超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

徒然俳句・草迷宮

2025-01-10 00:03:10 | 自作俳句
冬曙光頭もたげる好い思案
札幌のコートも寒し朝の冷え
暖房やポンデケージョを二つ三つ

冬の本気後れをする字の多さ
冬の道歩き終えるや草迷宮
この冬に出るあれこれは吉なりや

この冬も人と較べるわが器
冬に食うきのこパスタは鰹出汁
百八つ遠く離れて小春空

団地裏春の芽生えや小正月
冷え切った体に染みる小豆粥
冬届く内緒の本は部屋の隅
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徒然俳句・米粉菓子

2025-01-09 00:03:10 | 自作俳句
初仕事終えて見上げる遠き空
ツイードのジヤケットを着て米粉菓子
寒空や 厠公園眠る人

寒風に干無川にも鷺眠る
丁寧なメール届いて小春空
晩年のための箱から冬ピアノ

年末に買った帽子の暖かさ
春色の靴は春まで我慢する
忙しくなると知らずに冬の本

道譲る礼儀正しき冬の人
久々にショパンを聞きて冬ぬくし
癒えし傷見せに行くなり冬医院
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徒然俳句・初歩き

2025-01-08 00:03:05 | 自作俳句
人だかり大日堂の初詣で
特売の巳年のパンをお食い初め
四番足しマーラーライブ聞く寒夜

正月も明けてハイチのカレーかな
初売りのレッドキングをただ我慢
本年はわがハードルと根競べ

実存の諸相に迫る冬の本
大掃除嵌まらなくなる網戸かな
安菓子を煮豆に変えて冬の服

パリの冬下水の溝で暖まり
獅子頭仕舞いて町へ出るつもり
双六やまた振り出しで生き直す
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徒然俳句・石架橋

2025-01-07 00:02:54 | 自作俳句
初昔好い種を撒きじき実る
人並みに七草粥も食おうかな
初星は命を祝し世を照らす

町中華斃れし後の初山河
寝正月終わりて違う夢をみる
空澄みて北の地までの初飛行

バスに乗り初市を見に行きたけれ
山始め石架橋まで歩きたし
初稽古背筋を伸ばす扇かな

初御籤見てきた様に言い当てる
初閻魔睨みながらの暖かさ
また会わむ七草粥の若菜かな
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徒然俳句・初景色

2025-01-06 00:03:45 | 自作俳句
寒菊の多く咲く町歩きけり
冬の川厩の窓の白き馬
数段の小さな植木小春空

清浄な産院の庭松の内
行列の床屋も空きて刈り初め
パンジーを形どるパンや冬すみれ

元旦もインド料理は営業中
パン喫茶 干支の巳のパン考案し
冬の朝ジャック兄さん眠りしや

山里に石像笑う七福神
年明けてサルビアの赤花盛り
新年にパン屋の主人ご挨拶

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