3年前の来日公演で、これで見納めとなるだろうと思っていたキング・クリムゾンだが、その後も意外と精力的にライブ活動を続けていて、案外早くに再来日が実現したのは、なんか拍子抜けといいましょうか、素直によろこんでよいのかと。
前回同様、私の大学の同期生の、そのまた後輩であるクリマン会員の方にチケットをとっていただいた。
感謝感激、ほんとうにありがたい人脈を持った。
今回はチケットの絵柄が4種類あったんだが、、、若干のハズレ感・・・・
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残念すぎることに、今回大阪公演の会場は音響が最悪だとすこぶる評判の悪いグランキューブ(大阪国際会議場)に格下げ。
こいつが今回来日が決まってもなんか素直によころべなかった要因であったかと。
この会場には10年以上足を運んでないので、どんな建物だったかも場所も忘れてしまった。
アクセス調べてみたら、ウチからは交通の便がすこぶる悪すぎる辺鄙な場所だ。
殺風景な建物やなぁ。クリムゾン来日の垂れ幕くらい掲げとけよ・・・・
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はぁ??「21世紀の精神異常者」でモッシュさせない気かよ!!
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前回同様、開場1時間前に来てクリムゾングッズを漁りまくる。
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キューブ内にコジャレたカフェがあったので、開演までの待ち時間そこで購入したクリムゾングッズをひろげてパスタとコーヒーを召す。
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3年のうちに欲が出たのか、今回はSS席という前回より5000円高い席が設けられて、前列はVIPエリアとなった。
前回はS席料金で5列目という鼻血が出そうなほどの良席だったが、ケチなので今回はS席を選択。
まぁでも前から11列目と全然悪くない席で、むしろこっからの方がステージ全体を見渡せて良いんではないかと。
ただ、前回同様またしてもマステロット(左)側・・・なんでそうなる?
席に着く前に最前列まで赴き、ステージ上に絢爛豪華に並べられてある楽器機材類を見物。
今回は3機のドラムそれぞれバスドラの絵柄が3種類違うやつだ(意外と小っこい)。
カメラに収めたいが、デカい番犬みたいな係員がこちらを睨みつけてやがる。
席に着くと、フリップ翁自身による英国紳士調の「注意事項」がアナウンスされる。
拍手喝采。
そして前回よりひとり増えた8人のメンバーが続々登場して、ライブがスタート!
カタカタカタカタカタ・・・・というドラムのイントロで「なんだ前回同様、太陽と戦慄Part1か」と拍子抜け。
3年前は「生きてるうちにこの曲の生演奏が聴けるとは!!」と感涙ものだったが。
どうせ、間奏部分でメル・コリンズが「君が代」吹くんでしょ?ほら、やっぱり。
贅沢な話だが、我々クリムゾンファンはもう前回と似たようなライブは望んじゃいないのだ。
もう『宮殿』からは何もしてくれなくっていいよってなもんですわ。
しかし、やっぱ一筋縄ではいかぬのが我らがクリムゾン。
2曲目だったかな、『Beat』から「Neurotica」が演奏された!
ただ、地味に意外な曲過ぎて感激できない。演奏はカッコよかったが。
う~ん、今回のクリムゾンはなかなかやっかいだぞ。
ただ、次にまさか、あの曲がくるとはだれが予想できたであろうか?!
まず、今回の新顔ジェレミー・ステイシーであるが、彼は2016年のツアーで、ドラム兼キーボードのビル・リーフリンがのっぴきならぬ用事でツアーから離脱して、その代役としてツアーに加わったメンバーだ。
フリップ翁はあくまでトリプルドラムにこだわってるようであり、しかもリーフリンが戻ってきてもジェレミーを切らず、あろうことか彼をそのままトリプルドラマーの一員として起用するという。
なのでリーフリンは今回鍵盤のみの役割。
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で、このジェレミー・ステイシーなんだが、ドラムはなかなかの腕前ではっきりいってリーフリンよりも巧い。
そして、「Neurotica」の演奏が終わったあと、我々はさらに彼に度肝を抜かれることとなる。
次の瞬間、彼はドラムの横に据えてある鍵盤(エレピ)を流麗に弾き始めたのだ!
その腕前は、ちょっと古くさい表現になってしまうがピカイチ!
翁どっからこんなヤツを見つけてきたんだ!?
