超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

徒然俳句・一月尽

2025-01-31 00:03:26 | 自作俳句
機関車の車輪が回り一月尽
冬の夜身も細る程本選び
近道に菜の花咲いて春隣り

家の側桜の蕾萌え出づる
冬ざれの川を渡りて帰宅せり
寒風に喉が乾きて水求む

春間近か畑を作る土ならし
遠くから団地に帰る冬かばん
段差から細々と落つ冬の瀧

新築の老人ホーム日向ぼこ
これからの目星も付きて冬終わる
本年は一日早く 冬に幕
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徒然俳句・熊目覚め

2025-01-30 00:03:12 | 自作俳句
日向ぼこ全て忘れて春を待つ
冬も尽き軒の氷柱が一つ落ち
童顔にダッフルコートよく似合う

冬帽子春には何を被らむや
北の地の思い出の品雪の靴
冬構え次第に取りて春近し

冬籠り快適なれば名残惜し
有難きオイルヒーター来年も
夜話も尽きて今宵も綿布団

冬の蝶暖かき日を待ち侘びる
一筆の墨絵の様な寒鴉
冬眠の熊が近くの森で起き
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徒然俳句・冬も尽き

2025-01-29 00:03:16 | 自作俳句
寒暁のDVDはシベリウス
冬夜半目覚めて夢の名残りかな
思うより馬力が上がる冬灯かり

起き抜けに間食せずに隙間風
シベリウス一枚で観る冬籠り
スヌーピー八六巻冬に欲し

冬の晩バターチキンのまろやかさ
友と会う冬珈琲は酸味あり
着ぶくれて歩いてみても風寒し

命運があれこれ収め冬も尽き
わが春の芽吹きを待ちて厚布団
冬日向教えてくれる春近し



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徒然俳句・春隣り

2025-01-28 00:03:14 | 自作俳句
冬晴れに御幣が掛かる寺の池
雪催い今年もできる雪まつり
仙境の踊りを舞いて雪の花

枯野にも趣きはあり足を止め
山眠る麓の町の組体操
水涸るる町の外れの細き川

行者たち荒行をする冬の瀧
凍て瀧や昔の友の好き便り
霜柱踏む感触や春を待つ

それぞれの世界線から冬景色
待合いの飾りの暖炉炭赤し
寒見舞い届かぬうちに春隣り
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徒然俳句・ピーナッツぱん

2025-01-27 00:03:07 | 自作俳句
内面を日記に書いて春を待つ
煩悩も風に吹かれて冬も尽く
冬籠り窓から見ても日脚伸ぶ

北風の町を歩いてコッペパン
この所 根雪も融ける暖かさ
通学路 樹氷輝き冬惜しむ 

妙案が滾々と湧く冬泉
凍て土に春の兆しが顔を出す
北狐 氷の橋を飄々と

寒風の窓の景色やピーナッツぱん
毛糸帽軽く被りて冬の雲
空腹の体に沁みる葛湯かな
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