端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

絞りの羽織

2013-06-17 | 趣味

昨日 オークションで 落札した 絞りの絵羽織が届きました。 さっそく ほどき眺めています。 私の若いころ まだまだ着物が幅を利かせていました。

子供を育てるとき おむつは晒や古い浴衣でした。 勤めに出る前 沢山のおむつを洗い (洗濯機はありましたが 脱水は右側の スポンジのローラーで  のしするめのようにしてして 脱水していました。) 

竹竿物干しに ひらめかせ 急いで出勤していました。 帰宅してきれいに畳んだおむつの山に 小さな幸せを 感じていました。  母は孫のために にこにこ絣で ねんねこ丹前を仕立ててくれ 今でも 捨てられず 押し入れにしまっています。

なりふり構わず 働いて子育てをしていましたが 大島紬の着物に 絞りの羽織で デパートをゆっくり回ってみたいと 本気で思っていました。 

そんな私以前も 絞りの羽織を 落札し ほどいていましたが 欲しいと懇願する 友人に譲りりました。  その友人 軽い上着に仕立てて 私に見せてくれました。

自分の 着物もそろそろ処分しなければと 派手目のものを出したり ひっこめたりしていますが オークションで手に入れた 他人様の着物は 情を移すこともなく さっさと 解いています。

この羽織も 立派なものです。 大事に着ておられたのが 察しられますが 裏地が黄変しているのを 見ると あまり着ることなく 箪笥の奥にしまってあったのでしょうか。

絞りの羽織は おしゃれの為のもの お正月 買い物 観劇と楽しい場所に お供したのではないかと 想像します。 それとも 旦那が何かのお詫びに奥様に プレゼントされたものか 眺めて想像しています。 

今は 着物で出かけることも なくなりました。 たとえ着物で出かけても 気恥ずかしいくらいです。奮発して仕立てた 絞りの浴衣 たんすのどこかにあるはずです。  梅雨が明けたら 見てみましょう。