goo

■ 里美温泉 「ぬく森の湯」

 

里美温泉 「ぬく森の湯」
住 所 :茨城県常陸太田市大中町2076-6 (旧 久慈郡里美村)
電 話 :0294-82-3366
時 間 :10:00~20:00 / 第2・第4木、年末年始休
料 金 :700円(土日祝 1,000円、16時~ 500円)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (観光いばらぎ)
紹介ページ (常陸太田市観光物産協会Web)
紹介ページ (常陸太田市Web)
紹介ページ (温泉みしゅらん)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

福島県との県境、旧里美村にある日帰り温泉。奥久慈、里川筋にいくつか点在するお湯のなかでももっとも北(上流)に位置するものです。
ふるさと創生事業で開発した源泉をベースに1995年開設された比較的古株の公共系温泉施設。

 
【写真 上(左)】 温泉スタンド
【写真 下(右)】 外観

小高い丘の上にある施設で、敷地内に温泉スタンドもあります。
立派な建物で、館内も盛況です。
広いロビー、大広間、食事処、売店などをそなえています。
山をモチーフにしたロビー壁面の意匠が印象的です。

 
【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 浴場入口

ロビー脇に浴場入口、ロビーよりが女湯、おくが男湯でした。
脱衣所はそれなりに広いですが、人も多くごった返し。

浴場に入って左手に寝湯×2と、そのおくに打たせ湯(休止中)。
右手に内湯(石枠平石敷12人以上、ジェット×4付)と右手扉の向こうに露天(岩枠鉄平石敷5-6人)があります。

浴場は窓が広くて開放的、派手さはないですがなかなかいい浴場です。
露天は軒下タイプながら、林の斜面に面して雰囲気はよく休憩用のベンチもおいてあります。(塀に囲まれ展望はなし)

カラン7、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜夕方で盛況でしたが、暗くなるにつれ次第に空いていきました。

内湯は石の湯口から投入+ジェット注入で、槽内排湯不明ながらオーバーフローがあります。
露天は岩の湯口から投入で、槽内注排湯不明ながらこちらもオーバーフローあり。
寝湯は側面注入でオーバーフローあり。
内湯と露天の湯口は、おそらく加温源泉かと思います。

寝湯は槽内排湯みあたらずかけ流しかと思いましたが、カルキ臭つよくほとんど入らず。
内湯と露天では露天のほうがお湯がいいので、ほとんど露天のレポです。

やや熱めでほぼ無色透明のお湯には白い気泡と湯中にこまかな気泡。
露天ではかなりのアワつきがあり、湯中の指先がよわく青白に発光しています。

湯口にあるよわい甘イオウ臭が湯面でもかすかに香るか? 内湯ではカルキ臭を感じました。
よわいたまご味+弱重曹味。かなり強烈なヌルすべに、とろみも感じられます。
露天ではこれにアワつきのぬるが加わって、相当なぬるぬる湯となっていて、pH=10.3の高アルカリ泉の面目躍如か。
浴後は肌がつるつるになり、爽快感が出ます。これは「美人の湯」をうたっても偽りなしかと・・・。

なお、この源泉のアルカリ性の高さ(pH=10.3)は県の公式Webでも堂々1位にランキングされています。
館内には「お肌すべすべなめらかpH 値10.3は県内1位、全国3位」の掲示がありました。これ(温泉の化学の「図5-6-2 pHと溶存成分量の相関」)をみると、どうやら「全国3位」ということはなさそうですが、それでも関東周辺では屈指の高アルカリ泉であることは間違いありません。

さすがにこのくらいの高アルカリになると、炭酸水素イオン(HCO_3^)はほとんど姿を消し、炭酸イオン(CO_3^2-)の数値が高くなっています(54.6mg/kg (49.86mval%))。
強烈なヌルすべは炭酸イオン、とろみはメタけい酸によるものではないかと思います。

ただ、単純なイオウ重曹だけでなく、硫酸塩泉的なおくのふかい浴感も感じられるかなりのクセモノ湯、これは実力のある源泉とみました。
茨城のセンター系と侮っていくと、いい意味で予想を裏切られます。

奥久慈のお湯は、大子を通って流れ下る久慈川筋と、東に山並みを隔てた里川筋に多く分布していますが、どちらかというと里川筋のほうがイオウ気がつよい印象です。

都心からだとなかなか行きにくいところにありますが、温泉好きならば入る価値があるのでは。
ただ、ここに限らず茨城の公共温泉は週末1,000円になるところが多いですが、ここはサウナも水風呂もないのに、いささか高い感じも。
お湯だけを味わうならば、16時からの夜間料金500円を狙うのがいいかもしれません。

〔 源泉名:里美温泉1号井 〕 <H13.3.7分析>
単純硫黄泉(硫化水素型)(Na-(CO3)・Cl型) 34.6℃、pH=10.3、160L/min(掘削揚湯)、成分総計=274.6mg/kg
Na^+=81.1mg/kg (97.51mval%)
F^-=8.4 (12.5)、Cl^-=40.0 (30.96)、OH^-=1.2、HS^-=記載なし、SO_4^2-=9.1 (5.21)、HCO_3^-=0.0 (0.00)、CO_3^2-=54.6 (49.86)
陽イオン計=83.4 (3.62mval)、陰イオン計=113.3 (3.65mval)、メタけい酸=75.2、硫化水素=2.7

■ブランドグルメ
〔 里美ヨーグルト 〕
標高600~800mの高原にある里美エリアには関東最大級の規模を誇る里美牧場があります。ここの生乳をつかったのむヨーグルト「里美ヨーグルト」は、乳酸菌にもこだわり、その味のよさから里美の特産品として知られています。同じく里美牧場の生乳をつかった里美ジェラートも人気があります。
地元の道の駅、直売所などで入手できるほか、通販でも販売されています。

〔 2014/02/04UP (2007/05入湯) 〕


E140.29.46.362N36.44.19.458

【 BGM 】
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )