ブラックフェイス手帳

中央線201系 最後の軌跡

鉄道新線等の早期実現、建設促進に関する看板・ポスター

2017-05-13 | その他
 先日、「琵琶湖若狭湾快速鉄道の看板」に関する記事を載せた。

 鉄道新線の早期実現、建設促進や複線化・電化などを求める看板、横断幕、ポスター、のぼりなどは時代とともに変わってゆく。
 昨年度撮った写真の中に、新規路線の早期実現、建設促進といったことを求める看板やポスターの写真が何点かあり、いくらか記録になると思うので、簡単にまとめてみた。

 なお、写真は平成28年4月から平成29年3月までに撮ったものである。

1.内房線複線化

 もう色あせてしまって、おそらく20年か30年は経っているのではと思うが、浜金谷の駅前にある。


2.小田急複々線化

 平成29年に入り、小田急線沿線で見られるようになったポスター。平成29年度末の開業がいよいよ現実となる。


 いまから30年ほど前、通学で小田急線の町田駅を使っていた時期があったが、すし詰めの急行電車が6分おきに新宿に向けて出発する様子を見ており、こんな状況がいつまでも続いたらまずいだろうと思っていたので感慨深い。


3.相鉄・JR直通線、相鉄・東急直通線

 古くは東横線の大倉山から分岐し、相鉄の二俣川に接続する新規路線が計画されていたが、JR直通が加わるなど、現在の姿に変わっている。
 湘南台の駅で見かけたポスターであるが、相鉄の西谷以西が都心直結となり、新たなネットワークが拡大するけど、比較的単純な相鉄線内の運行体系が相当複雑になりそう。


4.東海道新幹線倉見新駅

 海老名駅のビナタウン側を歩いていて見つけた横断幕。
 倉見に行くより、橋本に行くようになるのでは・・・と思うが。
 神奈川県の地図の着色範囲を見ると、相模原市も塗られているけど、相模原市はどこまで本気なんだろう。


5.北陸新幹線、琵琶湖若狭湾快速鉄道
(1)金沢・敦賀間

 看板の文字が「開業」と上書きされているが、もともとは「実現」だったのでは。
 よく見ると写真も上から貼り付けられているので、以前は違う絵だったに違いない。
 同じ看板でも、段階に応じて少しづつ修正されている事例。

(2)大阪までの・・・

 えちぜん鉄道福井駅で見かけたのぼり。
 「大阪までの」ということで、どこを通るかは主張していない・・・ということのかな。

(3)小浜・京都ルート(若狭ルート)、琵琶湖若狭湾快速鉄道
 さて、若狭の国に入ると、北陸新幹線に関する看板・ポスターを各所で見かける。

 ルート名はいくつか呼び名があるようで、昨今の北陸新幹線のルート検討以前のは「若狭ルート」という呼び名がオフィシャル(?)だった模様。


 こちらも、古参と思われる看板。琵琶湖若狭湾快速鉄道も並んでいる。


 比較的最近つくられたものは「小浜・京都ルート」に変わっている。


 東小浜駅には「小浜・京都ルート」の看板が掲げられている。ちなみに、小浜駅にこのような看板は見当たらない。


 こちらは小浜市役所。
 昨年度は、琵琶湖若狭湾快速鉄道と北陸新幹線の横断幕が並んでいた時期があったが、3月中旬に見た際は琵琶湖若狭湾快速鉄道の横断幕はなくなっていた。


 市内の湯岡橋にも二つの路線の看板が並んでいた時期があった。こちらも琵琶湖若狭湾快速鉄道の看板は3月中旬にはなくなっていた。



(4)米原ルート

 彦根駅と彦根城の間に彦根市役所があるが、米原ルートを求める垂れ幕があった。


(5)京都府北部ルート

 舞鶴経由というルート案があったが、どうやら地元では「京都府北部ルート」という呼び方をしてるようだ。


 報道等で、山陰新幹線と併用する案と言われているけど、どういうルートが考えられているのかピンとこないが、このようなイメージらしい。どう考えても福知山の人が不満に思いそうだが・・・。


