超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

徒然俳句・オリオン座

2024-12-28 00:03:19 | 自作俳句
気温二℃雪が溶けたりぬかったり
冬ざれのなかをひたすら息を吐く
年の暮れいいことだけを書き記す

売れ残りよく似合いけりニット帽
駅前の甘味で買いし冬の福
年忘れ会話のねじが筋を逸れ

いい本が集まって来る年の暮れ
バス停で友を送りて山眠る
マーラーの欠けた四番が冬届く

大事業夢見てやめる冬の奇書
冬休み先生少し荷を下ろす
魂のきれいな人はオリオン座





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徒然俳句・冬の星

2024-12-27 00:03:16 | 自作俳句
数日後 美術部員と忘年会
小春日にポンデケージョで冬ぬくし
ワセリンを傷口に塗る冬日和

それぞれの聖夜の記憶暖かし
冬の午後みるく饅頭必需品
北国の年末寒波氷点下

琴似から冬来た古書は北大印
人文は儲からないと冬会議
寒空に花咲か爺を待ち望む

書き残すその一行は冬の星
プリズムの心の綾を冬咲かす
聖人は冬の灯び 息白し




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徒然俳句・日々の泡

2024-12-26 00:03:12 | 自作俳句
結局は聖夜にシュヒターばかり聞く
二時間で顔の処置せり年の暮れ
急展開 協働主義が冬届く

立ち寄ってバルタン星人買う冬日
寒暁にチャンプルの素置いてあり
来年はできることだけやるつもり

伝わらぬ時もありけり冬便り
聖痕を顔に刻んで十二月
来年は一味違う第九かな

真冬日の干無川には鷺の顔
寒日に匙投げられて冬すみれ
冬の朝クラフナというパンの味






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徒然俳句・聖誕日

2024-12-25 00:03:12 | 自作俳句
壺中天一人出掛けし聖夜あり
主が生まれ老舗洋菓子買いて来る
聖夜には贈与の霊を届けたし

病床でケーキ囲みしクリスマス
シベリウス動画全集観る聖夜
教文館絵本を買いし冬もあり

やさしさに包まれたなら冬兆す
シルヴィアン冬野に点る灯りかな
ラテン語の聖書の語句を二三詠む

マーラーの九番の様な冬の暮れ
樅ノ木にジンジャーマンを飾りけり
クリスマス二十面相灯を点す
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徒然俳句・イブの灯り

2024-12-24 00:03:12 | 自作俳句
金銀の天使の歌も木霊する
十二月だるまサンタを部屋に出す
母親の形見のツリー灯が点る

聖歌隊冬木に蜜を滴らせ
聖ニコラ枯れ木に花を咲かす夜
贈与論読まずに分かる聖夜かな

民よ見よ乙女身籠り子を生まん
ベツレヘム馬小屋に伏せ子を生めり
星を見て博士来たりて子を拝む

救い主生まれ給えり名はイエス
羊飼い馬小屋を見て子を祝す
キリストは荒野で過ごしやかて説く
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