しかもだ。この悲しげな旋律、鼓笛隊のようなドラム・・・なんか聴き覚えがある・・・・
まさか、まさか・・・・・・・まさかの「LIZARD」!?
こいつは今回一番の驚きだった。
しかも前日にたまたま棚から久々に引っ張りだして聴いてたもんだから感激もひとしお。
これはまさにジェレミーが加わったことで実現したものと思われる。まさかキース・ティペットの代わりができるドラマーなんざいるとは思わんかった。
「Islands」の再現も彼のピアノがあってこその選曲だったかと(リーフリンも巧いかもしれんけど)。
そして、これのTシャツ化も。急ごしらえ感ハンパないけど。
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どのパートが演奏されたのかは不確かだが、ジョン・アンダーソンが歌ってた「ルーパート王子のめざめ」の歌はジャッコ歌ってなかった。
でもけっこう長かった。20分近くあったように思う。
「ピーコック物語のボレロ」~「ルーパート王子の嘆き」あたりが演奏されたのかな。
だから前列の人とか横に座ってる人とかがソワソワし出して、何人か辛抱堪らず途中退席。
つかこの注意書きはクリムゾンライブでは酷やで。
いつ終わるかわからんからタイミング難しいって!(膀胱炎なるわ!)
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意外な曲はなおも続いた。
フリップ翁「Discipline」とか演りだしたし。
レアだが地味に小難しいだけの曲だ。もっとないのか、もっと!
で、こいつが今回のハイライトにして私の興奮が最高潮に達した時であった。
まぁ昨年あたりから海外ツアーでのウワサは小耳にはさんでいたし、動画もアップされていた。
しかしそういった音源映像はこの日の楽しみのためにいっさいシャットアウトしていたので、この曲が今回これほどまでに凄まじいことになっていようなどとは予想だにしていなかった。
スティック弾きトニー・レヴィンによるあの独特の緊張感のある怪しいリズムが奏でられた時は「きた!」と思った。
そう、「Indiscipline」である。
まずはパステロットが重厚でダイナミックなドラミングをかます。そしてそれに応えるかのようにきめ細かで技ありのフィルインをかますギャヴィン。新顔のジェレミーも負けじと応戦する。
この3者による掛け合いドラムバトルは徐々に激しさを増していき、3人の遊び心が混じったようなシンバル技での息ぴったりの掛け合いは実に見もので、見てて顔がニヤけるやらアドレナリンが噴出するやらで、こちらの情緒が不安定なことになっていた。
ここにきて、私はようやくクリムゾンのトリプルドラムの意義というものを見出すことができた。
前任者エイドリアン・ブリューがトリッキーに歌うのがこの曲の特色でもあったが、ジャッコはそれをメロウに歌いあげるというアレンジにもグッとくるものがあった。
最後の「I Like it!!」のところ、日本では「イイネ!!」になってた。
いや、そこは「やっぱ好っきゃねん!!」でお願いしたかった・・・
いや~、この今世紀最強のアンサブルには実に興奮させられた・・・・
私はこの時こう思いましたね。
「事件は現場で起きてんじゃない!会議室(場)で起きてんだ!!」と。
前半でこれだけスゴいものを見せられたもんだから、後半はもう下がっていくのみですよ。
「21世紀精神異常者」演らんかったし。
「Talking Drum」からの~「太陽と戦慄Part2」もなしーの、3とばしてまさかの「Part4」が演奏された。
まぁレアっちゃーレアだ。
今回「Moonchild」が演奏されて「オオっ!」と思ったが、後半のインプロ部分がなんかわけわからんくてそのまま「クリムゾン・キングの宮殿」に流れこむという展開。
「宮殿」の演奏が終わったぁ~っと思って拍手すると、インターバルおいてギャヴィンがシンバルをコチキンと鳴らしだして、今回は「帰ってきた魔女 あやつり人形のおどり」?まで完全再現。
「Easy Money」、そしてラストに「Starless」も演奏されてよかったんだけど、いや、もっとほかに聴きたい曲はあった。
「Fracture」とか「Great Deceiver」とか「船乗りの話」とか。
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うん、でもまた来そうなので次回に期待すっか!
カメラをかまえるフリップ翁。
今回はギター弾いてる姿バッチリ見れたよ!