 小浜・京都ルートに決まったようだが、市役所の垂れ幕は残っていた。


 同じように、街中の垂れ幕も残っていた。

(6)口丹波ルート

 この看板もだいぶ色あせているが、何年か前に初めて見たときは「口丹波」という呼び名が新鮮であり、さらに、通勤新線というのがなかなか興味深かった。
 箕面あたりから北摂の山に入り、亀岡盆地に至る路線になるのだろうか。もし実現していたら嵯峨野線はどちらかと言うと大阪方面の列車の方が多かったかもしれない・・・などと考えると面白い。
 昔、ささやかれた(?)相模中野~都留や秩父~軽井沢といった路線を思い出す。

(7)京都府南部ルート

 京都府北部も賑やかだったが、京都府南部も負けていない。


 京田辺駅の改札を出るとこのような横断幕が掲げられていた。さすがに京都府南部で北陸新幹線の絵を見ると、方向感覚がおかしくなる。


 何気にお茶のPRですか、という気がしないでもない。

6.京阪奈新線

 学研都市線と近鉄奈良線の並行区間にはけいはんな線の延伸を求める看板がある。少々色あせているので設置からそれなりの年数が経っていると思うが、車両の写真からして10数年程度前のものか。
 「京町セイカ」はどんなキャラ設定なんだろう。


7.リニア

 最近、このキャラクターを見ると、キリンだっけ、と思ってしまうことがある。
 お隣の府は「リニアを京都へ」と言っているようなので、「平安時代」に取って代わられないよう気が抜けないところか。


 以上、平成28年度に各地で見かけた看板・ポスターを並べてみた。

 30年ほど前に八王子駅の北口で運輸大臣が「将来、八王子には中央リニアがやってくる。さらに首都圏環状リニアもやってくる。」と演説していたが、あれはどうなったのやら(笑)

H29.4.29(土) 浜田散策

2017-05-07 | 中国、四国
 島根県西部、石見というところは、気軽に行けるところではない。

 山陽新幹線と高速バスを組み合わせれば、あるいは飛行機を使えば、昼前後には主な都市には到着できるが、なかなか乗る機会がないJRの陰陽連絡線を使わず高速バスや飛行機を使っていくのは反則(?)のようにも思ってしまう。こんなことを考えてグズグズしてしまい、先延ばしになってしまうエリアである。

 そんなことで、あまり縁がなく、江津と浜田はどちらが西だっけ、と位置関係が怪しかったり、出雲市から萩市まで、各都市間の距離感がピンとこないのだが、この際、あまりなじみのない石見地方に泊まってみようと思った。
 この中でも、浜田という町は、江津や益田と違って陰陽連絡線は通っていないが、高速道路は通っているし、大田、江津、益田よりは少々規模が大きい。どんな街なのか気になっていたので、今回、浜田駅近くのホテルに泊まることにした。

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 三江線に乗った後、石見国分寺・石見国分尼寺を散策し、浜田駅には17時過ぎに到着した。
 まだ明るいので、日本海の夕焼けが見えるところに行ってみることにした。ホテルに荷物を置き、浜田駅17時30分発の石見交通、江津駅行きに乗車し、畳ヶ浦口で下車した。

 バス停から集落を抜けて、10分程歩くと、畳ヶ浦の入り口に着く。


 千畳敷と呼ばれる波食棚までは2本のトンネルを通って行く。


 1本目のトンネルは直線で、通り過ぎると浸食された岩の間から海が見えるところが現れる。


 上の写真と同じ場所からもう一つ、浸食された口が見える。

 2本目のトンネルは曲線が入っており、電灯が消えるとヤバイぞ・・・この電灯は何時まで点いているのだろうか・・・と気になりつつも千畳敷まで行ってみた。


 千畳敷ではこのような奇妙な岩が無数に見られる。







 さて、夕焼けの日本海。


 カールビンソンの姿は・・・と思ったけど、船一隻見当たらず。
 太平洋側のナントカ岬といったところに行くと、必ず大型船の姿が見えるが日本海側は船が少ない。




 太陽が水平線を沈むまで見ておきたかったが、先ほど気になったトンネルの電灯がどうなっているのか見に行くと、案の定消灯されていた・・・。
 これはまだ光が残っているうちに突破しなければならない。

