端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

お雛様

2016-02-12 | 思うこと

暦が 2月にかわって あちこちで ひな祭りの 催しを聞くようになりました。

若い20才の 母は 私を長女として出産しました。  

長屋住まいで 職工だった父 若い夫婦には 初めての女の子が550匁と 小さいことには 気にならないことでした。

離れて住む 母の姉 伯母は のちにあんなに小さい子は すぐ 危篤の電報が来るから あまり上等の着物は 祝いにするなと

親戚に 言って回ったと 私が大きくなるといつも 話していました。

日本は戦時中 贅沢は敵の時代 赤貧だっただろう若い夫婦に 節句のひな人形など 買えるはずも なかったのでしょう。

私の記憶に ひな人形はありませんでした。

還暦を過ぎて デパートで焼き物の この雛人形を見つけ すぐ買ってしまいました。

この年齢になっても 心のどこかに 女の子の気持ちが残っていたのでしょうか。

早く 出さねばと 気にかけつつ とうとう 今朝になってしまいました。

高齢になり 色々な出会いや 心配事 悩みを 抱えますが お雛様のお顔を拝見していると ほっとします。

3月3日が過ぎて しまい忘れても 嫁にいき遅れることもありません。

母が 元気なら 96才です。  私を生んだ時のことや 気持ちを ゆっくり聴いてみたいものと 思いますが それはもうかないません。

自分の存在を 父と母に感謝するしかありません。 

今朝は木の芽起こしの 小さな小さな 雨が降っています。 

せっかくの週末 キャンプ見物で にぎわっている 私の県 残念な週末のようです。

 

コメント (4)
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