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なぜWBC選手は“埼玉製”の野球用品を愛用するのか

2017年03月12日 23時59分27秒 | 日記

侍Japan、厳しい戦いでした。
本当に勝てて良かった。

なぜWBC選手は“埼玉製”の野球用品を愛用するのか
03月10日 09:20プレジデントオンライン

「WBC」(ワールド・ベースボール・クラシック)が始まった。大会の試合や一流選手の動向は多くのメディアが報道するが、選手が使う野球用品を報じることはほとんどない。日本の野球市場では「ミズノ」「ゼット」「アシックス」「SSK」の国内メーカーが知られている。

だが、捕手が着けるマスク、プロテクター、レガースや、打者が手足につけるアームガードやフットガードという「防具」に定評があるのが、「ベルガード」という従業員数1ケタの日本企業だ。有名選手も使い、WBC出場予定のドミニカ共和国代表のロビンソン・カノ、ネルソン・クルーズ両選手(ともに大リーグ、シアトル・マリナーズ所属)も愛用する。

なぜ、小さなメーカーが大手に伍して戦えるのか。今回は「小が大に勝つ」手法として、同社の活動を考察してみたい。

■大手に勝つ●その1「有名選手が納得して愛用」

「先日も、カノ選手とクルーズ選手からWBCで使うドミニカ代表用防具の製作依頼が来ました。当初は大リーグ試合用の防具を使うのだと思っていましたが、同大会に向けた特別仕様の防具を使いたいようです」

防具を製作するベルガードファクトリージャパン株式会社(本社:埼玉県越谷市)社長の永井和人氏はこう語る。同社の防具は日本製で、職人が手づくりで選手個人の使い勝手を調整する。基本デザインはあるが、要望に応じて防具表面にさまざまなデザインも施す。WBCでは米国、カナダ、キューバ、韓国、オランダの各代表選手に防具を提供し、韓国の防具には国旗も入れるという。

こうしたきめ細やかな対応が選手に好評だ。たとえば大リーグ通算12年で2210安打・278本塁打・通算打率3割7厘のカノ選手クラスになると、大手メーカーが巨額の契約金で専属契約を結び、用具の無償提供も含めて広告塔とするのが一般的。一流選手は、グローブ、バット、トレーニングウエア、防具など、それぞれの別のメーカーと契約を結ぶことも多い。

だが大手とは異なり、有名選手に契約金を支払わない同社では、用具の無償提供のみを行う。それでも選手本人が納得して使い、気に入ると追加で製作依頼が来て、他の大リーガーからも依頼が来る。こうして知名度や評価が高まると、マイナーリーグの選手やアマチュア選手からの注文が増え、有料での販売個数が拡大するというビジネスモデルだ。「最近はインスタグラムでも発信し、大リーガー本人や代理人からの依頼が増えました。総じて外国人選手は気に入ると、野球少年のように喜んでくれます」(永井氏)。

■大手に勝つ●その2「商品を絞り、強みを深掘り」

また、永井氏は自社商品の特徴を次のように語る。

「当社が手がける野球用品は、主力の防具以外に、グローブ・ミットが中心です。バットやスパイクなども手がけますが、大手メーカーのように幅広い商品を扱う気はなく、自社の得意分野に絞っており、丁寧な製作を心がけています」

実は、永井氏はかつて前身となるベルガード株式会社の社員だった。1935年に創業したベルガードは、当初はボールを製造していたが、業界内での評価を高めたのが防具。国内外の大手メーカー防具のOEM(相手先ブランドに合わせた商品供給)を積極的に担い、一時は日本国内のプロ野球捕手が使う防具の多くは同社製だったという。2000年代以降は韓国プロ野球にも進出。当地では防具・グローブメーカーとしての存在感を増していた。

それが、永井氏が勤続30年を迎えた2012年に会社が倒産。同氏が商標を引き継ぎ、孤軍奮闘して4カ月後に再スタートさせた。元同僚だった熟練職人も雇用したため技術力は失われなかった。一度倒産しOEM契約が終了したことも結果的に追い風となる。ベルガードにOEMで防具を注文していた大手メーカーは、自社の技術ではなかったため、防具市場の開拓に興味があっても、現状では同分野を強化することができない。かつて警備関連企業・団体向けにも納入した防具技術が新会社に活かされており、会社設立以来、増収増益が続く。
(以下略)


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