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そして、私は平成30年の精神異常者となった(インクルーディング 散財また散財)。
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今日の1曲:『Indiscipline』/ King Crimson
前回同様、私の大学の同期生の、そのまた後輩であるクリマン会員の方にチケットをとっていただいた。
感謝感激、ほんとうにありがたい人脈を持った。
今回はチケットの絵柄が4種類あったんだが、、、若干のハズレ感・・・・
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残念すぎることに、今回大阪公演の会場は音響が最悪だとすこぶる評判の悪いグランキューブ(大阪国際会議場)に格下げ。
こいつが今回来日が決まってもなんか素直によころべなかった要因であったかと。
この会場には10年以上足を運んでないので、どんな建物だったかも場所も忘れてしまった。
アクセス調べてみたら、ウチからは交通の便がすこぶる悪すぎる辺鄙な場所だ。
殺風景な建物やなぁ。クリムゾン来日の垂れ幕くらい掲げとけよ・・・・
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はぁ??「21世紀の精神異常者」でモッシュさせない気かよ!!
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前回同様、開場1時間前に来てクリムゾングッズを漁りまくる。
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キューブ内にコジャレたカフェがあったので、開演までの待ち時間そこで購入したクリムゾングッズをひろげてパスタとコーヒーを召す。
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3年のうちに欲が出たのか、今回はSS席という前回より5000円高い席が設けられて、前列はVIPエリアとなった。
前回はS席料金で5列目という鼻血が出そうなほどの良席だったが、ケチなので今回はS席を選択。
まぁでも前から11列目と全然悪くない席で、むしろこっからの方がステージ全体を見渡せて良いんではないかと。
ただ、前回同様またしてもマステロット(左)側・・・なんでそうなる?
席に着く前に最前列まで赴き、ステージ上に絢爛豪華に並べられてある楽器機材類を見物。
今回は3機のドラムそれぞれバスドラの絵柄が3種類違うやつだ(意外と小っこい)。
カメラに収めたいが、デカい番犬みたいな係員がこちらを睨みつけてやがる。
席に着くと、フリップ翁自身による英国紳士調の「注意事項」がアナウンスされる。
拍手喝采。
そして前回よりひとり増えた8人のメンバーが続々登場して、ライブがスタート!
カタカタカタカタカタ・・・・というドラムのイントロで「なんだ前回同様、太陽と戦慄Part1か」と拍子抜け。
3年前は「生きてるうちにこの曲の生演奏が聴けるとは!!」と感涙ものだったが。
どうせ、間奏部分でメル・コリンズが「君が代」吹くんでしょ?ほら、やっぱり。
贅沢な話だが、我々クリムゾンファンはもう前回と似たようなライブは望んじゃいないのだ。
もう『宮殿』からは何もしてくれなくっていいよってなもんですわ。
しかし、やっぱ一筋縄ではいかぬのが我らがクリムゾン。
2曲目だったかな、『Beat』から「Neurotica」が演奏された!
ただ、地味に意外な曲過ぎて感激できない。演奏はカッコよかったが。
う~ん、今回のクリムゾンはなかなかやっかいだぞ。
ただ、次にまさか、あの曲がくるとはだれが予想できたであろうか?!
まず、今回の新顔ジェレミー・ステイシーであるが、彼は2016年のツアーで、ドラム兼キーボードのビル・リーフリンがのっぴきならぬ用事でツアーから離脱して、その代役としてツアーに加わったメンバーだ。
フリップ翁はあくまでトリプルドラムにこだわってるようであり、しかもリーフリンが戻ってきてもジェレミーを切らず、あろうことか彼をそのままトリプルドラマーの一員として起用するという。
なのでリーフリンは今回鍵盤のみの役割。
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で、このジェレミー・ステイシーなんだが、ドラムはなかなかの腕前ではっきりいってリーフリンよりも巧い。
そして、「Neurotica」の演奏が終わったあと、我々はさらに彼に度肝を抜かれることとなる。
次の瞬間、彼はドラムの横に据えてある鍵盤(エレピ)を流麗に弾き始めたのだ!
その腕前は、ちょっと古くさい表現になってしまうがピカイチ!
翁どっからこんなヤツを見つけてきたんだ!?
しかもだ。この悲しげな旋律、鼓笛隊のようなドラム・・・なんか聴き覚えがある・・・・
まさか、まさか・・・・・・・まさかの「LIZARD」!?
