無信心だった父が急に手を合わせる様になった。
何を見たのだろう?と思いながら、緩和ケア、終末期医療、訪問診療など色々検索。
認知症施設でも症状が進んだり、暴力を振るう様になると「出て行ってください」と言う所もあるんだとか。
こちらの記事の「谷間の家族」
これも何とも言えない響きだわ。
「地獄を見たあなたと一緒にいつか……」熊沢英昭さんに伝えたいこと――飯島勲氏が綴った“盟友”への思い
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/bunshun/nation/bunshun-19347
(前略)
オレだって人ごとじゃなくてさ。4人きょうだいのうち、他の3人は知的障害があってね。オレなんてホントは中学で成績優秀で、進学に夢を描いていたのに、先生からお前はきょうだいの面倒をちゃんと見ろって定時制高校に行かされてさ。
悔しい思いをしながら、きょうだいと一緒に生きてきたよ。小泉純一郎衆院議員の秘書になり、40歳を過ぎた頃かな。故郷の長野県辰野町の親から深夜に緊急連絡が入ってさ。実家で同居していた姉が徘徊して行方不明になり、遠方で警察に保護されたから、勲が迎えに行ってくれって。
今も住んでる千葉から慌てて車で長野まで突っ走って身柄を引き取ってさ。大騒ぎして徹夜で永田町に駆け戻って出勤するようなことを何度も何度もね。オレが断酒したのも、夜中の緊急呼び出しに備えるためよ。
いっそ無理心中しようかと……
その後、姉と妹は地元の施設で暮らせるようにしていただき、弟は辰野町の地域の皆さんの温かい眼差しに見守られて今も在宅で頑張ってるぜ。ありがたいね。でも、口では同情すると言いながら、何にもしてくれない世間に対して、孤独を恨んだことは二度や三度じゃないよ。きょうだい3人抱き抱えて、いっそ無理心中しちゃおうかなんて思い詰めた日すらあったしね。
一番悲しかったのは、母に続いて父も亡くなった葬儀の夜さ。母方の実家から「きょうをもって親戚の縁を終わりにしたい」って通告された時だよ。障害のあるきょうだいが身内にいると世間体が悪かったのかな。心底、情けなかったぜ。
中高年の引きこもりが60万人を超すって言うからね。それだけじゃない。家庭内暴力にしろ、認知症にしろ、知的障害にしろどうにも手に負えなくなり、人には言えずに世間から孤立して苦しんでる「谷間の家族」に、地域社会が何とか支援の手をさしのべられないかな。
(以下略)