goo

【 コラム 】 温泉施設のえらい順(笑) 【Renewal UP!】

ついでに前後の温泉記事も手を加えずにそのままアゲてみます。
近年、温泉施設の休廃業が相次ぎ、インバウンド向け高級宿が人気となって、もはやこういう区分けも無意味なのかもしれませんが、当時(2006年頃)の温泉マニアがどういう価値感で温泉をまわっていたのか、記録の意味でお読みくださいませ。

せっかくなので、該当すると思われる施設の入湯レポにリンクしてみました。
(すでに休廃業となった施設がかなりありますが、その旨の記載をしていない記事もあります。あしからず。)

それにしても全リスト (INDEX)、酷いですな、UP済の記事がぜんぜんリンクされてないじゃん。
筆者でさえ、過去記事になかなかたどりつけない・・・(笑)
そのうち更新します。

-------------------------
2012/11/06 UP

 
 
【写真/左上から】四万温泉「積善館」(群馬) / 沢渡温泉「共同浴場」(群馬) / 喜連川温泉「道の駅きつれがわ」(栃木) / 横浜「若宮湯」(神奈川)

2006年7月にUPしたものです。
大勢は変わっていないかと思いますが、一部に変化があるので加筆のうえ再UPです。 

-----------------------------------------
いいお湯に自信をもって人を案内すると意外に反応が悪く、不本意にもスカ湯に連れていくと意外に喜ばれたりすることがあります。
好みのお湯は人それぞれと言われればそれまでですが、温泉好きと民間人(^^;)の好みの差はたしかにあると思います。

そこで、今回は温泉好きと民間人で温泉施設ごとにえらい順(笑)をだして遊んでみました。
なお、この内容は個人的独断と偏見にもとづくものなので、まちがってたらごめんなさい。(と、先に謝っておく・・・ ^^;; )

[記号のみかた]
A : 偉い!、グレート、好き、行きたい
B : なかなか、興味あり、けっこうよく行く
C : 認めず、近寄りたくもない、存在じたい知らない
↑ : 評価上昇中
→ : 評価安定
↓ : 評価下降中

■ 施設タイプ <温泉好きバージョン> / 〔民間人バージョン〕

----------------------------------------------------------
■ 共同浴場 < 特A→ > / 〔 B↑ 〕  
温泉道(笑)の保守本流。コアなマニアはジモ専大好き。このところのマスコミのあおりで民間人にも人気急上昇、一部でマナー悪化、地元住民との軋轢発生。観光客向けバリ循施設もあり要注意。
例 → 伊東温泉 「湯川第一浴場・子持湯」(静岡県伊東市)
例 → 草津温泉 「凪の湯」(群馬県草津町)

■ 仮設浴場 < 特A→ > / 〔 C→ 〕
温泉はむやみに手を掛けないのがいちばん。コンクリ浴槽に塩ビパイプから無造作に直引き源泉が叩き込まれていたりする。
無料か低料金。本施設になるとたいていお湯が悪くなる。
例 → 清河寺温泉 「いずみの湯」(さいたま市西区、現・さいたま清河寺温泉)
例 → 前橋荻窪温泉「會乃山温泉」(群馬県前橋市、現・あいのやまの湯)

■ 野湯 < A→ > / 〔 C↑ 〕
いわゆる”野湯派”では特A級。情報なさげでウラ情報けっこうある。有名になると決まって荒れる。
本格的なやつはシロートではとうてい到達できず、硫化水素が立ちこめてたりして命がけ。
※それなりに入ってはいますが、一切記事化しておりません。

■ ひなび系宿・湯治宿 < A→ > / 〔 B↑ 〕
いわゆる”ロケ派”では特A級。最近はマスコミでも人気、秘湯系はおばさまグループ主体にけっこう混む。
東北と九州が本場なのか? 湯治宿はお湯に定評のある宿が多い (当然か・・・ ^^;; )
例 → 塩原元湯温泉 「ゑびすや」(栃木県那須塩原市)
例 → 柴原温泉 「菅沼館」(埼玉県秩父市)

