超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

クラシックと世界史話

2020-03-17 23:11:45 | 無題
片山杜秀著「ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる」文春新書読む。
クラシックはグレゴリオ聖歌から始まる。
グレゴリオ聖歌の理念は声は神に仕える道具という考え。
世界のハルモニア・ムンディ(宇宙の調和)を声で表わす。
ルネッサンスはポリフォニー主体の様式美の世界。
ルターは自分で賛美歌を作って宗教改革を広めた。
バッハはホモフォニーの時代に対位法に拘り時代遅れと言われた。
モーツァルト時代、没落貴族が多くモーツァルトはフリーランスだった。
ベートーヴェンはナポレオンの時代の市民の喧騒と戦争の音楽。
ベートーヴェンのソナタはパトロンに献呈された作品が多い。
ベートーヴェンの特徴は、喧騒と覚え易さと新機軸の連発。(それだけじゃないよ)
メンデルスゾーンやシューマンは曲作りに困って、バッハをメロディアスにした
ような曲を多く書いた。
ロマン派の時代は旅と遠くのものへの憧れが支配した。
ワーグナーはルートヴィッヒ2世の庇護のもと
心ゆくまで自分の思い描く世界をゲルマン神話で創作できた。
反グローバリズムの民族主義音楽。ドヴォルザークやグリーグもある意味そう。
リヒャルト・シュトラウスもマーラー3番もニーチェの超人思想に乗っかっている。
ラヴェルやストラヴィンスキーやシェーンベルクは廃墟の後の壊れた音楽。
片山杜秀の立場は音楽は天才の独創というより、時代の産物だという。
それでは汲み尽くせないのが音楽の凄いところ。

音楽は時代によって作られるそれでも光る曲の独創
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする