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■ 都幾の湯 「四季彩館」

<都幾の湯「四季彩館」> (ときがわ町(旧都幾川村)、10:00~20:00、水休、800円/3h、0493-65-5515 )
オフィシャルHP

7/29にオープンしたニューフェイスです。すでにONKEN21さんのレポ(7/31)あり。
人気の「ときかわ町(旧 都幾川村)温泉スタンド」と同じ源泉をつかう新施設で、スタンドのある泉源地からローリー運搬しています。
場所は、県道172大野東松山線から少し入った三波渓谷のそば。温スタからだと北(玉川)側へ下り、県道T字路を左折、しばらく行った看板を右折してあとは道なり。
建物の前は身障者用Pだけなので、手前のPに駐車します。Pは有料500円(入館者は返金)のようですが、徴収はしていませんでした。

わざわざローリーしてまでここに設置したのは、これから「三波渓谷」を観光スポットとして売り出す狙いかな? たしかに渓谷は小規模ながら趣のあるところでした。(遊歩道が未整備なので探勝は要注意。)


【写真 上(左)】 貯湯施設
【写真 下(右)】 足湯

関東にはめずらしい古民家の温泉施設。木をふんだんにつかった建物は、さすが「木のむら、建具のむら」といわれた旧都幾川村の面目躍如か。縁側には足湯も設置されています。

縁側を渡った奥に浴室棟。入ると小さめの休憩所。左手の「木の湯」と奥の「石の湯」があり、男女週交替制、この日の男湯は「木の湯」でした。
脱衣所は狭め、浴場もこぢんまりとして、内湯(木造7.8人)と露天(木造石タイル敷5.6人)の2槽。センター系お約束のサウナも機能浴槽もありません。
露天はややせせこましいものの、渓谷を見おろす好ロケでベンチもあって和めます。
カラン4(内セパ式2)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜12時で5~12人と盛況。


【写真】 内湯湯口

内湯、露天ともに木の湯口から湯口の奥で2本のパイプを混合したお湯の少量投入+側面注入、側面吸湯の循環仕様。ローリーではやむなしでしょう。

お湯は露天で塩味に微アブラ臭、内湯で微塩味ほぼ無臭で、露天のほうが濃い感じ。
HPによると5倍希釈とのことですが、塩味と、露天湯口では弱いながら「都幾の湯」の個性であるアブラ臭さえ感じられてびっくり。お湯はほぼ無色透明(ちょい黄色?)ですが、露天ではなぜかこまかな気泡が舞っています。
露天でははっきりとしたヌル(ツル)すべととろみと温まりがあり、それなりの濃度感も感じられ、浴後は肌がすべすべになります。全体に食塩泉というよりは、重曹泉のイメージかな。
消毒臭もほとんどなく、ローリーにしてはかなり上等なお湯かと・・・。


【写真】 内湯

奥武蔵では屈指の良泉「都幾の湯」がどう使われるかは興味のあるところでしたが、ローリーのわりにお湯は悪くありませんでした。成分総計=8.7gの等張泉なのでローリー&5倍希釈にあっても、けなげにも温泉らしさを維持しています。ただ、混み合う夕方以降、どういうお湯に変貌するかは不明。

この施設は、レジャー客、地元客、どちらをメインにするのかいまいちターゲットがぼやけています。狭い脱衣所にカラン4(なんぼなんでも少なすぎ、昼でも待ちがあった)の浴室など、大々的にPRしてレジャー客が押し掛けたら、たちまちパンクすることは必至。近くの「湯郷玉川(旧玉川温泉保養所)」や小川町「花和楽の湯」の週末の雑踏を考えれば、むしろそうなる可能性が高いかと・・・。
地元客を相手にするならば、サウナなしで800円/3hの料金設定は高すぎでしょう。

「湯郷玉川」「花和楽の湯」そしてここと、3つの施設に客がうまく分散して、せっかくの癒しの空間が「イモ洗い阿鼻叫喚の館」(^^;)にならないように祈っております。

Na-塩化物温泉 26.8℃、pH=8.56、25L/min掘削揚湯、成分総計=8.712g/kg、Na^+=2920mg/kg (95.57mval%)、Ca^2+=99.5、Fe^2+=0.4、Cl^-=4191 (87.43)、SO_4^2-=583.6、HCO_3^-=259.3、Br^-=10.2、陽イオン計=3046 (132.9mval)、陰イオン計=5059 (135.2mval)、メタほう酸=577.9 <H11.8.23分析> (源泉名:都幾の湯)

<温泉利用掲示> 加水あり 加温あり 循環あり 塩素系薬剤使用あり

〔 2006年8月20日レポ 〕
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