<その後>
温泉女子を中心に”プチ湯治”が人気に・・・。スローフードやフードマイルズをとり入れ時流に乗ったお宿も・・・。

■ 和風老舗旅館 < A~B→ > / 〔 B↑ 〕
”和ブーム”に乗って一気にブレーク。法師や四万、箱根の老舗などは若いカップルにおこもり占拠されてる。
自家源泉&しっかりした湯守さんがいたりするのでお湯はだいたい上質。ただし高いので数をこなす温泉マニアには敷居が高い。
観光庁様が”おもてなしの宿”などと称し、有識者や某大手代理店とタイアップしてクローズアップしたりするが、よほど日本旅行に慣れていないとコストパフォーマンスとれないかも・・・(笑)
例 → 堂ヶ島温泉 「対星館」(箱根町宮ノ下)
例 → 下賀茂温泉 「伊古奈」(静岡県南伊豆町)

■ デザイナーズ旅館 < B↓ > / 〔 A↑ 〕
いわゆる”お姉~ちゃん好み”の宿で、近年増殖中。伊豆高原あたりがメッカなのか?
以前は老舗が業態転換するケースがメインでお湯にもこだわる宿が多かったが、最近は粗製乱造気味で、湯量もないのに全室部屋付露天をつくったりする。(この傾向は2012年現在も進行中。)
料金高いし、たいてい日帰り不可なので温泉好きの関心は概して薄い。

■ ふつうの温泉旅館 < B→ > / 〔 B↓ 〕
いわゆるふつうの温泉宿。個性はうすいが、渋い浴槽に無造作に自家源泉をかけ流してたりするので、お宿によっては温泉好きに人気。料金リーズナブルなのも○。
とくに大型温泉地のかけ流し宿は再評価されている。日帰り入浴できるお宿が多く、温泉好きにはありがたい存在。
B&Bや素泊まり化がすすみ、温泉好きのベースキャンプ化も進行中?
例 → 折立温泉 「大鼻旅館」(新潟県魚沼市)
例 → 伊豆山温泉(走り湯) 「偕楽園」(静岡県熱海市)

外観は総じてショボく露天がなかったりするので、民間人のウケは悪い。デザイナーズ系にシフト中。
シフトかけられなかった施設の廃業が近年とくに目立つ。

■ 温泉銭湯 < A~B↑ > / 〔 C→ 〕
温泉湧出都市の財産。東京の黒湯、甲府のモール泉、熱海の食塩泉、諏訪の単純温泉など、地域を代表する泉質が安価で楽しめる。
外観や浴室に優れた意匠をもつものがあり、専門の”銭湯マニア”も存在する。
ただし、地元指数ゲキ高で共同浴場以上にマナーを問われることがあり、民間人にとっては敷居が高い。(というか、それ以前にみつけられない ^^; )
例 → 上諏訪温泉(湯小路源湯) 「大和温泉」(長野県諏訪市)
例 → 大江戸東山温泉(東京都目黒区)

■ 民間小型日帰り施設 < B→ > / 〔 C↑? 〕
経営者の見識や源泉の資質により名湯からスカまで玉石混交。
地元指数高いので民間人はあまり近寄らなかったが、最近はメジャーガイド類にも掲載されるようになり認知度UPか?
例 → フカサワ温泉(山梨県昭和町)
例 → 佐久山温泉 「きみのゆ」(栃木県大田原市)

■ ビジホの湯・健康ランド < B→ > / 〔 C→B→ 〕
なぜかB級施設が多く、とくに女性からは嫌われがち。でも、自家源泉ザコザコだったりするのでなかなかに捨てがたい。わりに空いてるのも○。
例 → 水戸武蔵温泉(仮称)(水戸健康ランド温泉) 「ホテル 水戸ラドン温泉」(茨城県水戸市)
例 → 黄金温泉 「黄金温泉健康センター」(山梨県甲府市)

<その後>
アパホテル、ドーミーインなどが温泉付ビジホ戦略を展開し、新しくて小綺麗な温泉ビジホが増加してイメージアップ。
自家源泉日帰り不可だったりするので温泉好きの宿泊ターゲットとして見逃せないが、首都圏に限っていうと総じて湯づかいはいまいち。

