高揚感。
ここまで共鳴を効かせて艶やかなハイトーンを創り出せる歌い手は、ほんとうに希だと思う。
Celtic Womanと聴き比べてみても、このはちゃんの声質の素晴らしさがわかる。
→ 熊田このはちゃんのセトリ(&出演記録)-Vol.2
---------------------------------
ここ数年、●芸会化する日本の音楽業界を揶揄することが多いけど、じつは優れた才能はたくさんいるから・・・
■ Erato - 志方あきこ
なかなかヒーリング系歌ってくれないのだが、まれに繰り出すヒーリング曲はどれも絶品。
■ Destiny - HoneyWorks feat.花たん
ハニワ(HoneyWorks)もさりげにヒーリング曲多い。
花たんの華麗なハイトーンも癒し曲向き。
■ 1/6 - みにゅ(歌ってみた)
硝子細工のような繊細なハイトーンをもつ歌い手。
ボカロとハイトーン系歌い手は相性抜群。
■ Drive_Qualia - 櫻川めぐ
声優&アニソン系もレベルが高い。
■ One Reason - milet
近年では屈指のヒーリング・チューンだと思う。
■ 星月夜 - 由薫
層が厚くないとこういう曲は出てこないし、ブレークしない。
これだけ話題になっているということは、潜在的なニーズは高いのでは。
■ ひらひら ひらら - ClariS
桜の国、日本の癒し曲。
佐久間 誠氏作の流麗なメロに、フェミニンで透明感あるハイトーンが冴えわたる名曲。
■ ヒカリノイト - 池田綾子 「酪農家たちのまっすぐな夢」篇 Webムービー
こういうストーリー感のあるCM、ようやく増えてきた感じも・・・。
■ 夏空の下 - やなわらばー
これも癒しのCM曲。
解散はあまりに惜しい名ユニット。
そして、このところ話題になることの多いベテランさんたち。
■ 時代 - 薬師丸ひろ子
「いや~、音楽ってほんとうにいいものですね~」と思わずつぶやきたくなる名演。
-------------------------
でも、やっぱり日本のヒーリング・ミュージックを担っているのは梶浦由記さんだと思う。
■ 梶浦由記「Yuki Kajiura LIVE vol.#16 ~Sing a Song Tour~『overtune〜Beginning』」
5:20~ の貝田さんのハイトーン!
■ Mirai 未来 - Kalafina
バックの演奏も抜群。
いま、こういうテイクを創り出せる国は、日本以外に思いつかない。
■ 【ひぐらしのなく頃に】 ~you / Vocal ~ 【癒月 Ver.】
Vocal Vers.の初出は2005年。
この頃から2015年頃まで、こういう美しい旋律&ヴォーカルのアニメ(ゲーム)曲がかなりつくられていた。
まわりまわっていま、再びこういう曲調が増えてきている気がする。
この手の精細な楽曲は世界でもあまり例がない(と思う)ので、これは貴重では?
→ ■ 風向きが変わった? ~ 女神系歌姫の逆襲 22曲 ~
■ おはよう、僕の歌姫 -Happy End Ver.-/傘村トータ様 -cover-【Cereus】
傘村トータ氏の楽曲は、ヒーリング度高いと思う。
Cereusさんのハイトーンも絶品。
■ 私にはできない - Eiーvy
これもSuno AI使用ですばらしい仕上がり。
楽曲はともかく、ヒーリング系ヴォーカルはAIじゃムリだと思っていたが、これ聴くかぎりヤバイ。
やはりアニソンとボカロの存在が大きい。
これだけの美しい旋律や歌声を生み出せる国は、もう日本だけかもしれない・・・。
「シティ・ポップ」と「女神系歌姫」、日本はふたつのキラーコンテンツをもっていると思う。
このふたつは米国にも韓国にもないものだから、じっさいのところ日本はアドバンテージとりすぎでは?
