金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【雑感】 コロナが分断する世界/それに抗うスポーツ選手達!

2020-09-18 06:55:11 | 雑感

 コロナによって、今年の3月頃は、モノの移動も、人の移動も完全に分断された世界に陥った訳ですが、今は、モノの移動は基本的に復活しているため、人の移動の復活が待たれるところであります。しかし、多くの国家間で、原則出入国が制限され、例え入国できても、2週間は隔離される条件が付きます。人間の交流という意味では、未だに世界はほぼ分断されている状況にあります。

 こういう状況下で、今の米中のように、政治的な対立が激化してくると、両国の国民感情がヒートアップする傾向が強まってきます。かつて、それを緩和させていたのが、ツーリスト=旅行者の存在。お互いの国を訪れ、お互いの文化や歴史、リアルな生活実態に触れることで、人間個人としての共感や、相手の国民感情のウラにある背景を理解することで、大国間の緊張感を和らげる効果がありました。今は、それが期待できない状況のため、ふとした小さな衝突が、大きな紛争へ発展しかねません。

 そうした状況下、ゴルフの松山秀樹、テニスの大阪なおみ、錦織圭、サッカーの大迫勇也、柴崎岳などは‥、あ、忘れてはいけません、競馬のディアドラもです、彼らは、簡単には帰国できない状況下で、そして各国への出入国に制約がある中にあって、分断された世界を、少しでも繋ぎとめるかのように、世界中で活動を続けています。頭が下がる思いです。

 世界が分断されたままで、人類に良いことはありません。悲劇的な紛争や戦闘に至らないようにするためには、この時期に、大国の野心的な行為、恣意的な行為を絶対に許さないことと、そして可能な限り、リアルな人間の交流を続けて「分断」をぶち破ること、この2つが大切です。その意味で、分断を壊すべく活動している彼らに、熱い声援を送らないではいられません。


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