■ 温泉スパ銭 < B↑ > / 〔 A↑ 〕
チェーン展開で近年大増殖中。ほとんど金太郎飴的ハリボテ和風、総盛り込み幕の内浴場でファミリー系民間人の好物。
かけ流し槽をつくるのがトレンドだが、週末PMは大混雑順番待ちで酷いお湯になったりするので、温泉好きは平日夜か週末朝イチに行く。
多くは自家源泉で、最近は湯づかいが競合差別化のポイントとなっているので、かけ流し槽が増え温泉好きの評価上昇中とみられる。
例 → 熊谷天然温泉 「花湯スパリゾート」(埼玉県熊谷市)
例 → 京ヶ島天然温泉「湯都里」(群馬県高崎市)

例 → 二宮温泉 「みどりの湯 船橋・田喜野井店」(千葉県船橋市)
↑ この温泉マニアにはたまらないクセモノ湯だった、「みどりの湯 船橋・田喜野井店」が2021年10月31日をもって閉店していました。(→報道記事
温泉施設は「温泉スパ銭」といえども、商業系や住居系に比して決してコスパがいい業態ではありません。
外資も入って収益施設のコスパが厳しく問われる昨今、温泉施設の将来は明るいものではないのかもしれません。

■ 公共系宿泊施設 < C↑ > / 〔 A↓ 〕
一部に”公共の宿マニア”という熱烈ファンがいるが、最近は民間の優れ宿も料金が落ちてきているので人気はやや下降気味か? バリ循カルキ湯メインだが、さりげに自家源泉の施設が多く、湯づかいも見直されてきているので、一部の温泉好きで評価上昇中?。
例 → 磯部温泉 「かんぽの宿磯部」(群馬県安中市)

■ 団体様御用達箱形豪華歓楽温泉ホテル < C→B?→ > / 〔 B↓ / 大手グループ入りはA~B→〕
社員旅行でよくお世話になる。客離れが深刻。タラバ蟹食べ放題格安ツアーの舞台になったりする。でも、もともと力のある宿(=自家源泉何本も持ってたり、配湯量が多い)が多いので、お湯を大事にして立ち直ってほしい。
例 → 南房総(白浜)女来島温泉 「グランドホテル太陽」(千葉県南房総市)

<その後>
伊東園様やおおるりグループ様、大江戸温泉物語様など365円均一料金のみ放題食べ放題チェーンの買収の格好の対象となる。
伊東園様やおおるりグループ様は意外に湯づかいがよかったりするので、温泉好きの評価はやや上昇気味か?
(安いので湯めぐりのベースキャンプにつかわれたりする。)

大手グループ入りすると圧倒的なコストパフォーマンス&怒濤の営業力で集客を急回復させる例が多い。
大手グループ入りしていない一部の独立系お宿は、アジアを中心とした来日団体客をつかみ一息ついていたという見方もあるが、震災や領土問題などでふたたび予断を許さない状況か?
例 → 日光湯元温泉 「おおるり山荘」(栃木県日光市)

■ センター系日帰り施設 < C↑ > / 〔 B→ 〕
一部の温泉好きからは蛇蝎のごとくきらわれる。公共がらみなので、どうしても安全サイドで循環+塩素大量投入気味になる。
さりげに新規掘削の自家源泉が多く、最近はかけ流し槽を設置するケースも増えてきているので、評価はやや上昇気味か?。
例 → 喜連川温泉(4号源泉) 「道の駅きつれがわ」(栃木県さくら市)

<その後>
ばりばりカルキの施設はさすがに少なくなっているが、和風スパ銭に慣れた目からみるとやっぱり無機質。
設備更新時期を迎えている施設も多く過渡期か?


-------------------------
【 2006年のヒット曲 】

■ I'll be there - 倖田來未


■ 粉雪 - レミオロメン


■ I believe - 絢香


まだまだメロやアレンジに魅力があったし、曲調にもバラエティ感があった。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 【 コラム 】 ... ■ 年末の名曲 »