→ ■ 透明感のある女性ヴォーカル50曲
→ ■ 鈴を転がすような声 ~ 究極のハイトーンボイス ~
なにかと疲れる時代に、清涼感あふれるヒーリング・ミュージックをどうぞ。
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2023/08/26 UP
なんと2007年10月にUPした音楽記事(自分でも忘れてた)がアクセスランキングに入ってたので、埋め込みリンクを加えてリニューアルUPしてみます。
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2007/10/30 UP
Vol.1からのつづきです。
(注:試聴のリンククリックは、読者個人の自己責任でお願いします。)
↓のよ~に、ザックリみてみると、H/Mの世界でいかに女性Voの存在が大きいかがわかる。
誰だったか忘れたが「男性ボーカルが10人束になってかかっても、優れた女性ボーカル1人に到底かなわない」とのたまった音楽評論家がいたが、すくなくともこのジャンルではこれがあてはまるのでは・・・。
で、最後に、女性Vo系洋楽H/M(ヒーリング・ミュージック)を10曲ほどリストしておきます。
01.Melanie Ross/”Hodie Christus natus est~Angels Of Ordinary Times”
「ミネラルヴォイス」というコピーがぴったりのたぐい稀な美声。曲のできも抜群。
02.Méav/「SAME」(LP) (→インタビュー)
■ Celtic Prayer - Méav
透明でやわらかな声質。この1stアルバム「Meav」はハズレ曲ほとんどなしの名盤。
03.Sara Brightman/”Scarborough Fair”
S&Gの名曲。Saraの曲はこてこてごーじゃす系が多いが、これはサラりと歌いこなしている。
04.Michelle Tumes/”Healing Waters”
オーストラリアのハイトーン系シンガー・ソングライター。
これは聴きどころの多い1stアルバム『Listen』のなかでも1.2を争う佳曲。
05.Amy Grant/”Lead Me On”
ちとROCK寄りの曲ですが、かなりと雰囲気いいライブなので・・・。
CCM(Contemporary Christian Music)を代表する歌姫。
06.Maire Brennan/”Sign From The Hills”
アイルランドのトラディショナル・バンド”CLANNAD”のリード・ヴォーカリストでENYAの姉でもあるヒーリング・ミュージックの大御所。
07.Lisa Kelly/”The Voice”
Celtic Womanの発足メンバーの一人。
現在は脱退しているが、そのハイトーンの透明度はCeltic Womanでも屈指だった。
08.Hayley Westenra/”The Last Rose of Summer (庭の千草)”(→試聴)
■ Hayley Westenra & Méav - The Last Rose of Summer
ニュージーランドの歌姫が唄うアイルランドの名曲。
09.Sissel Kyrkjebø /”The Gift Of Love”
1994年リレハンメルオリンピックのテーマソングで名を馳せたノルウェーのハイトーン・シンガー。
10.Enya/”Only Time”
1980~1990年代のヒーリング・ミュージックを語るに外せない第一人者。
(おまけ)Kate Bush/”Wuthering Heights(嵐が丘)”(→試聴)
ハイトーンボイスの元祖(?)のクリップがみつかったので・・・ (^^)。
ただしヒーリング系じゃなくてほとんど狂気系ですが・・・。やっぱり名曲。
-------------------------
2023/08/26・2024/11/16追記 UP
こうして聴いてみると、ヒーリング・ミュージックのキモは「ハイトーン&透明感」で、1990年代はアイルランド(ケルト)の歌姫たちがこのシーンのメインだったと思う。
ただ、その後日本の歌姫たちのレベルがさらに上がったので、筆者の嗜好はますます邦楽寄りとなっていまに至る。
*********
1980年代以前からもヒーリング度の高い邦楽曲はいくつもあった。
■ ノーサイド - 松任谷由実
■ 元気を出して - 竹内まりや - [Live Version / 2000@日本武道館]
■ Pray - 今井美樹
■ You Are Not Alone - ANRI 杏里
*********
小室哲哉の存在は邦楽の女性ヴォーカルの質をさらに高め、2000年初頭あたりでも、日本の歌姫たちのレベルは世界的にみてもすでにかなりのものだと思っていた。
■ LOVE BRACE - 華原朋美
小室哲哉がどうして珠玉の名曲の多くを彼女に注いだか、わかる気がする名テイク。
■ かのかCM(風と花と光と) - 上野洋子
