先日はブーレーズのマーラーを数枚聞き、ノイマン&チェコフィルのマーラー全集(旧録)を聞く。新録(未完)は持っていないが、旧録の渋みのあるボヘミア感が何とも美しい。
昨日は昼に元町ドリアでチーズフォンデュ・ドリアを食べ、「フランス料理メニューノート」買う。
帰ってギュンター・ヴァント&北ドイツ放送響のブルックナー八番のDVDを見る。
そのあと手書きの文章をパソコンで打つ作業をしながら、ギュンター・ヴァント&ギュルツェニヒ管のブルックナーの八番を聞く。ヴァントの八番を一枚で聞けるのがよい。巨大な音の構築物。
友人から電話で四谷三丁目のチェコ料理店だぁしぇんかに行くことにする。
新宿西口の東京カフェで最近の関心ごとをメモ帳に列挙して、ローズヒップティーを飲む。
八時二〇分四谷三丁目の舟町方面改札で待ち合わせて、チェコ料理だぁしぇんかに行く。
だぁしぇんかでバドワイザー発祥の本家ブドゥヴァル・ビールを飲み、ビール本来の味に唸る。味が濃くホップが利いている。
ブランポラークというじゃがいものパンケーキにタルタルソースをつけて食べる。
モラビア風ローストポークという塩漬け肉の焙り焼きも味が濃厚で旨い。
ビール煮込みのグラーシュというシチューみたいな家庭料理を食べる。
店にはカレル・チャペックの絵本やシュヴァンクマイエルの画集、チェコ・アヴァンギャルドといった本が山ほどあった。
店内にはチェコ旅行を計画中の学生二人組とアニメーター三人組、一人で来ているお兄さんがいた。
ジェイムズ・ブレイクやキップ・ハンラハンのCDはよいという話を聞く。ハンガリー人と思われるヤーノシュ作の絵本「おばけリンゴ」をめくり、おばけリンゴを守ったら笑われたけど、竜に食べさせたら喉に詰まらせて降参したという内容だった。聖ゲオルギウス伝説など民俗的背景のありそうな民話だった。
帰って「悲しき口笛」ハルキ文庫と「ロシア革命史」中公文庫をネットで注文する。
今日はヴィルヘルム・ケンプのバッハ・トランスクリプションとブラームス作品集を聞く。
チェコフィルで始まりチェコ料理で終わる小さな憩いのひと時だった。
チェコ料理ビール片手に手に積んである絵本をめくり燃える詩心