 一回、トンネルに入ったが、トンネルが曲がっているため少し入ると真っ暗になってしまい、これは参ったぞと思い、一回外に戻った。


 しかし、海岸を歩いても日没までは数分の猶予しかないし、歩けるような海岸が続いているとは限らない。
 トンネル壁面に手を当てて、壁伝いに歩いて行くことにした。

 なんとか真っ暗なトンネルを通過し、ホッとした。
 夕景を見に行く人は懐中電灯のご用意を(携帯電話・スマホの光はブラックホールに吸い込まれるようなものなので・・・)。

 畳ヶ浦口18時58分発の石見交通周布行きに乗り、浜田駅で下車。

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 浜田駅においてある浜田の観光パンフレットをいくつか取ってみると、「のどぐろ」が食べられるらしい。
 「のどぐろ」はてっきり金沢の食べ物だと思っていたが、浜田の近海でも取れるらしい。


 駅の近くの飲み屋に入り、「のどぐろ」と「赤てん焼き」を注文。
 酒は大田の「開春」という銘柄にしてみた。
 これまで、浜田という街はほとんど何も知らなかったが、何気においしいものがあるではないか。また、来ようと思った。

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 食後の散歩に、駅に行ってみると瑞風のPRボードがあった。


 このポスター、江津や浜田のあちこちで見かけたので、記念に。



H29.4.29(土) 三江線

2017-05-07 | 中国、四国
 これまで三江線に乗ったのは、平成13年12月の一回のみである。
 その時は、朝は津和野を出発し、江津から三次行に乗っている。

 車両はキハ120だったが、天気は曇だったこと、車内が暑かったこと以外覚えていない。
どこかの駅で、おそらく石見川本だったと思うが、10分ほどの停車時間があり、ワイシャツの袖をめくって車外に出たところ、駅員か運転士に「寒くないですか、どちらから」と聞かれたことだけ覚えている。

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 そんな三江線が来年3月末に廃止される。
 GW前半、天気がいいところは中国地方だったので、三江線と、ここ10年近く行っていない島根県に行ってみることにした。

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 三次には前日の28日に前入りした。
 16年前も三次に泊まっているが、どこに泊まったのか記憶がない。


 しかし、駅舎も駅前広場も比較的最近リニューアルされたようだ。




 三次18時59分着の三江線429Dが到着したので、駅前広場から三列車並んだところを撮っておく。


 29日の朝、ホテルで朝食をとる前に馬洗川に行き、浜原発421Dを。


 ホテルに戻る途中、広島銀行の広告を見かけたけど、広島らしい。


 三次は昭和47年に水害があったようで、街中には浸水深を示す表示があちこちに見られた。水量豊かな河川があると時々水害に見舞われるのだろう。


 江津発の423Dが三次駅に入ってきた。


 出発までホームをウロウロし、車内に戻ると、隣のボックス席から声をかけられた。
 なんと、大学の同期である。
 20年経っても行動は変わらないようである。

 さて、尾関山を過ぎると江の川に沿って走るが、25km/h制限区間が多く、非常にゆっくりしている。
 16年前に乗った時よりも、だいぶ速度を抑えているような気がした。


 116段の階段がある駅で知られる宇津井駅に着くとホーム上に10名以上おり、乗って来るのかと思ったら、大半は列車を見送っていた。


 12時18分、石見川本駅に到着。
 大学同期に同行者がおり、3人でお目当ての食堂に行くことにした。
 同行者は、やはり同じ大学の同期であった。


 こちらの方面は詳しくないのだが、ホームと駅前の観光案内所に一体づつあるので、ご参考まで。




 たっぷり江の川を堪能できる路線で、似たような景色が続くためか、あまりにゆっくり走るためか、寝ている客が多い。
 ただ、谷間の向こうに三瓶山が見える区間もあり、地形図と見比べながら景色を見ていると退屈しない。


