空に乾杯

日々な話やドラマの感想など雑多に書き綴ってます!

重力ピエロ

2010-09-06 | Movie

春自身の存在を否定はできないけれど……。

どこかで否定されているような日々だったのかもしれない。

屈折しているとかじゃない、春にしかわからない感情だよね。

それでも、寄り添ってきた泉水や家族がいたから、

一時はたぶん忘れることができたのかも。

「最強家族」確かにそうかもしれない。

周りが何と言おうとも、家族であるという強い絆がある。

家族にしかわからないその心情とか……。

春は春なりに、SOSを出していたのに、なかなか気づけない。

でも、泉水だからそこへとたどり着けるんだよね。

犯人っていったい誰?

わたしだけか、わからないけれど……。

ちょっと、当初から春の行動には違和感を覚えるのよね。

それを違和感とは思わない泉水がいて……。

その違和感が、明らかになった時に、「やっぱり」

そう思わされるのよねぇ~

命は尊い、けれど、その尊さが時には残酷なこともある。

春は重力をも凌駕しちゃったのかもね!


ハイスクール・ミュージカル

2010-09-04 | Movie

青春は文句なく、懐かしくてキラキラしてる!

ミュージカル仕立ての学園ものですが。

弾けるダンスとボーカルが見事で……。

初めはちょっと、引いちゃいましたけれど(笑)

それでも、段々と引き込まれていくのよね!

演出がいかしてるのかも……。

別にミュージカルは嫌いじゃないのでね。

嫌いでも彼らのパフォーマンスを見ると、

きっと、心地よくなると思う!

進路や恋愛で悩んでも、それはそれでいいものよね。

同じ日々は二度とないのだから、思いっきりいかないと!

ドラマは見ていませんが、十分に楽しめるわね!

若さと元気さを観客として堪能するのもいいかもしれない!


ラットマン

2010-09-03 | 本やマンガ

思い込みから生じる勘違いがそれぞれに連鎖する。

だから、ずっと真実を別の思い込みが事実だと思い続けていく。

その死を巡って、居合わせたそれぞれが、

また、思い込みの連鎖を始めるのだ。

ベテラン刑事は、どこか違和感を覚えて、真の犯人へと……。

読んでいるこちら側も、登場人物たちの

思い込みから生じる「もしかして……」に惑わされる。

現実の中に過去の出来事が挿入される。

その出来事の断片が、実は思い込みから

真実を見誤っていたのだと、徐々にわかり始める。

そして、最後に気付かされるのだけれど……。

真実にたどり着くために、どれほどの時間を費やしたのだろうか?

痛みを抱えたまま、生きるしかなかった……。

真実を知っても、すべてが癒えるわけじゃない。

出来事をリセットすることはできないのだから……。

ラットマン 道尾秀介著


悪人

2010-09-01 | 本やマンガ

物語が時間軸で進んでいく。

その中に、登場人物たちの独白が挿入される。

事件後に語るその独白が、主要人物の生い立ちとか、

人物像を浮き彫りにするかのようだ。

読み終えてみると……彼の本心とか、本来の性格とか、

はっきりと掴めない気がしてならない?

それでも、母に捨てられたというトラウマが要因なのか?

無意識の中で、本心を身近なひとには隠したり、

かと思えば、自分を知らない誰かには本心を吐露してしまう。

何かが屈折していて、また、鬱屈している……。

それでも、一瞬を女との共有という現実として捉えようとする。

男女がどんなかたちにしろ、出逢うことで、

そこから思いもよらぬことが起きる。

それは、人が人と向き合うことで、

予測できない本能が目覚めてしまうのかもしれない?

最後の彼女の独白は、物悲しい……。

そして思う……。

彼は現実の世界を生きていたのだろうか?

久々読みましたぁ~

本と向き合う時間も好いものです!

悪人 吉田修一著