たしか2005年頃のCMでZABADAKのヴォーカルをとった上野洋子のテイク。
透明感あふれるヒーリングヴォイスは、アイルランドの歌姫たちを凌駕するレベル。
■ 最高の片想い - Sachi Tainaka (Live 2007 Concert)
LIVEでこのヒーリング感は、たしかな実力の証明。
■ いつも何度でも - 茂森あゆみ
歴代歌のお姉さんのなかでも癒し力は屈指の名シンガー。
■ Magic✨ - Rina Aiuchi(愛内里菜)
知る人ぞ知る? 名シンガー、愛内里菜。
フェミニンで包み込むようなヒーリングヴォイス。
ケルトの歌姫たちの競演 ↓
■ You Raise Me Up - Celtic Woman
ハイトーンの競演で、世界的な評価を得る。
だけど、まさかこんな逸材があらわれるとは・・・。
↓
■ You Raise Me Up - 熊田このは
2017/01/08 Beautiful Girls Vol.7/Flamingo the Arusha(大阪市浪速区)
このはちゃんの数ある名テイクのなかでも、屈指の名唱かと。
高音の美しさと空に舞い上がるような透明感&高揚感。
ここまで共鳴を効かせて艶やかなハイトーンを創り出せる歌い手は、ほんとうに希だと思う。
Celtic Womanと聴き比べてみても、このはちゃんの声質の素晴らしさがわかる。
→ 熊田このはちゃんのセトリ(&出演記録)-Vol.2
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ここ数年、●芸会化する日本の音楽業界を揶揄することが多いけど、じつは優れた才能はたくさんいるから・・・
■ Erato - 志方あきこ
なかなかヒーリング系歌ってくれないのだが、まれに繰り出すヒーリング曲はどれも絶品。
■ Destiny - HoneyWorks feat.花たん
ハニワ(HoneyWorks)もさりげにヒーリング曲多い。
花たんの華麗なハイトーンも癒し曲向き。
■ 1/6 - みにゅ(歌ってみた)
硝子細工のような繊細なハイトーンをもつ歌い手。
ボカロとハイトーン系歌い手は相性抜群。
■ Drive_Qualia - 櫻川めぐ
声優&アニソン系もレベルが高い。
■ One Reason - milet
近年では屈指のヒーリング・チューンだと思う。
■ 星月夜 - 由薫
層が厚くないとこういう曲は出てこないし、ブレークしない。
これだけ話題になっているということは、潜在的なニーズは高いのでは。
■ ひらひら ひらら - ClariS
桜の国、日本の癒し曲。
佐久間 誠氏作の流麗なメロに、フェミニンで透明感あるハイトーンが冴えわたる名曲。
■ ヒカリノイト - 池田綾子 「酪農家たちのまっすぐな夢」篇 Webムービー
こういうストーリー感のあるCM、ようやく増えてきた感じも・・・。
■ 夏空の下 - やなわらばー
これも癒しのCM曲。
解散はあまりに惜しい名ユニット。
そして、このところ話題になることの多いベテランさんたち。
■ 時代 - 薬師丸ひろ子
「いや~、音楽ってほんとうにいいものですね~」と思わずつぶやきたくなる名演。
-------------------------
でも、やっぱり日本のヒーリング・ミュージックを担っているのは梶浦由記さんだと思う。
■ 梶浦由記「Yuki Kajiura LIVE vol.#16 ~Sing a Song Tour~『overtune〜Beginning』」
5:20~ の貝田さんのハイトーン!
■ Mirai 未来 - Kalafina
バックの演奏も抜群。
いま、こういうテイクを創り出せる国は、日本以外に思いつかない。
■ 【ひぐらしのなく頃に】 ~you / Vocal ~ 【癒月 Ver.】
Vocal Vers.の初出は2005年。
この頃から2015年頃まで、こういう美しい旋律&ヴォーカルのアニメ(ゲーム)曲がかなりつくられていた。
まわりまわっていま、再びこういう曲調が増えてきている気がする。
この手の精細な楽曲は世界でもあまり例がない(と思う)ので、これは貴重では?
→ ■ 風向きが変わった? ~ 女神系歌姫の逆襲 22曲 ~
■ おはよう、僕の歌姫 -Happy End Ver.-/傘村トータ様 -cover-【Cereus】
傘村トータ氏の楽曲は、ヒーリング度高いと思う。
Cereusさんのハイトーンも絶品。
■ 私にはできない - Eiーvy
これもSuno AI使用ですばらしい仕上がり。
楽曲はともかく、ヒーリング系ヴォーカルはAIじゃムリだと思っていたが、これ聴くかぎりヤバイ。
やはりアニソンとボカロの存在が大きい。
これだけの美しい旋律や歌声を生み出せる国は、もう日本だけかもしれない・・・。
「シティ・ポップ」と「女神系歌姫」、日本はふたつのキラーコンテンツをもっていると思う。
このふたつは米国にも韓国にもないものだから、じっさいのところ日本はアドバンテージとりすぎでは?