 江津が近づいてくる。
 江の川は、平野を作らず海にそそぐ、と言われているが、確かに谷部と日本海の距離が短いことがうかがえる。


 14時54分、江津に到着。大変満足。


 もう一度、行きたいなぁ、と思っているが、石州瓦の家並みを入れて撮りたいなぁ、というのと、石見川本は石見銀山に近いので、あわせて行きたいなぁ・・・。


 家に帰ってから昔の時刻表を見てみると、95年にキハ120を導入したものの、その後、駅間所要時間が徐々に伸びてきていることが伺える。

琵琶湖若狭湾快速鉄道の看板

2017-05-06 | 関西、北陸
 湖西線近江今津と小浜線上中を結ぶ「琵琶湖若狭湾快速鉄道」の看板を最初に見たのは平成15年7月27日。

 小浜線を乗りつぶしに出かけた際に、小浜線小浜駅と、街中を散歩した際に小浜市役所で見かけた。


 こちらは、小浜駅にあったもの。車両イメージは、80年代から、90年代にかけて好まれたタイプのような。


 そして小浜市役所で見かけた横断幕。

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 今年2月10日の福井新聞に嶺南広域行政組合の管理者である小浜市長が「琵琶湖若狭湾快速鉄道」の建設促進運動を中止することを明らかにしたという記事があった。
 その後、どこかの記事で3月までに「琵琶湖若狭湾快速鉄道」の建設促進看板を撤去するという記事を見かけた。

 この路線は、由緒ある未成線でり、鉄道敷設法 第77号にて「滋賀県浜大津(改正後は京都府山科)ヨリ高城ヲ経テ福井県三宅ニ至ル鉄道 及高城ヨリ分岐シテ京都府二条ニ至ル鉄道」として掲げられた予定線である。
 近年、新しい路線の建設促進を求める看板は少なくなっており、由緒ある運動の記録を残しておきたいと思い、湖西線に乗ってお出かけ。
 起点方から順に紹介していく(写真は平成29年3月10日~11日)。

1.54号線、弘川口交差点の西方(高島市)

 JRバス江若線の弘川交番西で下車し、54号線の弘川口交差点を過ぎたところに設置されているもの。先に紹介した平成15年に見かけた車両をアレンジしたキャラクターが描かれている。


2.国道303号線、新道緑地公園門交差点の西方(若狭町)

 JRバス江若線の瓜生口バス停で下車し、国道303号線の新道緑地公園角交差点を過ぎ、数分歩いたところに設置されているもの。
 この看板には所要時間がかかれている。




 地図とキャラを拡大すると、こんな感じ。


 上中側から見ると、背後にまだ雪の残った山が見える。武奈ヶ嶽だろうか。


3.国道27号湯岡橋(小浜市)
 旧名田庄村(現おおい町)から小浜市に流れる南川にかかる国道27号線湯岡橋のそばにも「琵琶湖若狭湾快速鉄道」があった。


 場所は湯岡橋東詰交差点(南川右岸)と小浜線の間であり、平成27年頃から隣に北陸新幹線の看板も設置され二つの鉄道誘致看板が並んでいたが、「琵琶湖若狭湾快速鉄道」の看板はすでに撤去されていた。「新幹線 小浜京都ルートで大阪へ」という看板の右側にある鉄骨2組がその名残である。


 もっと早く来ておけばよかった・・・と思ったが、ちょうど小浜線の踏切の警報機が鳴りだしたので、小浜線の写真を撮っておく。


4.小浜市役所

 小浜市役所にも昨年までは「琵琶湖若狭湾快速鉄道」の看板があったが、湯岡橋と同様、3月の早いうちに撤去されたようであった。


 長年、おつかれさまでした、と思った。