超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

徒然俳句・胡桃あん

2025-02-27 00:03:14 | 自作俳句
春の午後胡桃餡パン森の滋味
人の言う自然は春の芽吹きかな
足音もなく陽炎の影も消え

春仕事また一歩ずつ蕾から
近づけばまた遠ざかる蜃気楼
放課後のボール遊びと春花壇

自転車でメタセコイヤの春並木
公園の隅に水仙まだ咲けり
黒海の苺ジャムぱんクラフナや

レジの傍つい手が伸びる桜餅
ランドセル並んで歩く春下校
三学期終われば飛べる筋斗雲
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徒然俳句・春の虹

2025-02-26 00:03:03 | 自作俳句
あちこちの樹々が芽吹いて二月末
心なし枯野歩けば暖かや
春昼に今日の仕事は終わりけり

手巻き寿し頬張りながら春の宵
春光に手をかざしつつ餡バタぱん
公民館祭りや春に人疎ら

ここに住むヒヨドリはみな渡りけり
蕗の薹小さいながら野の渋み
菜の花が満開に咲き野に溢れ

春風にその面影を幾たびも
春の雪恙なきかな夢の人
ときめきを忘れた頃に春の虹
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徒然俳句・花の兄

2025-02-25 00:03:18 | 自作俳句
春暦バレンタインの名残りかな
春昼に仕事進みて茶の旨さ
パソコンにパワポがなくて春の闇

誤字脱字せんぶ直して風光る
懐かしき人影ありて春休み
躊躇いの後に送らむ春便り

梅の香がまず届くかな花の兄
梅の木と笑顔花咲く同窓会
春寒に紫外線止め忘れけり

ベトナムの春雨サラダ春の宵
着地する途端尾を振るキセキレイ
思い出と切り離せない朧ろ月
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徒然俳句・花の雨

2025-02-24 00:03:05 | 自作俳句
春陰やにわかに曇り雨模様
春寒にクイニーアマン持ち帰る
お供物の菓子折り買いて春の寺

春曙光誤字や脱字にペンを入れ
花冷えに厚いスーツで墓参り
伸びをして気づけば春の空気かな

外遊び鐘が鳴る頃春の闇
渡り鳥北に帰りて鳥曇り
取り寄せた本はさておき花の雨

厩から瞳に映る春の川
昨年の稲穂忘れて春田かな
ひと仕事終え帰る頃春時雨
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徒然俳句・植木市

2025-02-23 00:03:08 | 自作俳句
春寒に洋菓子店を下見する
木の芽時町もにわかに動き出す
麗らかな今日も終わりて春の暮れ

花時が直始まると気もそぞろ
春塵や閉じた中華の店じまい
蜃気楼揺らいで見える花日和

朧月物思うのは誰のため
春陰に帰る子どもは満足げ
春の筆ひとまず終えて山笑う

ひと仕事終わった顔に春障子
午後三時満面の笑み桜餅
迷宮をさ迷うように植木市

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