→ ■ 透明感のある女性ヴォーカル50曲
→ ■ 鈴を転がすような声 ~ 究極のハイトーンボイス ~
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■ 寺尾 聰のライブ
さきほど放送してた、NHK MUSIC SPECIAL「寺尾 聰 人生の集大成ライブ!」、サウンドのレベルが凄すぎた。
バックはおなじみの井上 鑑(key)、今 剛(g)高水″大仏″健司(b)、山木 秀夫(ds)。
4つ打ち全盛のいまの時代に、こんなグルーヴ&キメが聴けるとはある意味驚愕。
■ 寺尾聰 Terao Akira - ルビーの指環 (1981)
やっぱりこの曲は、腕利きのミュージシャンたちが揃わなければ成立しないと思う。
まぁ、彼らはPARACHUTE&KAZUMI BANDの混生軍団のようなものだから、たとえヴォーカルがいなくてもふつうに良質な音楽として楽しめるし・・・。
寺尾 聰さん、このサウンドに身を委ねて本当に気持ちよさそうに歌っていた。
■ 今剛、松原正樹 ギタープレイ 「HERCULES」from 『PARACHUTE 35th Anniversary LIVE 栄養有ツアー2014』
■ Shadow City~寺尾聰【GTA5+mod】
洋楽のエッセンスと日本的な陰りが絶妙に交錯する1980年代前半ならではの空気感。
つくろうとしてつくれる曲じゃないと思う。
■ 寺尾聰 「ルビーの指環」20171009 公開リハーサル [日光]
この状況のリハで、この余裕かましたサウンド。おそるべし。
こういう大人の音楽が、もっともっと聴かれるといいな。
バックはおなじみの井上 鑑(key)、今 剛(g)高水″大仏″健司(b)、山木 秀夫(ds)。
4つ打ち全盛のいまの時代に、こんなグルーヴ&キメが聴けるとはある意味驚愕。
■ 寺尾聰 Terao Akira - ルビーの指環 (1981)
やっぱりこの曲は、腕利きのミュージシャンたちが揃わなければ成立しないと思う。
まぁ、彼らはPARACHUTE&KAZUMI BANDの混生軍団のようなものだから、たとえヴォーカルがいなくてもふつうに良質な音楽として楽しめるし・・・。
寺尾 聰さん、このサウンドに身を委ねて本当に気持ちよさそうに歌っていた。
■ 今剛、松原正樹 ギタープレイ 「HERCULES」from 『PARACHUTE 35th Anniversary LIVE 栄養有ツアー2014』
■ Shadow City~寺尾聰【GTA5+mod】
洋楽のエッセンスと日本的な陰りが絶妙に交錯する1980年代前半ならではの空気感。
つくろうとしてつくれる曲じゃないと思う。
■ 寺尾聰 「ルビーの指環」20171009 公開リハーサル [日光]
この状況のリハで、この余裕かましたサウンド。おそるべし。
こういう大人の音楽が、もっともっと聴かれるといいな。
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■ 渾身の一撃的洋楽バラード15曲
かつての洋楽には、メロディのかたまりのようなこういう曲たちがありました。
思いつくままに15曲アゲてみます。
■ Klymaxx - Finishing Touch
■ Bob Carlisle - Butterfly Kisses
■ Warren Hill - Shelter From The Storm
■ George Benson - Starting All Over
■ Barry Manilow - Mandy
■ Whitney Houston - Didn't We Almost Have It All
■ Ray Kennedy - My Everlasting Love
■ Linda Ronstadt feat. Aaron Neville - Don't Know Much
■ L.T.D. - For You
■ Bill Champlin - No Wasted Moments
■ Eric Carmen - Every Time I Make Love To You
■ Bill LaBounty - Crazy
■ Elton John - Candle in the Wind (Live at Madison Square Garden, NYC 2000)HD *Remastered
■ The Four Tops - Back Where I Belong
■ Journey - When You Love a Woman (Official HD Video - 1996)
思いつくままに15曲アゲてみます。
■ Klymaxx - Finishing Touch
■ Bob Carlisle - Butterfly Kisses
■ Warren Hill - Shelter From The Storm
■ George Benson - Starting All Over
■ Barry Manilow - Mandy
■ Whitney Houston - Didn't We Almost Have It All
■ Ray Kennedy - My Everlasting Love
■ Linda Ronstadt feat. Aaron Neville - Don't Know Much
■ L.T.D. - For You
■ Bill Champlin - No Wasted Moments
■ Eric Carmen - Every Time I Make Love To You
■ Bill LaBounty - Crazy
■ Elton John - Candle in the Wind (Live at Madison Square Garden, NYC 2000)HD *Remastered
■ The Four Tops - Back Where I Belong
■ Journey - When You Love a Woman (Official HD Video - 1996)
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