あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

結婚式に参加して

2011-11-06 21:16:50 | インポート

  5日は、最後の勤務校で一緒に仕事をした若き同僚の結婚式に参加してきました。新たな人生に旅立つ二人の晴れ姿をこの目で見ることができ、その瞬間に立ち合うことができたことに、心から感謝したいと思います。おかげさまで、式の始まりから終わりまで、二人が醸し出す幸せのオーラを肌で感じ、私自身も幸福なひとときを過ごすことができました。

 いいですね、結婚式は……。祝辞にもありましたが、二人で歩む人生ですから苦しみは半分ずつ背負い、喜びは2倍になって分かち合いながら、新たな二人の絆と信頼をつくあげていくことと思います。輝くような新郎新婦の笑顔を間近に見て、この二人なら世界で一番幸せで温かい家庭を築いていくだろうなあと思いました。

 披露宴の中では、花嫁の持つブーケを手にすることができた女性の、はちきれんばかりの笑顔も印象的でした。この女性の未来にも、幸多い出会いと新たな幸福の旅立ちが訪れることを心から祈りたいと思いました。

 ご両家を代表しての新郎のお父さんの挨拶には、心を打たれるものがありました。長女の娘さんの結婚式では式の始まりから終わりまで泣いていて、今度は息子さんの結婚式なので涙ぐむことはないと思っていたものの泣いてしまったと語る姿に、父親としての温かい思いを感じたからです。こんなにすてきな娘さんを嫁さんに迎えることができるようになるまで、息子は成長したんだという思いをかみしめた涙だったのではないかと思いました。私も3人の娘の父親ですが、その時が訪れた時には、多分涙なしではいられない心境になるのではないかと思いました。

 新郎の挨拶も立派でした。お互いの両親への感謝の思いと二人で歩む人生に対する決意、式に参加した方々への御礼を語る言葉に、誠実な人柄があふれていました。

 式の中で、新婦が勤務していたT小の子どもたちの祝福のメッセージが紹介されました。ビデオの中の子どもたちの言葉と歌には、結婚を心から祝福する温かい思いがあふれていて、新婦を慕う子どもたちの思いが伝わってきました。

 新郎も、新婦に負けず劣らず子どもたちとよく遊び、ふれあい、慕われていました。また、同僚や親の方々にも愛され信頼される人柄の持ち主です。

 こんな二人ですから、きっと 結ばれるべくして結ばれる運命にあったのでしょう。そして、この二人なら、その幸せを周りにいる人々にも、たくさん降り注いでくれるような気がします。

 幸多い前途であれ!

 心から願いながら、二人で歩む人生を これからも 応援していきたいと思います。

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五味太郎さんの絵本について ②

2011-11-06 15:08:29 | インポート

 サンタクロースが登場する 五味太郎さんの絵本の紹介 その2です。紹介する3冊の中でもこの絵本が一番私の大好きな絵本かもしれません。

2 クリスマスにはおくりもの  <発行:絵本館 1980年11月初版>

   クリスマス・イブの夜、女の子は、おくりものをゆめみながらくつしたをさげておきます。そこにサンタクロースがやってきて、くつしたにおくりものをいれます。ところが、くつしたには何かが入っているようです。なんと、それはサンタクロースにあてたおくりものだったのです。サンタクロースは、あげるものはくつしたにいれ、もらうものはだいじにかかえて、いえにかえります。じつは、サンタクロースも、ちょっとそんな気がして、くつしたをさげていたのです。サンタクロースは、おくりものを見たいと思いながらも、自分で自分のくつしたにおくりものをいれ、つぎのあさまでがまんすることにします。クリスマスの日のあさ、サンタクロースはおくりものをあけてみて、おおよろこびします。おくりものは、足にぴちっとあうくつしただったのです。そのくつしたをはき、サンタクロースは、いいクスリスマになったと思いながら教会へでかけます。一方、女の子がもらったおくりものは、思ったとおりのかわぐつでした。女の子もうれしい気持ちで教会へでかけます。教会でサンタクロースは女の子を見ながら「すてきな女の子なったものだ」と思います。女の子は、「来年のクリスマスには、てぶくろをあげよう」と心の中できめます。

 絵と言葉が一体となり、サンタクロースと女の子の思いがほのぼのと心に伝わってきます。自分あてのおくりものを見た時のサンタクロースの喜びよう、ちょっとそんな気がしてくつしたをつるしておいたり、それを早く開けてみたいと思う子どものような気持ち、おくりもののくつしたをはいた時のうれしがりよう、女の子のやさしい心遣いとその成長振りに目を細める姿など、心に残る場面がたくさんあります。子どものような心を持った人間的なサンタクロースが登場するところに、とても共感を覚え、前回紹介した絵本と共通した温かいユーモアを感じます。

 この絵本のもう一人の主役である女の子は、毎年おくりものを届けてくれるサンタクロースのことを想い、感謝の気持ちを込めておくりものを用意します。寒い夜にたくさんの子どもの家を回るサンタクロースの足は冷たいだろうなあ、そう思っておくりものを暖かなくつしたにしたのではないのかなと思います。くつしたは既製品ではなく、女の子が手編みしたものなのかもしれません。女の子はすてきなサンタクースになったと言えるのではないでしょうか。サンタクロースが二人も登場し、サンタがサンタにおくりものをする とびきり楽しい傑作絵本だと思います。

  誰かの喜びが自らの喜びとなり、与えられた喜びが与える喜びとなる。おくりものというものを介しながら、誰もが幸せを感じることのできる世界でありたい。そんな願いがサンクタロースという存在に込められているような気がしてなりません。

 サンタクロースのハートは、この絵本のように次の世代に受け継がれていくものなのかもしれません。だからこそ、これからも途切れることなくサンタクロースは存在し続けるのだと思います。

 

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