関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 吉岡町 「湯の道 利久」
オフィシャルHP
県道15バイパス沿いに4/29オープンした大型日帰り施設。4/24のプレオープン直後から皆さんの速攻レポ多数あり。建物面積1,100坪というふれこみの館内は、暖色系の内装で落ち着きます。スタッフの対応もはきはきとして気持ちがいいです。メイン浴場の他に露天風呂付個室もあります。はやりの岩盤浴もありますが別料金です。
脱衣所はゆったりとして使い勝手がいいもの。浴場に入って内湯ゾーン手前にサウナ、水風呂(冷たすぎ16℃位カルキ臭ほとんどなし)、奥にジェットバス、白湯(石造20人位)、座湯、寝湯と多彩。うち白湯のみが温泉利用のようです。
カラン37(内セパ式7)、アメニティ類完備。女湯脱衣所にはパウダールームがあり、連れが気に入ってました。日曜21時で男湯30人強とゆったり。サウナは高温、中温、スチームの3種類。中温サウナは入りませんでしたが、連れによるとハデハデな仕掛けのあるかなりエグいもののよう。
露天ゾーンも広く、2階にあるので風のとおりがいいです。ベンチもたくさんで居ごこちよし。源泉槽(岩枠鉄平石造6.7人、一部屋根付)、大露天(同25人以上)、壺風呂(陶製1人)×2と奥側に一段高く檜風呂(檜造8人、一部屋根付)。露天はすべて温泉利用です。
源泉槽は赤茶に変色した岩の湯口からおそらく非加熱の熱湯源泉を40L/minほども投入。ゴボゴボとガスとともに湯量を変えながら出るので源泉直引きかも。槽内注排湯はなく、全量を下段の大露天へ流し込むかけ流し。大露天は源泉槽からの流れ込み+底面大量注入で手前切り欠きからの上面排湯。槽内吸湯は不明。檜風呂は檜の湯口から投入で槽内注排湯不明でオーバーフローなし。
お湯は源泉槽と他の露天浴槽でぜんぜん違います。
源泉槽は湯口そばで47℃くらい、浴槽中央でも45℃あったのでほとんど誰も入っていません。透明度60cmほどのにごり湯でたぶん緑がかった茶褐色、湯口まわりは気泡で白濁しています。湯口そばでは金気だし味+重曹味+微塩味、金気貝汁臭+微モール臭+微メタンガス臭+アンモニア臭の鮮度感を感じさせる複雑な味臭。ただしこの温泉臭は湯口そばだけで、湯面ではアンモニア臭が出張っています。重曹系のツルすべにアワつきによるぬるぬるが加わって湯ざわりなめらか。湯温とはじける鮮度感があいまって、湯口そばはおそろしく迫力をもったお湯になっています。このエリアではいちばん凶暴かも・・・ (^^;
浴後は重曹が効いてつるつるさっぱり。お湯のイメージは湯口そばで湯都里、中央で天神の湯、端で七福の湯かな?(笑)
その他の露天は、だいたいぬるめで源泉槽より薄いささにごり。エグ味を感じさせる温泉臭と源泉槽より弱いながらツルすべと明瞭なとろみのある入りごこちのいいお湯です。
意表をついてよかったのが内湯の白湯です。
鉄分で赤茶に変色した石の湯口からの熱湯投入+底面注入で窓側側溝への上面排湯。やや緑がかった透明のお湯で、湯口そばでは金サビ味+微収斂味、強烈な金気臭+焦げ臭、肌に染み入るような明礬緑礬泉系のイメージがありました。これは支配人?さんによると温泉の希釈湯とのことですが、希釈につかっている井水がただものではないのかもしれません。妙に気に入ったので、ほとんど源泉槽と白湯の往復でした。
各浴槽でお湯にバリエーションが出ている面白い施設です。施設も充実しているし料金も手ごろなので、今後たびたび使うことになるかと。
しかし、ロードサイドのスパ銭でこんな荒削りなお湯に出会えるとはやはり群馬の平野部おそるべし! モロに競合施設となる「リバートピア吉岡」が今後どのような対抗策を打ってくるか見物です。このところ湯づかいがよくなってきていましたが、ついに完全かけ流しの実現なるか。
Na-塩化物・炭酸水素塩温泉 51.3℃、pH=7.6、270L/min掘削揚湯、成分総計=2.37g/kg、Na^+=700mg/kg (91.32mval%)、Ca^2+=36.7、Fe^2+=2.33、Cl^-=634 (55.19)、Br^-=2.8、HCO_3^-=878 (44.43)、陽イオン計=762 (33.4mval)、陰イオン計=1518 (32.4mval)、メタけい酸=53.6、メタほう酸=27.2 <H18.2.2分析> (源泉名:未定)
〔 2006年6月2日レポ 〕
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