こいつは今回一番の驚きだった。
しかも前日にたまたま棚から久々に引っ張りだして聴いてたもんだから感激もひとしお。
これはまさにジェレミーが加わったことで実現したものと思われる。まさかキース・ティペットの代わりができるドラマーなんざいるとは思わんかった。
「Islands」の再現も彼のピアノがあってこその選曲だったかと(リーフリンも巧いかもしれんけど)。
そして、これのTシャツ化も。急ごしらえ感ハンパないけど。
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どのパートが演奏されたのかは不確かだが、ジョン・アンダーソンが歌ってた「ルーパート王子のめざめ」の歌はジャッコ歌ってなかった。
でもけっこう長かった。20分近くあったように思う。
「ピーコック物語のボレロ」~「ルーパート王子の嘆き」あたりが演奏されたのかな。
だから前列の人とか横に座ってる人とかがソワソワし出して、何人か辛抱堪らず途中退席。
つかこの注意書きはクリムゾンライブでは酷やで。
いつ終わるかわからんからタイミング難しいって!(膀胱炎なるわ!)
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意外な曲はなおも続いた。
フリップ翁「Discipline」とか演りだしたし。
レアだが地味に小難しいだけの曲だ。もっとないのか、もっと!
で、こいつが今回のハイライトにして私の興奮が最高潮に達した時であった。
まぁ昨年あたりから海外ツアーでのウワサは小耳にはさんでいたし、動画もアップされていた。
しかしそういった音源映像はこの日の楽しみのためにいっさいシャットアウトしていたので、この曲が今回これほどまでに凄まじいことになっていようなどとは予想だにしていなかった。
スティック弾きトニー・レヴィンによるあの独特の緊張感のある怪しいリズムが奏でられた時は「きた!」と思った。
そう、「Indiscipline」である。
まずはパステロットが重厚でダイナミックなドラミングをかます。そしてそれに応えるかのようにきめ細かで技ありのフィルインをかますギャヴィン。新顔のジェレミーも負けじと応戦する。
この3者による掛け合いドラムバトルは徐々に激しさを増していき、3人の遊び心が混じったようなシンバル技での息ぴったりの掛け合いは実に見もので、見てて顔がニヤけるやらアドレナリンが噴出するやらで、こちらの情緒が不安定なことになっていた。
ここにきて、私はようやくクリムゾンのトリプルドラムの意義というものを見出すことができた。
前任者エイドリアン・ブリューがトリッキーに歌うのがこの曲の特色でもあったが、ジャッコはそれをメロウに歌いあげるというアレンジにもグッとくるものがあった。
最後の「I Like it!!」のところ、日本では「イイネ!!」になってた。
いや、そこは「やっぱ好っきゃねん!!」でお願いしたかった・・・
いや~、この今世紀最強のアンサブルには実に興奮させられた・・・・
私はこの時こう思いましたね。
「事件は現場で起きてんじゃない!会議室(場)で起きてんだ!!」と。
前半でこれだけスゴいものを見せられたもんだから、後半はもう下がっていくのみですよ。
「21世紀精神異常者」演らんかったし。
「Talking Drum」からの~「太陽と戦慄Part2」もなしーの、3とばしてまさかの「Part4」が演奏された。
まぁレアっちゃーレアだ。
今回「Moonchild」が演奏されて「オオっ!」と思ったが、後半のインプロ部分がなんかわけわからんくてそのまま「クリムゾン・キングの宮殿」に流れこむという展開。
「宮殿」の演奏が終わったぁ~っと思って拍手すると、インターバルおいてギャヴィンがシンバルをコチキンと鳴らしだして、今回は「帰ってきた魔女 あやつり人形のおどり」?まで完全再現。
「Easy Money」、そしてラストに「Starless」も演奏されてよかったんだけど、いや、もっとほかに聴きたい曲はあった。
「Fracture」とか「Great Deceiver」とか「船乗りの話」とか。
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うん、でもまた来そうなので次回に期待すっか!
カメラをかまえるフリップ翁。
今回はギター弾いてる姿バッチリ見れたよ!
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そして、私は平成30年の精神異常者となった(インクルーディング 散財また散財)。
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今日の1曲:『Indiscipline』/ King Crimson