明日の葉っぱ(8×8)=69

思いつくまま 気のむくまま書いてます。

硝子のプリズム 松田聖子

2018-04-09 19:58:25 | 僕の音楽日記
松田聖子とはっぴいえんど
 
言わずと知れた
作詞家は
松本隆さん
 
アルバム『風立ちぬ』では
大瀧詠一さんの作曲があり
アレンジに鈴木茂さんも顔を出していた。
 
残りの細野晴臣さんが
満を持して
この
硝子のプリズム の作曲で
松田聖子さんに絡んできた。
 
アイドルに関わった 日本語のロックグループ
 
単なるアイドルではなくなった
松田聖子さんの売り出し方とニュース性
この『硝子のプリズム』は
夜のヒットスタジオで
多分、初披露したと思う。
もともと
『ピンクのモーッアルト』のB面に入ってる曲で
A面扱いでもない限り
歌番組で披露することはないのが普通。
 
でも
松本隆さん
描く
振られる女性の引き際の
心の機微を絶妙に描いているところと
細野晴臣さんのpopなメロディラインが
すごくマッチして
松田聖子作品の中でも上位に入る歌だと思う。
 
(助手席に馴染んだ 身体のライン 明日からあの娘が足を組むのね)
寂しさと悔しさを上手く表現してる
(私よりkissが上手? そんな事聞けるわけないね)
あくまでも
負けてない事と
振られる彼に向けて
私の価値を認識させたい
気持ちがいじらしいくらいに
情景と仕草で表現されてる。
 
(仇名で呼び合ったり 二人なのにね 名前に さんつける 距離が寂しい)
 
まさしく別れゆく二人の終わりの状況を
呼び合う言葉で表現されてる。
 
もう他人の域に置かれてる彼女の泣きたくなるほどの悲しさが
この2行の詩で
ひしひしと伝わる。
 
これほどまでに短い言葉で表現している
松本隆さんの詩の世界は
見事 としか、言いようがない。
 
夜のヒットスタジオで
刈り上げヘアと髪を立てて
少しボーイッシュに変身した
松田聖子さんが
歌った印象的だった。
『硝子のプリズム』
昨日のことのように
覚えてる。
 
 
 

愛燦燦 美空ひばり

2018-04-09 14:52:11 | 僕の音楽日記
ぼくたちの母親世代の
いわば
アイドルだった

美空ひばりさん。

孤高の歌手として
ずば抜けた歌唱力と表現力で
一時代を築いた。

若い頃は
その凄さと
魅力が僕には分からなかった。

この
『愛燦燦』
という曲で
やっと僕の心の中に
美空ひばりさんの魅力が
降り注いだ。

演歌
というだけで
若い頃は
聞かないジャンルだったし
夢中にはなれなかった。
それは当たり前の事だったし、
それこそ
アイドル
歌謡曲
歌手
フォーク ロック
ニューミュージック
の類に夢中になる時期だった。

もうこの歌は晩年と言って良いほど
円熟味が増して
等身大の美空ひばりさんの魅力が
ストレートに伝わってきたものだと
思う。
世代を超えてところで
聞こえてくる
心の声を
たしかに受け取ったのだろうと
思う。

病とも戦いながらのご本人の
精神力にも
凄さを感じ、
一流と言われる歌手
のお手本だったし
もうこんな カリスマ的な歌手は
出てこないのだろうと…
その後
山口百恵や
松田聖子

いわゆる
時代を彩った
歌手は出てくるも
スーパースターとしての
風格と
力量がある歌手は
美空ひばりさんが
最初で最期だったろうと…

だんだん時代が進むにつれて
スケールが小さくなっていった
昭和から平成の歌謡史

時代を彩った中心女性歌手。
圧倒的な君臨で
その存在感を見せつけた
美空ひばりさん。

もっと早く
魅力に気がつけばよかった…