金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【将棋】 渡辺明名人は、次の永世名人に相応しい

2020-09-04 07:37:51 | 将棋

 最近は競馬の話題ばかりでしたので、久しぶりに将棋の話題を致します。

 8月15日の名人戦第6局を快勝し、渡辺明さんが念願の名人位を手にしました。長く将棋界の第一人者であった羽生永世七冠に対して、ここ15年の間、最大のライバルとして対峙し、特に2008年の第21期竜王戦では、初代永世竜王を賭けて羽生さんと対決、3連敗の後の4連勝という伝説の勝利を成し遂げました。

 私は、将棋そのものについては、羽生さんの「無限の可能性に挑戦」するような指し方が好きで、渡辺明さんの「戦術的に勝つこと優先」の指し方があまり好きではありませんでしたが、人物としては、同じ競馬好きであったり、また一流棋士として初めて個人のブログを開設して、タイトル戦のポイント解説や、プロ同士のリアルな心理戦など、また普段の生活ぶりなどを伝えてくれたので、渡辺明さんの大ファンを公言しております。

 羽生善治の時代を引継ぐべき棋士は、まず渡辺明だろうと、皆が信じていたし、今でもそれに相応しい人物だと確信していますが、不思議なことに、藤井聡太という、とんでもない天才が現れた途端に、長らく名人位と縁がなかった渡辺明に挑戦権が巡ってきて、その一度のチャンスをモノにした訳です。

 渡辺明さん、藤井聡太が名人位の挑戦権を獲得するには最低3年かかります。また、B級1組およびA級は、天才藤井聡太ですら、全勝で抜けるのは難しい「魔の巣窟」。名人挑戦までに4~5年は費やすでしょう。その間に、名人位5期を早く実現してしまい、「永世名人=二十世名人」を決めてしまいましょう羽生さんの次の永世名人は、やはり渡辺明、あなたこそが相応しいと、自分は思っております。


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