仕事で疲れた時の一杯。
これがまた美味しい。
日本経済、成長の兆し 楽観材料は増えつつも問題山積(フィナンシャル・タイムズ(翻訳gooニュース)) - goo ニュース
フィナンシャル・タイムズ 2012年3月26日初出 翻訳gooニュース) ミュア・ディッキー東京支局長
東北地方の仙台市は、津波被災地域における最大都市だ。そこのタクシー運転手に景気はどうかと尋ねてみれば、意外な答えが返ってくる。実を言うと景気はけっこう良いらしい。地元タクシー会社のハチヤ・マサヒロ氏によると、復興事業のおかげでタクシー1台あたりの収入は震災前の昨年3月と比べて約2割増なのだそうだ。「景気は悪くないですよ」とハチヤ氏は言う。
それなりに前向きなこの感じは、被災被害が甚大というほどではなく今や復興特需で湧く仙台に限ったものではない。日本のあちこちで、経済の最前線で戦う兵士たちの士気は上がりつつある。内閣府の「景気ウオッチャー調査」には、タクシー運転手や飲食店従業員や販売員、派遣社員たちの景況感も含まれているのだが、2月発表の同調査では、今後数カ月の展望を楽観する人が悲観する人の数を上回った。これは2007年4月以来のことだ。飲食店の売り上げは回復しているし、ゴルフ場によっては、以前よりたくさんの金をラウンド後に使う会員が増えているという。
(中略)
全国居酒屋チェーン「つぼ八」を運営するつぼ八企画の山内淳三氏は、以前と比べて今の若者はあまり酒を飲まないと嘆く。居酒屋で飲むよりもほかの趣味に金を使いたいという若者が多く、その傾向は東北が復興景気に湧こうが、首都圏の景気が回復しようが、変わらないと。悲観的な材料は前よりは少なくなっているが、それでも「楽観してるとはとても言えない」と山内氏。
活気あふれる仙台でも、タクシー会社を経営するハチヤ氏は浮かれているわけではない。人材確保の建築業界からの競争にさらされており、全車両を稼働できるだけの運転手を見つけるのが大変な状態だ。長期的問題もなくなっていない。昨年の大震災がなければ、市内のタクシー会社の半数は経営破綻に直面していただろうと言う。加えて、復興景気がいつまで続くのかも分からない。経済の先行きについて聞かれて、ハチヤ氏は大勢を代弁してこう答えた。「かなり心配だ」と。