端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

一升袋

2008-10-02 | 趣味
一昔まで 田舎の炊事場の壁には 必ず布をはぎ合わせた一升袋が
掛けてありました。

季節ごとのお寺さんへのお参りや お葬式の手伝いに行くときなど
この手製の布袋に お米を一升入れていったものです。

行った先で 米を出し 袋だけを持ち帰りますが 其の袋は 
縫い直しの着物の端布をはぎ合わせたものでした。

ちょっとした お礼や 土産にも米びつから米をすくって 
この袋にいれ 差出し 後日袋を返してもらっていました。

其の袋を見るだけで 其の家の嫁の針仕事の技量とセンスを 計るのに
十分でした。

現金のない 農家にとって お米一升は気持ちを表すのに十分な
量だったのでしょう。

そんな 一升袋を縫いました。
縦33cm 横30cm

いつもの手芸店で頂いた 一枚の布 袋にしました。

縦31cm 横25cm

柄が好きで買っていた 布も 袋にしました。

縦28cm 横24cm
 

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2 コメント

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Unknown (とんぼ)
2008-10-03 13:42:45
勤めていたころ、通勤に使う当時の国鉄がストで
会社近くの友人のところに泊めてもらいました。
その朝母が「もう一升袋がないから」といって、
ビニールの袋にお米を入れて、きれいな紙で
ラッピングして「持っていけ」と…。
イマドキ、と言ったら「自分の食い扶持当たり前」。
友人は笑い転げてましたが、ひとしきり笑って、
「そういえば母なんかもやってたよねぇ、
何かと言うとお米、だった。もういないけど」って。
先日カーポートをちょっとお貸ししたら、
お礼にとお菓子をくださったんですが、
「それともお金のほうがよかったかしら」と言われて
なんかさびしかったです。
人手のかかるお米というものは、主食である、
というだけでなく、お金や買ったお菓子とは違う、
何か別の思いや重なりを感じます。
お礼に、ご挨拶に、思いを伝えるのに、
助け合うのに…いいものだったと思います。
今なら「パックのごはん」?それも味気ないなぁ。
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とんぼさんへ (穴熊の女房)
2008-10-04 07:26:53
そうです そうです。
戦後は どこへ旅行するにも 米を持って行っていました。
三度三度 米の飯を食べる国民ですから 当たり前のことでした。
ご母堂様も そんな経験から よそ様にお世話になるときは まずお米と 思われた気持ち 私には
よーく分かります。
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